長時間のパソコン作業で、目の疲れや肩こり・腰の疲れを感じたことのある方は多いのではないでしょうか。同じ姿勢で固定されたモニター画面を見つめていると、どうしても体には負担がかかります。そんな悩みを解消してくれるアイテムが「モニターアーム」です。モニターの位置を自由に動かすことができるので、目や腰・肩の負担が減るのはもちろん、他の人に画面を見せたいときにも便利です。
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モニターアームとは、パソコンのモニター画面を保持するためのアイテムです。
パソコン用の液晶ディスプレイに付属しているスタンドは、多少の角度調整は可能ですが、あまり大きく動かすことはできません。スタンドの代わりにモニターアームを取り付けると、より広い範囲でモニターを自在に動かすことが可能になります。
上下左右や前後に思うがままに動かせるので、座る位置や体の向きに合わせてモニター画面の位置を見やすく調整できます。
ガススプリング式のモニターアームを使えば、重たい液晶ディスプレイも片手で軽く動かすことができ、大きな力は要りません。また、どの位置・どの角度でもきちんとモニターを保持してくれるのも重要なポイントです。
モニターアームを実際に使ってみて、モニターの位置を自由に調整できることでこれほどストレスが減るのか!と驚く方も少なくありません。
通常はパソコンの画面を見下ろすような形になることが多く、どうしても猫背になってしまい、そのために目や肩・腰が疲れてしまいがちです。パソコンを使う際の疲れにくい正しい姿勢というのもありますが、一日中ずっとその姿勢を保つのも現実にはなかなか難しいもの。モニターアームがあれば、モニターを見やすい無理のない位置に調整できるので、結果的に体の疲れも溜まりにくくなります。
一般的な液晶ディスプレイに付属するスタンドは、意外と机の上のスペースを大きくふさぎます。広いと思っていた机もモニターを置いたとたん急に狭く感じた、という経験のある方も多いのではないでしょうか。モニターの周りに資料や文房具などを置くと、どうしても机の上がごちゃごちゃしてしまいます。
これに対し、モニターアームはクランプなどで机の反対側に固定する仕組みになっており、液晶ディスプレイそのものは空中に浮いたような状態になります。そのため、机の上に並べた本や書類などを参照しながら作業する場合にもほとんど邪魔にならず、机上スペースが有効に使えます。もう一台ノートパソコンを開いて作業するような場合にもとても便利です。
事務職やWebデザイナーなど、一日中パソコンに向かって作業する職種の方にはモニターアームはぜひおすすめです。
目や腰など体に負担なく、最も楽に見られるようにモニターの位置を調節すると、一日の終りに感じる疲労感がかなり違います。仕事柄肩こりや腰痛は仕方ないと諦めている方も多いですが、モニターアームを導入したことで無理のない姿勢で作業ができるようになり、だいぶ楽になったという声がよく聞かれます。体の負担が減る分だけ集中力も続くようになるので、仕事の能率もアップしそうですね。
また、仕事中には、他の人にパソコン画面を見てもらって意見を聞いたり、疑問点を確認したりする場面がよくあります。そんなときにも、可動域の広いモニターアームがあるとサッと相手のほうに画面を向けられるので便利です。
オフィスだけでなく、店舗や病院でもモニターアームは活用されています。
例えば病院の診察室では、医師が診察しながらさまざまなデータをパソコンに入力することもあれば、患者に画面を見せながら検査結果などについて説明することもあります。モニターアームがあればスムーズにモニター画面の向きを変えられるので、普通のスタンドに設置された液晶モニターを動かすよりも効率的です。
同じように店舗でも、見積やシミュレーションなどお客様とパソコンの画面を見ながら相談するような場面では、モニターアームがあるととても便利です。
また、入院中の患者がベッドで無理のない姿勢でテレビが見られるよう、ベッドサイドにモニターアームが取り付けられているケースもあります。
自宅のベッドサイドにモニターアームを設置して、寝転がった楽な姿勢で動画を鑑賞しているという方もいるようです。
以前は、自宅で映画などを見る場合はリビングの大型テレビでDVDを再生するという形が一般的でしたが、最近はインターネットの配信動画サービスが増えていることからパソコンで見るのも珍しいことではなくなりました。しかし、デスクに向かってパソコンの画面をじっと覗き込む形だと、やはり疲れやすく集中しにくいようです。
モニターアームがあれば、ソファやベッドのほうに画面を向けて、無理のないリラックスした姿勢で鑑賞することができます。
続いては、モニターアームの選び方を見ていきましょう。
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