現場で鉄筋の切断ができる便利な工具、鉄筋カッター。
購入しようとすると、たくさんの種類があり選ぶのは大変ではありませんか?
鉄筋カッターを選ぶなら、今回紹介する4つのタイプをおさえておけば大丈夫です。
タイプごとにおすすめの製品も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
鉄筋カッターとは鉄筋コンクリート構造に使われる、鉄筋を切断する工具です。
鉄筋はディスクグラインダーでも切断できますが、専用工具の鉄筋カッターを使用すれば素早く安全に作業ができます。
また、鉄筋カッターは切断時に火花が出ないというメリットがあり、レスキューの現場でも使われます。
鉄筋は硬さ(SD)と径の太さ(D)が異なり、鉄筋カッターが切断できるサイズはカタログなどで切断能力として記載されています。
特に注目してほしいのは、硬さ(SD)です。
SDのあとの数値が大きくなるほど硬さが増加します。
鉄筋カッターは製品によって、切断できる硬さが異なるので注意が必要です。
鉄筋カッターにはさまざまな種類があります。
しかし、現場で多く使用されている製品を分類すると以下の四種類です。
・手動式
・手動油圧式
・電動油圧式
・電動チップソー式
それぞれの特長を紹介しますので、用途にあわせて使い分けてくださいね。
手動式の鉄筋カッターは、てこの力を利用して鉄筋を切断します。
工具としてサイズが大きくなってしまうのがネックですが、安価で購入できる製品もあるため、ご家庭でのDIYにもおすすめです。
手動式の鉄筋カッターは鉄筋を切断するだけでなく、曲げる機能を備えている製品も多くあります。
手動油圧式の鉄筋カッターは、油圧ボンプを手動で動かしブロック状の刃物で鉄筋を切断する、ハンディタイプの鉄筋カッターです。
実際に手動油圧式の鉄筋カッターで、鉄筋を切断している動画を紹介します。
手動油圧式は手動式に比べて軽量で小型なので、作業場所を選ぶことがなく、持ち運びにも便利です。
油圧の力で切断しますので、ポンピングに時間がかかりますが、手動式に比べると強い力を必要としません。
電動油圧式の鉄筋カッターは、電気の力で油圧ポンプを作動し、ブロック状の刃物で鉄筋を切断します。
実際に電動油圧式の鉄筋カッターで、鉄筋を切断している動画がこちらです。
電源タイプはコンセントが必要なAC電源式と、バッテリーを電源とする充電式の二種類です。
AC電源式は電源の確保が面倒ですが、大量の鉄筋を切断したい場合に向いています。
一方充電式は電源コードの取り回しが不要で、電源が取れない場所でも作業ができることがメリットです。
建築の現場で鉄筋を使用するのは基礎工事のタイミングが多く、電源の準備ができないことも多いため充電式が好まれます。
また、途中でトラブルに気付いたときに圧が解放できる、リターンバルブが付いている製品がおすすめです。
電動チップソー式の鉄筋カッターは、高速回転する刃物で鉄筋を切断します。
他の三種類のように刃物で押し切らないため切断面がきれいで、切断後に圧接をしたいときでもグラインダーなどで断面を削る必要はありません。
こちらも電源タイプはAC電源式と充電式に分かれます。
コンクリート面に沿って(ツライチ)切断できるため、差し筋やアンカーボルトの切断にもおすすめです。
ここからはおすすめの鉄筋カッターをたっぷり紹介していきます。
WEIMALLの鉄筋カッターは、DIY用に安価な鉄筋カッターを探している方におすすめの製品です。
本体は1.8kgと軽量で、D12まで切断できます。
さらに太い鉄筋を切断したい方は、D22まで切断できるこちらをお選びください。
MCCのカットベンダー「CB-13」は、折り曲げもできる手動式の鉄筋カッターを探している方におすすめの製品です。
D10、D13鉄筋の切断と180度まで曲げることができます。
鉄筋を使ったDIYに大活躍する製品です。
toolsislandの電動鉄筋カッターは、電動油圧式の鉄筋カッターを安価で購入したい方におすすめです。
本体は鉄筋を平置きで切断するだけでなく、両手で本体を支えられるハンドルもついていますので、安定した作業ができます。
D16まで切断が可能なので、ご家庭で鉄筋を大量に切断するには最適です。
オグラの油圧式鉄筋カッター「HBC316」は、使いやすい電源油圧式の鉄筋カッターを探している方におすすめです。
本体重量は5.8kgと軽量にもかかわらず、SD345鉄筋のD16まで切断できます。
オグラの鉄筋カッターは愛用している作業者も多く、国内では有名なメーカーです。
毎日の作業でハードに使用したいプロの方には、衝撃吸収ボディーを採用し耐久性をアップさせた「HBC-816」はいかがでしょうか。
マキタの鉄筋カッタ「SC192DRG」は、充電式の鉄筋カッターを探している方におすすめです。
ヘッド部は360度回転しますので、作業のしやすい体勢で鉄筋を切断できます。
「SC192DRG」はD19の鉄筋を切断できますが、D16までの切断なら軽量な「SC163DRG」がおすすめです。
また、電動チップソー式でも同じバッテリーが使える「SC251DRG」があります。
充電式の電動工具といえば、やはりマキタは欠かせません。
鉄筋カッター以外の電動工具にも、どんどんバッテリーを使いまわしてくださいね。
マキタのコーヒーメーカー「CM501DZ」にも使えますので、作業の休憩にいかがでしょうか。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
電動工具のトップメーカー、マキタについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ダイアのダイアソー「SDC51E」は、最も硬いSD490鉄筋で一番太いD51サイズを切断したい方におすすめです。
チップソー式の鉄筋カッターなので、切断面にグラインダーをかけることなく、そのまま圧接作業ができます。
また、専用の集じん袋を取り付けて切断すれば、発生した切り粉の清掃が不要です。
SDC51E以外にもダイアソーSDCシリーズは、さまざまな鉄筋サイズに対応できるラインナップがそろっています。
IKKのタテツラカッター「DFC-20T」は、コンクリートから飛び出した鉄筋を切断する作業が多い方におすすめです。
切断刃物に対して持ち手が垂直に立ち上げる本体形状なので、他の鉄筋カッターでは作業ができない狭い場所でもスイスイと入ります。
鉄筋の切断だけでなく、不要になったアンカーボルトの切断にもお使いいただけます。
ハイコーキの鉄筋カットベンダ「VB3616DA」は、場所を選ばず鉄筋の切断と折り曲げがしたい方におすすめです。
SD345鉄筋のD16まで切断が可能で、さらにD10なら2本同時に切断できます。
VB3616DAは2019年に発売されたばかりの新製品で、充電式では世界初となる鉄筋カットベンダです。
今回は鉄筋カッターの種類とおすすめの製品を紹介しました。
お気に入りの製品は見つかりましたでしょうか。
鉄筋カッターはさまざまな製品がありますので、用途にあった工具を選んで作業効率をアップさせてくださいね!
切断後の鉄筋の結束作業の効率を上げたい方は、こちらの記事で紹介している鉄筋結束機がおすすめです!
また、鉄筋以外にも金属の切断ができる工具を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください!