クニペックス(KNIPEX)は、工具の中でもプライヤーを専門に生産するヨーロッパ最大のドイツのメーカーで、世界中で支持されて続けています。創業は1882年、カール・グスタフ・ブッチ氏により設立されました。創業以来、長い歴史と伝統に培われた製造技術を用い独自で特許を取得し、1,000点以上ある商品は高品質で高く評価されています。今回は、世界中の方に愛用され続けているメーカー「クニペックス(KNIPEX)」の人気のプライヤーをご紹介します。
目次
クニペックス(KNIPEX)のプライヤーにはどのような種類があるのでしょうか?形状とグリップの素材で分類し、その特徴をご紹介します。
まず、クニペックス(KNIPEX)のプライヤーを形状で分けてみました。
通称「コブラ」と呼ばれている大ヒット商品のプライヤーです。材質には特殊なクロームバナジューム鋼素材が使用されています。特殊な焼入れを施すことで、ジョイント部分とアゴ部が平行四辺形の形状で、一度掴んだら離れないという意味から「コブラ」という名称の由来となりました。湾曲に強く、荷重に対するアゴの強度は約HRC56°ですので、パイプだけでなく四角ナットや六角ナットもしっかりと掴むことができます。またボタンを操作するだけで簡単に開きの調整ができ、また作業中に口幅が広がることなく安心して作業を行うことができます。
その名の通り、「プライヤー」と「レンチ」が1つになったプライヤーレンチは、表面に研磨加工が施されているものでも傷つけることなく安心して使用できます。ボックスジョイント機構が搭載されているため、横滑りを防ぎ、ボタンを押すだけで口部の開きを調整することができます。「掴む」「締める」「曲げる」という作業を一つで行うことができます。先端部分には平行な溝が研磨処理されており、サイズにかかわらず平行に移動しながら開くことができます。アゴ部分の開きは13段階で調整することが可能です。
次に、クニペックス(KNIPEX)のプライヤーをグリップの素材で分けてみました。
異なる2種類の素材を組み合わせたコンフォートハンドルシリーズ。高い硬度のある赤い部分は摩擦が起きにくい素材を使用しているので、スムーズに抵抗なくハンドルを開くことができます。また軟らかい素材を使用している青い部分は、滑り止めの効果があり、抜群のグリップ感により安定した力で使用することができます。
クニペックス(KNIPEX)の絶縁シリーズは、「赤色」と「黄色」のハンドルにする事により、使用する際に識別がしやすくしています。クニペックス(KNIPEX)絶縁ツールでは、DIN EN 60900に認可されており、AC1,000ボルト、DC1,500ボルト迄の電圧にも対応することができます。
またクニペックス(KNIPEX)の品番の見方は、例えば「8751 250」と書かれているものであれば、8751という商品で250mmの長さのものという意味です。
グリップの種類は使われている素材別に「ラバーグリップ」と「コンフォートグリップ」があります。
一般的に多く展開されているタイプです。細かい作業に適しています。
ラバーグリップに比べて太いのが特徴です。特に力を入れて握る場合に適しています。赤と青の2色になっていて、赤色の方は硬く青色の方は軟質の素材を使用しています。
重量 336 g
サイズ 5 x 10 x 25 cm
メーカー型番 8701-250
「コブラ」と呼ばれるクニペックスのウォーターポンププライヤーです。開口部が大きく開き、ボタンを操作することにより、アゴ部分を簡単に開くことができます。アゴ幅が細かく25段階で微調整することが可能です。一般的な他社のプライヤーはジョイントの部分が2枚合わせになっていますが、コブラではボックスジョイントと呼ばれる3枚合わせになっているため、握った時の力の伝動や強度に優れています。プッシュボタンにより、素早く簡単にアゴの幅を細かく調整できます。アゴの開きの調節は、片手でボタン一つで行えるので、作業中に急に口幅が広がることなく安心して作業を行えます。また口幅を最大に設定した場合でもハンドルの間に指詰めを防止するストッパーが付いているので安全です。
「掴む」・「締める」・「曲げる」という作業を一つで行うことが出来るプライヤーレンチです。先端の部分がフラットになっているので掴むものを傷つける心配がありません。ボタン操作で素早く開き、アゴの幅を簡単に微調節することができます。掴む部分が常に平行に移動するので開くサイズにかかわらず使用可能です。独自のヘッドアクションでラチェットハンドルのように自由に操作することができます。握ることでガタつきが無くなるので、軟性のナットなどの角を痛めずに使用できます。
アゴの部分がスリムになっているペンチです。他のメーカーのウォーターポンププライヤーでは見られない独自の設計がされています。通常の「コブラ」と「エクストラスリム」を比較すると、厚みにかなりの差があるので、エンジンルームなどの狭い所の作業には使いやすく最適なサイズです。「コブラ」ではアゴ部分が邪魔になって入らない所も「エクストラスリム」であれば快適に使用することができます。グリップハンドルの動きだけでネジの接続部分を素早く取り外すことができます。
「ミニコブラ」と呼ばれる「コブラ」のミニタイプの限定モデルです。手のひらサイズの小さいプライヤーは何かと使いやすく重宝します。主に小さいネジや細かい作業に適しています。手は入るけど指先で操作できない箇所ではミニコブラなら作業を行えます。まさに痒いところに手が届くようなプライヤーです。ミニコブラの形をしたケースがお洒落で色のピンクでデザイン性にも優れてたプライヤーです。クロームバナジウム素材の上にメッキが施されているため、水分が多い場所や野外での使用でも錆びる心配もなく安心して使用することができます。
あると便利なおすすめ商品をご紹介します。
手前部分にあるポケットに工具を収納できます。上部にあるポケットにはノートなどを収納することができるのでメモを取る時などにも便利です。強度に優れた布を使用しているので丈夫で優れた耐久性があります。工具の大きさに合わせて整理して分別収納ができる便利なツールケースです。
クニペックスのスプリングホースクランププライヤー(品番:8551-250)用の先端交換用のチップです。
ご紹介した「コブラ」以外にも数々のヒット商品を生み出しているクニペック(KNIPEX)は1000種類以上のアイテムを展開しています。数多くあるアイテムの中でどのように選べばいいのでしょうか。もちろんベストセラー「コブラ」を選んでおけば間違いはないと言えますが、プライヤーレンチも一つで様々な作業を行えるため便利でお得感があり、おすすめです。自分の行う作業に合わせてどのプライヤーが適しているのか、実際に店舗で手に取ってみたり、口コミも参考にして選ぶことをおすすめします。
高品質で使いやすく、種類やサイズも豊富にラインナップされているクニペックス(KNIPEX)のプライヤー。自分の作業に合った工具を正しく選び、快適な作業を行いましょう。