コーナークランプは木工制作等で、材料同士を直角に仮止めするためのクランプです。
とはいえコーナークランプは様々なタイプが発売されているため、何を購入すればいいか分かりづらいですよね。
コーナークランプを購入しようと思った方は、上記のような疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、「コーナークランプの使い方やおすすめの人気商品」をご紹介します。
初めてコーナークランプを購入する方でも、記事を見ればすぐ選べますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
コーナークランプの種類は複数あり、それぞれに特徴があります。
つまり特徴に合った使い方が必要となるため、事前に種類を押さえておきましょう。
コーナークランプにはいくつかの種類があります。
1. シングルハンドルタイプ
ひとつのハンドルで直行する材料を締め付けるタイプです。内側からハンドルで締め付けるタイプと、外側から締め付けるタイプがあります。
一度の締め付けで直角に仮止めできますので、使い方が簡単です。後からご紹介するダブルハンドルタイプに比べると締め付ける力が弱くなります。
従って小型の制作物(例えば、額縁やキャビネット、ボックスフレーム)の制作に最適です。
2. ダブルハンドルタイプ
直行するそれぞれ材料を90度方向の外側から、ふたつのハンドルで締め付けるタイプです。
ハンドルは外側からになり、それぞれ別に締め付ける必要があります。なのでシングルに比べると、作業が倍になるでしょう。ただ締め付け力が大きいので、窓枠や建築物の直角仮止めなど、大型の材料にも対応できます。
3. 直角定規+固定クランプタイプ
直角定規に固定クランプで仮止めするタイプで、さまざまなタイプの固定クランプを使えます。
固定場所も変えられますので、制作物の形状を問いません。
また直角定規に各種目盛りが刻まれているため、角度や寸法の確認ができます。
4. ベルトタイプ
材料をベルトで囲んで固定するタイプで、様々な形状に対応できます。しかし囲む形になるので、フレームや額縁、ボックスのような形状限定です。
タイプに関わらず、直角に材料を固定面に挿入し、ハンドルやクランプで仮止めします。特に難しいポイントは無いので、誰も簡単に操作できるでしょう。
ただし上記のようにいくつか種類があるので、特徴に応じた選定をおすすめします。
コーナークランプに関しては、下記の動画も参考にしてください。
実際にどんなコーナークランプがあるのか、比較しながら見てみたい方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの項目では、編集部おすすめの商品を9選ご紹介します。
固定板幅最大70mmのT形ハンドルタイプのコーナークランプです。木材だけではなく鋼棒、金属管や厚いガラスもクランプできます。
アルミニウム合金で作られているため、耐久性が高いです。ハンドルが握りやすいT形なので、滑ることなく締められます。
靴箱や本棚などの制作で、直角を出すのに便利に使っている方が多いです。
「楽に直角を出せ、早く買っておけば良かったと後悔するくらいです。」
出典:アマゾン
ダブルハンドルタイプのコーナークランプです。
最大固定幅は73mmなので、ほとんどの材料に対応できます。窓枠や額縁などスクエアな制作物を完成状態で仮止めできる、便利な4個セットです。
「軽くて板を抑えられるか、不安でしたが、キッチリと仕事してくれました。」
「1人でも楽に制作できて便利です。4個セットなのもいい」
「値段が安かったので購入。便利なのにこの価格で満足です。」
出典:アマゾン
亜鉛合金なので衝撃に強く、耐久に優れるほか錆びにも強く作られています。オレンジコーティングが目立つコーナークランプです。
本体の固定板幅が2.8cm~6.3cmまで対応可能なシングルハンドルタイプ。表面亜鉛めっき処理の台形ネジが2枚付属しており、コーナークランプに接続できます。
作業台や机の上への固定ができるようになっており、安定した加工作業ができ、確実な施工が可能です。締め付けハンドルのオレンジ部分の材質はPPで、黒部分の材質は手に優しいTPR。握りやすくなっています。
このコーナークランプは、固定幅70mm以下で、アルミダイカスト製です。軽量300gという、取り回しやすいダブルハンドルタイプの軽作業用。パネル、ケース、額縁など小型の制作物に最適です。
「しっかり固定してくれるので、釘を使わない接着剤での額づくりに活躍しています」
「木と木の90度固定に重宝しています。一人でも作業できるのがとてもいいです。」
