日本の音楽である邦楽は一昔前までレコードが主流で、現在はCDなどに変わってはいるものの、今も新しい曲がレコードでも発売されることもあり、レコードで音楽を聴きたいという方から需要があります。昔集めていたレコードを聴かなくなったら、買取に出すのがおすすめです。ここでは邦楽レコードの買取市場での価値をご紹介してまいります。
50代より上の世代の方は、音楽と言えばレコードで聞いていた方も多く、レコードを持っている方も多いはずです。近年は音楽もダウンロードしたり音楽アプリで聞いたり、買ってもCDが多いので、レコードは聞かない方も増えました。
レコードを聴く機械ももう持っていないから、処分しようかと考えている場合は、買取に出すのがおすすめです。レコードならではの音の良さに魅了されて、レコードを集めている方もおられるため、古いレコードでも需要がある曲や保存状態が良いレコードは、高値が付く可能性もあります。
捨ててしまうのは勿体ないので、ぜひ自宅にあるレコードの状態や枚数、種類などを確認してみて下さい。
邦楽レコードと言っても、昔はどんな種類があったか、昔の流行りの曲なども若い世代の方はよく知らない方もおられるでしょう。まずは邦楽レコードの種類を確認してみて下さい。
まずは昭和歌謡です。昭和歌謡は1960年代後半から80年代、昭和の時代に発表された日本の音楽のことで、キャンディーズや山口百恵、松田聖子や中森明菜、田原俊彦や近藤真彦など昭和を代表するアイドルの歌がヒットしました。他にも中島みゆきやユーミン、井上陽水など現在も人気のある歌手のヒット曲も多くあります。
最近ではSNSなどで昭和歌謡風の曲が流行ったり、若い世代の歌手が昭和歌謡をカバーしたりと、若い世代の方にも昭和歌謡は注目を集めています。
続いてはニューロックです。日本のレコード会社が1960年代に流行したロックをオールドと定義して、1970年前後に流行したロックやバンドをニューロックと分類するために使われました。オールドロックはブルース、カントリーソングを基本にした旋律で、レコードに入る収録時間にまとめられた曲など、制限がありました。
ニューロックはそういった制限がなく、歌唱法や曲の長さなども自由です。柳ジョージが在籍したPOWER HOUSE、ミッキー・カーティスと侍、沢田研二と萩原健一がツインボーカルのPYGなどのグループが活躍していました。
シティポップという音楽は、1970年代から1980年代に流行した、都会的で洗練された印象のある音楽のことを言います。レコード会社などが使い始めた言葉で、欧米の音楽など多彩な音楽の影響は受けていますが定義は曖昧になっています。
代表的な歌手は大貫妙子や竹内まりや、山下達郎や大瀧詠一といったシンガーソングライターが挙げられます。近年はプラスティック・ラヴという竹内まりやのシティポップの曲が海外で人気になり、動画再生回数が2000万回を超えるなど注目を集めています。
80年代ロックはご存じの方も多いかもしれません。ロックはエレキギターのサウンドを強調した音楽で、ドラムやベースなどとバンドスタイルで奏でる音楽です。1980年代にロックバンドブームが起き、布袋寅泰や氷室京介がメンバーのBOØWY、忌野清志郎がメンバーにいるRCサクセション、藤井フミヤがボーカルのチェッカーズなどが人気となりました。
THE BLUE HEARTSはTRAIN-TRAIN、情熱の薔薇などの名曲を生み出し、REBECCAのフレンズは若い方もご存じの方も多い名曲です。
最後は純邦楽です。広義では日本の音楽全般のことを言いますが、狭義では三味線や琴、能楽や雅楽などの伝統音楽などを指します。地方の民謡や長唄なども純邦楽の1種です。
ここからは邦楽レコードの買取相場をご紹介してまいります。買取相場はレコードの状態の良し悪しでも変わってきますが、曲によっても相場が違います。人気のレコ-ドをお持ちの場合は相場をチェックして、買取に出すかを考えてみて下さい。
昭和歌謡はレコードの売り上げが多い曲もたくさんあり、中古市場でも多く出回っているためあまり高値は付きにくい傾向にあります。しかし人気の曲は高値が付くものもあり、女性歌手の方が高くなることが多いです。
特にテレサ・テンの「酒醉的探戈」は4万円を超える買取額を出すところもあります。テレサ・テンの曲は高値が付きやすいので、持っていたら高値が期待できるでしょう。他にも藤圭子の「蝶よ花よと」という曲は1万円程の買取額が付くこともあります。
