電動カンナとはその名のごとく、従来手動で行っていた木材表面の削りなどの仕上げを電動で行う工具です。
大量にカンナ仕上げが必要な場面では、非常に活躍する電動工具です。
電動カンナを購入しようと思った際、上記のような疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、そんな電動カンナの種類や使い方おすすめ商品をご紹介します。
目次
電動カンナには従来の手動カンナのように、材料の上を手で動かすタイプの電気カンナがあります。
ほかにも自動カンナは、固定した状態で材料を挿入し削るタイプです。
従来の手動カンナの要領で使え、小型の物であれば、作業台は必要ありません。片手で作業場所を選ばずに使えるのが特徴です。
手軽で扱いが簡単なので、初心者やDIY目的に最も適しています。ペーパー掛けや塗装前の仕上げや、現場での細かい調整などに便利です。
固定して材料を動かして削るのが自動カンナです。工場や作業所などに据え付けて使う、大型のタイプもあります。また持ち運び可能な小型の自動カンナは、キャスター付きです。
電気カンナに比べ、大型の材料に適していたり、削りが深かかったりします。そのため大量に材料を加工したい時は便利です。ただし材料を動かしますので、その材料の倍以上のスペースが必要になります。
次からは、DIYとして最適な電動カンナをご紹介します。
平面削りや相じゃくり、面取り加工などに適しています。研磨不要の替え刃式で向きを入れかえれば2回使える両刃タイプです。
作業する場面に応じ、切りくず排出口が左右切替え可能となっています。削りの深さ調節はダイヤル式で、深さゲージ付きなので初心者でも深さ調節が簡単です。スイッチ解除ボタン付きとなっており、不意の動作を防ぐことができます。
切削幅約82mmの電気カンナとしては、他社同レベル機よりリーズナブルで人気があります。
サイズ | 300×166×173 mm |
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重量 | 約3.1kg |
最大切削深さ | 1.6mm |
最大切削幅 | 82mm |
リョービ製電気カンナの中では、扱いやすい入門機です。定盤リフト機構なので刃を守り、0.1㎜きざみでの切削深さが調節できます。リョービ製集塵機のホースを直接続することができますので、清潔な作業環境が保ちやすいです。
他社同レベル機に比べ軽量で扱いやすいと評判で、女性などの手が小さく力が弱い方でも使いやすい電気カンナです。両面使用できる替え刃式のため、とても経済的に使えます。
サイズ | 309×164×164mm |
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重量 | 2.3kg |
最大切削深さ | 1.0mm |
最大切削幅 | 82mm |
研磨不要で取付が簡単な替刃式です。刃は締め付けボルトを緩め差し替えるだけ。面倒な刃高調整をする必要が無く、替え刃は両面使えるので経済的です。
V溝入りフロントベースで、前定盤の中央のV溝により面取り作業が簡単にできます。平面切削や面取り、木材の寸法修正などに最適です。グリップが握りやすく使いやすいため、特に初心者や女性に評判となっています。
またこの電気カンナは、レース用タイヤの表面削りに使用する方が多く、評価が高いようです。
サイズ | 285×158×158mm |
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重量 | 2.5kg |
最大切削深さ | 2.5mm |
最大切削幅 | 82mm |
切削深さ最大2.6mm、消費電力600Wのハイパワーモデルです。滑りにくく握りやすいグリップで、慣れていない方や、女性でも取り回しがしやすくなっています。トリガを離すと自動的にブレーキがかかりますので停止時の操作が安全です。作業方向により電源コードが邪魔になる場合は、左右に向きを変えることができます。
刃高調整が不要な替え刃式と、メンテナンスをしながら長く使える研磨刃の2方式タイプです。使用品頻度や経済性で選べます。
サイズ | 296×164×166mm |
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重量 | 2.5kg |
