引用:写真AC
割とよく耳にしたり、ホームセンターなどで見たりする土のう袋。土のう袋は、水害などの災害対策として、土を中に入れて積み上げたり、土木工事で不要な泥や、建築や園芸作業後のガラ入れとしても使用されたりと、多くの用途に使われています。今回は、土のう袋の主な種類とおすすめの商品をご紹介します。
目次
様々な用途で使われる土のう袋は、いくつかの種類があります。それぞれのポイントをご紹介します。
土のう袋の基本サイズは48cm×62cmです。実は土のう袋としては、重機運搬用の特殊なものを除き、このサイズしかありません。今回は、このサイズの物のみ紹介しています。
昔は麻のものが主流でしたが、現在ではポリエチレン(PE)のもののみになっています。このポリエチレンは軽量で、紫外線に強いということにより、屋外に置きっぱなしになる土のう袋には最適です。ポリエチレン自体でも紫外線に強いのですが、より対候性を高くしたUV土のう袋というものも作られています。
同じポリエチレン製の土のう袋でも、低価格のものから高価格のものまで存在します。これは、耐久性の違いと考えていいでしょう。低価格のものは、数日間しかもたず、高価格の物は数年間持つものも存在します。水害対策のように緊急性が高く短期間の使用であれば、低価格のものでも問題ありませんが、土木工事など比較的長期間使うのであれば高価格のものを使うようにしましょう。
土のう袋の使い方は、特に難しい事は無く、中に土を入れて口を閉めるだけです。ただ、閉める時のひもの結び方にはちょっとしたコツが必要です。ひもをきんちゃく袋のように締め上げ、残ったひもで口縛り上げます。ここの縛りが弱いと土が中から漏れ出しますので注意が必要です。
土のう袋が重すぎると運搬や積み上げに支障が出ますので、土や砂を入れ過ぎないようにして、重くなりすぎないようにしましょう。一般的には、20kg~30kgぐらいが目安になります。
昭和32年創業の株式会社熱田資材の土のう袋です。熱田資材は各種の土木資材や建築資材を提供しており、この商品は、量販店向けの10枚パック入りの一般的な土のう袋です。土のう用途以外にも、園芸、日曜大工、ゴミ・ガラ入れ用にも最適です。
「耐久性が高く、庭の雑草入れに使用。そのまま屋外に放置していますが問題ないようです」
「石を入れたり、土を入れたりなど、とても重宝しています。」
「側溝掃除の土の処分に悩み、この土のう袋に入れ、坂の上から流れる水はせき止めてくれています。」
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水害など、いざという時に用意しておく土のう袋として最適です。低価格製品で、対候性、耐久性に劣りますので、長期間使用には向きません。WING ACEは、先にご紹介した熱田資材の製品のブランド名になります。
「刈り取った草を入れて、しばらく枯らしてからごみ袋へ入れています。とても便利です」
「台風による水害で必要になったため」
「使い捨てには丁度良い値段です。」
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紫外線に対する安定剤であるUV剤が添加されているので対候性に優れ、2年間使用を保証する長期間設置よう土のう袋です。砂を入れると25kgになることを示すラインが入っているので、入れ過ぎ防止になり、計量の必要が無いので手間が掛かりません。
「目安になる黒い線があるので、大きさにバラつきが出ないので便利」
「1年以上屋外においてますが,袋が痛む様子はありません.」
「とがった砂利をたっぷり入れて持ち上げてもしっかりしている」
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高価格品ですが、UV対候性に非常に優れた製品です。UV剤を添加しているとともに、黒色は紫外線に強いため長期間の対候性を発揮します。約2〜3年の設置期間が目安で、常設土のうとして、また、河川工事などの土塁、ガケの土留めなど耐久性対候性を求められる現場に最適です。
「安いものは1年持たないのに、この土のう袋は1枚も破れずに頑張っています。」
「白い安い土嚢袋より、耐久性のあるこちらをお勧めします」
「かなりの日数が経ちましたが、まったくどうもなっていません」
出典:アマゾン
引用:アマゾン
土のう袋に土や砂を詰める場合、土のう袋を立たせておくには2人で作業する必要があります。そのため、1人で作業できるようにスタンドが発売されていますのでご紹介します。
突起部で土のう袋を固定し、ズレ落ちることなく、自立します。スタッキングできますので、複数のスタンドを重ねておくことができます。
「土のう袋を持ってもらっての作業で、泥跳ねに気を使っていましたが、気兼ねなく放り込むことができます」
「手助けを頼むか、1人で苦労していましたが、この商品で作業効率が格段にアップしました」
出典:アマゾン
この土のうスタンドの特長は、ポリエチレンメッシュ製なので、丸めることができる事です。丸めて収納できるので、緊急用として土のう袋と一緒にストックしておくのに便利です。また、袋をセットしそのまま置いておけば簡易的なゴミ箱としても使用することができます。使用方法は、両端の面ファスナーで固定し、袋をセットして、砂を入れるだけです。
土のう袋の人気ブランドやメーカーは、どのようなものがあるかご紹介します。
熱田資材は、名古屋市に本社を置く、1957年設立の産業資材用品、安全保護具の製造、ならびに専門取り扱い商社です。土のう袋も数多く提供され、安価な短期使用用土のう袋から、紫外線劣化防止剤を添加した3年使用可能な工事用土のう袋までラインナップされています。ホームセンターなどでもよく目にする土のう袋です。
萩原工業は、岡山県倉敷市の本社を置く1962年設立の、ポリエチレン・ポリプロピレンを主原料とした合成樹脂繊維関連製品を製造販売する企業です。レジャーシートなどの家庭用品から、産業資材、梱包資材などを提供し、土のう袋も、一般用の標準的なものから、土木工事で使用するターピー耐候性型大型土のうまで、多くの土のう袋がラインアップされています。
土のう袋の種類でもご紹介したように、用途によって選ぶようにします。土のう袋は、屋外に置いておくものですから、特に、耐久性対候性に関しては、良く調べて選びましょう。長期間屋外に残置する予定であれば、黒色のUV土のう袋が最適です。水害などの緊急使用であれば、数多く用意できる低価格品をストックしておくことをおすすめします。
土を入れる袋が土のう袋ですが、最近では、都市化が進み土自体が手に入らなくなってきていますので、災害用であれば、緊急簡易土のうという製品もあります。紙おむつなどに使用されている吸水ポリマーがあらかじめ封入されていますので、水さえあれば5分で膨らみ重量が16kgになります。あとは、通常の土のうのように使用できます。
土のう袋は、土木作業用にも、建築現場の資材ゴミを入れるガラ袋にも便利に利用でき、用途が広い事がお分かりいただけたでしょうか?また、低価格な短期用から、長期に使用できるものまで様々です。最近では、災害対策に常備する方も多くなりました。ぜひ、あなたの目的に沿った土のう袋を選んで、便利に利用しましょう。
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