ニューロックの中では、内田裕也とフラワーズの「チャレンジ!」は7万円を超える高値が付くこともある人気曲です。里見洋と一番星のアルバム、「新盛り場ブルース」は帯付オリジナル盤が希少価値が高いので4万円ほどの高値が付いています。
ザ・ジャガーズのセカンドアルバムも6000円程となっており、レコードの買取額の中では高くなっています。
シティポップは大瀧詠一の曲の買取相場が高く、「ペパーミント・ブルー」は15000円程となっています。山下達郎は「SPACY」や「FOR YOU」などが名盤で、買取相場は3000円程です。竹内まりやや杏里のレコードは、2000円程が買取相場となっています。
最後は80年代ロックレコードの買取相場です。細野晴臣や坂本龍一らがメンバーのYMOの「テクノデリック」は、7000円程の買取額となっています。細野晴臣の通算1作目のスタジオアルバムである「Hosono House」は、オリジナルLPだと相場が10000円程と高額です。
邦楽レコードも需要が少ない曲や中古市場に多く出回っているものは高値が付きにくいですが、邦楽レコードを高く売るコツはあります。せっかく売却するのであれば、少しでも高額になるようにコツを実践してみて下さい。
コツ1つ目は、レコード買取専門店で売ることです。レコードの買取はリサイクルショップをはじめ大手総合リユース店、レコード店などで買取を行っていることが多いですが、レコードの買取を専門で行っているお店もあります。
レコード買取専門店なら希少性のあるレコードや名盤など、価値を把握し知識も豊富です。リサイクルショップなど、アルバイトの方や知識がない方が査定をすると希少性や人気のバンドなどを把握しておらず、相場よりも安値の買取査定をする場合もあります。価値をしっかり見てくれる専門店の方が安心でしょう。
レコードだけでなく、他の中古品を売却したいときにも言えますが、やはり綺麗に保存しておいたものの方が高値で売れます。盤の反りや曲がりがあったり、カビが生えたレコードは音質の劣化や音が飛んでしまうといった現象が起きやすいため、買取額が下がります。
保存していた環境が悪いと起きやすいのが塩ビ焼けで、レコードの盤面とインナースリーブが一定期間接触していると、盤面に白く濁った模様が付いてしまいます。高温多湿な環境で起きやすく、塩ビ焼けをしてしまうと掃除をしても元には戻りません。再生するとノイズが出てしまうため、価値が下がります。
指紋もつきやすいですが、指紋は手入れをすれば落ちるので、査定前に綺麗にしておくと良いでしょう。レコードは保管場所や保管環境で状態が悪くなってしまうことが多いので、しまいっぱなしという方は、ぜひ保管場所も見直してみて下さい。
つい忘れてしまいがちなのが、帯や歌詞カードです。販売当時に歌詞カードや解説書、帯が付いた状態で販売されていたものは、その付属品も一緒に査定に出すと高く買い取ってもらえる可能性が高いです。レコードを入れる袋のインナースリーブなども付属品となります。
特に帯は購入してすぐに処分してしまう方も多いので、付属品もちゃんと保管していたということは、保存状態も良いという印象を与えます。評価がかなり良くなるため、付属品は必ず一緒に査定に出すのがおすすめです。
他にも、購入時特典などで貰ったポスターなどがあるようでしたら、一緒に査定に出す方が買取額がアップする可能性が高いでしょう。これからレコードを買う場合は、付属品もしっかり保管しておくようにして下さい。
長くしまいっぱなしだったと言う場合は、きちんと聴ける状態であるかも確認しておくのがおすすめです。レコードは保管状態が悪いと塩ビ焼けしてノイズが入ってしまったり、盤面に傷がたくさんついていると音が飛んで聴けない状態になってしまうこともあります。
聴けない状態だと買い取ってもらえない業者もあるため、せっかく買取に出しても返送料だけかかったり、店頭買取に行く交通費がかかるだけでマイナスになってしまうでしょう。聴けるかの確認をするのも手間ではありますが、買取に出すやり取りも手間なので、まずは買取に出せる状態なのかを確認してみて下さい。
最後はまとめて査定に出すことです。業者も査定をするときに、1人1枚売却で50枚買取るよりも1人で50枚売却に出してくれた方が、買取にかかる手続きは少なく済み、その分買取額を頑張ってくれる可能性があります。
