引用:アマゾン
ルーターという工具をご存知でしょうか?同じ名前でネットワーク機器がありますが、工具のルーターは、主に木工の仕上げ、装飾を行う電動工具です。今回は、業界人がルーターのご紹介から、活用方法、価格相場や各メーカーのおすすめ商品をじっくりと解説します。
ルーターとは、木材の面取り・溝切り・ホゾつくりなどを行う木工用電動工具です。正式名称は、長音符つけない「ルータ」ですが、一般的には「ルーター」と呼称されることが多いため、本記事では「ルーター」と記述します。
一般の方で、ルーターという工具名を聞いて聞き覚えがある方のほとんどは、ダイソーなどの100円ショップで販売されているミニルーターを思い浮かべるのではないでしょうか?ミニルーターは片手で持って、先端ビットを高速回転させ、材料を削ったり装飾を施す工具で、樹脂や金属の加工にも利用します。アクセサリの仕上げや、フィギュアづくりにも使用されているようです。
ルーターは、ミニルーターよりも大型の筐体で、パワーや先端ビットも大型になり、本格的な木工作業に利用します。作業時はボディを両手で持ちながら、リングやブランジと呼ばれる部分で支えながら材料に置き、移動させながら溝切りなどを行います。今回ご紹介するのはこのルーターです。
同じような工具にトリマーがありますが、ルーターはトリマーよりパワーがあるので、より大型の木工に使用できます。特に溝切りではその差は顕著で、より大きな溝を切る事ができます。
ルーターを活用する上で、大事なのがビット選びです。用途によって使用するビットを交換して使用します。先端ビットは、トリマーとも共用できます。
溝切りに使用するビットは、ストレートビット、アリ溝ビット、90°溝ビット、丸溝ビットなどがあり、一番使用するのはストレートビットです。それぞれのビットにも3mm、6mm、8mm、10mmなど溝幅によりサイズがありますので、用途に応じ揃える必要があります。
面取り加工に使用するビットは、ギンナン面、サジ面、ヒョウタン面、ボーズ面、45°面などがあります。この中では、ボーズ面が比較的用途が広く、必ず揃えておきたいビットです。
ルーターはブランドや機能により価格幅があり、1万円から5万円程度まで幅広く販売されています。同一ブランド内であれば、ほとんどの場合、使用できる先端ビットを取り付けるチャック径により価格設定されているようです。チャック径が大きいほど、パワーが必要になるのでモーターなども高性能なものが必要になるというわけです。
例えば、使用できるチャック径で価格相場を確認すると、
■8mm以下の場合、1万円~2万円台
■12mmの場合、2万円~3万円台
となっていますので、予算に合わせて購入しましょう。業界人としては、価格差があまりないので予算が許せば12mmを購入しておくことをオススメします。
業界人としての経験をもとに、オススメのルーターを選びました。
高品質で低価格な品を提供する、高儀の電動ルーターです。これだけの性能で1万円を切る(2018/9月現在)価格で販売されていることは驚きです。DIY用途であれば十分な性能で、初心者の最初の一台としてオススメです。
【業界人のオススメポイント】
なんといっても、この価格は非常に魅力。性能も合格点。
こちらは、業界初のハンドルを握りながら回転数の変速操作が可能になったルーターです。切削作業をしながら自由に回転数を変えられるので、様々な細かい加工が思いのままにできます。高機能な分、高価格になりますのが、業務用としても十分な性能、操作性の商品です。
【業界人のオススメポイント】
一度体験するとやみつきになる変速操作。ぜひ、このスムーズ感を体験していただきたい。
最大出力2,600Wのパワフルモータ搭載した、上級機種です。握りやすいエルゴノミックデザインのグリップを採用し、ホールド性を向上しており、長時間作業が楽になっています。また、0.1mmごとの深さ微調整機構により、高精度の切込みが可能です。もちろん、スピード調整も可能。
【業界人のオススメポイント】
やっぱり世界のマキタ。ルーターも非常に高レベルで卒のない仕上がりになっています。
トリマーに比べると、大型で高価になりますので、DIY用途としてはちょっと遠い存在のルーターですが、少々大きな木工製品を制作する場合は必ず欲しくなります。最近は、昔より価格が低くなり、手がと届きやすい工具になってきました。もし、あなたが木工を極めたいと考えているなら、ルーターの購入を検討してみてはいかがでしょうか?