「コンプレッサー」は、一言で言うと「強い圧力で気体を圧縮し送り出す」機械のことで「エアーコンプレッサー」「圧縮機」などとも呼びます。圧縮するのは空気だけではなく、水素・窒素など様々です。身近なところではエアコンや冷蔵庫などにも使用されています。
また、工作機械・ドリルなどの動力としても活躍しています。ここでは、コンプレッサーの使い方や選び方、おすすめメーカーのものなどをご紹介しましょう!
目次
コンプレッサーは「強い圧力で気体を圧縮」する装置です。圧縮された空気は、様々な電動機械や工具などの動力となったり、園芸や農業機器、DIYツールなどに用いられたりします。コンプレッサーは、家庭用の小さなツールから工場やプロの現場での大きな機械まで、実に色々なシーンで大活躍しているのです。
コンプレッサーの用途は多岐に渡りますが、中でも代表的な使い方をご紹介しましょう。
・エアー工具の動力として
・掃除や水切りなど、圧縮した空気でゴミや汚水などを吹き飛ばすエアブローとして
・均一に吹き付けられるので塗装機械に
・チャンバーの開閉・シール・プレスシリンダー駆動に
・主に土木工事現場の削岩機や各種ドリルなどの動力
・地盤改良機械などの動力
・石材加工や塗装機械の動力
・スキー場で板やパーツなどの雪落としに
・テーマパークの乗り物や風船作りなど
・エアコンや冷蔵庫の内部に
・ブロワーに接続して掃除に
・スプレーガンに接続して塗装に
・インパクトレンチや釘打ちなどに付けて
・車や自転車のタイヤの空気入れに
・浮き輪や子ども用プール、ボールなどの空気入れに
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一般的な家庭用コンプレッサーの、操作する箇所・名称・機能などを説明しましょう。
電源を入れると起動して、規定の圧縮量まで空気圧を上昇させる働きをします。
製品によって1〜2本体に付いている。タンク内の圧力の上昇度をチェックする圧力計と、ダイヤルを回して噴出する空気の圧力を調節する圧力計があります。
圧縮した空気を溜めるタンク。
圧縮した空気が排出される口。
吹き出し口に取り付け「エアーツール」に接続します。
コンプレッサーといっても工業用から家庭用までたくさん種類があり、空気の圧縮方法・潤滑方式・など様々な分類ができます。そこで、ここでは家庭用・DIY用にも使える身近なコンプレッサーの種類をご紹介しましょう。基本的には「湿式(オイル使用)」と、オイルを使用しない「乾式(オイルフリー)」の2種類に分かれます。
コンプレッサーは潤滑をしないと焼け付きや傷が生じるため、潤滑に「オイル」を使用するタイプ。
【特徴】
・機種が多く一般的に使用されている
・塗装や食品や精密機械などに空気を吹きかける使い方には向かない
(圧縮した空気の中にオイルが混じる為)
・乾式と比較すると騒音は小さめで耐久性もある
・価格は手頃なものからある
オイルを一切使わずに潤滑するタイプ。
【特徴】
・圧縮した空気はきれいなので塗装や食品機械・医療機器・印刷機器などにも向いている
・連続使用時間が限られ耐久性は湿式より劣る
・DIY用で使用されているのはほとんどが簡単な乾式コンプレッサー
家庭用やDIY用コンプレッサーを使用するときの手順は以下のようになります。
1.インパクトレンチやブロワーなど、使用するエアツールなどは前もって取り付けておく
2.コンセントから離れた場所で作業する時は、延長コードなどは使わないで長いエアーホースを使かって対応する
3.スイッチを入れ運転
4.大きな音を立て圧縮機が動き出し、空気タンクに圧縮された空気が溜まっていく(圧縮計が上昇するのでチェック)
5.満タンになると自動的に停止するのでエアーツールに空気を送る
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コンプレッサーを選ぶときには、どのようなことを基準に選べばいいのでしょうか。ここでは、DIYや日常生活で使用するコンプレッサーを選ぶポイントをご紹介しましょう。
前項でご紹介したオイル式(湿式)かオイルフリー式(乾式)を選択します。リーズナブルな家庭用・DIY用コンプレッサーは乾式が多く、構造が簡単なために値段もリーズナブルです。但し、連続使用時間が短いことと耐久性に劣るのがデメリットとなります。空気にオイルが混じるのが気にならない使い方をするなら、連続使用時間が長い・耐久性があるなどのメリットがある湿式を選ぶのもいいでしょう。
圧縮のパワー(馬力=出力)を比較しましょう。馬力が大きい製品は空気を圧縮するパワーに優れていますが、本体が大きい・重い・騒音が大きいのがデメリットです。自分が使う機器の「必要空気量(L/min)」を確認しどれくらいの馬力が必要なのかを考えてください。
コンプレッサーを使用したい機器やエアーツールの適正な圧力を調べ、それよりも大きい圧力(単位/MPa)の製品を選びましょう。
タンクが小さいと圧力はすぐに下がってしまいます。小さいタンクのものを使いたい時は、その分早く圧縮エアーを作れる「馬力の大きいもの」を選んでください。DIYなどに使用する場合は30L以上を基準にして考えましょう。
コンプレッサーを使用する環境にもよりますが、閑静な住宅地などで使用する場合はできるだけ静音設計になっている製品を選びたいものです。製品情報の騒音の大きさ「dB(デシベル)」を比較してみましょう。50 dBでエアコンの室外機、60 dBで走行中の車内、70dBで掃除機程度と言われています。
それでは、コンプレッサーのおすすめメーカーの製品をご紹介しましょう。
コンプレッサーで定評があるメーカー、アネスト岩田の製品です。航空機に使用されているアルミニウムのタンクを用いているために軽量なのが魅力でしょう。大きさもコンパクトなので持ち運びにも適しています。掃除・塗装・DIYなどさまざまな日常のシーンで活用できるので、「コンプレッサーを使うのは初めて!」という初心者の人にもおすすめです。
コンパクトで軽量なエアーコンプレッサーセットです。スプレーガンやエアーツールがセットになっている入門者向けなので女性や初心者の人にピッタリです。器具の掃除やボール・エアーマットなどの空気入れ、プラモデルや染色などのちょっとした塗装など色々な場面で活用できるので重宝するでしょう。
アマゾンでも人気の高い製品です。ピストンが2つになっていて、次々とエアーを押し出すのでエアーの充電が早くプロからも評価されています。自動圧力再起動方式・プロテクター機能・モーター保護装置など、安全にも配慮された設計です。約65dbと一般的なコンプレッサーよりも静音設計となっています。
業務用から家庭用まで種類がさまざまで用途も多岐に渡っているコンプレッサー。DIYなど日常的に使用する場合は、自分がどのようにコンプレッサーを使用したいのかを決めてから選んだほうが迷わなくて済むでしょう。自分にぴったり合った製品を探してくださいね。