耐用年数を迎えたテレビの処分にお悩みではありませんか?テレビはほぼ毎日見ているご家庭も多いので、突然故障してしまうととても不便なものです。テレビの寿命は早めに見極めることでスムーズな買い替えにつながるため、「そろそろ寿命かな」と思ったら注意深く観察することをおすすめします。この記事では、テレビの寿命が近づいたときに現れる症状や、寿命を延ばすための方法について詳しくご紹介します。
目次
まず、テレビの種類別平均寿命を見てみましょう。購入から何年後にテレビの寿命が来るかを知っておくことで、スムーズな買い替えが可能になります。
液晶テレビは、液晶パネルの裏側からバックライトを照射して映像を表示します。バックライトは3万~6万時間使用できるため、8~10年程度で寿命を迎えることになります。ただし、テレビをほとんど見ない家庭では20年近く持つこともあるので、一概には言えません。
2000年代初頭に登場した有機ELテレビは、その圧倒的な画質の美しさから、年々注目を集めています。各素子が自然光で映像を表示するため、バックライトは内蔵していません。
有機ELテレビのパネルは寿命が短く、初期のものは購入後4年程度で故障してしまうこともあります。しかし、最近のモデルは耐久性が向上しており、液晶テレビとほぼ同じ寿命のものも増えています。
プラズマテレビは、画素の一つひとつがプラズマ光で描画される仕組みで、バックライトを使用しないため、パネルの寿命が来たときが買い替えのタイミングとなります。
プラズマテレビのパネルの寿命は6万時間から10万時間と言われており、15年から30年程度で寿命を迎えることになります。しかし、パネル以外の部品は10年もたないものが多く、テレビは最終的に10年前後で買い替えるケースがほとんどです。
4Kテレビの場合、1日8時間の視聴を前提に、「液晶」テレビは約20年、「有機EL」テレビは約10年の寿命を想定しています。
テレビの画面の明るさは、長年使用することで徐々に低下し、購入時の約50%の明るさになったときが「寿命」と考えられています。
その状態になるまでに、「液晶」は約20年、「有機EL」は約10年というわけですが、途中でパネル以外の部品が故障することもあります。
上記の使用期間を過ぎたら、パネルを交換することを意識しておけば、「突然テレビが映らなくなった」という事態にも対応できます。
8Kテレビは、通常のテレビと同様、1日8時間以上視聴することで、約10~20年使用することができます。テレビの寿命=バックライトの寿命となるため、フルHDや4Kテレビと比較しても、寿命に大きな差はありません。
長期間の使用によりパネル故障以外の部品も増えてくるため、画面の明るさが落ちてきたと感じたら、交換の必要性を意識することが重要です。
ここでは、テレビの寿命が近づいたときに現れる症状についてご紹介します。買い替えを検討する際の判断材料にしてください。使用年数に関わらず、以下のような症状が現れたら、テレビの寿命が来ていることを疑った方が良いでしょう。
まず、テレビがコンセントに接続されているかどうかを確認してください。リモコンでテレビの電源を入れたり切ったりしている場合は、リモコンの電池も交換してみましょう。
それでも改善されない場合は、電源基盤の故障が考えられますので、修理を依頼するか、あきらめて新しいテレビに買い替えることをおすすめします。
バックライトや自発光のパワーは、使い続けることで徐々に低下し、テレビの寿命とされる年数になると、新品購入時の50%程度の明るさにまで低下します。「最近テレビが見づらい」「明るさを調整しても暗い」と感じたら、テレビの寿命が近づいていると言えます。
液晶テレビの不具合でよく耳にするのが、画面に縦や横の線が入ることです。その主な原因は、液晶パネルの劣化です。普通に使っていても、テレビの部品は劣化していくものです。
1本や2本の線ならそのままでもよいのですが、線が出たままテレビを見続けると、画面にモザイク状の被膜ができたり、色が変わったり、黒くなったりします。
