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「人間関係の潤滑油」など比喩的に使われることも多い潤滑油ですが、本来は、機械やエンジンの接触部の摩擦を軽減しスムーズに動かすために用いる油のことを指します。そのほかにも、機械の摩耗やサビを防いだり、冷却したりする副次的な効果も得られます。自動車用や船舶用などさまざまな潤滑油がありますが、今回は特に産業用の潤滑油を中心におすすめのものを取り上げます。
目次
潤滑剤には半固体や固体のものもありますが、「潤滑油」と言った場合には液体のものを指します。
潤滑油はその性質によって、植物性のもの、動物性のもの、鉱物性のもの(石油など)、合成のものなどに分類されます。食用のイメージの強い牛脂やラード、ナタネ油なども潤滑油として使われることがあります。現在は、化学合成による油が一般的になっています。
多くの場合は、使用目的に応じて酸化防止剤・さび止め剤・消泡剤・乳化剤などのさまざまな添加剤が加えられます。
工業用潤滑油の種類としては、タービン油、油圧作動油、軸受油、ギア油、冷凍機油などが挙げられます。ほかに、さまざまな目的・用途に使える多目的・汎用油もあります。それぞれ、用途に応じた適正な粘度に調整され、求められる機能によって添加剤が加えられることが多いです。なかには、高度に精製されたベースオイルを用いて添加剤を含まないものもあります。
コンプレッサーのピストンやシリンダーの摩擦を防ぎ、圧縮熱を取って冷却する役割を果たします。
配管内部にカーボンが堆積すると発火や破裂などの恐れがありますが、こちらのオイルはカーボンの生成を抑える専用の添加剤を配合しており、安心して使えます。
「メーカー純正オイルよりも手頃だったことと、TRUSCOの信頼感もあって選びました。ノーブランドのものよりも安心して使えます。」
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日立純正のベビコン専用オイルです。やはりベビコン用に厳選されたものだけあって、ベースオイルの性能と特殊な添加剤の効果で摩耗や炭化物の発生が少なく、性能の劣化を防ぎます。
「安価なコンプレッサーオイルは数ヶ月ですぐ濁ってしまいましたが、こちらは純正品だけあって1年経っても綺麗な状態でした。価格相応の性能の差はあると思います。」
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ヤマハ純正の二輪車用ギアオイルです。トランスミッション内部の歯車を潤滑に噛み合わせる役割をします。極圧性の良さ、油膜強度の高さ、酸化安定性の高さ、泡立ちの少なさなどが特性として挙げられます。年1回、または走行6,000km〜10,000kmを目安に交換すると良いと言われています。
「こちらのギアオイルに交換したところ、動力伝達系の抵抗が減ったのか、走ったときに車体が軽くなったように感じました。」
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幅広い車種に対応するギアオイルです。酸化安定性に優れ、高温下でも確実にギアを守ります。冬はスムーズだが夏場に1速に入らないというときにおすすめ、というユーザーの声もありました。基本的には四輪車向けですが、二輪車に使われるケースもあるようです。
「あまり使っていない古い軽自動車の整備に使用しました。交換後は加速が改善し、振動も減りました。」
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マキタやリョービ、ブラックアンドデッカーなど、さまざまなメーカーのチェーンソーユーザーから選ばれています。問題なく使えているという声が多く、汎用性の高いチェーンソーオイルと言えます。独特な容器形状も使いやすいと好評です。
タービンオイルとしてはもちろん、油圧機械・工作機械・圧縮機等の軸受油としてなど、高級汎用潤滑油として応用範囲の広いオイルです。農機具や薪割り機、除雪機、タイヤ交換の油圧ジャッキなど、ユーザーによって様々な用途に活用されています。
ここで紹介する1Lのほか、300ml・500ml・2L・4L・18Lと容量のバリエーションが豊富なので、用途に応じて適量を購入することができます。
ミシンオイルという名前ですが、ミシンの他にも自転車やドアヒンジ、日曜大工道具などさまざまなものの潤滑・防錆に使えます。一般家庭でもこういったものを1本持っておくと何かと使う機会があるのではないでしょうか。シェーバーやバリカン、シュレッダーのメンテナンス、フィルムカメラ用に使っているという口コミもありました。
「うっすらと匂いがありますが、その点を気にしなければ非常にコスパの高いオイルです。」
