生活家電の必需品とも言える「掃除機」。掃除機には実に様々な機種が存在しますが、ポイントを押えて購入しないと後悔することになります。本記事では、買ってはいけない掃除機を詳しく解説していきます。満足度の高い人気おすすめ商品も紹介しているので、掃除機の買い替えを予定されている方は是非参考にしてください。
掃除機は種類がたくさんありますが、何を重視して選んでいるでしょうか。結論から言えば「買ってはいけない掃除機」と断定できるものはありません。大切なのは、自分にとって使いやすいかどうかです。
掃除機は形状・機能・デザインなど多種多様に展開されています。どんなに高機能な掃除機でも、使い勝手が悪くストレスがかかるようであれば、それはあなたにとって「買ってはいけない掃除機」だったということです。
買ってはいけない掃除機の特徴をまとめてみました。掃除機購入後に失敗したと感じている方は、以下のようなことが原因で後悔しているようです。掃除機において多くのユーザーが感じる後悔ポイントになるので、しっかりチェックしておきましょう。
掃除機は騒音トラブルになりやすい生活家電です。吸引力が強くでも、運転音がうるさいとストレスにもなり、賃貸アパートやマンションなどの集合住宅ではトラブルの原因になりやすいです。掃除機は静かなもので60dBほど、うるさいものは76dBになるとされています。
60dB程度であれば会話程度の大きさです。隣室や階下には影響しづらいので、音を気にせず掃除機を使用できるでしょう。最近では50dB以下の静音モデルも多くランナップされているので、夜間や早朝に掃除する機会が多い方は、dB(デシベル)が低い商品がおすすめです。
本体が重たい掃除機はおすすめできません。片手で前後に動かしたり、階段を上がる時に持ち上げたりするので、重いと疲れてしまいます。「掃除機=ストレス」に繋がり、掃除をすることが嫌になってしまう悪循環に陥ってしまうため注意しましょう。
掃除の型式と集塵方式も自分に合っているものでなけれはいけません。掃除機の形状は、キャニスター型・スティック型・ハンディ型・ロボット型に分けられます。
メイン機として使うかサブとして使うのかでも、最適な掃除機が変わってきます。また、キャスター型・スティック型においては、コード式・コードレス式があります。
集塵方式は、紙パック式とサイクロン式の2タイプ。どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるで、それを踏まえた上で用途に合ったものを選びましょう。形状・集塵方式については、後の「失敗しない掃除機の選び方」で、詳しく解説します。
「パワーブラシ」とは、ヘッド裏にあるモーターによって稼働する回転ブラシのことです。ブラシの回転でゴミを搔き出して取り込む役割があり、毛足の長いカーペットの奥に入り込んだゴミや絡みついた髪の毛・糸くずまでしっかり吸い込むことが可能です。
パワーブラシがない掃除機はフローリングや畳には問題ありませんが、絨毯やカーペットの掃除には不十分でしょう。パワーブラシは髪の毛が絡みやすいというデメリットがありますが、最近はヘッドに絡まないよう工夫されたモデルも販売されているのでチェックしてみてください。
買ってはいけないメーカーというものは一概に言えませんが、聞いたことのない知名度の低いメーカーは避けた方が無難です。ネットでは、知らないメーカーでも有名メーカの人気機種によく似たデザインの掃除機が販売されていることもあります。
中には間違って購入してしまった方もいて、保証が無かったり、修理対応してくれないなど、トラブルも多く報告されています。よく似ていても性能は全く異なるので、購入前にどのメーカーのものなのかしっかり確認しましょう。
掃除機はゴミやホコリ、髪の毛を吸い取るものです。吸引力が弱いと掃除機の役割が十分でなく、大きなストレスがかかるでしょう。何度も同じところを掃除しているのに、なかなかゴミが取れないとイライラしてしまいます。
吸引力は掃除機のタイプによって異なり、一般的にはキャスター式・紙パック式の掃除機が吸引力が強いと言われています。掃除機の吸引力は「吸込仕事率」で表され、その数値が大きいほど力が強いことを示します。
ここでは、人気の掃除機メーカーにランクインする、有名メーカー7社の特徴をご紹介します。機能や性能、デザイン、コストパフォーマンス、価格など、各メーカーによって異なるので、それぞれの特徴をチェックしてみてください。
『マキタ』は、業務用から家庭向けの掃除機まで、幅広いラインナップが揃っているメーカーです。特にコードレス掃除機は、 高性能なバッテリーを搭載しているため吸引力が高く、ゴミやホコリをしっかりと吸い込みます。
性能の高さだけでなく、どの機種も1.5㎏以下という軽量なところも◎。「バッテリー効率がよく、軽くてパワフルで丈夫」なのが、マキタコードレス掃除機の最も大きな魅力です。
家電大手メーカーの『パナソニック』。大手だけあってあらゆる掃除機のニーズに対応しています。機能性の高さとパワフルな吸引力が特徴で、特にユーザー目線で考え抜かれた扱いやすさが大きな魅力です。
中でもパソニック特許技術「からまないブラシ」は、パワーブラシのデメリットを払拭。円すい型のブラシ+ブラシ間の中央の空間で、髪の毛もペットの毛もほとんど絡みません。キャニスター型・スティック型問わずにこのブラシが搭載されています。セパレート型のブラシを採用しているのは、パナソニックだけです。
