引用:アマゾン
鋼管や塩ビ管などの配管の際、天井から吊り下げる形で使う支持金具を「吊バンド」と言います。この吊バンドを締めたり緩めたりするための専用工具が「吊バンドレンチ」です。配管工の腰道具には必ず入っている、欠かせない仕事道具のひとつです。今回は、各メーカーの吊バンドレンチのなかから特にユーザーの評価の高いものを厳選してご紹介します。
目次
吊バンドレンチは、対応するパイプの使用範囲等によって各メーカーからいくつかのサイズが展開されています。
一般的なもののほかに、柄が短いショート吊バンドレンチ、ソケット部分がスライドするスライド吊バンドレンチがあります。ショート吊バンドレンチは、手のひらサイズのコンパクトなタイプで、狭く込み入った場所での作業に適しています。スライド吊バンドレンチは、大径の吊バンドの取り付けがスピーディーに行えるのが特徴です。
吊バンドレンチは強度が求められる工具であり、硬い素材で出来ています。重量は200g前後とそれほど重たいものではありませんが、高所から落とすと非常に危険です。安全のため、必ずセーフティーコードなどを使って落下を防止しましょう。
配管工事のプロから多くの支持を得ている、吊バンドレンチの大定番です。ロングタイプのソケット部を使うほか、12mmの先端メガネをタン回しに使用することもできます。
「やはり吊バンドレンチはトップ製が最高です。他と比べても使い勝手が抜群です。」
「定番中の定番、配管工の強い味方です。初めて買ったのは15年ほど前ですが、壊れることなくずっと使えました。」
引用:アマゾン
狭所作業に最適なショート吊バンドレンチです。柄は男性の手のひらにちょうどピッタリのサイズで、狭い空調内での作業もスムーズです。ソケット部はスライド式のダブルソケットになっており、持ち替えることなく2サイズを使えて効率的です。
「これまで、通常のバンドレンチが使えないときは平ラチェットと2個使いしていましたが、これにしたら1個で済みとても楽になりました。」
引用:アマゾン
ロングソケットが3段階のスライド式になっているタイプです。大径の吊バンドや立バンドの取り付けに適しています。先端のメガネ部は15°角度があるため、下方の作業がしやすいというメリットがあります。
「蝶ネジの締付作業が非常にしやすく、重宝しています。」
引用:アマゾン
大阪の工具メーカー、スーパーツールのアイテムです。ラチェットレンチのラインナップが充実している同社の製品だけあって、ソケット部はラチェット機構が取り入れられ効率的に配管作業が行なえます。現役の配管工の方々からも高い評価を得ているアイテムです。
「配管工の必需品です。他メーカーのものに比べ価格がリーズナブルで、実用上も問題なく使えています。」
引用:アマゾン
吊バンドレンチのほかにも、配管工事の道具はさまざまなものがあります。そのなかから特に代表的なアイテムをご紹介します。
水濡れのリスクが高い配管工事では、スケールのラベル部分が錆びや摩耗に強いことが重要です。こちらのスパコンはナイロンコーディングテープを使用していて水回りに強いため、配管工事に最適です。
「メジャー部分が読みやすく、これ以上安心して使える質感のものはありません。一番のお勧めです。」
「ナイロンコートがすばらしく、水回りの仕事にぴったりです。」
引用:アマゾン
配管以外にも、止水栓の操作や扉などの付け外しに何かと出番の多いドライバー。プラスの2番とマイナスの6番があれば概ね事足ります。
「グリップが手になじみ、抜群に使いやすいです。」
引用:アマゾン
配管工事の際、きちんと水平を見ることは非常に重要です。エビス製の水平器は定評があり、安心して選べます。特に磁石付きのものは鉄管などに付けて使えるのでおすすめです。
吊バンドレンチといえばまず挙がるのがトップ(TOP)の名前です。新潟県三条市に本社を置き、作業工具のラインナップの幅広さが魅力です。特に鍛造製品を多く展開している点に特徴があり、品質の高さから多くのユーザーの支持を得ています。吊バンドレンチ以外にも、モンキーレンチ・ラチェットレンチ・トルクレンチなどレンチ類の品揃えが特に充実しています。
MCCは、三重県津市に本社を置く株式会社松阪鉄工所が展開するブランドです。国産初のパイプレンチを1928年に商品化するなど、作業工具の老舗として知られています。吊バンドレンチのほかにも配管用のコーナーレンチやパイプカッタなどさまざまなものを取り揃え、配管工の方々にとっては馴染み深い存在です。
2018年で創業100年となる歴史ある作業工具メーカーです。本社は大阪府堺市に置かれています。扱う分野は幅広く、特にラチェットレンチ類の充実度は他社に比べても高くなっています。配管用のアイテムも、各種カッターやフレアツール、ベンダー、パイプレンチ、モーターレンチなどさまざまなものが揃います。吊バンドレンチには同社の得意とするラチェット機構が取り入れられ、使い勝手のよさと価格の手頃さで人気となっています。
吊バンドレンチは、他の工具類に比べると各メーカーによる差は比較的小さくなっています。そのためどれを選ぶか迷う方も多いようですが、違いが出てくる部分としては、持ち手のタンバックルを回す箇所の形状、蝶ネジ回しの有無などがあります。また、柄の短いショートタイプやソケット部分がスライド式になっているものも、吊バンドレンチのバリエーションとして挙げられます。
選ぶ際は、やはり定評のあるメーカーのものが機能性・耐久性の面などで安心です。特にトップ(TOP)のものは壊れにくいと評判で、作業工具としては価格的にそれほど安くはありませんが、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた商品といえます。
配管工事の効率に直結する吊バンドレンチだけに、使い勝手の良いものが見つかれば満足感も非常に高くなります。
吊バンドレンチ以外の他の工具でも、吊バンドの設置は可能です。しかし、やはり専用に作られた吊バンドレンチが最も使い勝手や作業効率がよく、一度使うと他のものには戻れないと感じる方が大半です。もしまだ使ったことがなければ、ぜひ一度吊バンドレンチの使い心地を試してみて下さい!