産後は休む間もなく育児が始まります。最初は完全に母乳で育てられないと思っていても、母乳育児が軌道に乗るまで粉ミルクを検討される方も多いのではないでしょうか?とはいえ、どのようなタイプを選べばいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。当記事では、粉ミルクの選び方だけでなく、おすすめの商品も紹介します。上手に粉ミルクを活用して新米ママライフを楽しんでください。
粉ミルクで育てると赤ちゃんの成長が心配、と思うママもおられるのではないでしょうか。確かに母乳育児は親子でスキンシップをとることができ、経済的にも魅力的ですが、実は哺乳瓶やミルクに慣らしておくことも大切です。
完全母乳の場合、哺乳瓶に慣れていなくて飲みたがらないこともあるので、早いうちから慣れさせておくと、何かあったときに安心です。
粉ミルクのメリットとして、お母さん以外でも飲ませられる、ということが挙げられます。母乳の代わりになるので、パパやおじいちゃんおばあちゃんも育児に参加しやすくなります。
また、お母さんの病気や災害時など、母乳が出せないときのために、粉ミルクを多めに常備しておくと安心です。最近は完全母乳にこだわらず、粉ミルクを上手に使いながら子育てを楽しんでいる方も増えています。
まずは、粉ミルクにはどのような種類があるのかみていきましょう。さまざまなタイプがあることを知って驚かれるかもしれません。粉ミルクの知識がない、という方はぜひ参考にしてみてください。
粉ミルクには様々な種類があります。母乳に近い栄養成分の粉ミルクをお探しなら「育児用粉ミルク」がおすすめです。
育児用粉ミルクは、原料である牛乳の栄養成分を置き換えたり、強化したりして、母乳に近づけて作られたものです。厳しい基準をクリアした安全性の高い粉ミルクは「調整粉乳」と表示されていますので、参考にしてください。
牛乳アレルギーを予防したい方には、「ペプチドミルク」がおすすめです。ペプチドミルクとは、粉ミルクの原料である牛乳のたんぱく質を加水分解し、抗体をできにくくした粉ミルクです。
牛乳アレルギーになると、下痢や嘔吐、血便などの症状が出ます。粉ミルクを飲んでから24時間以内に疑わしい症状が出た場合は、アレルギー科を受診するようにしましょう。
離乳食で摂りきれない栄養を補う場合は、「フォローアップミルク」がおすすめです。あまり聞き慣れないタイプのミルクかもしれませんが、離乳食が1日3回になる生後9ヶ月から3歳までの間に、離乳食だけでは不足する栄養を補いたい方におすすめなのが、「フォローアップミルク」です。
鉄分、DHA、ビタミン、葉酸、β-カロテンなど、通常の牛乳よりも多くの栄養素が含まれています。卵や大豆にアレルギーのある赤ちゃんには、「アレルギー用ミルク」がおすすめです。
赤ちゃんは、牛乳アレルギー以外にもさまざまなアレルギーをもっている場合があります。そのようなアレルギーを持つ赤ちゃんには、卵や大豆などのアレルギーの原因となる物質を除去した「アレルギー用ミルク」がおすすめです。
アレルギーのある赤ちゃんの粉ミルクを選ぶときは、必ず医師にどの粉ミルクを使えばいいのか指示を仰いでください。
最近は粉ミルクといっても使いやすいようにさまざまな工夫を凝らしたタイプが販売されています。価格や成分はもちろんですが、長く使うものなので、使いやすさも大切なポイントといえます。ここでは、各タイプの特徴をご紹介しますのでチェックしてみてください。
缶タイプはスタンダードなタイプで、コストパフォーマンスを重視したい方におすすめです。粉ミルクが中心でとにかく経済的なミルクをお探しの方にぴったりのタイプです。
ただし、重さがあるので持ち運びに不便なことや、わざわざ哺乳瓶に毎回移す手間などがデメリットといえるかもしれません。メーカーによっては小型の缶を用意しているところもありますので、上手に使い分けましょう。
プラスチックケースタイプは、詰め替え用のミルクを直接入れ替えて使用できるのがメリットです。缶タイプに比べると内容量は少ないですが、底が浅いのでスプーンで粉ミルクをすくいやすいというメリットもあります。
赤ちゃんを連れて外出するときには、缶を持って出る訳にはいかないことでしょう。そのような場合に粉ミルクを1回分ずつ小分けにしたスティックタイプが便利です。バッグに収納しやすく、外出時や旅行時に気軽に持ち運べるので、お出かけ用に常備しているお母さんも少なくありません。
また、赤ちゃんが生まれてすぐのころはとにかく毎日が大変で、一日に何回もミルクを作る作業が追いつかないことがあるでしょう。そのような場面で助けになってくれるのが、キューブタイプのミルクです。
