指先のおしゃれとして多くの人が楽しむネイルですが、落とすには除光液が必要になってきます。除光液は100均やコンビニでも購入可能、爪へのダメージを考えた保湿成分配合や匂いの少ないものなど色々な種類が発売されているのでどれを使うか悩んでしまいます。こちらの記事では多種多様にある除光液の選び方やおすすめ商品をまとめました。
除光液を探していると「ネイルリムーバー」という単語を良くみますが、その2つに大きな違いはなく、どちらもネイル落としに用いられるアイテムです。他にエナメルリムーバーがありますが、基本的にはすべて同じ用途になるため、どれを選んでも良いでしょう。
ネイルを落とす商品は種類豊富に揃っていて、安価ですぐに入手できるからと100均のものを使う方も少なくありません。しかしネイルをするよりも落とすほうが爪への負担が大きいのです。
選び方や使い方を間違えると、指先や爪の荒れ、二枚爪の原因になるなど、大きなダメージを与えてしまいます。まずは選び方のポイントをチェックしてみましょう。
除光液のメインとなるのはボトルタイプですが、他にもすぐに使えるシートタイプ、手軽に利用できるスポンジタイプの3種類があります。ボトルタイプは液状でコットンやティッシュペーパーに液体を含んで落とすタイプで、種類も多く値段も様々です。
安価な商品も多数あり、容量も多いので頻繁に利用する場合に便利です。液体を含んだシートはコットンいらずでそのまま使用可能、外出先などでも手軽に使える携帯用としてもおすすめです。
スポンジタイプはケースに指を入れて軽く動かすと簡単に取れます。コットン不要でしっかりとフタを閉めれば持ち運びも可能ですが、他の2タイプよりも種類が少ないのが難点です。
除光液の選び方でポイントになるのが溶剤のチェックです。選び方のひとつに溶剤の一種であるアセトンという成分の有無も関係してきます。アセトンはスムーズに取れる反面、ダメージがあるのでネイルオフしたあとはしっかりと保湿しておきましょう。
除光液によってはアセトンと一緒に保湿成分が配合されているタイプもあるので、爪の乾燥が気になるけどしっかりとオフしたいのであれば保湿成分配合のものを選ぶようにしてください。
少しでも爪の負担を軽減したいのであればアセトンフリーが適しており、刺激臭が軽減されている商品が多くなっていますが、落としにくいからといってこすりすぎると逆に負担になるため注意してください。
敏感肌の方や薄いネイルを落とす場合にはアセトンフリーを、ラメなどのしっかりしたネイルにはアセトン配合と使い分けるのもおすすめです。
除光液のフタを開けたときに「臭い」「その匂いが苦手」「気分が悪くなる」という方は結構いますが、そういうものだと認識して我慢していませんか。
それなら香りがキツくないタイプを選ぶようにしてください。先程も記述したように、アセトンフリーは基本的に刺激臭が少なめで匂いに敏感な方にも適しています。刺激臭を軽減しつつ柑橘系などの香りがついたタイプもあります。
選び方を参考に用途や好み、ネイルのタイプ別に自分の使いやすい除光液を把握できても、似たような商品はたくさんあります。どのタイプが自分に合っているのかを把握した上で除光液選びの参考にしてみてください。
化粧品ブランドとして知られる資生堂のセルフメーキャップブランド【インテグレート】のネールリムーバーは安価なボトルタイプ、内容量も多く、常にネイルをしている方でもコスパ良く使うことができます。
アセトン配合ですが、フルーティーフローラルの香りで不快になる刺激臭もぼやかしてくれます。どんなネイルもするんと取れるだけでなく使用後に爪が白くならない、乾燥を防ぐための保湿力もあります。
【ディーアップ】のネイルリムーバーはアセトン配合でソフトジェルネイルするための除光液ですが、ラメやネイルアート、濃いカラーネイルも色残りなくスルッと落ちるすぐれものです。
ホホバオイル配合で爪が白くならず保湿力もあり、何度もこすらないので爪に負担をかけません。ハードジェルもやり方次第ではきれいにオフすることができます。
【資生堂】のエナメルリムーバーは容量別に大中小とあり、良く使う人は一番多いものを、あまり使わないのであれば少ないものを選択できます。ダメージ軽減成分配合で、爪や指先をケアしつつ落としたい方にもおすすめです。
刺激臭もあまりキツくなく使いやすさでもおすすめです。口コミでも高い評価を得ていますが、デメリットをあげるならボトルが瓶なので使用後の処理が面倒、という点ではないでしょうか。
