ユニバーサルホームは、床設備にこだわっている事で知られている全国での住宅設計に関わっているハウスメーカーです。全国展開するだけの実績は間違いないのですが、実は後悔してしまったという声もある様です。今回はユニバーサルホームの住宅で後悔した・そして建てて良かったポイントについてご紹介します。
目次
住宅を建てる際には、ハウスメーカーや工務店に依頼をするというのが一般的になっています。家を建ててもらう以上は信頼ができるところを頼りたいでしょうが、ユニバーサルホームは全国に展開しているハウスメーカとして知られています。
ユニバーサルホームでは、床暖房を標準設備として住宅設計を行っているのが一番の特徴となっています。安全性と快適性を保つユニバーサルホームの基礎工法「地熱床システム」に、床暖房を組み合わせた「地熱床暖房」を採用しています。
地面と床下の間に砂利を敷き詰め密閉した高い強度の基礎「地熱床システム」により、 床下の温度は真冬の15℃から真夏の25℃の範囲を常に安定して保ちます。床暖房の効果を最大限に高め、冷めにくく室内の気温差が少ないぽかぽかとほどよい暖かさを維持します。
床暖房なら風を起こさないので肌が乾燥することがなく、適度な湿気を保つことができます。温風によって皮膚の水分を奪わないので、肌や喉にも優しい設計になっているなど健康に関しても考慮されているのです。
ユニバーサルホームの住宅は高い耐久性をもつ基礎や構造体に対して長期保証を行っています。30年のロングサポートプログラムによる高耐久住宅では、建てた後の点検・管理までトータルで30年にもわたる安心保証プログラムを受けられます。
会社設立 | 1995年5月 |
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坪単価 | 約60万円 |
構造 | 木造 |
居住タイプ | 2階建て、3階建て、平屋など |
保証期間 | 初期保証10年(延長で最大30年) |
新築引渡し実績数 | 累計46,600棟(2020年1月時点) |
ユニバーサルホームは、 1995年に創業したハウスメーカーです。全国におおよそ100の加盟店を有しており、販売棟数は合計で48,000棟以上にも上るなど実績に関しても十分といえるレベルになっています。
先にご紹介した通り設計される住宅はとにかく床にこだわられており、年中快適に過ごせる家の提供に助力しています。坪単価に関しては45万円から75万円、平均して60万円ほどと他と比べても低価格の設定です。
全国で注文住宅の設計に携わっているということで、実績や経験に関しては十分といっていいレベルのユニバーサルホームなのですが、実際に住宅建設を依頼したところ失敗や後悔してしまったという注文者の声もある様です。
まず、自分の希望する通りの家にならなかったという失敗事例になります。注文者は和室の壁紙にしたかったところが、壁紙の仕様が廃盤になってしまっていて希望通りにしてもらえなかった、という事例がある様です。
壁紙を変更するのならば雰囲気も大きく変わりますので、天井も扉も変えたくなるのに扉は今から変更するのは無理、とも言われてしまったようです。これは仕様の廃盤に関して共有がされておらず、担当者が仕様変更を見落としていた可能性が高いと考えられます。
自分の希望通りに建てられない場合、後から修正や改築をする必要が生じることがあります。追加工事や変更は追加費用がかかり、予算オーバーや予定外の出費が発生する可能性もあることからこれは大きな失敗事例といえます。
続いては、対応が満足のできる者ではなかったという点です。今回取り上げる事例では住宅を建てるまでは特に問題はなかったものの、建ててからの問題が発生した時の対応が悪すぎて購入を公開したという事例になります。
住宅の購入後、落雷によって電気錠が壊れてしまったので連絡をしたところ、自分でYKKと保険屋に相談をするようにという連絡がきたようで、利用者としてはそうした連絡や対応をユニバーサルホーム側にしてほしかったのでしょう。
