刺繍ミシンとは、刺繍機能が付いたミシンのことです。刺繍ミシンはデザインデータの選択方法やサポート機能の有無など商品によって機能性が異なるので、どのような基準で選べば良いのか悩んでしまうものです。そこで今回は、刺繍ミシンの特徴と選び方、初心者でも扱いやすい刺繍ミシンをご紹介します。
刺繍ミシンとは、ハンカチや衣類などに刺繍を縫うことができるミシンのことです。手縫いで刺繍を入れると時間がかかってしまいますが、刺繍ミシンがあれば手軽に刺繍を入れることができます。そのほか、以下のような特徴を持っています。
このように、刺繍機能を搭載したミシンというだけあって、クオリティーの高い刺繍を入れることができるのがメリットです。
刺繍ミシンを選ぶ際は、ご自身が使う目的に合っているかどうか考慮して選ぶことが大切です。まずはじめに、刺繍ミシンを選ぶ際にチェックしておくべきポイントを解説していきます。
刺繍できる範囲は刺繍ミシンの種類やスペックなどによって異なります。刺繍できる範囲が広いほどミシンの価格が高くなるので、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。市販の刺繍ミシンには標準の刺繍枠が付属していることが多く、オプションで追加購入もできます。
ハンカチなどの布小物に名前を入れたり、ワンポイント刺繍を入れたいのであれば、10×10cm範囲の刺繍枠で問題ありません。大きい刺繍を入れたいのであれば、刺繍ミシン側の最大範囲も併せて確認しておきましょう。
初心者の方だとミシンの基本操作に手間取る場合があるため、操作が楽にできるサポート機能が搭載されているかどうか確認することをおすすめします。より便利に使える機能が搭載された刺繍ミシンを選びましょう。
【自動糸調子機能】
自動糸調子機能とは、生地を縫うときに上糸と下糸の糸調子を自動で合わせてくれる機能のことです。自動糸調子機能がないミシンだと、自分で調整していく必要があります。生地に合わせて糸調子を調整するのは初心者には難しいので、あると便利な機能だと言えるでしょう。
【自動糸通し機能】
自動糸通し機能とは、糸通しを自動でしてくれる機能のことです。糸通し機能付きのミシンだと、細かい作業が必要になる糸通しを簡単に済ませることができます。
ミシンの操作に慣れていない方は、基本操作を覚えられるか不安だというケースは多いです。そのような場合でも自動糸通し機能が付いていれば、すぐに作業に取り掛かることができます。
【フットコントローラー】
足を使って縫うスピードを調節できるフットコントローラーが付属している刺繍ミシンもあります。手を使わなくても足元でスピードの調節ができるので、作業効率が一段とアップします。
刺繍のデザインの選び方には3つの方法があります。簡単な刺繍ができれば良いという場合はデータ内蔵タイプ、たくさんの種類の中から選びたい方や、オリジナルのデータを取り込みたい方は外部データ取込タイプというように、目的に合わせて選びましょう。詳しい特徴は以下の通りです。
【データ内蔵タイプ】
ミシンに内蔵されたデータを使うのは、最もスタンダードな方法です。主にライン刺繍やシンプルな模様が用意されていることが多いですが、高性能なモデルになると内蔵されているデータの数も増えます。
簡単な刺繍ができれば良いという方や、ミシン操作やデータの取り込みができるか不安という方におすすめと言えるでしょう。
【外部データ取込タイプ】
外部データ取込タイプは、別売りの刺繍カードをセットしてデータを取り込むのが特徴です。また、インターネットから専用のデータをダウンロードして使うこともできます。
オリジナルの絵柄を入れたい場合など、刺繍の自由度を広げたい方には外部データ取り込みタイプがおすすめです。
【フリーモーション刺繍タイプ】
フリーモーション刺繍タイプは刺繍データが不要で、生地に直接下書きをして刺繍を入れていくのが特徴です。
自分で生地を動かしながら作り上げるためテクニックを身に着ける必要があります。技術に自信がある方におすすめと言えるでしょう。
刺繍ミシンは商品によって機能性が異なります。ここでは、初心者でも扱いやすい刺繍ミシンのおすすめ商品をご紹介します。