ジェルやラメ、重ね塗りもスルッと取れる【ネイリスト】ジェルネイルオフリムーバーはアセトン100%配合でサッと取りたい時に素早く落ち、ネイルオフをすぐに済ませたい方にも使いやすくなっています。すぐに落ちるほど強力なので、短期間に何度も使用すると白くなるので注意してください。
【オルビス】のポリッシュリムーバーはアセトンフリーで爪や肌に優しく、レモングラス葉やマンダリンオレンジ果皮エキス、ブドウ葉エキスなど6種類の保湿配合で肌荒れ防止にもおすすめです。
スルッとオフ、爪も白くならないタイプですが、若干匂いが気になります。しかし通常のようなキツさはそれほどないため、窓を開けて風通しを良くすれば大丈夫でしょう。
厚塗りやラメもきれいに落ちる【ケイト】のネイルカラーリムーバーはアセトン配合のボトルタイプ、爪が白くなりにくくネイルオフ後のベタつきもありません。
ツンとした刺激臭も少なめですが、爪の保湿成分などがふくまれていないので、使用後はハンドクリームやネイルオイルなどで爪や指先の保湿を忘れないようにしましょう。ボトルの口が広いのでドバっと出ないようにしてください。
220mlの大容量でコスパ良く使える【コージー】エナメルリムーバーは、アプリコットの香りで除光液特有のツンとした臭みがかなりマシになっています。
大きめのホロやラメ、二度塗りネイルもスルッと落とすことができ、爪は白くなりにくくなっています。頻繁にネイルをする、短時間で処理したい方にもおすすめでしょう。
【ネイルネイル】のオイルクレンジングリムーバーは刺激臭よりもオレンジの香りがするので、除光液のツンとした香りが苦手な方でも気分が悪くなりにくくなっています。
オイルクレンジングなのでなじみが良く、乾燥することもありません。コットンにたっぷり染み込ませて、ゆっくりと円を書くようになじませればラメ入りでもきれいに落とすことができます。
オイルタイプなので揮発性が少なく、軽いネイルであればコットン1枚でも継ぎ足しなしですべての指に使えます。ネイルオフのあとに新たにネイルカラーを塗るときは油分をしっかりと落としてから塗ってください。
アセトン配合の【セザンヌ】マイルドエナメルリムーバーはホホバ種子油配合で爪をケア、白くなりにくいタイプですが、若干刺激臭が気になってしまいます。
二度塗りやラメも確実にオフ、価格を考えるとかなりコスパの良い商品になっています。できるだけ安く手軽にネイルオフしたい場合にこちらを選ぶのも良いでしょう。
【ルージーン】のネイルリムーバーシートはコンパクトなケースに入っているので、液漏れの心配もなく旅行など持ち運びにも便利、外出時にもおすすめです。
使用後はフタをしっかりと閉めなければ、シートが乾燥してしまうので注意してください。アロエベラエキス配合で爪にうるおいを与えてくれる保湿成分も含まれているので、ネイルケアも可能です。フルーティーな香りが刺激臭を抑え、通常カラーネイルなら1枚で両手分がきれいになります。
【カネボウ】のネイルカラーリムーバーはアセトン配合のシートタイプ、シートはコットン100%で優しい使用感になっています。保湿成分配合で爪の乾燥を防いでサッと使えます。
シートサイズは大きめなので拭き取りやすく、シートが1枚ずつ分包になっているため乾燥する心配もありません。常にバッグに入れておけば急にネイルを落とさなければいけない場合にも対処できます。
コスパ良い除光液としておすすめなのが【キャンメイク】のクイック&イージーリムーバーです。アセトンと酢酸エチル配合で通常のカラーネイルや重ね塗り、ラメもほとんど残りません。
アセトン配合で気になる爪の乾燥ですが、ヒマシ油配合で保湿力もあります。ストレスフリーで簡単にネイルオフしたい、コスパ重視の方にもおすすめです。
多忙な方や短時間で終わらせたい、あまり刺激臭を気にしない方にも使いやすくなっています。100mlと少し少なめの容量ですが使い勝手が良く、コットンの毛羽立ちが爪に残ることもありません。
コットン不要でいつでも手軽にネイルオフできる【Rooro】ふくだけ除光液シートはケースに入って1枚ずつ取り出せるので、持ち運びにもおすすめです。ケースはフタがしっかりと閉まるタイプなので乾燥する心配もありません。
保湿成分配合なので手軽にネイルオフとネイルケアの両方ができます。通常ネイルなら1枚で両手分をしっかりときれいに落とすことができ、ラメ入りも通常ネイルよりは手間がかかるものの、ちゃんと落とすことができます。ツンとした刺激臭も少なめ、ほんのりとした甘いバニラのような香りがします。