液晶パネルの劣化以外の原因としては、接触不良があります。液晶コネクタに付着したホコリやゴミが接触不良を引き起こしている可能性が考えられます。
LCDコネクタのホコリやゴミを取り除いた後、ケーブルとLCDコネクタの抜き差しを試してみてください。それでも解決しない場合は、ケーブルの寿命の可能性もありますが、ほとんどの場合、テレビ側に問題があるようです。
また、テレビ画面は正常に表示されるが、音が出ないというケースもあります。これはパネルに問題があるのではなく、テレビ内部の回路や基板に問題がある証拠です。
テレビ内部の回路や基盤に問題がある場合、修理代が高額になるケースがほとんどですので、寿命が近い場合は買い替えを検討されることをお勧めします。
電源を入れたときに焦げ臭いにおいがするテレビは、発火の可能性があり危険ですので、すぐに使用を中止して電源を切り、コンセントからプラグを抜いて通電しないようにしましょう。
安全を確保した後、速やかにメーカーサポートに連絡し、点検を受けることが大切です。万が一に備え、周囲に置いてあるものを片付けておくことをおすすめします。
テレビの電源コードやプラグが熱くなるなどの症状がある場合も、火災の原因となり、大変危険です。電源コードやプラグは、熱がこもらないように絶縁されていますが、経年劣化します。劣化した絶縁体は熱を伝えやすくなり、大変危険です。
テレビの調子が悪くなったとき、買い替えるかどうか悩む人は多いのではないでしょうか。買い替えるかどうかの判断基準をいくつかご紹介しますので、迷ったときの参考にしてください。
保証期間内であれば、修理代が無料になるか、製品を交換するのが一般的ですが、多くの製品の保証期間は1~2年程度です。その期間を過ぎての修理となると、液晶テレビの修理費用はかなり高額になることが多いです。
費用は主にテレビの大きさに比例し、1万円前後から7万円前後と、機種によって大きく異なります。また、電話で相談した担当者の判断に左右される場合もあり、ケースバイケースなので予想がつきません。
また、購入から5年程度経過している場合は、より良い製品が出ており、修理するより買い換えた方が安くなることも多いようです。いずれにしても、故障かなと思ったら、カスタマーセンターや修理業者に相談し、見積もりを出してもらいましょう。
各メーカーでは、製品に使用されている部品を保管する「部品保有期間」を定めています。この期間内であれば、新しい部品に交換することができますが、期間を過ぎてしまうと、部品の交換はできません。
平均的な期間は製品発売から8年なので、この期間を過ぎている場合は買い替えを決断した方が無難です。
せっかく購入したテレビですから、できるだけ長持ちさせたいと思うのではないでしょうか。テレビの平均寿命は7~10年程度ですが、大切に扱えば寿命を延ばすことも可能です。なるべくコストを抑えるためにも、ぜひテレビを長持ちさせる方法を試してみてください。
テレビにホコリがたまらないようにしましょう。ホコリがたまると、時には火災の原因になることもあります。また、ホコリは小さな部品に干渉し、故障の原因になることもあります。
ついつい後回しにしてしまいがちなテレビの掃除ですが、定期的に掃除することで寿命を延ばすことができますので、少しでも長持ちさせるために、できるだけこまめにホコリを取り除きましょう。
テレビに限らず、電化製品は使えば使うほど劣化していきます。そのため、普段からテレビを見る時間が長い人は、テレビを見る時間を見直してみましょう。
例えば、「1日〇時間まで」と時間制限を設けたり、外出前や寝る前にテレビの消し忘れに注意したりすると効果的です。
テレビの置き場所も重要です。直射日光の当たる場所や湿気の多い場所に置くと、テレビの劣化や故障の原因になります。
防水タイプでない限り、湿気の多い場所に置くと、電源基盤に水分が浸透しやすくなり、故障しやすくなるというわけです。そのため、テレビをできるだけ長くお使いいただくために、湿気のたまりにくい場所に設置してください。
