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2級自動車整備士の資格と整備に使う工具〜おすすめ5選〜

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引用:pixabay
「2級自動車整備士」は、数種類ある自動車整備士資格の中でも、「現場で1番需要が高い」といわれています。主な仕事は「トラブルを抱えた自動車の診断・修理と定期的なメンテナンスや調整」で、プロになるには、まず受験資格を得た上で試験に合格しなければなりません。ここでは、2級自動車整備士に興味がある人に向け、資格や仕事内容と共にプロが整備に使う工具のご紹介をしましょう!

2級自動車整備士資格の種類・取り方

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「2級自動車整備士」とは、どのような資格なのでしょうか。ここでは資格の概要や取り方などをご紹介します。

2級自動車整備士資格の種類

自動車整備士の資格は、1級・2級・3級と特殊整備士の4種類があり、さらにそれぞれが3〜4種類に分類されます。2級自動車整備士は以下の4種類です。

・2級ガソリン自動車整備士
・2級ジーゼル自動車整備士
・2級自動車シャシ整備士
・2級二輪自動車整備士

それぞれ「具体的にはどのような仕事を行うか?」は、後の項で詳しくご説明しましょう。

2級自動車整備士資格の取り方

2級自動車整備士は国家資格です。そして、誰でも無条件に受験できる資格ではありません。試験を受験するためには、自動車整備系や機械工学科の高校・専門学校・大学などを卒業し、3級の資格に合格してから「決められた実務経験年数をクリアする必要」(※)があります。それぞれ詳細が異なるので、国土交通省ホームページの「自動車整備士・受験資格について」をごらんください。
http://www.mlit.go.jp/about/file000057.html

※決められた実務経験年数をクリアする必要:自動車整備系専門学校・認定大学にて2級整備士課程を修了した人は、卒業と同時に受験資格を得ることができます。

3級自動車整備士とはどう違うのか?

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2級整備士になるには、まず3級整備士になる必要があります(自動車整備系専門学校、認定大学卒業者を除く)。ここでは「2級と3級はどう違うのか?」をご説明しましょう。

3級自動車整備士資格の種類

3級自動車整備士も、2級と同様に4種類に分かれています。

・3級自動車シャシ整備士
・3級自動車ガソリン・エンジン整備士
・3級自動車ジーゼル・エンジン整備士
・3級二輪自動車整備士

2級の資格取得を照準にして、まず3級を取得する場合は、上記の中から1〜2種類を選び同時に取得するのがおすすめです。

3級と2級ができる仕事の違い

3級自動車整備士ができる仕事は、エンジン・ギアオイルやタイヤの交換、点検整備など簡単な整備です。エンジンや足まわりの分解整備など、自動車や運転者の安全に関わるような整備は、2級の資格を取得しないと携わることはできません。
自動車整備の仕事をする上で3級は最低でも取得したい資格ですが、より高度な仕事を任せてもらえるようになるためには2級以上の資格が必要になります。資格の「級」が上がることで、より活躍のフィールドを広げたりキャリアアップを狙ったりすることもできるでしょう。自動車整備のプロを目指す人の多くは、3級資格取得は2級への通過点として考えている人が多いようです。

2級自動車整備士の仕事内容とは?

2級自動車整備士とは具体的にどのような仕事をするのか、それぞれ具体的にご紹介しましょう。

2級ガソリン自動車整備士の仕事

2級ガソリン自動車整備士の仕事は、ガソリンエンジンで動く自動車(普通自動車や三輪・四輪の小型自動車ほか)の整備です。3級と違い、2級はエンジンや足まわりの分解整備などを「単独」で行うことができるようになります。また、研修を受け必要な条件を満たせば自動車整備主任者(※)になることも可能です。

※自動車整備主任者:車の分解整備に関わっている部分が「保安基準」(国が制定している基準)を満たしているのかをチェックする役目。

2級ジーゼル自動車整備士

2級ジーゼル自動車整備士は、ジーゼル(ディーゼル)エンジンで動く自動車を整備できる資格です。ガソリン自動車整備士同様、2級を取得すればエンジンや足まわりの分解整備などを「単独」で行えます。ジーゼル自動車整備士試験の受験者は、ガソリン自動車整備士と比較するとかなり少なく約1/6ほどです。

2級自動車シャシ整備士

「シャシ」とは、一般的に「自動車の車体以外のすべての機構や足まわりの機構」を指します。2級自動車シャシ整備士は、「車体とエンジン以外」の整備ができる資格です。この資格は、単独で取得して専門的な整備職に就くというより、2級のガソリン・ジーゼル自動車整備士と併せて取得する傾向にあります。