シンガー(SINGER)の「コンピュータミシンSN778EX」は、文字縫い機能(ひらがな・数字・アルファベット・漢字)と飾り縫い機能が付いた刺繍ミシンです。 回転数は800(+-50)回/分、スライド式無段階のスピード調節ができます。
本体サイズは幅40.4×奥行18.8×高さ29.8cm、重量は5.8kgです。ハードケース・フットコントローラー・ワイドテーブルが付属しています。
brother(ブラザー)の「刺繍ミシン parie(パリエ)EMM1901」は、しっかり縫うための機能とステッチが内蔵された刺繍ミシンです。ワイドなカラー液晶タッチパネルで刺繍模様の選択や設定などがスムーズに行えます。
本体サイズは高さ30.7×幅41.9×奥行19.4cm、重量は7.1kgです。自動止め縫いや自動糸切りなど便利な機能が搭載されているので、作業が効率的に行える点にも注目です。
JANOME (ジャノメ)の「コンピューターミシン JN-31」は、見やすい操作画面とシンプルなボタン操作で簡単に刺繍ができる刺繍ミシンです。自動糸調子や自動糸通し、LEDライト、フリーアームなど扱いやすい機能が搭載されています。
本体サイズは17.4×40.6×29.8cm、重量は5.5kgです。コンピューターミシンを使ったことがない方や、糸調子の調節が苦手な方におすすめの商品です。
ジューキ(JUKI)の「家庭用ミシン HZL-G100B」は、縫い模様20種 、3種のダイレクト模様が搭載された刺繍ミシンです。縫製スピードは900針/分、厚めのデニムを重ね縫いできるパワーを持っています。
本体サイズは幅44.5×奥行き22.3×高さ29.2cm、重量は約5.5kgです。自動ボタン穴がかりや自動針糸通し、裁ち目がかりなど機能性も充実しています。
AXE YAMAZAKI(アックスヤマザキ)の「子育てにちょうどいいミシン」は、初心者の方でもすぐに使いこなせるように、上級者向けの機能をカットしてある刺繍ミシンです。縫い模様5種類、12種類の縫いパターンなど、搭載されている機能も充実しています。
本体サイズは12 x 29 x 27 cm、重量は2.1kgと持ち運びやすさにも配慮されています。入園・入学準備用として使いたい方におすすめの商品です。
刺繍ミシンを使ってみたいけれど、「使いこなせる自信がない」「入園準備のために使いたい」「設置・収納するスペースがない」という場合は、レンタルするのもひとつの方法です。刺繍ミシンを購入したとしても頻繁に使わないのであれば、購入するよりもコストパフォーマンスが良くなるケースがあります。
刺繍ミシンは様々な業者がレンタルサービスをしています。レンタル料金はモデルなどによって異なりますが、6,000円位からレンタルすることができます。
刺繍をはじめると、どうしてもミシン糸の数が増えてしまうものです。ごちゃごちゃとしがちなミシン糸やボビンの収納アイデアをご紹介します。
ミシン糸の収納には、無印良品のポリプロピレン小物収納ボックスがおすすめです。ミシン糸を立てた状態で入れるのはもちろん、仕切りを使って横に倒して収納することもできます。
また、ボビンキャッチャーという商品を使えば、ミシン糸とボビンをひとまとめにすることができます。ミシン糸とボビンがバラバラにならず、取り出しやすいのがメリットです。
ミシン糸とボビンの収納は、「収納ケース+カラスよけネット」で作るのもおすすめです。カラスよけネットの先端からミシン糸を通してすっきりと片付けることができます。
【準備するもの】
【作り方】
このように簡単に作ることができます。収納ケースだと取り出しが簡単で、アタッシュケースであれば立てて収納することもできます。ぜひ取り入れてみてください。
今回は、刺繍ミシンの特徴と選び方、おすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか。刺繍ミシンを選ぶ際は、デザインデータの選択方法や刺繍ミシンをスムーズに使えるサポート機能の有無を確認することが大切です。
記事の中ではおすすめの刺繍ミシンを厳選してご紹介しました。これから購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。