大掃除の時期でなければあまり網戸の掃除をしない、という方も少なくありません。それは網戸の大きさや取り外しなどちょっと手間がかかってしまうなど、様々な理由があるでしょう。しかし掃除のやり方さえ把握していれば網戸掃除はそれほど面倒ではありません。そこでこちらの記事では網戸が汚れる原因や簡単な掃除方法、汚れを防ぐ方法などを紹介します。
そもそも何が原因で網戸が汚れてしまうのでしょうか。網戸に汚れが付着したままにしておくと風通しが悪くなったり、窓やカーテンが汚れるだけでなく、カビや雑菌が繁殖する原因にもなるので注意してください。
網戸の汚れは家の外と中からそれぞれによって付着する汚れが異なります。掃除をする前に網戸が汚れる原因を知ることで、どのような洗剤や道具が適しているかが分かってきます。
網戸の外側、つまり外からによる汚れは土ぼこりや砂、黄砂、花粉などがメインとなっています。風によって巻き上げられた砂などが網戸に付着し、そのまま汚れとなって積もります。また、車からの排気ガスや虫、虫のフンも汚れの原因となっています。
外からの汚れが飛来物メインとなっているのに対して、中からの汚れは主に室内で発生するものになっています。中からの汚れはホコリや皮脂汚れ、キッチンからの油を含んだ煙、タバコのヤニやペットの毛が原因となっています。
内側の汚れはカーテンにも付きやすく、そのまま放置すれば網戸だけでなくカーテンまでも汚れてくるので定期的に掃除することをおすすめします。
網戸は毎日、もしくは週に1度と頻繁に掃除する必要もありませんが、あまり長く汚れたままにしておくとせっかくの換気も汚れた空気になってしまいます。
そのため月に1度は掃除するようにしましょう。月に1度の掃除はあまり手間をかけないほうが長続きするので、いくつか簡単にできる掃除方法を紹介します。
網戸は様々な汚れが目に詰まっているので、ブラシを使った簡単な掃除方法があります。準備するものは毛先が細く密集した、大振りなものがおすすめです。
洗車用のブラシを1つ、網戸掃除用に用意すると良いでしょう。後はちりとりやほうき、ホコリを吸い込まないようにマスクがあればOKです。
掃除方法は網戸の上から下へ、力を入れずにブラシを動かし汚れを落として、サッシの溝に落ちた汚れをほうきや掃除機できれいに取り除きます。こちらの掃除方法は汚れが舞い上がるため、室内にホコリなどが入らないように窓を閉めて外側から行うようにしてください。
網戸の汚れを効果的に掃除するなら掃除機と新聞紙を使った方法もあります。準備するものは掃除機と新聞紙、セロテープのみです。掃除方法は網戸の外側にセロテープで新聞紙を貼り付け、内側から掃除機をかけるだけとなっています。
新聞紙なしで掃除機をかけてもあまり効果がないので、必ず新聞紙を貼って吸引力を最大限に活かせるようにしてください。
室内掃除に良く利用されるストッキングを使って簡単に掃除してみましょう。準備するものはストッキングと靴下、新聞紙、セロテープ、掃除機です。先程と同じようにセロテープで新聞紙を貼り付けますが、こちらの掃除方法はホコリなどが室内に入り込むので、新聞紙を内側に貼ります。
次にストッキングの中に靴下を入れて丸め、網戸の上から下へ、丁寧に拭いていきましょう。あとは落ちた汚れを掃除機で吸い取れば完了です。ストッキングを使うことで静電気を発生させ、汚れを取り除くので、必ず乾いた状態で行ってください。
フローリング掃除に使う、フローリングワイパーがあれば、そちらを使って簡単に網戸掃除することもできます。準備するものはフローリングワイパーと立体吸着シートです。
網戸の目の汚れをしっかり落とすためにも立体吸着タイプのシートを使ってください。掃除方法はフローリングワイパーにシートを装着し、上から下へ網戸を拭くだけです。
何度か繰り返してシートがあまり汚れなくなればOKです。フローリングワイパーは柄の部分が伸縮、または取り外し可能タイプであれば短くすることでさらに掃除がしやすくなります。
月に1度の定期的な掃除で簡単な掃除を行い、半年に1度は念入りに掃除することできれいな状態が保てます。半年に1度の念入りな掃除でも、網戸を外さずできるので実践してみましょう。