同メーカーではフランチャイズシステムを採用していて、ハウスメーカーによっての当たり外れが発生することがある様です。よって住宅を建てる依頼をする際には、口コミでどんな対応をしたのかの確認が他メーカーに比べて重要といえます。
周囲への配慮が足りておらず近所からクレームが来てしまったという失敗事例も発見されました。建築中の周囲への埃や騒音などに関して、建てた後に近所の人から「なんの説明もなかった」や「使わなくなった部品などが庭に落ちている」などのクレームを受けたようです。
当該の近所の方との関係性も一時期は微妙になってしまったようで、この辺りは施主が近所の方への連絡や挨拶を行うのか、それともハウスメーカー側が行ってくれているのかの確認を怠っていた可能性が高いと見られます。
建ててから住んでいくのは当然ながらハウスメーカーの人間ではなく自分たちですので、何かしらの問題が発生した時に白い目で見られるのは住んでいる自分たちです。よって近所の方への連絡、配慮に関してもすり合わせをするべきだったのでしょう。
もう1つ、床暖房の電気代が高いという声もあります。冒頭で解説した通りユニバーサルホームでは床暖房システムなどに対して非常にこだわりが見られており、地中の温度を床に伝えることで夏でも冬でも快適な室内温度を保っています。
これが地熱床と呼ばれる仕組みでユニバーサルホームが得意としている工法なのですが、実際には住宅の1回全体に対して床暖房を設置することになるので必然的に全体的な電気代にも響くところがあります。
公式サイトでも「使用するシーズンの初めに蓄熱が必要なので1日から2日はフル運転をするが、以降は間欠運転をおすすめする 」と説明されていて、つけっぱなしでは電気代が高くなるので安くなる時間帯に使った方が良い、としているのです。
ユニバーサルホームはフランチャイズシステムを採用している関係上、メーカーとしても対応に差が生じてしまっているところがある様です。しかしもちろん後悔ばかりではなく、高評価や満足したポイントも多くあります。
まず、地熱床暖房によって快適に過ごすことができるというのが多くの満足したポイントとして上がっていました。これまでに何度も述べており通り、ユニバーサルホームが最も力を入れ重視しているのは床暖房関連のシステムです。
施工の段階で1階全面に温水パイプを敷く設計になっているので、隅から隅まで床暖房となります。これによってリビングやキッチンなどだけではなく、風呂場や手洗いに至るまで1階すべてが温かく冬場も快適になるという訳です。
床下が砂利とコンクリートで密閉された床暖房は床全体に地中温度が直接伝わり、室内は適度な湿度・温度を保ってくれます。これによって温かいだけではなく、押入れや家具の裏側のカビの発生も防止するという副次的効果もあります。
続いては、不具合の様子を見に来てくれるというものです。ユニバーサルホームでは建築中の建物に対して、そして建てた後の点検・管理に至るまでトータルで30年にもわたる安心保証プログラムを導入しています。
ユニバーサルホーム側にとってお金にならなくても優先順位が最下位でも、メンテナンスには来てくれる点は実際評価されている点となっていて、不具合を報告すれば時間こそかかりますが様子は必ず見に来てくれるようです。
保証の内容も様々で、万が一に備えた第三者機関の完成保証、地盤調査を行った結果をもとに不同沈下が原因で建物に損傷が発生した場合、最高5,000万円の保証をする生活地盤保証をはじめとした各種保証が付帯しています。
住宅の外観、そして担当者に関しても満足のいくものであったという評価もありました。先に後悔したポイントの中で担当者の対応がマイナスであったというものがありましたが、ここはフランチャイズシステムである分当たりはずれがあるもようです。
そしてユニバーサルホームでは2階建てや3階建て、平屋といったように様々な形での住宅設計に対応しています。自分好みの外観を高いレベルで実現してくれるので、外観にこだわりたい方にもおすすめできます。