最近はお鍋のスープがキューブタイプになっているものも一般化していますが、このキューブタイプのミルクもお湯に入れるだけでミルクを簡単に作ることができます。また、小分けになっていて軽量なので、かさばらず持ち運びがしやすいのもポイントです。
多くの方が気にする粉ミルクの栄養成分ですが、国内メーカーの製品はすべて基準をクリアしているので、あまり心配する必要はありません。
大量に消費する物ですので、コスパも考慮して、お財布事情に見合ったものを選んでください。お子さまにたくさんの栄養を摂取してもらいたいなら、何種類かのミルクを与えてみるのも1つの手です。
そうすれば、いろいろな栄養を摂取できるうえ、どの粉ミルクが配られるかわからないような災害時にも対応しやすいことでしょう。
それでは、ここからは人気の粉ミルクを紹介していきます。先ほど取り上げた選び方のポイントも確認しながら、ぜひ赤ちゃんにぴったりの商品を選んであげましょう。
赤ちゃんの成長をサポートしてくれる、DHA、オリゴ糖、ヌクレオチド、βカロテンのほか、母乳に含まれるシアル酸や、神経伝達物質のコリンも含まれています。
濃度は母乳に近い約13%で、赤ちゃんが消化するときに負担がかかりにくいのもうれしいポイントです。また、さっと溶けやすいので、赤ちゃんが泣いているときにも便利にお使いいただけます。
明治は、母乳で育つ赤ちゃんのために、粉ミルクの成分一つひとつを母乳に近づけることを目指した「母乳の科学」に取り組み続けています。
明治ほほえみは、こうした「母乳の科学」の積み重ねから生まれました。母乳調査の結果をもとに、母乳に含まれる栄養成分であるアラキドン酸を強化し、DHAだけでなくアラキドン酸の量も母乳に近づけています。
また、β-ラクトグロブリン、β-結合型パルミチン酸、α-ラクトアルブミンを調整し、優れた栄養成分で赤ちゃんの成長をサポートしてくれます。
2015年から始まった「第3回全国母乳育児調査」の最新の研究結果をもとにして作られたミルクです。日本人のお母さんの母乳に含まれる量の範囲内でオステオポンチンを配合しています。
また、牛乳では摂りにくいDHAや鉄分、離乳食で不足しがちなカルシウムも含まれていますので、栄養豊かな粉ミルクをあげたいお母さんにぴったりです。
持ち運びに便利なスティックタイプの粉ミルクです。スティック1本で100mlのミルクを作ることができるので、調乳の失敗がありません。個包装タイプは、たまにしか粉ミルクを飲まない赤ちゃんにおすすめです。
母乳に含まれるガラクトオリゴ糖や、赤ちゃんの発育に必要なDHA・アラキドン酸を配合しています。また、母乳に近づけるために甘さを抑えていますので、母乳と併用しやすい混合ミルクをお探しの方にもおすすめです。
甘すぎない味わいで、母乳との混合育児をされているお母さんから高い評価を得ている粉ミルクです。日本人のお母さんの母乳を対象にした研究に基づいて母乳に含まれるガラクトオリゴ糖を配合し、新生児の発育に重要とされるDHAとアラキドン酸の比率を2:1と母乳に近づけています。
また、たんぱく質やその他の成分のバランスにも配慮し、赤ちゃんへの負担を最小限に抑えたミルクです。
栄養成分は母乳に近く、牛乳のたんぱく質を細かく分解し、消化しやすいペプチドミルクに仕上げています。母乳と同程度に赤ちゃんの消化の負担を軽減してくれますので、牛乳アレルギーの原因を抑えたい方におすすめです。
また、腸内環境を母乳に近づける3種類のオリゴ糖を配合しているので、赤ちゃんのお通じが気になる方にも安心です。さらに、初乳に含まれるラクトフェリンや、赤ちゃんの成長・発達に必要なDHAやアラキドン酸も配合されています。
シリーズで最も人気のある大缶タイプです。バランスミルクには、母乳にも含まれるビフィズス菌を増やすガラクトオリゴ糖が含まれているので、赤ちゃんのおなかにやさしく働きかけます。
身体の成長だけでなく、神経や運動機能などさまざまな発達段階が見られる離乳期から2歳頃までの栄養をサポートするフォローアップミルクです。鉄分やDHAなど、健やかな成長・発達に特に重要な成分を配合しています。
生後2週間くらいから、赤ちゃんは1回に100mlくらいの粉ミルクを飲むようになるので、一般的な20mlのスプーンでは、疲れていると何回すくったか忘れてしまうことがあるのではないでしょうか。
実は、メーカーによっては、公式サイトや電話で申し込むと、50nlや100mlのスプーンがもらえる場合もあります。ぜひ活用してみましょう。
今回は、粉ミルクの選び方のポイントやおすすめ商品についてご紹介しました。粉ミルクにはさまざまなタイプや種類があります。ぜひ今回の記事を参考に、赤ちゃんが飲みやすい粉ミルクを選んでみてください。