インパクトドライバーが1台あれば、DIY作業が劇的にはかどることをご存知ですか?筆者もインパクトを使っていて、ビス打ちなどの作業をとてもスピーディーに行っています。
とはいえ、
こんな方も多いはずです。
そこでこの記事では、インパクトドライバーを仕事やDIYで使用している筆者がインパクトドライバーの使い方についてのお悩みを解決します。
具体的には、
の順にご紹介します。記事を読んでいただくだけで、すぐにインパクトドライバーが使えるようになるので、ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
まず初めに、インパクトドライバーとはどんなものかについて説明します。
概要を知ったあと、どんなことができるかもまとめました。
インパクトドライバーとは、電動ドリル・電動ドライバーと同様の電動工具です。
主にドライバービットを取付けて、ネジをまわすために使います。電動ドライバーとの違いは、トルクや回転スピードの調整がなく、ネジを締めるときに衝撃を与えるという部分です。
バッテリー搭載のコードレスタイプと、電源が必要なコードタイプがあります。しかし作業性の良さから、コードレスタイプが一般的です。
高回転・高トルクでネジを締めるインパクトドライバーは、下記のような使い方をします。
硬い材料や太く入りにくいネジも衝撃を与えて締めこんでいきます。
では実際に、インパクトドライバーでどんな作業ができるのか解説しましょう!
この辺りは実演を参考にしたほうがわかりやすいので、下記の動画も参考にしてくださいね。
まず充電されたインパクトドライバー&使用するビットと、安全のために作業用手袋を用意しましょう。
ネジを留める・穴を開ける位置が決まっている場合は、スケールやペンといった墨出しの準備もしておいてください。
硬いフローリングの床や壁に、棚や額縁を付けたいときはインパクトドライバーでネジを留めるのが良いです。
屋内の床・壁にネジを留める場合は少し注意しましょう。
大半の床は木材なのでネジは留まりますが、壁は石膏ボードを使用しているので、ネジが留まる場所かどうかを確認しなくてはなりません。
壁の中にネジが留まる木材があるか確認をして、無いときはインパクトドライバーを使わないようにしてください。
石膏ボードにビスを打てるボードアンカーを使用したほうが良いです。
家の基礎部分・コンクリートブロックの塀にネジを留めたいときにも、インパクトドライバーがあれば便利です。
コンクリート・ブロックに穴を開ける場合は、コンクリート専用ビスと推奨されるサイズのコンクリートドリルを用意します。ドリルで開けた下穴にビスを留めたり、アンカーを打ち込んでビスを留めたりすることが可能です。
コンクリートは割れやすいため、いきなり力をかけると欠けてしまう場合があります。下穴開けやネジを留めるときは、ゆっくりとドリルを入れるように作業しましょう。
インパクトドライバーはボルトを締めることもできます。
上記のようなケースでも、インパクトドライバーを使って効率的に作業ができます。
インパクトドライバーを使ってできることは、ネジ留めだけではありません!
ボルト用のビットを使用すれば、時間をかけてレンチを使っていたボルトも簡単に締めることができます。うまく活用したら、大幅に時間の短縮ができるでしょう。
衝撃を与えるのでとてもよく締まりますが、締めすぎには注意が必要です。
壁に配線を貫通させたいとき、少し大きめの穴を開けるときは、ホルソーと呼ばれる穴開け専用のドリルで穴を開けることができます。
薄い木材や石膏ボードなら、インパクトドライバーで穴あけが可能です。しかし厚みのある木材・コンクリートは、よりパワーのある振動ドリルがないと作業効率が悪くなります。そのため穴を開ける場所の厚みや強度を事前に確認しておきましょう。
塗装のための下地作りや木材の仕上げ・金属の錆落としと、研磨機を使うまでもないけどヤスリで磨くのは面倒なときがありますよね。そんなときに研磨用のビットを使えば、インパクトドライバーが研磨機の代わりになります。
研磨専用の工具ではないため、持つときは多少不便です。しかし細かい部分やちょっとした削りには、有効に使えます。磨く素材によって使うビットが違うので、用途に合わせて購入しましょう。
インパクトドライバーは、パワーのある工具です。作業するときは材料や対象物を破損させないよう、最善の注意が必要です。
では3つのポイントに沿って解説していきます。
インパクトドライバーは力が強いため、使用時には本体を押しつけるようにしてください。
