管工事施工管理技士

記事更新日:

「管工事施工管理技士」の難易度や勉強方法など資格取得についてご紹介!

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

管工事施工管理技士とは

管工事施工管理技士とはどのような資格なのでしょうか。詳しくご紹介していきましょう。

どんな資格なのか

管工事施工管理技士とは引用元:pixabay
1・2級管工事施工管理技士の技術検定は、建設業法第27条第1項に基づいて国土交通大臣指定機関により実施される国家試験です。この検定に合格した人は所定の手続きをすることで、国土交通大臣より管工事施工管理技士の技術検定合格証明書が交付されます。

1級又は2級 「管工事施工管理技士」としての称号が与えられます。1級・2級管工事施工管理技士の違いについては、1級の方が上位の資格であり、建設業法に基づく特定建設業である会社の営業所等には専任技術者を登録しなければなりません。1級管工事施工管理技士取得者であれば、建設業法で定められている専任技術者や監理技術者(現場常駐)になることが出来ます。

また2級管工事施工管理技士は、一般建設業の専任技術者や工事現場の主任技術者になることができる資格です。このように1級と2級では働く場所(現場)や役職に違いがあります。就職先は主に建築業や配管工事を行う会社です。

管工事施工管理技士になるとどんなことができるのか

管工事施工管理技士になるとどんなことができるのか引用元:pixabay
管工事施工管理技士は、一般的に浄化槽やダクト、下水道の配管工事や冷暖房設備工事など管工事に関する仕事を行います。管工事に関わる専門的な知識を有しているため、建設業界では貴重な資格と言えます。

主に、管工事の工事計画や工程管理、品質や安全の管理の職務に携わり、工事全体の責任者になることができます。現場の作業員の人たちに指示を出しながら安全の管理を行うことになりますので、専門的な知識だけでなく、コミュニケーション能力や統率力が必要とされます。管工事施工管理技士を取得すれば資格手当が付加され、営業所などの責任者になれることで昇給の可能性が高まるメリットがあります。

また、国家資格である管工事施工管理技士は会社内でも貴重な立場となるため、転職する場合にも有利であり、将来に向けてのステップアップにもつながる資格と言えます。

管工事施工管理技士の平均年収は?

管工事施工管理技士の年収は約20万円くらいです。また管工事施工管理技士の2級より1級の方が資格手当は高くなります。勤める会社によっても異なりますが、資格手当は約5,000円~7,000円位が多いようです。

管工事施工管理技士になるには

管工事施工管理技士の資格試験の受験資格について

管工事施工管理技士の資格試験の受験資格について引用元:pixabay
管工事施工管理技士を受験する際の受験資格についてご紹介します。

《管工事施工管理技士1級の受験資格》
  • 大学卒業の者で、かつ実務経験が3年以上であること。
  • 短期大学卒業の者で、かつ実務経験が5年以上であること。
  • 高等学校卒業の者で、実務経験10年以上であること。
  • その他の者で、実務経験が15年以上である場合。
  • 2級管工事施工管理技士を有している場合、合格後の実務経験が5年以上ある場合。

※指定学科又は指定学科以外の卒業によって必要な実務年数が異なります。

《管工事施工管理技士2級の受験資格》
  • 大学卒業の者で、かつ実務経験が1年以上であること。
  • 短期大学卒業の者で、かつ実務経験が2年以上であること。
  • 高等学校卒業の者で、実務経験3年以上であること。
  • その他の者で、実務経験が8年以上である場合。

※学科試験のみの場合は、満17歳以上の者であること。

受験資格を得るまでのルートは?

受験資格を得るまでのルートは?引用元:pixabay
管工事施工管理技士の受験資格を得るまでのルートをご紹介します。

《管工事施工管理技士1級》
  • 大学→実務経験3年→試験合格
  • 短期大学→実務経験5年→試験合格
  • 高校学校→実務経験10年→試験合格
  • その他→実務経験15年→試験合格
《管工事施工管理技士2級》
  • 大学→実務経験1年→試験合格
  • 短期大学→実務経験2年→試験合格
  • 高校学校→実務経験3年→試験合格
  • その他→実務経験8年→試験合格

