焼き魚をするとき、ほとんどの場合コンロに付属されているグリルやフライパンを使うことが多いでしょう。しかし魚を焼くために魚焼き器を利用する方法もあります。わざわざ専用調理器具を使うというのはもったいない、面倒だと思われるかもしれませんが、専用の調理器具だからこそ使う意味があるのです。そこで魚焼き器の魅力や選び方、おすすめ商品を紹介します。
グリルやフライパンではなく魚焼き器を使う魅力とはどこにあるのでしょうか。魚焼き器にも様々な種類がありますが、グリルやフライパンであればひっくり返す必要がありますが、両面焼きタイプの魚焼き器であればひっくり返す手間がありません。
魚を焼くとき、何度もひっくり返すなど触っていれば身が崩れてしまいますが、魚焼き器であれば魚を入れたあとは焼き上がりまで放置できます。また、専用の魚焼き器を使うことで煙の発生を抑制することが可能です。
種類によっては無煙、室内に煙が充満する心配もありません。また、魚焼き器といっても他の調理にも利用でき、本来であればグリルやフライパンを使う料理を上手に作ることもできます。
魚焼き器は様々なメーカーから多くの種類が発売されています。そのなかで、もちろん自分が気に入ったものを購入することが前提ですが、魚焼き器を上手に選ぶ際のポイントをチェックしてみましょう。
魚焼き器には色々な種類がありますが、大きく分けてフライパン型・ロースター・網タイプ、グリルパンの4種類になります。フライパン型は一般的なフライパンのようにコンロにかけて使いますが、魚焼き専用の形状になっています。
ロースターは煙が少なく、種類によっては無煙もあるので狭い部屋で使っても煙が気になりません。網タイプで焼けば外はパリッと、中はふっくらと焼くことができ、グリルパンは油をしっかりと落とせるようになっています。
魚焼き器の選び方では臭いや煙を軽減するフィルター搭載タイプもあり、フィルターの有無やフィルターの種類によって魚を焼いた時の臭いや煙に違いがあります。
グリルやフライパンで焼いたときよりも煙が軽減できるセラミックフィルターは安価な魚焼き器に多く、高い魚焼き器にはフィルター寿命が長く消臭力が強く煙の少ない触媒フィルターが良く使われています。
室内に魚の臭いを付けたくない、煙を少なくしたいのであれば少し高価でも触媒フィルター搭載を選びましょう。
魚焼き器選びはサイズにも注意してください。設置場所によってはあまり大きいサイズを選ぶと置き場所に困ることになります。まずは収納・設置スペースをチェックしてからサイズを決めましょう。
また、頻繁に焼く魚の大きさや数によってもサイズ選びが異なります。一人暮らしであれば1匹焼ける奥行きで十分ですが、3人家族の場合には3匹が一度に焼けるタイプが良いでしょう。
また、長さは一般的にはサンマが焼けるサイズがおすすめです。通常サンマは30cm前後なので、魚焼き器も30cm前後のサイズが多くなっています。サンマよりも大きい魚、ホッケやアジの開きなどを焼くのであれば40cmぐらいがベストです。
しかし小さなサイズでもサンマを半分にカットすれば焼けるので、設置場所や魚を焼く頻度、良く食べる魚の種類などで一番適したサイズを選びましょう。
最も良く焼く魚の種類や設置スペース、臭いや煙の有無など、どのようなタイプの魚焼き器が良いか把握できれば、自分が求めている商品がある程度絞れます。ここからはおすすめの魚焼き器を紹介するので購入する際の参考にしてください。
長さ45cmと少し大きめのサンマでも十分に入るサイズのフィッシュロースターで、姿焼きや切り身、干物の他に鶏肉や焼き芋などのオートメニューや220~280度の温度設定も可能です。
焼き魚以外の調理にも対応、燻製ボタンと燻製チップを入れることができる燻製容器付きで、様々な燻製作りに利用することもできます。お手入れに便利なオートクリーンシステムを搭載しているだけでなく、受け取り皿とガラス窓を取り外せば丸洗いも可能です。
サンマ2匹が入る、長さ45cmのフィッシュロースターはひっくり返す手間のいらない上下ヒーター、電気コードで加熱するためテーブルの上でも焼くことができます。コンパクトサイズなので設置スペースを取りません。
30分タイマー付きで消し忘れを防ぎ、フタと受け皿は取り外し可能のため丸洗いもできます。シンプルな操作性で使いやすく、焼き魚だけでなく焼き鳥や焼き茄子など色々な料理に利用できるでしょう。
長さ46cm、奥行き30cmでサンマ4匹を同時に焼くことができるワイドサイズでホッケやアジの開きなどにも使えます。正面には大きめの窓があり、フタを開けることなく中身確認も可能、セラミックフィルターで臭いや煙も軽減できます。