『ダイソン』と言えばサイクロン式掃除機の先駆者。特徴はやはりその安定した吸引力でしょう。キャッチコピーで「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」と謳っているだけあって、ゴミが溜まっても目詰まりせず最後まで吸引力が落ちません。
掃除機に付属されている、様々な掃除ツールもダイソンの大きな魅力です。掃除機の性能を、最大限に引き出せるように設計されたツールキットで、簡単にハンディクリーナーにも切り替えられます。掃除の場所を選ばない、それがダイソンコードレスクリーナーです。
『アイリスオーヤマ』はこの数年、家電で知名度を上げているメーカーです。アイリスオーヤマの魅力はリーズナブルな価格でしょう。掃除機の価格帯は1万~3万円。「安いからすぐ壊れるのでは?」と心配される方もいますが、大手メーカー出身の技術者が開発をしているため、機能は他メーカーに引けを取りません。
“かゆいところに手が届く”商品開発もアイリスオーヤマの魅力のひとつ。例えば人気商品「スティッククリーナーSCD-131P」は、掃除機スタンドと手軽に使えるモップ付き。スタンドにゴミを吸い取る吸引口が設けられており、手を汚さずにモップをキレイできる画期的なアイデアが採用されています。
三菱では、コードレス掃除機「iNSTICK ZUBAQ」、紙パック式・サイクロン式掃除機「Be-K」などを取り扱っています。ヘッド種類や価格は機種ごとに違い、目的やライフスタイルに合わせて製品を選ぶことができます。
三菱の大きな魅力は操作性抜群な自走感とハイパワーな吸引力です。軽い操作で掃除を動かしながら、パワフルにゴミをキャッチします。毛の絡みにくさと自走感を両立した、独自開発の「快速からみにくい自走ブラシ」は多くのモデルで採用。高密度な植毛によって、隙間に髪の毛などが入りにくく絡みにくい仕様になっています。
日立の掃除機の特徴は強烈な吸引力と軽さです。スティッククリーナーは強い吸引力でありながら、重量はわずか1.1kgと軽量。疲れ知らずで軽々とキレイにできます。小型・軽量はそのままで強烈なパワーを実現しており、絨毯の奥のゴミまで徹底的に吸引します。
スティックタイプもキャスタータイプも、紙パック式とサイクロン式があり、好みによってチョイス可能。独自設計の「からまんブラシ」は、ブラシの先端をループ形状にすることで髪の毛などが絡まりにくくなりお手入れもラクラクです。
東芝の掃除には、コードレス・サイクロン式・紙パック式があります。東芝の主な特徴は吸引力の持続性です。サイクロン部のプリーツフィルターをなくし、「パワーキープシステム」を搭載。目詰まりしにくく、パワフルな吸引力がお掃除の最後まで長持ち。面倒なフィルターのお手入れも必要ありません。
多くのモデルに採用されている「からみレス自走ヘッド」は、特殊編み込み加工した「からみレスブラシ」により、絡みの原因となる根本に髪の毛などが入り込まず絡みにくい構造になっています。軽量で圧倒的な使いやすさの東芝の掃除機。様々な場所を楽にしっかりお掃除できるでしょう。
掃除機といっても沢山の種類があります。どの掃除機が一番良いのかは人それぞれ。自分の使い方やライフスタイル、どの機能を重視するかによって最適な掃除機は変わってきます。以下の選び方ポイントを参考に、自分にとって使いやすい掃除機を選んでください。
掃除機にはキャニスター型・スティック型・ハンディ型・ロボット型があります。それぞれ特徴が異なるので、目的や用途に合ったタイプを選びましょう。スティック型は、モデルによってアタッチメントの着脱により、ハンディ型としても使用可能なものも多いです。
キャスター型 | 吸引力 : ◎ 取り回しやすさ : △ 吸引力が最も強い 広い範囲の掃除に向いている |
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スティック型 | 吸引力 : 〇 取り回しやすさ : ◎ 思い立ったらすぐに使える 比較的狭い範囲の掃除に向いている |
ハンディ型 | 吸引力 : △ 取り回しやすさ : ◎ サッと手軽に使える 高さのある場所、車内におすすめ |
ロボット型 | 吸引力 : △ 取り回しやすさ : – 留守中でも使える サブの掃除機としておすすめ |
次に押えるべきことは「集じん(集塵)方式」です。簡単に言えば掃除機でゴミを集める方法で、大きく分けて「紙パック式」と「サイクロン式」があります。両方にメリット・デメリットがあるので、自分に合ったベストな方式を選びましょう。
方式 | メリット | デメリット |
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紙パック式 | 吸引力が強い ゴミ捨てで手が汚れない 捨てる際ゴミが舞い上がない お手入れが簡単 | 紙パックのコストがかかる ゴミが溜まると吸引力が低下 ニオイが気になる |
サイクロン式 | 吸引力が持続する 紙パック不要で経済的 紙パック交換の手間がない 排気をクリーンにしやすい | 捨てる際ゴミに触れてしまう ゴミ捨ての際粉塵が舞いがち メンテナンスに手間がかかる |
