屋内作業だけでなく、建築や土木の現場でも手放せない電卓。屋外で使用すると、汚れや故障の頻度はどうしても上がります。関数計算ができるようなお高めの電卓では、故障の度に買い替えるとかなりの出費。出来るところは自分でメンテナンスして、長いこと活躍してもらいましょう!電卓の液晶に入り込んだ汚れを取る方法や、修理の方法についてもご紹介します。
電卓は、普段の生活でも馴染み深い道具です。基本的には屋内で使用するイメージですが、測量など屋外作業でも頻繁に出番があります。スマホや携帯電話にも電卓機能が付いていますが、これを現場で使用する人はほとんどいません。なぜなら、ボタンを押すのにいちいち手袋を外す必要がありますし、ボタンが小さいので押し間違えが頻発するからです。
そんなわけで、屋外でも使用される電卓はやはり汚れます。電卓内部にホコリなどが入り込むと故障に繋がります。屋外で使用する際は、他の道具と同じようにメンテナンスを行いましょう。
屋外使用では、あらかじめ防塵・防水タイプの電卓を使用するのが便利です。
電卓は、細かいボタンの集合体なので必然的にボタンの隙間にホコリなどの汚れが溜まります。防水仕様の電卓以外は、過度な水ぶきは故障の原因となりますので、無水エタノールを使用して磨くと汚れがスッキリ落ちます。細かい部分は綿棒などを使用すると良いでしょう。パソコン掃除用のエアダスターを使用するのもおススメです。
また、ホコリが詰まってしまって全部取り切れないという場合、裏技として全体にボンドを塗る方法があります。木工用ボンドは、プラスチックに塗ると簡単に剥がれますのでその性質を利用します。汚れた箇所に木工用ボンドを縫って、乾くまで待ちます。半透明まで乾いたら、スッキリ綺麗にはがすことが出来ます。顔用のパックと同じ要領です。
電卓は、結構故障します。多くは、文字の一部が表示されなくなったり、電源が入らなくなったりという症状。ソーラー電池を使用したものでは、電池が弱ってきて表示が薄くなるということもありますね。
機械に強い人は、自分で内部を開けて修理をすることも可能です。もちろん、自分で機械を分解した場合は自己責任となりますが、修理や買い替えを行うよりもお手軽に直せることもあります。中を開けてみて、アダプターやスイッチ端子が、外れていないかチェックしてみましょう。もし外れている箇所があれば、ハンダで圧着することで直すことが出来ます。アイロンで直してしまった強者もいます。
液晶パネルの故障の場合は、残念ながら修理が難しいので、メーカーに修理を依頼しましょう。
無水エタノールは、水分を99%除去した高純度のエタノールです。様々な箇所の掃除に使えるほか、水分を少量加えて消毒用エタノールとして使用も可能です。
時計、カメラ、眼鏡などに使用される精密小ネジ用のドライバーセットです。
手軽にはんだ付けが出来るシンプルなセットです。わかりやすく、楽に取り扱うことが出来ます。
一緒に数々の現場を経験してきた電卓。たまにはじっくり時間をかけて手入れをしてみましょう。日頃気になっていた、些細な汚れや使いにくさを一つ一つ改善していくと、次に使った時に驚くほど作業効率が改善するかもしれませんよ!