手間がかかる農薬散布を、自動でドローンが行ってくれるとしたらとても効率的ですよね。
じつは現在、ヤンマーのドローンを使って農薬散布を行っている農家さんが増えています。
しかし実際にヤンマーのドローンを導入するとなると、
と疑問や不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。
そこで当記事では、ヤンマーのドローンで農薬散布を行う場合のメリットや導入方法をまとめました。
具体的には、
についてご紹介していきます。
重要なポイントに絞って紹介しますので、サクッと読めて行動に移しやすいです。ぜひ参考にしてくださいね。
農業用だけに限らず、業務用としてドローンが気になる方は下記記事を参考にしてください。
目次
ドローンは無人ヘリよりも安価に農薬散布を自動化できるため、メリットが大きいです。
日本で農作物を栽培するときは、農地に農薬を散布する必要があります。
広い農地の場合、手作業で農薬を散布するのは時間がかかる上に重労働。しかしドローンを利用すれば、空中から自動的に散布してくれます。
農業では従来「無人ヘリ」が多く使われていました。比較対象として挙がりやすいため、無人ヘリとドローンの比較も合わせて解説していきます。
農薬散布の作業でドローンを導入するメリットは6つです。
農薬散布の作業はタンクを背負い、手作業で行う方法が一般的です。
重たいタンクを背負って歩くため、農薬散布はとても大変な作業の一つ。
ドローンに代行してもらうことで、手作業よりもはるかに短時間かつ楽に作業ができます。
農薬散布用ドローンは無人ヘリと比べて大きさがコンパクトなので、持ち運びやすく移動もかんたんです。
・無人ヘリ
・農薬散布用ドローン
そしてドローンを所有していると、都合の良いタイミングで作業が行えるのもメリット。
外注する際、業者と相談して農薬散布の日程を決める必要がなくなります。また害虫が発生したとき、すぐに農薬散布を行えるので効率が良いです。
ドローンは約~230万円ほどで導入可能です。そこに年1回の定期点検費用が10万円~かかります。
農薬散布用のドローンはさまざまな種類があり、目安として100~200万円台で購入できるものが多いです。
定期点検の費用は担当する事業所で異なりますが、10万円〜。消耗品や壊れた部品がある場合は、別途料金がかかります。
他に必要となる費用は、ドローン資格取得費用です。
資格取得の費用はスクールやカリキュラムにもよりますが、20万円から35万円程度が相場。
無人ヘリの場合は資格取得に20万円から50万円程度かかるため、全体的にドローンが安く導入・運用できます。
広い農地をお持ちの場合は、ドローン購入がおすすめです。狭い農地の場合、外注業者に依頼したほうが安い場合もあるため要注意。
業者に作業を依頼すると、作地面積から料金を割り出します。面積によっては、ドローンを導入・運用するよりも高くなる場合があるのです。
そのため外注とドローンを運用していくパターンの料金シミュレーションを行い、総合的に判断する必要があります。
また農薬散布用ドローンが1回で散布できるエリアは、無人ヘリと比べあまり広くありません。
多くの機種は1回当たりの飛行時間が10分程度で、面積にすると1ヘクタール(=100アール)程度。
ドローンを導入する場合、1回の散布にどれくらい時間がかかるのかも重要です。
どれくらいの期間で購入費用を回収できるのか、考えた上で導入するようにしましょう。
ヤンマーのドローンは小型で機動性が高く、扱いやすいです。
大規模な農地ですと農薬散布に時間はかかっても、自動操縦が可能な機種を使えば大きな手間はかかりません。
とても効率よく農薬散布が行えます。
ヤンマーの農薬散布用ドローンは自動操縦システムがあり、操作もワンタッチで扱いやすいです。
小型なので小回りが利き、
で活躍します。コースを決めて自動操縦が可能なため、ドローンの操作はとてもかんたん。
上記動画のように操縦の必要がなく、作業に必要な人員が1人で済みます。
