やりたくない仕事を我慢してでも続けるべきなのか、悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。仕事を辞めるのは簡単ですが、実は仕事を続けた方が良いケースも存在します。そこで今回は、やりたくない仕事を続けるべき理由と、やりたくない仕事を辞める際の判断基準を解説していきます。
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やりたくない仕事をしているから「ストレスがたまる」と感じている方は多いですが、実は、やりたくない仕事をしているからストレスがたまったり、幸福度が下がるわけではありません。
なぜなら好きな仕事に就いたとしても、出社してから退社するまでの全ての時間が楽しい訳ではないからです。実際に、「楽しいと感じるのは、ほんのひと時」「仕事は好きだけど、やりたくない業務がたくさんある」といったケースはよくあります。
つまり、「好きな仕事に就いたとしても少なからず理想と現実のギャップが生じる」と割り切ることが大切です。そのため、やりたくない仕事を除いて仕事を選びましょう。そうすることで、幸福度のアップにつなげることができます。
ここでは、やりたくない仕事でも「辞めずに続けた方が良い」と言われているのはなぜなのか、理由を解説していきます。
仕事は継続することで一人前になれるという「とりあえず3年論」というものがあります。しかし、向いていない仕事を我慢して続けたところで実力は上がらないことが科学的に証明されています。
この根拠のない「とりあえず3年論」が根付いていることに加え、短期間で辞めると次の仕事を見つける時に印象が悪いといった理由もあるようです。
「仕事が嫌になったらすぐに辞める」を繰り返していると、逃げ腰がつくからというのも理由のひとつになります。
しかし、過度なストレスを感じていたり、できる限りの努力や工夫をしても仕事が向いていないという場合もあるので、辞めることが悪いとは言い切れません。
どんな仕事にもやりたくない事は出てくるので、やりたくないことを工夫して解決する力を磨いていくことが大切だと言えるでしょう。
どの分野の仕事もはじめから結果を出すのはとても難しく、しばらくは低飛行し続けます。しかし、変化には必ずタイムラグがあり、やり続けていくと一気に成果が出る瞬間がきます。
つまり、仕事に対する忍耐力と精神力は成果を出そうとする時に必要な土台となり、ほとんどの人はすでに忍耐力や精神力を持っています。今現在仕事がうまくいってないとしても、近いうちに成果が出る可能性がある点も理由のひとつと言えるでしょう。
「みんなやりたくない仕事をしている」という理由で仕事を続ける人もいます。例えば、同じ職場の場合だと「みんな辛い思いをしている」「昔の方がもっと大変だったから」といった理由をつけてしまうパターンです。
しかし、将来のことを考えれば、必要以上に我慢を積み重ねるのは避けた方が良いです。人の意見に左右されすぎないように注意しましょう。
やりたくない仕事であっても、むしろ続けた方が良いパターンが存在します。次に、仕事を続けるべき人の特徴をチェックしていきましょう。
やりたくないと感じる仕事をしている方でも、自分で状況を変えられる場合は仕事を続けた方が良いです。やりたくないと感じる仕事を辞めるのは簡単ですが、「やりたくない」という理由で仕事を辞めても、次の職場で嫌なことが起きたら同じことの繰り返しになってしまいます。
何らかの事情があって状況が変えられない場合は仕方ないですが、自分で状況を変えられそうであれば仕事を続ける方が良いと言えるでしょう。
肉体的・精神的な状態が良いのであれば、やりたくない仕事でも続けることを選択肢に含めるようにしましょう。しかし、以下の項目に当てはまる場合は肉体的・精神的に余裕がない状態である可能性が高いので注意が必要です。
複数に当てはまる場合は有給や休職等を使って仕事から距離を置き、それでも無理な場合は転職を考えるようにしてください。
人間関係が良好な職場はとても珍しいため、仕事を続ける方が良いと言えるでしょう。心理学的にも、人間関係が良いと人生の満足度が上がると言われています。
「人間関係なら自分の努力で何とかなる」と考えるかもしれませんが、もし、今の仕事を辞めて次の職場の人間関係が悪かったら、「辞めなければよかった」と後悔するかもしれません。
どうしても辞めたい理由があれば仕方ありませんが、人間関係が良いことが働きやすさに大きな影響をもたらすことは忘れないようにしましょう。
今の時点ではやりたくないと感じる仕事でも、将来に役立つスキルが身につく仕事であれば、仕事を続けた方が良いです。
例えば、