受験者数、合格者数、合格率や難易度について

受験者数、合格者数、合格率や難易度について引用元:pixabay
管工事施工管理技士の受験者数、合格者数、合格率や難易度についてそれぞれご紹介します。

《受験者数・合格者数及び合格率》
(平成27年度)

・管工事施工管理技士1級
学科試験受験者数 16,517人(合格者数8,458人)合格率51.2%
実地試験受験者数 10,620人(合格者数5,317人)合格率50.1%

・管工事施工管理技士2級
学科試験受験者数 12,291人(合格者数7,120人)合格率57.9%
実地試験受験者数 14,108人(合格者数6,474人)合格率45.9%

(平成28年度)

・管工事施工管理技士1級
学科試験受験者数 16,578人(合格者数8,130人)合格率49.0%
実地試験受験者数 11,570人(合格者数7,054人)合格率61.0%

・管工事施工管理技士2級
学科試験受験者数 12,886人(合格者数8,528人)合格率66.2%
実地試験受験者数 13,775人(合格者数6,136人)合格率44.5%

《難易度》

管工事施工管理技士合格率はおよそ40%~60%であり、一般管工事施工管理技士の難易度は決して難しくはありません。きちんと勉強することで合格できる範囲と言えます。

試験について

試験について引用元:pixabay
それでは、管工事施工管理技士の試験について具体的にご紹介します。

受験料について

管工事施工管理技士の検定料は、1級と2級で異なります。

(管工事施工管理技士1級)

学科試験・実地試験共に各8,500円

(管工事施工管理技士2級)

学科試験・実地試験共に各4,250円

試験日程について(申し込みから合格発表まで)

試験日程は1級・2級によって異なります。

《管工事施工管理技士1級の場合》

学科試験、実地試験とそれぞれ別々の日に行われます。
(平成28年度)
学科試験:9月4日
実地試験:12月4日

《管工事施工管理技士2級》

学科試験と実地試験が同じ日に行われます。
(平成28年度)
学科試験・実地試験:11月20日

受験地について

試験が行われるのは下記の13地区です。

札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇。また、管工事施工管理技士2級の学科試験だけである場合は、これに宇都宮が追加されます。

申し込みから合格発表までの流れ

申し込みから合格発表までの流れ引用元:pixabay

(平成30年度)

申込用紙を入手する(※申込用紙は平成30年4月16日(月)より販売開始)
申込用紙は「学科・実地試験」と「実地試験のみ」の2種類(1部600円)

受験申請書類を作成する。
・試験手数料  ※受験票が発行された後は試験手数料の返還は不可なので注意。
・顔写真(45mm×35mm)

申込受付期間:平成30年5月7日(月)~5月21日(月)

受験票を受け取る

試   験
1級学科試験:平成30年9月2日(日)
1級実地試験:平成30年12月2日(日)

試験結果は文書にて通知(郵送)されます。また、全国建設研修センターのHPに合格者の受験番号が掲載されます。
学科試験合格発表日:平成30年10月4日(木)
実地試験合格発表日:平成31年2月22日(金)

合   格

申し込み方法について

受験申請書類は、簡易書留郵便による個人別申込みのみ有効です。(締切日の消印有効。)

試験内容について

【1級学科試験の内容】

「機械工学等」・「施工管理法」・「法規」から出題されます。四肢択一式の問題で計73問が出題されます。必須問題38問と、選択問題35問のうち22問の解答が必要です。合計73問中60問の解答をします。

【1級実地試験の内容】

実地試験は全て記述式となります。選択問題は4問のうち2問、必須問題2問の合計6問中4問の解答をします。
出題科目は受験年度により多少異なりますが、「設備全般」「工程管理」「法規」「施工経験記述」の中から出題されます。

【合格基準】

60%以上が合格基準とされていますが、年度の学科試験及び実施状況などに応じて変更される場合もあります。
・学科試験 得点が60%以上
・実地試験 得点が60%以上

資格取得のための勉強方法は?

資格取得のための勉強方法は?引用元:pixabay
管工事施工管理技士の資格を取得するためにはどのような勉強方法があるのでしょうか?

