タイルニッパーは、その名の通りタイルを加工する際に使用する工具で、左官業や内装業をされているプロの方などには必需品となります。刃先でタイルを挟み、折るようにして切り取って成形を行う工具なため、別名「食切り」とも呼ばれ、刃先形状が異なる数種類を使分けて作業を行うこともあります。今回はタイルニッパーのおすすめ5選をはじめ、種類や使い方などをご紹介します。
目次
先にも、少しご紹介しましたがタイルニッパーは、別名「食切り」とも呼ばれ、タイルを挟んで割るようにして成形する工具です。幾つか種類がありますので、簡単にご紹介します。
1:刃先ストレート型
タイルニッパーの刃先形状は玉子型をしていますが、刃がストレート形状となっており、食込みの範囲も大きいため作業効率が高く、最も見る機会の多いタイプでモザイクタイルの加工に適しています。
2:刃先丸型
ストレート型同様に刃先形状は玉子型をしていますが、刃が丸くなっており、局部的に力を掛けたい時などに使われるタイルニッパーで、ガラスモザイクの加工に適しています。
3:サイドビッター型
刃先形状が玉子を半分に割ったような形状をしており、タイルの側面側から加工が出来るため、壁面近くの狭い場所などの加工に適しています。モザイクタイルの加工に向いています。
4:刃先曲面型
刃先形状が両側で異なるタイプで、モザイクタイルを曲面に仕上げる場合に使われるモデルで、刃はストレート形状になっている物が多い。
先にご紹介したように、タイルニッパーは刃先の形状によって、作業内容が若干異なりますので、全ての種類を持っていた方が細かな作業を行う際には、非常に便利です。ただDIYで使うのに、全てのタイルニッパーを持つのは、コスト的にも工具数的にも抵抗があるという方には、ご自身の作業内容がモザイクタイルの加工なのか、ガラスモザイクの加工なのかを検証してみることをおすすめします。モザイクタイルの加工であれば刃先ストレート型、ガラスモザイクの加工であれば刃先丸型のどちらかに絞り込むことが出来ます。
兵庫県三木市に本社を構える「株式会社三木技研」は、石材加工やタイル、ガラス加工などに使用される工具を専門に製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「タイルニッパー TN-2」は刃先の素材に、機械加工のエンドミルやチップなどに使われる超硬合金と呼ばれる特殊焼結合金を採用しており、高い強度と耐久性を誇ります。また刃幅が16mmで、刃先がストレート形状となっており、刃先全体でタイルを保持しカットしますので、作業効率の高いモデルとなります。
藤原産業の大工道具、園芸用品のオリジナルブランドである「千吉」からもタイルニッパーがリリースされています。ご紹介する「超硬チップ付鍛造品 タイルニッパー」は本体が鍛造品で作られており、刃先の超硬チップとの組合わせにより、高い耐久性とタイルへの食付きの良さから人気があります。刃幅は18mmと大きく、刃先のストレート形状と合わせて、広い範囲を加工することが可能なモデルです。
大五郎からリリースされている「タイルニッパー TC-1」はサイドニッパー(サイドビッター)タイプとなり、側面での加工が出来るモデルです。刃幅は約15mmと大きく、モザイクタイルを加工する際に、広範囲に渡り食い込みが出来るため、作業効率の高いのが特徴でもあります。刃先には超硬チップが取付けてありますので、高い耐久性と強度を備えており、長く愛用することが出来ます。
次項では、タイルの施工時使う材料を少しだけ、ご紹介します。
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