新しく自分の家を建てたいと思う際、いったいどのハウスメーカーを選べば良いのか迷うという方は少なくありません。今回は、ハウスメーカーの中でも特に、おすすめしないハウスメーカーの特徴について説明していきます。さらに、後悔しない選び方も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもハウスメーカーとは、いったい何を指しているのでしょうか。ハウスメーカーは、基本的に自前の生産設備を持っており、工業化(プレハブ化とも言う)して、品質を一定に保ちつつ大量生産をしているメーカーのことです。大量生産が可能なので、ほとんどのハウスメーカーは全国規模で注文を受けています。
ハウスメーカーを利用して家を建てることには、メリットとデメリットの両面があります。どのハウスメーカーを選ぶかを決定する前に、まずはハウスメーカーを利用することのメリット・デメリットをしっかりと理解しておくことはとても大切です。
ハウスメーカーには多くのメリットが存在していますが、その中でも品質が一定となっているので安心感があることや、規格が構造が基本的に決まっているため工期が短いという点は、大きな利点となっています。
また、ハウスメーカーでは大量生産で構造の同じものが多く作られているため、完成のイメージが付きやすく、完成後の計画を事前に立てやすいというメリットもあります。
メリットが多いハウスメーカーですが、デメリットもいくつかあります。その中には、自社設計による施工となるため自由度が低くなる可能性があることも挙げられます。
また、ハウスメーカーの社内では、基本的に営業・設計・工務などの部署がはっきりと分かれていることが多く、連携がうまくいかずにこちらの要望が通りにくいことも時折指摘される場合があります。
ハウスメーカーの中には、あまりおすすめできないハウスメーカーが存在しています。そんな残念なハウスメーカーを選んでしまうことのないよう、”おすすめしないハウスメーカー”の8つの特徴について見ていきましょう。
できるだけ安く家を建てたいと願うのは当然ですが、安すぎるのは注意が必要です。安いということは、それだけ工期が短くなる可能性が高くなり、そうなると施工を担当する職人に支払う金額は少なく、それだけ手抜きが多くなってしまう可能性も増えてしまいます。お得感をアピールするハウスメーカーには注意しましょう。
ハウスメーカーの中には、他社の悪評を流すような話し方をするメーカーが時々います。他社の悪口ばかり聞くというのはあまりいい気持ちはしませんし、そのようなメーカーは、自社の製品についてアピールできる点があまりない可能性があり、思ったような施工をしてもらえない可能性があるので要注意です。
着工戸数が多いハウスメーカーは、どうしても欠陥住宅の割合も多くなる傾向にあります。欠陥住宅にしてほしくないというのは当然のことですが、100%欠陥住宅がないハウスメーカーはありません。着工戸数が多い場合は、これまでどんな欠陥のある住宅を建てていたのかなどを調査して決定することが必要です。
契約の時点で悩んでいる時に、値引きでの交渉を執拗に進めてきたり、大幅に値引きするので何としても契約してほしいとアピールするハウスメーカーには注意が必要となります。
当然のこととして、メーカー側は利益が出る範囲でしか値引きをしませんが、あまりに値引きに積極的だったり、値引き額がかなり大幅である場合、元々設定されていた価格自体が非常に高値である可能性が高く、お客のことを親身になって考えてくれる、信用のおけるハウスメーカーかどうかという点で疑問が残ってしまいます。
営業マンがどんな人柄なのかをチェックすることも、ハウスメーカー選びでは大切なことです。時折、契約に乗り気でないことを伝えたり、まだ遠い先の話であることを言った途端、営業マンの態度が豹変することがあります。
結果的にそこで契約することになったとしても、そういった営業マンとは、その後も信頼してやり取りすることは難しく、ストレスの元ともなりかねないため、できるだけ態度がころころと変わる営業マンのいるハウスメーカーは避けましょう。
コスパの悪い家を建てるハウスメーカーは、欠陥住宅を建てる確率が高いと言われてます。特に大手のハウスメーカーの場合、宣伝費や広告費にかなりの費用をつぎ込んでいるため、コスパが悪くなりがちで、欠陥住宅を建てる比率も高いと言われています。
担当者がころころと変わるハウスメーカーも、できるだけ避けた方が良いでしょう。担当者が変わると、こちらの要望がきちんと伝わらなくなってしまう可能性が高くなり、思うような家を建てることができなくなってしまうかもしれません。この点で、離職率が高いハウスメーカーを避けることも大切と言えます。
こちらの事情に合ったグレードのものを進めるのではなく、高いグレードばかり説明してくるハウスメーカーにも注意しましょう。そいういったハウスメーカーは、自社の利益ばかり考えていることが多く、購入者と誠実に向き合ってくれない可能性が大です。
では、後悔しないハウスメーカーをどのように賢く選んでいくことができるのでしょうか。ハウスメーカーの選び方で大切な、5つのポイントについて見ていきましょう。
ハウスメーカーを選ぶ際に一番気を付けておきたいのは、お客様目線で考えてくれるメーカーかどうかという点です。こちらの要望を親身に聞いてくれるハウスメーカーであれば、納得の行く家を建てやすくなるでしょう。
自社の利益のことばかりでなく、購入者側の気持ちを汲みながら状況に応じた親切な対応をしてくれるハウスメーカーは、最後まで信頼して任せることができます。
契約をするかどうか決定する際には、費用の内訳をしっかりと確認することが大切です。単純な建築費用だけでなく、仕様やデザイン、どんな構造や工法で建てるか、さらにはオプションの費用がどの程度かかるのかについてもきちんと確認しておきましょう。
ハウスメーカーはみな同じではなく、それぞれに得意としているデザインや構造というものがあります。北欧スタイルなのか和モダンなのか、それともシンプルモダンなのか、この点をしっかりと確認し自分のイメージする好みのデザインに合ったハウスメーカーを選ぶことで、後悔のない選択をすることができます。
将来のこともよく考えて、保証がしっかりしているハウスメーカーを選ぶようにしましょう。この点で覚えておきたいのは、新築の場合は法律によって基本構造部分(屋根や柱など)には10年の保証期間を設けることが義務付けられているという点です。
この10年にプラスして、どれほどの保証期間を付けてくれるハウスメーカーなのをチェックしましょう。年数がある程度経っていたとしても、しっかりと管理された家であれば、将来的に売って手放すことになったとしても高値で売れる可能性が高くなります。保証については、忘れずに確認するようにしてください。
価格が安いとか、魅力的なキャンペーンをしているということで、ついつい急いでハウスメーカーを決めてしまって、後で後悔したという話を時々耳にすることがあります。こういったことを避けるためにも、必ず複数のハウスメーカーを比較するようにしましょう。
一つだけでなく複数を考慮することで、一度冷静になって考えることもできますし、単に安いとかキャンペーンをしているといった表面的な部分だけでなく、お客様目線で考えてくれるメーカーなのか、しっかりと長期保証を付けてくれるのか、という大切な点も忘れずに考慮することができ賢く決定しやすくなります。
新築を建てることを考えている場合、ハウスメーカー選びを慎重に行っていくことはとても大切です。間違ったハウスメーカーを選んでしまうと、その後ずっと後悔し続けることにもなりかねません。
そんな残念な事態となることを避けるためにも、おすすめしないハウスメーカーの特徴をしっかりと覚えておき、購入者のことをしっかりと考えてくれる、誠実で品質の高いハウスメーカーを賢く選んでいきましょう。