最大切削深さ | 2.6mm |
最大切削幅 | 82mm |
建築内装現場にも持込み可能な小型軽量自動カンナで、254mmの切削幅で木材の平削りに最適です。DIYとしても、職人の仕事のような気分を味わえます。
レバーを回し刃の高さを材料の厚さに合わせ、スイッチを押せば材料を自動で引き込む簡単操作です。後ろに出てきた材料はもう、仕上がっています。
自動カンナの良さは、市販の材料を基準に制作物を考える必要がないこと。また端材を有効利用できることです。この自動カンナでモノづくりの幅が広がります。
サイズ | 490×476×412mm |
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重量 | 26kg |
最大切削深さ | 2.5mm |
最大切削幅 | 254mm |
電動カンナ使用時に有れば便利なアイテムは何でしょうか?実際に電動カンナを使用している方々が便利に使っているアイテムをご紹介します。
電動カンナを使用する場合、削りくずの事を考えると、屋外での作業が多くなります。
その際問題になるのが電源ですが、その電源を取るのによく使われるのが電工ドラムです。電工ドラムを使う際は、屋外での電気使用を考慮しておきましょう。
この防雨サンデーレインボーリールは、雨やほこりをシャットアウトする屋外用コードリールなので安心です。コンセントの防雨防じんキャップは一体型になっており、開閉しやすくなっています。
固定式では無い電気カンナを使用する場合、作業台があったほうが作業がしやすくなります。このBOSCHワークベンチは適当な大きさの作業スペースがあり、折りたたむと厚さ9cmとコンパクトになるのでおすすめです。
フレームがアルミニウムなので軽量強靭で、持ち運びに便利でありながら、耐荷重200kg。ほとんどの作業はこの上でこなすことができます。天板は防水性がある竹製で、安定性が高く、クランプを付ければ材料をしっかりと固定可能です。
電動カンナで定評のあるブランドはどんなブランドでしょうか?
ここでは国内製で有名な2メーカーをご紹介します。
やはり、世界のマキタは、電動カンナでもトップの評価です。建具の寸法修正に便利な充電式カンナから、快適な操作性の小型電気カンナ、ワイドな刃幅のプロユース電気カンナ、大量切削ができる大型据置自動カンナまで取り揃えています。
マキタの電動工具すべてに言える事ですが、頑丈で故障しにくいと好評です。ただマキタの電動カンナは種類が多いので、用途と目的に応じ、しっかりと選ぶようにしましょう。
リョービも電動カンナは評判が高いブランドの一つです。電気カンナは2種類で、プロ用のL-120TBとエントリー用のML-83S。
自動カンナは使いやすく、今回の記事でも取り上げているAP-10Nから、工場や作業所で使用する据え付けの大型機など電気カンナよりも種類が多くなっています。
特にAP-10Nはもともと業務用途でしたが、DIYユーザーにもコスパの面や取り回しの簡単さから評価が高いです。
電動カンナの選び方はどうすればいいんでしょうか?
4つのポイントにまとめましたので、選ぶ際は参考にしてください。
カンナによる切削作業がそれほど多くない場合や、ある程度加工された材料を使用する前提であれば電気カンナを選びましょう。
規格品以外の材料や、端材を使用する木工制作を行う場合は、切削幅や切削の深さが大きい自動カンナを選ぶと良いです。
電気カンナは手で持って切削します。したがって持ちやすいか、重すぎないか、反対に軽すぎないかなどをチェックします。
電動カンナの刃は消耗品です。交換または研磨の必要がありますので、それらが容易にできるかを確認しておきましょう。
また交換刃は手に入りやすいか、価格なども前もって確認しておくと安心です。
集じん機や、集じん袋が取り付けられるか、方式などを確認しましょう。
電動カンナは多くの切りくずが出ますので、対応ができるか否かで作業効率が違います。
今回は、電動カンナの種類やおすすめ商品、選び方などをご紹介しました。本来、刃の調整や力の入れ具合など、熟練者でないと難しかったカンナ掛け。
誰でも優しくできるように、また効率よくできるようにしたのが電動カンナです。
電動カンナの導入によって、大幅に木工制作物の仕上がりが良くなったとの声をよく聞きます。ぜひ、あなたも電動カンナを導入して木工の幅を広げてみませんか?