住宅を建てる際、予算によってはローコスト住宅を選択するケースも普通にあります。実査予算に限りがあることや、両親と一緒の二世帯住宅にしたいという要望を優先したころで、ユニバーサルホームを利用した方もいます。
同メーカーではローコストも売りとしており、その中でも耐震強度や耐火性はしっかりとしたレベルであった事、湿気が少ないのかさらさらとした空気がとても心地よく、夏場の暑い時期でも快適さが損なわれないと好評でした。
ハウスメーカーを選ぶ際にユニバーサルホームの展示会に行って、住宅の性能の良さや見学会そのものが楽しめたという声もありました。エアコンが付いていないのにもかかわらず、どの部屋も暖かかったということで床暖房の高性能さが分かります。
展示場ではアウトドアアイテムを上手く用いた展示等も行っており、一種のコンセプトハウス的な展示の仕方もしているということでイメージがしやすいのかもしれません。
実際に住宅を建てようと思う時、やはり費用が気になってくるのはどこであっても同じことです。ユニバーサルホームの場合には坪単価は平均して50万前後、建築価格の目安としては1,500万円から4,000万円の間に収まる様です。
ローコストで知られているタマホームの坪単価もほぼ同程度ということになっていますので、ユニバーサルホームがローコストを売りに出しているというのも坪単価から納得ができるでしょう。
どんなハウスメーカーであっても、良い口コミ一辺倒、悪い口コミ一辺というというのはそうそうあるものではありません。合っているかいないかというのも大切になってくるのですが、ではユニバーサルホームはどんな方に向いているのでしょうか?
ユニバーサルホームを選択する人は、地熱暖房設備やローコストである事を決め手としている人が多い傾向にあります。コストの低さは坪単価50万円前後ということで、ハウスメーカー全体で見ても相当安くなっています。
それでいて最高等級の耐震性や先に述べている床暖房、高性能外壁材ALCを使用した住宅を設計してもらえるということで、予算は少ない中でもできる限り性能を重視したい、コスパにこだわりたいという方にならおすすめできるでしょう。
注意事項として、収納の広さで後悔している方も意外と多いです。特に玄関首脳などは足りなくて後悔してしまったという声もありますので、出来る限り収納スペースは多めに確保するのが推奨されています。
また、直営店とフランチャイズ仕様の店舗の違いも確認してみましょう。それぞれで標準の使用が異なっているという声もあり、カーテンやインターホン等がオプションになる事もある様ですから、予算に合わせるためにも事前チェックをしたいところです。
最後に、ユニバーサルホームが展開している商品の内容についてそれぞれ簡単にご紹介していきます。商品ラインナップも豊富にありますので、希望の条件に近い商品を選択することができます。
1000のひらめきは、36,000棟を超える建築実例から一級建築士がプロのこだわりと経験で練り上げて誕生した商品です。好みにあわせて選べる10の外観デザインを100の間取りプランそれぞれに用意しており、自分好みのスタイルを選択できます。
無垢材の暖かみと、床暖房のシステムを両立しているのがムク・ヌクです。床はすべて無垢フローリング、無垢材の調温・調湿効果で一年中快適に過ごせる住宅で、自然に囲まれた暮らしを可能とする商品になっています。
ゆとりを育てる6層の家というコンセプトの、シックス・プラスもあります。各部屋やスペースに収納スペースを設ける点が特徴的で、外部床下収納やウォークインクローゼットなどをはじめとして収納に関する不安をなくしてくれます。
もう1つは、フラットワンになります。広々とした開放的な暮らしの中、家族のライフスタイルを考えて無駄のない生活動線を確保、さまざまな機能性と工夫にあふれている平屋のプランであり、平屋付きのシリーズも展開されています。
ユニバーサルホームでは、フランチャイズという形式上対応に差が生じてしまうようですが、設計される家はローコストながら性能に優れるものとなっています。是非ともユニバーサルホームで理想のマイホームを建ててもらってください。