専門学校に通う

専門学校に通って管工事施工管理技士の勉強する場合、実技講習の履修内容によっては、実務経験が免除になる場合があります。メリットとしては、管工事施工管理技士だけでなく、施工管理関連の資格を一気に取得を目指すことも可能です。デメリットは、学費が高額であることと、通学中は時間が制約されることが挙げられます。

費用は?

2年制専門学校に通う場合の費用は約240万円です。

管工事施工管理技士の資格取得を目指せる専門学校

管工事施工管理技士の資格取得について学べる専門学校をご紹介します。

《中央工学校》
設立100年以上の歴史がある中央工学校は、実績と伝統のある専門学校です。土木や測量をはじめ、建築設備やインテリア、造園、機械など多くの専門学科で学ぶことができます。徹底された実務教育により、実技を通し最新の技術を学ぶことが可能です。

トップページ

独学で勉強する

独学で勉強する引用元:pixabay
管工事施工管理技士の試験は、過去問題が出題される場合も多く、過去問題を繰り返し解くことで独学でも合格することが可能です。また参考書や問題集を購入して勉強することもおすすめです。独学のメリットは、費用が少額であること、デメリットは勉強時間の確保が自己管理になることが挙げられます。

また、取得までの勉強期間は平均半年から1年と言われています。半年間の勉強期間で資格を取得する人も多くいます。特に合格率が50%以上の管工事施工管理技士2級であれば難易度低く、しっかり勉強すれば、半年間の勉強でも取得が可能です。ここで、おすすめの問題集などをご紹介します。

1級管工事施工管理技術検定試験問題解説集録版2018年版

1級管工事施工管理技術検定試験問題解説集録版《2018年版》
1級管工事施工管理技術検定試験問題解説集録版《2018年版》
単行本(ソフトカバー):515ページ
出版社:地域開発研究所 (2018/4/25)
言語:日本語
ISBN-10:4886153186
ISBN-13:978-4886153180
発売日:2018/4/25
梱包サイズ:25.6×18.2×2.1cm

管工事施工管理技術検定1級の学科試験用の問題集です。 過去10年間の問題を年度別に編集されています。その年ごとの出題傾向も一覧になっているので、試験対策に最適な問題集です。要点を太字で表記されているので、正解のポイントが理解しやすく編集されています。

これだけマスター 2級管工事施工管理技士試験

これだけマスター 2級管工事施工管理技士試験 (LICENCE BOOKS)
これだけマスター 2級管工事施工管理技士試験 (LICENCE BOOKS)
単行本(ソフトカバー):304ページ
出版社: オーム社 (2012/4/19)
言語: 日本語
ISBN-10:4274211967
ISBN-13:978-4274211966
発売日:2012/4/19
梱包サイズ:21×14.8×2.2cm

管工事施工管理技士2級の試験対策用の問題集です。出題される傾向に応じた多彩な問題が収録されています。ポイントを押さえた分かりやすい解説がされており、人気の問題集です。演習問題が豊富に収録されており、分かりやすいテキスト解説を簡潔にまとめてあります。短時間で効率的な勉強を可能にする実践的な問題集です。

2級管工事施工管理技士 実地試験対策

2級管工事施工管理技士 実地試験対策 (国家・資格シリーズ 155)
2級管工事施工管理技士 実地試験対策 (国家・資格シリーズ 155)
単行本:153ページ
出版社:弘文社; 改訂版 (2010/8/13)
言語:日本語
ISBN-10:4770324278
ISBN-13:978-4770324276
発売日:2010/8/13
梱包サイズ:21.3×15.2×1.3cm

管工事施工管理技術検定2級試験の実地試験対策用のテキストです。施工全般で、多く出題される傾向のある問題が収録されており、分かりやすい具体的な解答例も豊富です。施工体験などでは、悪い記述例が掲載されていて、それぞれの問題点を具体的に分かりやすく解説しています。この1冊で実地試験対策も網羅できてしまうテキストです。

資格を取得して菅施工管理のプロに!

いかがでしたでしょうか?今回は、管工事施工管理技士の資格について詳しくご紹介をしてきました。専門的な知識と技術が必要な管工事施工管理技士は、建設業界ではなくてはならない貴重な資格です。管工事施工管理技士の資格を取得し、建設業のスペシャリストとして安全な作業を行いましょう。



※記事の掲載内容は執筆当時のものです。