出典:アマゾン
最大70mmまでの材料を仮止めできるこのコーナークランプで、角材や板材、角パイプをしっかり固定します。額縁やパネルの作成や補修などに最適で、直角の釘打ちや、ホッチキス止め、角部分の接着などに便利です。
「手持ちのスコヤを当てて確認しましたが、直角に狂いはありません。」
「これからもどんどん使っていきます。」
出典:アマゾン
人気のコーナークランプは、次ページに続きます。
その他のクランプはこちらをどうぞ
アルミ製や合金などの金属製が多い中、このコーナークランプはABS樹脂を使用しています。
柔らかい材料を使用した小物など、強く締めつけたくないようなものの固定に最適です。
ABS樹脂なので、非常に軽量。ただし重量物やしっかり固定しなければいけないようなものには向いていません。
「垂直に板を貼り合わせたり、額縁をつくるときに便利です。」
「くぎ打ち前の補助程度であれば、充分に使えるようです。」
出典:アマゾン
スプリングで挟み込むタイプのコーナークランプです。
対応できる板幅は10~22mmで、ハンドルで締め付けるタイプではありません。完璧な固定はできませんが、ちょっとした接着や、パネルやブックシェルフなど小物の制作に向いています。
強力な仮止めはできないものの、スプリング止めの手軽さは秀逸です。片手で取り外しができることがこのコーナークランプの大きなメリットと言えるでしょう。
別途固定クランプを使う事で、コーナークランプになる直角定規です。
このクランプ自体ではコーナークランプとはなりませんが、さまざまな固定クランプを使うことができます。細かい作業が可能な商品です。
材料を傷つけないABS素材を使用しており、品質を求める作業でも重宝します。
ベルトで外周に回して固定するタイプのコーナークランプです。
外周360cmまでなので、大型の制作物には対応できません。しかしさまざな形に対応でき、四角形をはじめ、三角形や多角形、半円、円形まで対応できます。さまざまな形のフレームの作成ができ便利です。
額縁のようなものを作る際には、コーナークランプで材料を接続する断面を45度に切断しなくてはなりません。
でもどうすれば45度に切断できるでしょうか。
そんな時に便利なアイテムを紹介します。
2×4や1×2木材の角度切りができます。切断可能巾90mm×厚み40mmで、90、45、22.5°の3パターン切断が可能です。
ボックス型では無いので、さまざまな幅の木材に対応可能です。磁石でのこぎりの刃を引き付けるために、ブレずに切ることができます。15度単位に角度調整ができるため、応用範囲が広い鋸ガイドとなっています。
コーナークランプの有名ブランドはどんなところがあるのでしょうか?
品質も高く、比較的手に入りやすい2つのメーカーをご紹介します。
SK11は、明治30年(1897年)創業の藤原産業の工具ブランドです。
ハンドツール・パワーツール・ガーデンツールの商品開発や輸入販売しています。
DIYツールが主で、コーナークランプもその中の一つです。ホームセンターでもよく見かけるブランドでしょう。
高儀はなんと、慶応2年(1866年)創業という超老舗メーカーです。
江戸時代から鋸鍛冶を始め、建築刃物や金物の製造を続けてきています。
現在では建築工具を始め、DIY用品やガーデニング用品も取り扱いを開始。コーナークランプもそのひとつになります。
コーナークランプ選びにはいくつかのポイントがありますので、ご紹介します。
事前に押さえておけば、コーナークランプ選びで迷うこともありません。
コーナークランプは、制作する材料の板幅や、制作物の大きさで選びます。
材料の板幅がクランプの口幅に入らなければ使えませんので、必ず確認するようにしましょう。
小物のようなものであれば、シングルハンドルや、スプリングタイプのような手軽に使えるタイプがおすすめです。
大きな木材を組む場合は、ダブルハンドルのタイプが良いでしょう。
クランプがグリップハンドルで回転させるタイプは、細かい調整がしやすいです。
ハンドルにトミーバーが付いているタイプは、強く締め付けることができます。用途によって選太良いでしょう。
一般的にグリップタイプは小物、トミーバータイプは大物を使うときに向いています。
コーナークランプを使えば、熟練者でないと難しかった正確な角度出しができます。額縁やボックス、棚など、直角に取り付けるのが大切な木工製品の制作が非常にやりやすいです。
それほど高価な工具でも無いので、ぜひ、コーナークランプをあなたの工具箱に入れておきましょう。きっと役に立ちます。
直角出しならスコヤがおすすめです!