先に少し触れましたが、掃除機の吸引力は「吸込仕事率」で表されます。一般的にはキャンスター型がいちばん吸引力が高く、約200~600Wがスタンダード。コードレス掃除機に多いスティック型は約20~100Wほどでしょう。
最近ではスティック型でも吸引力が高いモデルも続々ラインナップされているので、掃除機を選ぶ際の目安として「吸込仕事率」もチェックしてみてください。
一般的な掃除機の本体重量は3.5kg程です。これより重いとストレスを感じやすい掃除機になるので、避けた方が良いでしょう。3.0kgを下回る掃除機は軽量コンパクトモデルになります。基本的にはスティック型コードレス掃除機の方が軽量で、1.5~2.5Kg前後です。
最新モデルはキャスター型・スティック型とも軽量化が進んでいるので、機能と軽さのバランスが取れた掃除機を選びましょう。
コードレス式の掃除機は、充電・連続使用時間も要チェックです。充電時間が長いと使いたいタイミングで充電中で使用できない、連続使用時間が短いと掃除の途中で充電が切れる可能性もあります。充電時間は掃除の頻度、使用時間は部屋の広さによって検討しましょう。
ここからは、掃除機の有名メーカーから買って満足するコードレススティック型のおすすめ機種を5モデルご紹介します。ハンディにもなる2way仕様、そしてハイパワーの人気モデルを厳選しました。是非掃除機選びの参考にしてください。
重量 | 1.1kg |
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集塵方式 | 紙パック式 |
吸込仕事率 | パワフル 32W・強 20W・標準 5W |
充電時間 | 約22分 |
連続使用時間 | パワフル 約10分・強 約12分・標準 約25分 |
重量1.1kgという軽量コンパクトなマキタの充電式クリーナーです。軽量ボディながらパワフル吸引。隙間や重たいゴミも強力に吸引します。薄暗い場所等のお掃除に便利なLEDライト付で、薄暗い場所等のお掃除に便利なLEDライト付。バッテリ容量が少なくなった場合は点滅してお知らせしてくれます。
重量 | 2.2kg |
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集塵方式 | サイクロン式 |
吸込仕事率 | エコ 12W ・中 25W ・強 150W |
充電時間 | 約3.5時間 |
連続使用時間 | 約1時間 |
スティッククリーナーとしてだけでなく、ツールを切り替えて、布団クリーナー、ハンディクリーナーとして使用可能な1台3役のダイソン掃除機です。Dyson Hyperdymium™(ダイソン ハイパーディミアム)モーターが毎分最大125,000回転してパワフルな吸引力を生み出し、最長60分の運転時間、パワフルで変わらない吸引力が持続します。
重量 | 2.1kg |
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集塵方式 | サイクロン式 |
吸込仕事率 | 20W |
充電時間 | 約4時間 |
連続使用時間 | 弱 約35分・強 約15分 |
2段遠心分離で強い吸引力が続く、アイリスオーヤマの充電式サイクロンスティッククリーナーです。モーターの力でブラシを回転させゴミをかき出すパワーヘッド搭載、ホコリ・砂ゴミ・カーペットなどの糸ゴミもパワフルに吸引します。棚の隙間や窓の桟に便利なブラシノズルを付属。バッテリー残量が4段階で表示されます。
重量 | 1.7kg |
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集塵方式 | サイクロン式 |
吸込仕事率 | 400W |
充電時間 | 約3.5時間 |
連続使用時間 | 標準 約40分・強 約8分 |
軽量スティックでもメインで使える、強力パワー日立のパワーブーストサイクロンです。新開発の「ジェット3Dファンモーター」採用で、きわだつパワーを実現。絨毯の奥に入り込んだ気になるゴミも、しっかり吸引します。回転ブラシの先端をループ形状にした「からまんブラシ」は、髪の毛などが絡まりにくく、すっきり吸引。お手入れもラクです。
重量 | 1.3kg |
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集塵方式 | サイクロン式 |
吸込仕事率 | 100W |
充電時間 | 約3.5時間 |
連続使用時間 | HIGH 約6分 ON約 15分/約30分(付属ノズル使用時) |
これまでのパナソニックスティック掃除機「パワーコードレス」史上No.1の軽さを実現。本体質量1.3 kg(スティック時)の軽量モデルです。小型ながら、最適な回転数でハイパワーを実現するモーターを採用することで、パワフルな吸引力と軽量ボディを両立しています。軽さ・操作性とパワーの両方を重視する方におすすめです。
掃除機は毎日のように使うものだからこそ失敗したくありません。掃除機を購入する際は、目的や使い方、必要な機能など、自分の用途に合ったものを選ぶことが重要です。しっかりと吟味して、買って後悔しない掃除機を手に入れましょう!