Photo credit: NISSANEV on VisualHunt / CC BY-NC-ND
筆者は小学生の頃、水槽の掃除をしていて水に濡れた手でコンセントを差し込み「ビリッ!」っとした経験があります。子どもだったので何が起きたのか分からず、後に何かの授業で電気について学んだときに、それが怖い事だったんだと知りました。今回はそんな筆者が電気を通さず安全に作業ができる絶縁手袋をご紹介します。
手袋をご紹介する前に、電圧について簡単にご説明しますね。電圧には低圧と高圧があり、その種類は明確にされています。
絶縁手袋は、電気絶縁用保護具に位置付けられていて、「労働安全衛生規則で定められた厚生労働省検定に合格した製品」を使用することが法令で義務付けられています。
出典:渡部工業株式会社
http://www.watabe-kogyo.co.jp/technical/index.html
絶縁手袋には消費期限が設けられています。実際には食品ではないので期限は無いのですが、絶縁がしっかりできるかどうか、絶縁性能試験を6ヶ月に一度行うことが法令で定められています。絶縁性能が落ちていると、せっかく手袋をしていても電気が通ってしまう可能性がありますので、きちんと点検しましょう。
新品同様でも保管されている場所や状態で品質が変化しますので、ご注意くださいね。
では、人気のおすすめ絶縁手袋をご紹介しましょう!
昭和9年創業のヨツギは保護具・防具などのメーカーで、電気以外にもさまざまな環境で働く職人の安全と安心を守るべく、たくさんの保護具や防具、埋設用品などを開発、販売しています。こちらの手袋は高圧用で、高圧電気回路での活線作業や活線近接作業などに使用します。
こちらは低圧用電気絶縁手袋の専門メーカー「三恵工業」の薄型絶縁手袋です。創業以来、絶縁手袋の製造一筋に商いをしており、電力・電気会社はもちろん、原子力や自動車などの分野でも広く使用されています。特許を取得した新素材を採用したお陰で、ゴムアレルギーの方もお使いいただけます。
近年、電気自動車やハイブリットカーなど、電気をメインにする自動車が目覚ましい発展を遂げています。エネルギーや環境問題から考えても電気自動車は益々発展し続けると推測されます。電気自動車のメンテナンスや点検を日々の仕事とされる方や、趣味で愛車をメンテナンスされる方は是非、絶縁手袋をご使用ください。
こちらの手袋は産業安全協会型式認定品(600V対応)で、医療用手袋のようなフィット感を実現した、細かな作業にも適している手袋です。
こちらも薄手の低圧用絶縁手袋で、ハイブリットカーや一低圧配電線路の活線作業に使用する手袋です。最近の傾向では薄手で、重ねても使用できるタイプの手袋に人気が集まっています。ただし高圧下での作業には必ず高圧用の手袋をご使用くださいね。
いかにもたくさんの電気が流れていそうな電線。では鳥は何故感電しないのでしょうか?
電気は電圧の高い方ほうから低い方ほうへ流れる性質があります。電圧差がないと流れないのです。1本の電線上に止まっている鳥の足は、ほどんと電圧差がありません。なので電気はもっと電圧差のある低い方へ流れていくのです。もし鳥が電圧差のある電線2本にまたがって足を置いたら感電してしまいます。鳥って賢いですね。現在は電線の殆どが絶縁の電線を使っているので心配はないんですけどね。
感電は一瞬のうちに起るものです。備えあれば憂いなしです。夏場は手袋の中も暑くなって、蒸れて嫌だと感じる方もいるかもしれませんが、汗とり用のインナー手袋などを活用して、危険から身を守りましょう。なお、絶縁手袋は絶縁グローブとも呼びますので、検索の際は両方検索することをおすすめします。
★★電気や車にお詳しい方は資格にチャレンジしてみては?★★