石膏ボードや薄いベニヤでは、ネジが突き抜けてしまったり破損したりする恐れがあります。インパクトドライバーを使用できる材質か確認しましょう。
インパクトドライバーは、打撃を行いながらネジを締めるので大きな音が出ます。
夜間や静かな場所で使用するときは、十分に注意しましょう。
インパクトドライバーは力があるので、少しずれてしまうとネジの頭を削ってしまいます。
そうなるとビットが滑り、締めたり抜いたりできなくなるでしょう。
ネジの頭が潰れてしまったときは、ビットをネジの頭に固定するための接着剤や、ビス抜き用ビットがありますので活用しましょう。
では、実際にインパクトドライバーを使ってネジを締めてみましょう。
今回はインパクトドライバーで木ビスを木材(ベニヤ板)に打ち込みます。
壁に何かを飾ったり、棚を設置したりする場合は前もってビスを打つ場所を決めましょう。
そのままでもビスを打ち込むことはできますが、仕上がりを綺麗にしたいときは下穴を開ける方法も有効です。
大半のビットは磁石になっています。木ビスの頭にはめれば軽く固定はされますが、揺れると落ちる程度なのでビスの紛失に気をつけましょう。
本体を押さえ、ビス方向に押しながらスイッチを入れます。ネジの頭からビットが外れないように注意しましょう。
斜めに打つこともありますが、ネジの頭から外れてしまうと危険です。潰してしまったり本体が木材に当たり傷をつけてしまったりします。基本的には真っすぐビスを入れるのが失敗しないポイントです。
檜のようなやわらかい木材では、打ち込みすぎるとビスの頭まで食い込み、隠れてしまいます。
パテや塗装で仕上げる場合は隠れていても大丈夫です。しかし抜くつもりのビスは、隠れてしまうと探しにくくビットも入りづらくなります。
ビスの頭が木材に入るあたりは、入れ具合に注意しましょう。
それではDIYに最適なインパクトドライバー、5社10モデルを紹介します!
気になるものがあればぜひチェックしてみてくださいね。
小型・軽量なコンパクトボディは使用時の携帯がしやすく、保管時もかさばりません。折り曲げて通常タイプ・そのままのペンタイプでも作業ができるので、狭い場所や家具の裏側などに最適。
トルクは弱めで、家具や壁に傷をつけたくない場所の作業は得意です。既に高トルク機を持っている方には、予備機としての購入もおすすめ。
作業性のよい、小型・軽量の10.8Vバッテリー仕様タイプです。現場作業もこなせるパワーと、スライドバッテリーは汎用性が高く、最初の1台として最適。
バッテリーはマキタの10.8Vシリーズとの互換性もあり、クリーナーやブルートゥーススピーカー、スマホのバッテリーにも使えます。既にマキタ製品を持っている・マキタ沼にはまりたい方におすすめです!
150N・mの高トルクは、堅い木材やコンクリートドリルを使用するときもストレスなく使えます。
その反面、強すぎて材料の破損やビスをねじ切ってしまうなどのトラブルがあります。ただし2段階調整付きなので、木材の破損やビスをねじ切るなどのミスも心配ありません。
現場作業もこなせる高トルクを持ち、バッテリーは1.3~5.0Ahから選ぶことができます。作業や使用頻度によって使い分けが可能です。
大容量のバッテリーも購入した場合は、元のバッテリーをハイコーキのブロアーやクリーナーに使用するのもいいですね。
2段階調整・LEDライトがついた、大がかりなDIYや現場作業にも使えるコンパクトモデルです。
トルク調整のないインパクトドライバーは、強すぎる・弱すぎる場合があります。1台でマルチに使いたいときは2段階調整機能が便利です。
18Vバッテリー搭載で、DIY向けモデルの中でもトップクラスのスペックを持ったモデルです。高トルクでありながら重量は1.25kgなので、片手で楽に扱うことができます。
インパクトドライバーと一緒に用意しておくと、いろいろなDIYが可能になりますよ!
ここでは便利なアイテムをご紹介します。
インパクトドライバーにセットすれば、丸軸のドリル・ホルソーも取付けができます。マルチに使用するための必需品です。
付属されていることも多いビットですが、使用するビスに合わせて各サイズを用意しましょう。
木工・金工・コンクリートの穴あけも、インパクトドライバーを使用すれば用途が広がります。穴を開ける素材に合わせて用意しましょう。
インパクトドライバーは、ドライバーを使って時間をかけてビスを締めていた作業も一瞬で行えます。
それだけパワーもあるので材料の破損など注意も必要ですが、使いこなせばDIYが楽しくなることは間違いありません。
いろんな素材へのビス打ち・穴開けなど、今までやりたくても出来なかった作業が可能になります!