昨今のキャンプブームもあって、キャンプに行きたいという気持ちがあっても、虫が苦手だという方は少なくありません。キャンプに行く場所や季節にもよりますが、概ね虫対策は必要になります。ここではキャンプでの最強の虫除け対策&おすすめグッズをご紹介していきます。虫対策をして、キャンプを楽しみましょう。
目次
キャンプは野外で行い、自然あふれる場所で行うことが多いので、どうしても虫も多く生息していることが多いです。蝶やバッタなど、害のない虫もいれば、害虫と呼ばれてしまう人間にとっては厄介な虫もいます。
虫嫌いな方にとっては、見るだけでも嫌であったり、数が多いと虫嫌いでなくても嫌になってしまいます。刺してかゆみや痛みが残ったり、毒を持つ虫も存在します。何かあってからでは遅いので、虫対策はしておくと安心でしょう。
ここからはキャンプ場にいる虫除けしたい虫をご紹介していきます。街中にもいる虫が多いですが、1匹2匹なら大丈夫という方でも、トラウマになるほどキャンプ場だと数が多い場合もあります。刺されると厄介な虫もいるので、虫の種類を知っておくと対処もしやすいでしょう。
まずは蚊です。水辺や草むら、森の中など様々な場所におり、街中でも草木がある公園などにも大量発生していたりと、遭遇率も高い害虫です。冬場でも温暖な地域や地下鉄などで年中生息していたりしますが、基本、キャンプでは標高の高い山と冬以外は対策が必要な害虫と言えます。
刺して血を吸う蚊ですが、個人差がありますがかゆみや痛みが出ることがあり、蚊を媒介としてデング熱などの感染症にかかる恐れもあるので注意が必要です。蚊に対しては蚊取り線香など有効な虫除けも多いので、対策はしやすいでしょう。
続いては、アブです。アブはハエの仲間で、大きいものだと3cm程で蜂に似た種類もいるため、飛んでいるとアブだと見分けは付きにくいかもしれません。種類も100種類ほどと多いですが、その中には血を吸う種類がいます。皮膚を嚙みちぎって血を吸うため、痛みが出やすいです。
水辺や湿地によくおり、温度があるものに集まりやすく、黒い服には反応しやすいので薄い色の服の方が安全でしょう。
ブヨもアブと同様にハエの仲間で、嚙みちぎって吸血する虫です。見た目は小さなハエで、綺麗な水辺に生息しています。直射日光は苦手で、早朝と日没に大群で襲ってくることがあるので、注意が必要です。地域によってブトと呼ばれることもあります。
ハエもキャンプ場によく出ます。ハエは家の中でも飛んでいたり、街中でも見かけることの多い虫ですが、病原菌を媒介する危険な虫です。ハエは人間の食べ物を食べるだけでなく、糞を食べたり蛾の幼虫などに寄生する種類もいます。
汚いところを歩くので、体や足に付着した大腸菌やサルモネラ菌、赤痢菌などの病原菌を運搬してしまいます。キャンプだと調理や食事も外ですることになるため、ハエにも注意しましょう。
虫嫌いな方で、見た目が好きじゃないという方が多いのが、蛾です。蛾は他の害虫に比べると、害は比較的少ない方ではありますが、明るい光に寄ってくる性質があるので、夜はランタンの周りに群がってしまいます。ぶつかって蛾が落ちて来たり、うじゃうじゃいるのが気持ち悪い方も多いです。
日本には約5000種が分布しているといわれ、見た目も様々ですが、成虫でも毒のある毒針毛を持つ蛾もおり、チャドクガは卵から成虫まですべて毒針毛を持っているので、極力触らないようにしましょう。
最後は毛虫です。蛾や蝶の幼虫で毛やトゲを持つ種類を毛虫と呼ぶことが多く、毛虫の多くは毒を持っていませんが、一部に毒針毛がある種類もいます。
毛虫に直接触っていなくても、毒針毛が風で抜けて皮膚にくっついたりするだけで痛みやかゆみ、腫れなどの皮膚炎の症状が出ることがあります。6月から8月が発生時期で、木や草むらなどにいることが多いので、注意が必要です。
ここからはキャンプでの虫除け対策をご紹介していきます。虫除け対策を最初からして置くと、気持ちの面でも安心です。手軽に出来るものばかりなので、毎回対策をしておきましょう。