などが挙げられます。自分で経験して身につけたスキルは、将来の仕事や日常で必ず役立ちます。今の仕事をやりたくなくても得るものがあると判断した場合は、考え方をシフトして仕事を続けてみると良いでしょう。
次に、やりたくない仕事を辞める・転職すべき人について解説していきます。仕事のことで思い悩んでいる方は、ぜひ自分に当てはめて考えてみてください。
仕事に関する悩みで最も多いのは人間関係です。ただでさえやりたくない仕事なのに、人間関係まで悪いのであれば、今の関係を続けるメリットは極めて少ないと言えるでしょう。
人間関係が悪い中でやりたくない仕事を続けると、気付かぬうちにストレスが大きくなっていきます。できるだけ早めに行動を起こすことをおすすめします。
仕事のせいで精神的に追い込まれている場合は、早急に転職先探しを始めたり、仕事を辞めるようにしましょう。
世の中にはたくさんの仕事や働き方があるので、心と体を壊してしまう前に見切りをつけた方が良いです。仕事で思い悩んでいる時は、今の状況から抜け出せないような気持ちになるかもしれません。しかし、思い切って行動に移してみれば、良い結果につながる可能性は大いにあると言えるでしょう。
今から数年後の近い将来、自分が今の仕事を続けている光景を想像できるかどうか考えてみてください。その際、今の職場で働いている姿がポジティブなイメージか、ネガティブなイメージなのかが重要になります。
例えば、新しいポジションが与えられたイメージや人間関係が良くなっているイメージができる場合は良いですが、ネガティブなイメージしか思い浮かばない場合は注意が必要です。将来を見据えても悪い印象しかないのであれば、転職を考えるのもひとつの方法と言えるでしょう。
今の仕事が希望職種に全く活かせない場合は、転職を視野に入れましょう。何かしらの形で希望職種に活かせるのであれば続ける意味がありますが、やりたくない仕事であるうえに得るものがなければ時間がもったいないです。
年齢が若いうちは転職もしやすいので、自分に得るものがある仕事や、希望職種につながる仕事に挑戦してみると良いでしょう。
仕事をするうえで「やりがい」は欠かせないものです。やりがいがなければ、仕事中も仕事が終わった後も充実感や達成感を得ることは難しいと言えるでしょう。
やりがいを感じられない理由が仕事内容への不満である場合は、部署移動を聞き入れてもらえるのであれば相談してみることをおすすめします。無理な場合は、やりがいが得られる仕事への転職を考えてみてください。
やりたくない仕事を続けようと考えている場合、仕事を続けていくには仕事に対する考え方を変えていく必要があります。ここからは、やりたくない仕事をの対処法をご紹介していきます。
普段から仕事のことを真面目に考え過ぎてしまう方は、考えないことを意識してみましょう。たとえ責任のある立場だとしても、プライベートな時間まで仕事のことを考えるのは避けた方が良いです。
仕事のことを考える時間をあえて減らせば、仕事に対するネガティブなことも考えずに済みます。特に、考え過ぎている自覚がある方は「何とかなる」という考え方に変えることをおすすめします。
次は、やりたくない仕事をポジティブにとらえる方法です。例えば、「希望ではない部署に配属されたけれど、自分のためになりそうなスキルを習得する」というイメージです。
今はやりたくないと感じる仕事でも、考え方を少し変えてみれば気持ちが楽になるかもしれません。自分にとってメリットになるようなことを見いだし、モチベーションを高めていきましょう。
「やりたくないことリスト」を作り、自分がしたくないことを把握する方法です。やりたくない仕事とはいっても、何がどのように嫌なのか明確になっていない方もいるはずです。
そのため、今後のためにも「やりたいリスト」と、「やりたくないことリスト」の両方を作ることをおすすめします。
転職を考えている場合は、転職サイトに登録しておくのがおすすめです。転職サイトに登録しておけば、忙しくても隙間時間に転職活動が行えます。転職求人サイトは「リクナビNEXT」がおすすめです。
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今回は、やりたくない仕事を続けるべき理由に加え、やりたくない仕事を「続けるべき人」と「辞めるべき人」について解説しましたが、いかがでしたか。
今現在やりたくない仕事をしている方でも、仕事から得るものがある場合や、人間関係が良い場合は仕事を続けた方が良いと言えます。対して、仕事によって精神的に追い詰められている場合や何も得るものがない場合は、仕事を辞めるか転職した方が良いと言えるでしょう。
記事の中ではやりたくない仕事への対処法もご紹介しました。仕事に関する悩みを持つ方はぜひ参考にしてみてください。