もう一つの重要なポイントは、テレビを直射日光に当てないことです。強い日差しはテレビ本体を熱くし、機能の劣化を早める原因になります。直射日光の当たる場所を避け、夏場は室温が高くなりすぎないように気をつけましょう。
ここでは、耐用年数が過ぎたテレビの処分方法について確認しておきましょう。テレビの処分方法については、家電リサイクル法にて定められています。テレビを処分する場合には家電リサイクル法という法律があり、この法律に則って処分しないと罰せられます。
家電リサイクル法は、エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機などに適用されます。家電リサイクル法の目的は、家電製品をすべて捨ててしまうのではなく、使える部分はリサイクルすることで廃棄物を減らすことです。
新しいテレビの購入と同時に古いテレビを処分したい場合は、テレビを購入した家電量販店に引き取りを依頼することができます。テレビは「家電リサイクル品」に分類され、家電量販店では古い機種の引き取りが義務づけられているからです。
テレビが壊れていても、手数料を払えば処分してもらえるので、依頼しやすいというメリットがあります。また、店舗によっては、新しく購入するテレビの価格から一定額を割り引くなどの下取りサービスを行っているところもあるので、おすすめです。
家電リサイクル法に基づいて壊れたテレビを処分する場合、リサイクル回収料金と収集運搬料金の2つがかかります。運搬料は業者によって異なりますが、1,600円~3,000円程度が相場です。リサイクル料金は、テレビの種類やメーカーにより異なります。
液晶テレビは、自治体が指定する指定引取場所に直接持ち込んで処分することも可能です。指定引取場所の場所は、インターネットで検索することができます。
指定引取場所に持ち込むと、運搬料がかからず、リサイクル料金のみで済みますので、指定業者に引き取ってもらうよりも処分費用を抑えることができます。
引取場所は基本的に予約が必要ですので、郵便局で家電リサイクル券を購入後、指定引取場所に連絡し、テレビを持ち込む予約をします。予約した日に引取場所に液晶テレビを持ち込めば、処分完了です。
液晶割れや寿命で壊れてしまったテレビを処分したい場合は、不用品回収業者に依頼して処分してもらうことも可能です。電話やインターネットで申し込むと、指定された日時に不用品回収業者が壊れたテレビを回収しに来てくれます。
不用品回収業者には人件費や運搬車両、処分費などの費用がかかりますが、手間がかからないのがこの方法のメリットです。
また、壊れたテレビ以外にも不用品がある場合は、一緒に回収してもらうことも可能です。ただし、不用品回収業者の中には、悪徳な無料回収車や廃品回収業者もいるので注意が必要です。
普段から大切に使っていたテレビは、中古品であっても状態が良ければ高額で買い取ってもらえるケースもあります。
また、壊れたブラウン管テレビなど、テレビとして使用できないものでも、骨董品として価値があるものなら話は別ですので、お店に確認するようにしましょう。
現在、テレビを買い換える場合、リサイクル法では古いテレビを処分するために引き取り料金を支払うことが義務づけられています。
寿命が近いテレビでも、鑑定すれば商品として売ることができるケースがあるので、テレビの買い替えを考えている方は、一度無料鑑定に出してみてはいかがでしょうか。
液晶テレビの寿命は、部品の劣化やメーカーの保有期間などから、7~10年と言われています。故障の症状が現れたら、速やかにメーカーや修理工場に連絡しましょう。
また、長時間テレビをつけっぱなしにしないなどの対策をとることで、テレビの寿命を延ばすことができます。ぜひ、これらの方法を実践してみてください。
ただし、寿命を迎えたテレビは、1カ所だけ修理しても、次々と不具合が発生し、高額な修理代がかかる可能性が高いので、新品への買い替えをおすすめします。
修理にこだわりすぎず、一定期間使用した後に新しいテレビへの買い替えを検討するようにしましょう。