対策1つ目は、防虫ネットを張ることです。テントの入り口や窓は網戸が付いていることが多いですが、完全に開放にせず、網戸を利用するだけでかなりの虫の侵入を防ぐことができます。
他にも蚊帳やメッシュのネットを利用して、囲いを作ればタープの下でも虫除けが可能です。メッシュのネットなどにも虫除けスプレーをしておけば、効果も得られやすいのでおすすめです。
続いては食べ物を放置しないことです。キャンプに行くと、冷蔵庫がないので食べかけ、飲みかけの食事や飲み物が放置されてしまったり、余った食材をそのままにして遊んでしまうこともよくあります。
虫は甘い香りにも寄ってきやすいので、ジュースやお酒の缶に虫が入ってしまったり、ハエにとっては人間の食事は餌なので、放置されいると格好の餌食となってしまいます。食事が終わったら片付ける、食べ残しはラップをかけるなどしましょう。
3つ目は、肌を露出しないことです。夏場は暑いので半袖を着たくなりますが、虫に刺されない、ガードする目的で長袖を着ておく方が安全でしょう。また、スカートや半ズボンではなく長ズボンの方が、草むらなどで不意に毛虫に触ってしまうなどのリスクも防げます。
最後は黒以外の服を着ることです。黒だと汚れが目立たないからキャンプには良さそうに思えますが、防虫対策からすると黒は危険です。虫は黒い色に反応しやすく寄ってきやすいので、黒髪の方も実は危ないのです。虫を刺激しないためにも黒い服は避け、白などの薄い色で帽子も着用するのが良いでしょう。
ここからはキャンプで最強の虫除け対策グッズをご紹介していきます。虫除け対策をしつつ、グッズも使うことで虫除け効果を高められます。使いやすい虫除けグッズを手に入れて、キャンプを楽しめるようにしましょう。
虫除け対策グッズ1つ目は、金鳥の渦巻の蚊取り線香です。蚊取り線香の代表ともいえる金鳥の商品で、ローズの香り、森の香り、ラベンダーの香りの3種がセットになっています。煙刺激を低減した商品で、蚊に対して安定した殺虫効果を発揮します。
渦巻き状の商品で、約7時間有効です。キャンプだけでなく、自宅の庭の草抜きや洗車時など、少し外にいる際にも使いやすいでしょう。30巻きセットなので、大きなテントとタープなら煙がしっかり届くように複数個使用すると効果も高いです。
続いては大日本除虫菊のおでかけカトリスです。こちらは携帯型の蚊取り線香で、ポケットやズボンなどに引っ掛けて使います。単4電池を使用してカートリッジが回転するので、本体は小さいですが有効成分が効率よく広がります。
使用時間は240時間と長持ちで、蚊の成虫の駆除や忌避に効果があります。取り替え用カートリッジも売っているので、便利です。
パフェクトポーションのアウトドアボディスプレー エクストラは、虫除けに有効なシトロネラ、ペパーミント、ティーツリー、ニアウリなど100%天然由来成分のみを配合したアウトドアスプレーです。爽快感がありクールダウン目的にも使いやすく、月齢6か月以上のお子様にも使用できます。
殺虫剤ではなく忌避効果が期待できる商品で、DEET無添加で1日の使用回数も制限がありません。ルームスプレーとしても使用可能なので、テントの中も爽やかな香りにできます。キャンプ時は香水や柔軟剤など香りの強いものも虫を呼び寄せやすいので避けた方が良いため、虫除け効果も兼ねて香りをまといたい方にもおすすめです。
続いては、スキンベープミストです。潤水成分配合の虫除けミストで、腕や足だけでなく、手のひらに一度スプレーしてから顔などにも塗れます。蚊やサシバエだけでなく、マダニやブユ、ノミやアブにも有効なため、キャンプ場や草むらで遊ぶ場合にもおすすめです。
ご家族で使用できますが、6カ月から12歳未満のお子様に対しては使用回数の制限があります。シトラスマリンの香りで爽快感があり、キツイ臭いが苦手な方にもおすすめです。
小さなお子様にも使いやすいのが、虫よけパッチα シールタイプです。虫の嫌がるレモンユーカリオイルを配合したシールタイプの虫除けです。服やカバン、帽子などに4~6枚貼るだけでよく、香りは約12時間持続します。汗で流れ落ちる心配もないので、夏場にも使いやすいです。