【デュカート】ネイルエナメルリムーバーは、苦味のあるグレープフルーツの香りで刺激臭特有のツンとした匂いが若干軽減していますが、苦手な方は気になってしまいます。
ヒマシ油やパーシック油などの保湿成分配合でネイルケア対策もされています。240mlと大容量、たっぷりとコスパ良く使いたい、乾燥しやすい方も試してほしい商品です。
【アンドネイル】のモイスチャースパリムーバーはアセトンフリーの除光液、刺激臭が少なめで爽やかな柑橘系の香りになっています。レモン果皮油やオレンジ油、ローズウッド木油、オリーブオイルなど6種類のオーガニックオイル配合で、オーガニック成分にこだわるナチュラル派にもおすすめ、ネイルを落としつつ乾燥防止などのネイルケアもしてくれます。
ネイルをしたいけれど落とす時間がかかっても爪や指先をいたわりたい、除光液の特有の刺激臭が苦手な方には適したネイルリムーバーです。
除光液はアセトン配合など、どんなに「スルッと落ちる」と言われる商品であっても使い方を間違えるときれいに落とすことができません。爪や指先に優しいアセトンフリーでもゴシゴシ擦り落とせば爪にダメージを与えてしまいます。
逆に正しい使い方を把握することでアセトン配合よりも落ちにくいとされるアセトンフリーを使ってもきれいに落とすことが可能です。きれいにスルッとネイルオフするためにも正しい除光液の使い方を紹介するのでマスターしておきましょう。
除光液でネイルオフする場合、特にアセトン配合タイプは窓を開けて換気するようにし、子どもやペットが触らないところに保管するよう気をつけてください。
【コットンに除光液を染み込ませる】
もっとも種類の多いボトルタイプはコットンに除光液を染み込ませて使いますが、染み込ませる量をケチってしまうときれいに落ちません。除光液は500円玉2つよりも多め、コットンの外周を残すぐらいまで染み込ませましょう。
【ネイルにしっかりなじませる】
除光液が染み込んだコットンやシートタイプを爪に密着させて、除光液をしっかりとなじませます。ネイルの落ちにくい爪のキワも包み込むように、爪全体に押し当ててください。
コットンやシートを強い力でゴシゴシこするとそれだけ爪へダメージを与えてしまうので、除光液がしっかりと浸透するように密着させましょう。
【しばらく置いて拭き取る】
コットンやシートに染み込んだ除光液をネイルになじませるために、密着させたまま5~8秒ほどそのままキープしてから、コットンを押さえつつネイルを拭き取ります。爪の上を滑らすように引き抜くことで浸透した除光液がネイルを落としてくれます。
重ね塗りやラメなどは落ちにくいので、一度で落ちない場合もありますが、こすらずにコットンの上からアルミホイルを巻いて2~3分置いて落とします。
「放置する時間を長くすればすぐに落ちるのでは」と考えるかもしれませんが、あまり長時間押し当てていると逆にダメージになるのであまり長い時間放置することは避けてください。
【爪のキワなど残りを落とす】
ネイルを落とすときは特に爪のキワに残りやすいのでコットンの角や除光液を染み込ませた綿棒を使って丁寧に落としておきましょう。このときもこすらずに優しく拭き取ってください。
1枚のコットンではすべて落としきれない場合もあるので、そのときは新しいコットンに除光液を染み込ませて同じ手順で落とすようにしましょう。
【必要に応じて保湿】
保湿成分配合の除光液も多くありますが、人によっては爪や指先が乾燥してカサつくこともあります。その場合はハンドクリームやネイルオイルでしっかりとケアしておきましょう。
また、除光液を短期間で何度も使用するとそれだけダメージになるため、最低でも1週間は感覚を開けてください。
除光液がない、どうしてもネイルオフしたいときは代用品として、消毒用エタノールやオーデコロンなど濃度の高いアルコールを使うこともできます。
他にも歯磨き粉やマニキュアで落とすことができ、歯磨き粉はたっぷりとネイルに乗せて3~5分放置してから歯ブラシやペーパータオルで拭き取ります。
マニキュアは重ね塗りして乾く前に拭き取るとすでにあるネイルも一緒に落とすことができます。代用品はあくまで緊急用と考え、きれいに落ちない場合もあるので、できるだけ除光液で落としてください。
除光液には様々なタイプがあり、使いやすさや効率、価格など自分の目的に合ったものを選ぶと良いでしょう。除光液を使用する際には換気や保湿をして、正しい使い方をしてください。