電工ナイフは、電気工事などにおいて、電線やケーブルの皮むきに使用するナイフです。
マーベルやホーザン、未来工業やタジマなどたくさんのブランドがあります。
とはいえ折りたたみ型や固定刃型など、様々な形状があってわかりづらいですよね。
そこで今回は、電工ナイフの種類や使い方、人気の製品をご紹介します。
目次
電工ナイフには、大きく分けて固定刃型と折りたたみ型とがあり、それぞれ一長一短あります。
詳しい特徴とともにご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
固定刃型は刃をたたまずに、鞘に納めて携帯します。鞘から出せばすぐに使えるので、折りたたみ型のように使うたびに開く必要はありません。作業が素早くできることが特長です。
その反面、折りたためないので携帯に場所を取ってしまいます。
折りたたみ型は、刃をグリップの中に折りたたんで携帯します。使用する時は、ストッパー金具を外し、刃を開いて使用。
約半分の大きさになるので、ポケットに携帯できるのが特長です。その反面、使用する時に刃を開く手間がかかり、作業に手間取るときがあります。最近では、アウトドアナイフとしても使っている方が多いようです。
どちらのタイプも使い方は同じです。電線の皮むきをする時は剥き出す長さを決め、そこにナイフの刃を当て、切れ込みを入れます。そのまま電線を回すようにして外周を切り込んだら、皮をはぎ取ってください。その際は芯線にキズを入れないように、力を入れ過ぎないようにしましょう。
次項からは、人気の電工ナイフをご紹介します。
マーベル電工ナイフMDX-01は、折りたたみ型の電工ナイフです。グリップの先端が金属になっているのでとても丈夫。電工ナイフの刃は炭素鋼が多く、ステンレンスに比べサビやすいという欠点があります。しかしこのナイフはステンレス刃なので、その心配がありません。折りたたみ型ですが、スムーズに開くので慣れれば問題無いという方が多いナイフです。
「切れ味抜群軽く、グリップは持ち安く、刃の収納も容易にできます」
「スムーズに開閉できるし、ロック機能が付いてるので安心です。」
「刃渡りは丁度よく滑って関係ないところを切ってしまったりというのもない」
出典:アマゾン
第二種電気工事士試験対策として購入する定番ナイフです。少々小さいので、実際の電気工事では少し活用しにくいでしょう。しかし家庭内での使用や、電気工事士試験では十分です。刃物用炭素鋼を使用し、天然木の手触りが良い日本製となっています。
切れ味がよく、丈夫で小さく折りたためるため、アウトドアナイフとしても使用している方もいるようです。
「電工ナイフですが、アウトドア用にも最適です。」
「しっかり切れて,しっかり仕事をしてくれる電工ナイフです。」
「電気工事業者業者でなければこれで十分です」
出典:アマゾン
少々変わったデザインですが、電気工事に最適なブレードデザインです。皮むきしやすく刃研ぎが簡単になっています。ライナーロックという方式で、刃を開くと自動固定。
中央のサムスタッドが電工ナイフとしては珍しく、刃の開きを容易にしています。ポケットに入れた時に便利なクリップ付きです。
「リング部分がフックにかけれるので重宝します。切れ具合もちょうどいいです」
「握りやすく使いやすい。ロックできるので満足です」
出典:アマゾン
VVF線もスムーズに裂けるホロー形状刃を採用しています。バリ取り用の溝を装備し、カットした場所のバリ取りに便利です。ブレードは後方からハンマーでたたける貫通型で、ノミのように使用できます。
ホルスターは、後部にナイフ、前部にペンチなどの他の工具を収められるのが嬉しいポイントです。
「ホルスターにカッターや電工ハサミ等2丁を差し替えながらで使用。便利です。」
「電線の皮むきの時、角が親指でスムーズに使え使いやすく期待以上に満足してます」
出典:アマゾン
刃の折りたたみ不要で、ケースをベルトにかけておけば、簡単にナイフを出し入れできます。
プロの電気工事士の使用率が高い製品でもあり、信頼できる製品です。ケースは衝撃に強いプラスティック製なので、不意に落としても割れにくくなっています。グリップは握りやすいゴム製です。
「電気工事士の入門者からベテランまで概ねこのナイフが使われているようです」
「使っていて安心感があり、切れ味も落ちにくく電気工事の必需品になっています。」
出典:アマゾン
ハサミのような形状の電工ナイフです。電線の皮むきに特化しており、皮むき機に近くなっています。電気工事配線のケーブル・コードの皮むきに最適です。
刃のカバーでもある部分で、電線をくわえこみ、そのまま電線を回せば切れ込みを入れることができます。
ハンドルは1000Vまで耐えられる絶縁体です。VVFを裂く等はできませんが、皮むきに特化しています。
「刃先のケースを使ってクルリと「線むき」でき感心しました。。」
「先端のへこみでケーブルがくわえられるのでそのままぐるりと回すと簡単に切れ目を入れられます」
出典:アマゾン
電工ナイフは定期的に研ぐことで、切れ味を保ちます。
研ぐためのアイテムをご紹介します。
電工ナイフなどの小型刃物研ぎに特化した製品です。コンパクトなので、工具箱などに入れておくことができます。机に立てて置いて、手でしっかり持ち、ガイド溝に軽く押し当て数回引くことで研磨可能。現場で簡易的に研磨するのに最適です。
電工ナイフをはじめとして、包丁・はさみ・ナイフ・カッター・針先・金型などに使える刃研ぎです。チタン、ハガネ、ステンレス、あらゆる金属の刃先に対応します。研台付きなので、しっかりと細かく研げるシャープナーです。
マーベルブランドの株式会社マーベルは、大阪市に本社を置く、1943年創立の各種工具卸販売会社です。
昔から電設工具や各種設備工具を提供しており、ホームセンターや金物屋で見かけた方も多いことでしょう。
特に電工ナイフは、昔から多くのユーザーに支持されるアイテムです。
デンコーマックの未来工業株式会社は、岐阜県に本社を置く、1965年創業の電気設備資材などの製造販売会社です。
最近は、「残業ゼロ」、「年間休日140日」といった独自の経営方針で知られ、各種メディアでホワイト企業として注目されています。
電工ナイフのデンコーマックは、多くの電気工事士に愛されている電工ナイフです。
電工ナイフの選び方のポイントをいくつかご紹介します。
これがすべてではありませんが、参考にしてください。
電工ナイフは、種類の項でもご紹介したように、折りたたみ型と固定刃型があります。それぞれ一長一短ある点に注意が必要です。
選び方としては、電工ナイフを使う作業が多い方は固定刃型、それほどでもなくコンパクト性を優先する方は折りたたみ型を選びましょう。
電工ナイフにとって重さは大事な要素です。腰にぶら下げることもある電工ナイフなので軽いに越したことはありません。
しかし素材やグリップ感などを考慮すれば、軽いばかりがいいわけでもありません。実際に販売店で持ってみて確認することが大切です。
電工ナイフは、電気工事や設備工事において大切な工具です。
電線の皮むき以外にも、簡易的に穴を開けたり、切断したりと、意外と多用途に使えます。
またその性能によって、作業の効率が大きく異なる工具です。
ぜひあなたもよく吟味して、お気に入りの一本を手に入れてください。