お子さんも好きなプーさんのイラストなので、服に貼っても可愛いでしょう。72枚入りで1枚あたり10円程なので使いやすいです。花火や公園遊びにもおすすめです。
6つ目は、フォックスファイヤーのスコーロンフーディーです。スコーロンは、アース製薬と帝人フロンティアが共同で開発した、繊維に虫を寄せつけない特殊加工を施した素材で、UVカット機能に吸汗速乾性もありながら洗濯しても落ちない防虫効果を持っています。
スコーロンフーディーはフードとサムホール付きのパーカーなので、首の後ろや手の甲もガードできます。カラーバリエーションやサイズもあり、サラッとした感触で軽いので夏場や持ち運びも便利です。キャンプだけでなく、家庭菜園や公園等への散歩にも使いやすいでしょう。
最後はフマキラーの虫よけスプレー ヤブ蚊バリアです。体に付ける虫よけスプレーは多いですが、こちらは茂みや地面にスプレーするだけで蚊がいなくなる虫除けスプレーです。テントを張る場所やバーベキューをする場所に設営前にスプレーしておくと、蚊を忌避してくれます。
天候にもよりますが、効果は約8時間です。ガーデニングなどの屋外業にも使え、体に使える虫除けスプレーが苦手な方にもおすすめです。無香料なので殺虫剤の匂いが苦手な方も使いやすいでしょう。
キャンプで虫対策をしっかり行っていても、やはり大群で襲ってきたり服を着替えた際など、ちょっとした隙に刺されてしまうとこもやはりあるでしょう。キャンプで虫に刺されたときの対策グッズを持っていくと、安心です。日常でも使いやすいものもあるので、1つは常備しておくと良いでしょう。
虫に刺されたときの対策グッズ、まずは液体ムヒS2aです。液体ムヒは昔からある薬なので、家にもあるという方も多いかもしれません。かゆみに効果があるジフェンヒドラミン塩酸塩と、はれ・赤みのもとになる炎症に効果があるデキサメタゾン酢酸エステルの2つの有効成分が配合されており、⼿が汚れない塗布栓タイプになっています。
かゆみや虫さされ、皮ふ炎だけでなく、かぶれやじんましんにも効果があります。生後6カ月以上のお子様から使えるので、1本あると家族で使用できます。
続いては、ムヒアルファEXです。クリームタイプの塗り薬で、炎症によく効くアンテドラッグ型抗炎症成分と、すばやくかゆみをおさえるジフェンヒドラミン塩酸塩を組み合わせた虫刺され用のかゆみ止めです。
蚊だけでなくダニやノミ、毛虫やムカデ、クラゲなどによる虫さされ・かゆみにも効果があるので、山のレジャーだけでなく海のレジャー用にも向いています。皮ふ炎や、かぶれ、じんましん、あせもにも効果があります。こちらも生後6カ月以上のお子様も使用可能です。
最後はNEW ポイズンリムーバー カップ2個入です。コンパクトな応急用毒吸取り器で、スズメバチやその他の蜂、ブヨ、ムカデなどの毒虫、毒蛇などに刺されたり、咬まれた場合に毒を排除するのに便利な道具です。蚊に対しても使用できます。
簡単な操作で毒を吸引し傷口から抽出するよう設計されているため、医療関係の仕事をしていなくても誰でもスムーズに使えます。山奥や虫の多い場所に行った際に、医師の手当てを受けるまでの応急処置器具として、持っておくと安心でしょう。カップが2個付いていて1000円しないので、保険のつもりで持っておくのもおすすめです。
様々な虫除け対策と虫除けグッズもご紹介してまいりましたが、意外と簡単にできるものや手軽に使えるグッズが多かったのではないでしょうか。虫が嫌いな方にとっては、自然の中はある意味対策をせずに行けば地獄かもしれませんし、キャンプに対して良いイメージがない方もおられるかもしれません。
しかし虫対策をしっかり行えば、かなりの虫は忌避できるようになるので、お子様と一緒にキャンプに行けるようになったり虫嫌いの方も虫との遭遇も少なくなるでしょう。虫除け対策をバッチリして、キャンプを楽しんでください。