また、値段があまりつかないレコードもまとめていくら、と値段をつけてくれる可能性もあるため、まとめて査定に出す方が良いでしょう。業者によっては何点以上で何パーセント買取額アップなどのキャンペーンを行っていることもあるので、ぜひホームページをチェックしてまとめて買取に出してみてください。
ここからは邦楽レコードのおすすめ買取店をご紹介してまいります。自分が住んでいる地域に買取店がないという方は、宅配買取を全国対応で行っている業者もあるので、ぜひチェックしてみてください。
最初にご紹介するのは、エコストアレコードです。1994年創業でレコードやCDの売買を行っている業者で、東京都渋谷区などに拠点を数カ所持ち、店頭買取も行っています。様々なジャンルに精通したスタッフが、国外での人気など各国の情報を随時収集し、価格データベースを毎週更新して、新しい相場での買取を行います。
レコードの遺品整理については遺品鑑定士の資格を持ったスタッフが対応してくれるため、安心してお任せできるでしょう。買取方法は全国対応の宅配買取、内容によっては出張買取も全国対応が可能です。
LPレコードなら10点以上で宅配買取の送料も無料で、梱包キットも無償なので便利です。累計買い取り枚数は1500万枚を超えており、利用される方も多い業者です。
出張買取査定をお願いしました。 LP、ドーナツ盤な合わせて500枚ほどでした。査定に来て下さった方が1枚1枚丁寧に手際よく調べて下さり 帯などがあった方が高く買取になりますなど教えてくださいました。引用:Googleマップ
主に80年代ニューウェーヴのレコード中心に100枚ほど持ちこみました。査定価格は大体予想通りで、特に不満は無いです。スタッフの対応も丁寧でした。引用:Googleマップ
続いてはネット宅配買取サービスの買取王子です。レコードだけでなくブランド品や家電、時計、楽器、電動工具など様々なジャンルの買取を行っている業者です。売りたいものを箱に詰めて、自宅まで運送会社が取りに来てくれるので、簡単に発送もできます。数が多く荷物が重くても運ばなくて良いので、女性でも利用しやすいです。
送料も無料、買取依頼は1点でも複数でもOKで、レコードと本と時計など、商品ジャンルごとに分けずに送って大丈夫です。査定料や手数料、返送料もかからないので、安心して利用できます。
対象商品の買取点数に応じてどんどん買取金額がアップするプラスアップキャンペーンなども行っていることがあるので、ホームページを見て利用してみて下さい。
メールで問い合わせすれば査定明細も送ってくれます。段ボール箱も送ってくれるし部屋で目につく不要品全部詰めて送れるので楽です。引用:みん評
初めて宅配での買取を行ってみましたが簡単に不用品を売ることができました。査定はそんなに時間がかからなくすぐに振り込みがありました。問い合わせのレスポンスが早かったので良かったです。引用:みん評
最後はバイセルです。東証上場企業でCMでもご存じの方も多いバイセルは首都圏などに15店舗あり、レコードだけでなく着物や切手、宝石やブランド品、楽器や骨董品などの買取を行っています。レコードの知識・査定経験が豊富な査定士が在籍、ジャケットに劣化があったり音質が低下しているレコードでも買い取ってもらえる可能性があります。
レコードはLP盤のみの買取で、店頭買取や全国対応の宅配買取、離島以外の全国に対応する出張買取から選べ、査定料や送料、出張料はかかりません。宅配買取は一度に様々なジャンルの商品を送ることが可能なので、レコード以外の買取もあれば一緒に査定に出せます。
こういった買取が初めてだったんですが、凄く親切丁寧に対応していただいて、気分よく過ごせました! 鑑定待ちの間も楽しく会話していただいて、気楽に買取をすることができました!引用:Googleマップ
接客も丁寧で満足です。定員さんも明るく来店してよかったです!引用:Googleマップ
邦楽レコードの種類やおすすめの買取店をご紹介してまいりましたが、レコードの売却のきっかけになれば幸いです。レコードを持っていても聞く機械がなく、押し入れに入れたままになっている方は、このまま持っていても宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いでしょう。
レコードは遺品整理などでも出てくることもありますが、他の方にもレコードを楽しんで貰えたら、故人も喜ばれるのではないでしょうか。ぜひ眠っている邦楽レコードは買取店を利用して売却してみてください。