またヤンマーの産業用ドローンは、飛行時の安定を重視しており機体の制御性が高いです。
マイクロ波レーダーを活用し、一定の高度維持や安定した飛行が可能。
ヤンマーのドローンは、本体価格おおよそ166万ほど。
無人ヘリと比べれば非常に安いですが、それでも車1台買える金額です。お得かどうか、少し分かりづらい部分ですよね。
そこでドローンと無人ヘリの価格比較だけではなく、外注で農薬散布を行う場合の費用も比較してみました。どうぞ参考にしてください。
ヤンマーが販売している無人ヘリの価格は、約1266万円とかなり高価。
無人ヘリは農薬散布用ドローンよりもはるかに高価で、導入した際の費用回収に時間がかかりそうです。
無人ヘリと比べ、ヤンマーのMG-1は約166万円と8分の1程度。
MG-1は、ヤンマーが運営している資格取得のスクールでも使われている機種です。
MG-1を購入する場合、別売りになっている専用バッテリーと専用充電器も一緒に購入しなければいけません。
バッテリーと充電器それぞれ15万円程で購入が可能です。
ドローンでの農薬散布を外注すると、相場は10アール当たり3000円程度。1ヘクタール(=100アール)で3万円です。※別途で農薬代が必要。
5ヘクタールの農地だと、1回の散布作業で15万円。
散布回数によりますが、5ヘクタール程度の農地はドローンを導入するよりも農薬散布を外注した方が安いでしょう。
農薬散布の作業を外注するか悩んだときは、作地面積で考えると判りやすいです。
なお外注費用は業者により差があるため、複数の業者から見積りをとって比較しましょう。
ドローンを使って農薬散布をする場合は、以下の2つが必須です。
産業用マルチローターオペレーター技能認定証は、技能検定を合格することで取得できる資格です。
ヤンマーで運営しているスカイスクールなら、操作の技術や知識を学んだ上で技能検定を受験できます。
技能検定や手続きについて、詳しくご紹介していきます。
ドローンを飛ばすだけなら免許は不要ですが、農薬を散布する場合は上記で挙げた2つの資格が必要です。
なぜならドローンを利用して農薬散布を行う作業は、航空法で定められている「物件投下」と「危険物輸送」に該当するため。
航空法に該当した場合、国土交通省に事前申請をして承認を得なければいけません。
産業用マルチローターオペレーター技能認定証とは、農林水産航空協会が実施しているドローンを操縦する人の検定のことです。
この検定は農林水産航空協会が指定する教育機関で受講、受験ができます。
また農薬をドローンで散布する場合、どんなドローンでもできるわけではありません。
「産業用マルチローター技能認定証」の認定が必要で、認定を受けたドローンのみ使用が可能です。
ヤンマーなら、資格取得から導入後までサポートが充実しています。
ヤンマーが運営しているスカイスクールでは、ヤンマーの産業用マルチローターMG-1での資格取得をサポート。
スカイスクールは技能に応じた3つのコースがあるので、選択する際は自身の状況に合わせて選びましょう。
他にも、ドローンの自動航行機能を使用する場合に必要なライセンスを取得できるコースもあります。
資格取得後はドローンの購入と登録もサポート。国土交通省への申請を代行してくれるので、ドローン導入までがとてもかんたんです。
そして導入後、1年に1回の定期点検を行うアフターサポートも充実。
購入した後も安心して運用できる、充実したサポート体制がヤンマーの魅力です。
ヤンマーのドローンは操作がかんたんかつ扱いやすく初心者向き。サポート体制も抜群で、導入のしやすさが魅力です。
農地の広さや利用状況によっては、ドローンを導入するより外注の方が安くなる場合もあります。
ドローンの導入で悩まれる方も多いでしょう。
農薬散布の作業が負担に感じる方は、楽に効率化できる方法としてドローンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
他にも産業用ドローンを比較してみたいと思った方は、下記記事を参考にしてください。