中からの油汚れなどは重曹でしっかりと落としましょう。準備するものはメラミンスポンジに重曹、スプレーボトル、掃除機、雑巾2枚です。重曹は小さじ1杯を水100ccに混ぜてスプレーボトルに入れ、重曹水を作っておきましょう。
【掃除方法】
専用の網戸掃除用スプレーを使うことでさらにきれいにすることもできます。網戸掃除用スプレーはホームセンターやドラッグストア、ネットショップで購入可能です。準備するものは網戸掃除用スプレーと掃除機、雑巾のみです。
【掃除方法】
月に1度や半年に1度、定期的に網戸掃除をすることで風通しが良くなったり汚れが溜まりにくくなりますが、掃除をするタイミングはいつが良いのでしょうか。
月に1度の掃除では晴れではなく曇りの日がおすすめです。晴れて乾燥したときに掃除をするほうが気持ちが良いですが、実は掃除は曇り空のほうが適度な湿度がありホコリが舞い上がりにくく汚れが落ちやすいので、できれば曇りの日を選んで掃除してください。
半年に1度掃除する場合には花粉が終わった5月と台風シーズンが終了した9~10月がベストなタイミングです。網戸の汚れは花粉や土ぼこり、砂などなので、それらが良く飛んでいる時期の終わりで掃除するほうが効率的でしょう。
また、5月の網戸掃除は窓を開けて過ごすことが多いのでより風通しが良くなり、きれいな空気を取り入れることができます。台風シーズンのあとは台風の雨風で網戸の汚れが浮きやすく、湿度・気温ともに高めなので汚れを落としやすくなります。
せっかくきれいにした網戸、できれば汚れないようにしたいものです。そこで網戸の汚れを防ぐ方法もチェックしておきましょう。もちろん汚れを防ぐ方法があってもそのまま持続できるわけではないので、定期的な掃除は続行してください。
網戸の汚れを防ぐ方法に、洗濯で使用する柔軟剤で拭く方法があります。柔軟剤を使って床やシーリングライトの掃除に使う方法は割と知られていますが、同じように網戸の汚れ防止にも利用できます。柔軟剤には静電気を抑える働きがあり、網戸の汚れの原因となるホコリや花粉などが付きにくくなるのです。
使い方も簡単で水500mlに柔軟剤1滴を薄めたものを含ませた雑巾で網戸を拭くだけですが、汚れた網戸では意味がないので、掃除後にすると良いでしょう。
寒い時期に窓の結露を防ぐための結露防止スプレーも網戸の汚れ防止に利用できます。結露防止スプレーは吹き付けた表面に薄い膜を付けるので、その仕組を利用して網戸の汚れを付けないようにするのです。
しかし注意が必要なのが、結露防止スプレーに含まれる成分です。ワックス成分が含まれるものは網戸の目に詰まってしまうので使わないようにしましょう。
逆にホコリ・花粉を寄せ付けない付帯効果があるタイプがあればベストです。使い方は網戸全体にスプレーを吹きかけ、さらにスプレーを含ませた雑巾で伸ばすように拭いてください。
もっと手軽に汚れを防ぐなら網戸フィルターもおすすめです。網戸フィルターは花粉を侵入させないために利用する方も多いアイテムですが、汚れを防ぐこともできます。
網戸フィルターは網戸の目よりも細かいメッシュ状になったフィルターで、風を通しても細かな花粉や粉塵、虫などをキャッチ、汚れにくくしてくれます。
さらに雨も通しにくくなるので、多少の雨でも窓を開けたままにできます。ホームセンターやネットショップで様々な種類の網戸フィルターが購入できますが、貼りやすさや防塵効果、風通し、剥がしやすさなどを考慮して適したフィルターを選んでください。
網戸フィルターは1シーズン1枚ほどで十分ですが、目が細かく色々な汚れをしっかり捕獲してくれる反面、網戸の場所や汚れの多さによってはすぐに目詰まりするので、風通しが悪いと感じたら張り替えると良いでしょう。
網戸はサイズや場所によっては取り外しての掃除が億劫で、これまで年末の大掃除にしかしていない、という方も少なくありません。しかし網戸は外さず家にあるアイテムで簡単に掃除できるので、定期的な掃除屋汚れ防止アイテムを利用してきれいな網戸にしてみましょう。