高さが21cmなのでとうもろこしなどの高さがある食材にも対応、1100Wのハイパワーヒーターが上下に設置されているためひっくり返す手間も不要、上面には反射板があるので熱効率が良くパリッとした焼き上がりを楽しめます。
長さ34.8cm、奥行き30.6cmあるので4匹のサンマをまるごと焼ける大きめサイズとなっています。上下ヒーターと設置された反射板が両面しっかりと焼き上げます。
セラミックフィルター搭載で臭いや煙を軽減、焼き網は食材の厚みに合わせて高さを変えることもできます。30分タイマー付きで消し忘れを防ぎ、フタや受け皿、焼き網は取り外して丸洗いすれば清潔に保てます。
上下ヒーター、反射板付きの両面焼きフィッシュロースターは30分タイマー付きで、フタや受け皿、焼き網だけでなく反射板も取り外してお手入れできます。
長さは30cm、サンマ4匹がゆったり入る大きさなのでファミリー向けです。臭いや煙を軽減できる触媒フィルターで、換気できない場所でも手軽に焼き魚を楽しめます。
ガスやIH、ハロゲンヒーター、電気プレートなど様々な熱源に対応できるフライパン型のグリルパンで、長さ29cm、幅20cmとワイドなのでサンマや干物におすすめです。
凹凸形状で焦げ付きにくく余分な油も落とし、ガラスフタ付きで焼き魚だけでなく餃子やステーキなど、いろいろな料理に利用できます。熱伝導の良いアルミ製のためグリルパンに凍った食材を置くことで解凍可能、そのまま調理で手間がかかりません。
IH対応のグリルパンで表面が凹凸形状とダイアモンド粒子配合フッ素コートで焦げ付きにくく、フタ付きなので蒸し焼きにもおすすめです。フタは自立型のため、置き場所にこまることもありません。
凹凸形状に水を入れることで蒸気による蒸し焼きもでき、余分な脂もしっかりと落としてくれます。サイズは40×21.5×12.5cm、サンマや干物なども余裕で入ります。焼き魚以外にもお肉や餃子、野菜など様々な食材も調理可能です。
IHやガスだけでなくオーブンにも対応したグリルパンなので、色々な調理に利用できます。専用のフタと持ち運びに便利な取っ手付き、表面に焦げ付きにくいコーティングと凹凸のある波型プレートになっています。
中央が盛り上がっているため、通常のフライパンよりも脂が良く落ち、ヘルシーな仕上がりになります。四隅にはスチームポケットを設置、水を入れることで蒸気での蒸し焼きも可能、ふっくら柔らかな焼き上がりも楽しめます。サイズは30cm、深さ6cmのため焼き魚はもちろん、グラタンやパエリアなどの調理にもおすすめです。
ガスコンロ専用のフライパン型焼き器のフッ素大判あわせ焼は厚み約4cm、26.5×22.7cmのサイズで大きめの魚にも対応できます。
付属の焼き網で魚を挟み込むためひっくり返しも簡単、すべて取り外しての丸洗いも可能です。鉄製のなのでサビを防ぐためにも、使用後はしっかりと洗って水気を切っておきましょう。
長さ35cmのサンマ4匹が入るフィッシュロースター、プラチナ触媒フィルター搭載で臭いや煙を約90%軽減、換気できない場所や部屋の中でも調理できます。
水受け皿と反射板で熱効率も良く、皮はパリッと、中はふんわり焼き上がります。本体カバーや反射板、焼き網が分解可能、すべて外して本体とヒーター以外は丸洗い可能です。焼き上がった魚を崩さず取り出せる魚取器も付属しています。
フタ付きのフライパン型で取っ手は収納しやすいように取り外しが可能、長さ40cmなので大きめのサンマも楽に焼けます。
フタはガラス窓になっているので、フタをしたまま焼き上がりを確認でき、フタと網はフッ素加工されているため洗いやすく焦げ付きにくくなっています。魚以外に肉やパンなど、色々な食材に利用できます。
コンロに付属されているグリルを汚したくない方におすすめのグリルパンでトースターやオーブントースター、オーブンでも使用可能、28.5×20.4cmで使いやすいサイズになっています。
表面が凹凸形状なので余分な脂を落としパリッと焼き上げ、フッ素コートでくっつきにくく焦げ付きを防止します。焼き網付きで小さな食材にも対応、イカのような反り返る食材を押さえることもできます。魚や肉、野菜の他に揚げ物の温め直しやトーストにも使えます。
コンロに付属されたグリルは使用後の手入れが面倒で使わない方も少なくありません。しかしフライパンではパリッとした焼き上がりにならないこともあります。そこでおすすめなのが専用の魚焼き器です。魚焼き器を使えば皮はパリッと、中はふっくら美味しい焼き魚だけでなく、肉や野菜などの食材や他の調理にも使えて便利です。