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潤滑性の高い合成油をベースとしたオイルスプレーです。水分や汚れの下に潜り込んで浮き上がらせる水置換剤の効果が特に好評で、バイクのメンテナンスなどの用途に最適という声が多いです。もちろん潤滑性能でも評価されており、高価な潤滑油と比べても遜色ない効果があると言われています。
エアーツール用の潤滑油です。水置換剤を配合しており、工具内の水分を浮き上がらせて工具の外に排出し、サビの発生を防ぎます。もちろん摩耗を防ぐ効果もあり、工具の寿命を伸ばすのに有効です。
「メーカーを問わず、各種のエアーツールに使っています。量もDIY用としてはこのくらいが使いやすいです。」
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Amazonの潤滑油カテゴリでベストセラー1位なのがこの商品。ちょっと意外な印象もありますが、それだけ多くの人に必要とされているということかも知れません。
鍵の抜き差しや回りがスムーズでないときに試したい潤滑剤です。鍵には一般的な万能潤滑剤ではなく、こういった鍵穴専用の物を使うほうが安心です。
「鍵の調子が悪く毎朝イライラしていましたが、これを一吹きしただけで驚くほどスムーズ回るようになりました。業者を呼ぶ必要も、修理・交換の必要もなくなりありがたいです。」
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潤滑油は、容器の形状によってはそのまま使うのが難しいケースもあります。その場合、適量をオイラー(油差し)に移して使うのがおすすめです。
こちらのエーゼットのものは価格的にも手頃で、オイルの種類などによって複数個使い分けるのにもおすすめです。
「注ぎ口の大きいジョッキしかなく作業性が悪かったのでこちらのオイラーを使用することにしました。400mlの容量が使いやすく満足です。」
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ノズルが真鍮製のこちらのものは、キャップがしっかり閉まって漏れない点が好評です。
「中の液体が漏れないので、持ち運びにとても便利です。」
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エーゼットは、潤滑油を主に扱う大阪市の会社です。工業用潤滑油のほか、自動車・バイク・自転車用の潤滑油でも評価されています。Amazonでの取り扱いも多く、ネットで手軽に購入できる点も嬉しいですね。
コンプレッサーオイルやエアーツールオイル、チェーンソーオイル、ミシンオイルなど、用途に応じたさまざまな潤滑油をラインナップしています。「日本のモノづくりを支えるプロツールカンパニー」のキャッチフレーズの通り、さまざまな分野のアイテムを扱う幅の広さが特徴的です。
日本の石油元売の最大手企業で、世界でも第8位の規模を誇ります。ENEOSブランドで一般にも馴染み深い存在ではないでしょうか。潤滑油のほかにもガソリンや灯油など石油製品を幅広く扱います。旧称であるJXエネルギー・JX日鉱日石エネルギーの名前もまだ目にする機会が多いかもしれません。
ガソリンスタンドや「ココロも満タンに、コスモ石油」というキャッチフレーズの印象が強いコスモ石油ですが、石油元売大手企業のひとつであり、タービン油やギアオイルといった潤滑油ももちろんラインナップに含まれています。グループ会社のコスモ石油ルブリカンツ株式会社が潤滑油の製造・販売を手掛けています。
潤滑油を選ぶ際は、まずは用途に合ったものというのが基本となります。コンプレッサーに使うのであればコンプレッサーオイル、チェーンソーに使うのであればチェーンソーオイルを選ぶ、といった形です。
なかでも、メーカー純正オイルは価格的にやや高めの傾向がありますが、機械との相性という意味では最も安心です。機械の性能を最大限に引き出し、安心して使えるようメーカーの手によって工夫されているので、やはり純正品はベストな選択肢といえます。
汎用品を使う場合、パッケージなどに表記されている用途や粘度、成分などを確認し、自分の用途に合っていることを確かめたうえで使いましょう。価格だけにとらわれず、信頼できるメーカーのものであるかどうか、口コミの評価はどうかといった点も考慮しながら選ぶのがおすすめです。
工具や機械を使うなかでは何かとお世話になる機械の多い潤滑油。動きをスムーズにするだけでなく、汚れ落としやサビ防止などさまざまな付加的な効果もあるので、よく理解して効果的に活用したいものです。交換が必要なギアオイル等は、説明書に表記された目安を守って定期的に交換することも大切です!
★★人間と同じで、機械もメンテナンスが必要ですね★★