2級二輪自動車整備士

2級二輪自動車整備士は、オートバイの整備をする資格です。ガソリンやジーゼルと同様、2級資格を取得すればスクーターなどの原動機付自転車やオートバイなどの整備を「単独」で行えます。2級二輪自動車整備士の資格は1〜3級までありますが、1級試験は実施されたことがありません(平成28年度現在)

自動車整備によく使うアイテム〜入門編〜

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2級自動車整備士がどのような仕事なのか、イメージがつかめたでしょうか? ここからは、実際に自動車整備に携わっているプロの整備士たち御用達のアイテムをご紹介しましょう。まずは、初心者の人でも使いやすい入門編の工具を集めてみました。

E-Value ガレージツールセット

E-Value ガレージツールセット Jr. バイク・自動車メンテナンス用 45点組 ETS-45G
E-Value ガレージツールセット Jr. バイク・自動車メンテナンス用 45点組 ETS-45G

商品重量:2.4kg

E-Value ガレージツールセット Jr.バイク・自動車メンテナンス用45点組ETS-45G
メーカー:E-Value(藤原産業)

プロの整備士さん曰く、3/8ラチェットセット・メガネトレンチセット・ドライバーセットがあれば「ほぼ全てのことはできる」とのこと。この「E-Value ガレージツールセット」は、それらの3セットはもちろんのこと、六角・ビット・プライヤーなども入ったかなりお得なセットです。ただし、安い工具の場合、使用状況によっては長持ちしないこともあります。

トネ(TONE)ツールセット

トネ(TONE) ツールセット THC3690 差込角9.5mm レッド 内容69点
トネ(TONE) ツールセット THC3690 差込角9.5mm レッド 内容69点

トネ(TONE) ツールセットTHC3690差込角9.5mmレッド69点
メーカー:トネ(TONE)
商品重量:15kg

創業以来80年、プロに愛用される作業工具などを作り続けてきた「トネ(TONE)」。同社の「ツールセットTHC3690」は、プロ用工具を厳選した69点セットで、人気の高いビットラチェットセットが追加されています。ケースは、ベアリングレール引き出しなので、ツールの出し入れがしやすく、両手にハンドルが付いているため持ち運びにも便利です。値段は高くなりますが、品質の良さはプロの折り紙付きとなっています。

こちらもおすすめ!自動車整備用工具

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自動車整備用工具セット以外にも、「これがあるといい」とプロの整備士がおすすめする初級・中級・上級者向けアイテムをそれぞれご紹介しましょう。

メルテック クロスレンチ

メルテック クロスレンチ 薄型ソケット仕様 F-43
メルテック クロスレンチ 薄型ソケット仕様 F-43

メーカー:メルテック(大自工業)
商品重量:1.34kg

「メルテック クロスレンチ」は、クロス型が特徴です。両手でしっかりと握ってナットを緩めた後は、クルクルと回して外すことができるので初心者にも向いています。主に乗用車で仕様されている薄型17・19・21・23mmのホイールナットに使用できるタイプです(ナットの形状が六角形以外は使用できません)。

コーケン ベルトテンション調整レンチ

コーケン ベルトテンション調整レンチ14mm154k-14
コーケン ベルトテンション調整レンチ14mm154k-14

メーカー:コーケン(山下工業研究所)
商品重量:280g

昭和21年創業の工具メーカー、山下工業研究所のブランド「コーケン」の「ベルトテンション調整レンチ」です。ファンベルトを交換・調整するときに使用しますが、狭いエンジンルーム奥のスペースでもスムーズに作業が進みます。「作業時間が短縮できる!」とプロにも評判の高い中級者向けアイテムです。

スナップオン ラチェットハンドル

スナップオン ラチェットハンドル スイベルヘッドTHNF72
スナップオン ラチェットハンドル スイベルヘッドTHNF72

メーカー:コーケン(山下工業研究所)
商品重量:280g

http://amzn.asia/0WVKXHL
米国大手工具メーカー・スナップオンツールズの、ヘッドが自由自在にクルクル動く1/4インチラチェットです。工具を入れるのに苦労する狭いスペースでの作業や、室内のインパネを外す作業などのときは効率が格段にアップします。高価ですが、「それだけの価値がある」とプロに評される上級者向けアイテムです。

2級自動車整備士資格を目指そう!

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自動車整備士の資格は、「3級」を取得することから始まり、さらに「2級」を取得することで就職や転職の幅が広がります。そして、2級自動車整備士としてキャリアを積み、整備責任者や「車検」を行える自動車検査員などを目指す人も少なくありません。最近は、女性も増えている2級自動車整備士。あなたも目指してみませんか?

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。