引用:アマゾン
ももひき(股引)は、寒い時期に保温のためにズボンの下に着る防寒着の一種で、その起源は古く、安土桃山時代にポルトガルから伝来した衣服が原型といわれています。最近のももひき(股引)は、コットン素材だけでなく、各メーカーが独自開発した高機能素材を使用している物も数多くリリースされています。今回は、ももひきについてご紹介します。
先にもご紹介しましたが、ももひき(股引)は寒い時期の防寒着となり、ウールや化学繊維などで作られていることが多く、足の踝(くるぶし)程度までの長さがあります。着用方法は単純に、下着の上に重ね着をして、ズボンを履くだけとなりますが、体にフィットし暖かい空気の層を作ってくれますので、高い保温性を誇ります。
ももひきの選び方について、簡単にご紹介します。
価格帯は1,000円前後から2,000円程のものが多く、素材もコットン100%をはじめ、ヒートテック素材を使用したものなど、さまざまなタイプがリリースされています。寒い時期の防寒を考えると、多少価格は高くなりますが、高機能素材を使用しているモデルをおすすめします。
ももひきは直接肌に触れることから、下着メーカーの「グンゼ株式会社」や作業手袋などで有名な「おたふく手袋株式会社」などが有名で、どちらも高機能素材を使用したモデルをリリースしています。
ご自身の身体のサイズに合ったものを選ぶのは当然ですが、ももひきはズボンの下に着用する防寒着のため、寒い場所では問題ありませんが、暖房の効いた部屋などに長時間居る場合には、どうしても汗などでのムレが気になります。そこで、アクリルやナイロン素材などの化学繊維を使用したタイプであれば、コットン素材と比較した場合、高い速乾性能を備えていますので安心です。
ももひき着用時はズボン、ももひき、下着(地肌)の3層構造となり、登山の基本服装でいう3レイヤーと同じになります。ズボンが外気を可能な限り遮断するアウター、ももひきが地肌の間に暖かい空気の層を作り出し保温するミドルレイヤー、下着がベースレイヤーといった感じになります。厳寒期では、ももひきの保温性能は絶大です。
次項では、ももひきのおすすめを幾つかご紹介します。
ももひき(股引)を簡単に3つのカテゴリー毎に、おすすめをご紹介します。
グンゼ YG HEAT&WARMシリーズ メンズタイツ
綿45%を中心にアクリル25%、レーヨン20%などの化学繊維を混紡した生地を使用しており、高い吸放湿性を備えていますので汗を掻いても内部のムレがこもり難く、快適な履き心地のメンズ用タイツです。綿の優しい肌触りと抜群のフィット感で、おすすめです。
大阪府箕面市に本社を構える「おたふく手袋株式会社」は、軍手などの作業用手袋を中心に製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「ボディータフネス JW-161」は、保温機能だけでなく発熱効果を備えた特殊なレーヨン素材(テックサーモ)を使用しており、汗などの水分に反応し発熱するようになっています。
ミズノ ブレスサーモ エブリ C2JB5601
大手スポーツ用品メーカーであるミズノからリリースされている「ブレスサーモ エブリ C2JB5601」は、ミズノが独自開発した吸湿発熱素材である「ブレスサーモ」を素材に使用しており、汗などの水分を吸収し発熱するようになっています。またアンモニア消臭機能を備えており、繰り返し洗濯をしても機能低下がなく、長時間の作業を行う職人さんにピッタリです。
日本古来の防寒着である「ももひき(股引)」の特徴や選び方をはじめ、おすすめの3アイテムをご紹介しました。冬の寒い時期の屋外での作業には欠かせないアイテムですが、ひと昔前のももひきとは異なり、高機能素材を使用したものが主流となっています。この機会に、寒くなる前に高機能を備えた「ももひき(股引)」を新しく購入されては如何でしょうか。