タイヤ交換や空気入れ、プラモデルの塗装、エアダスターでの清掃など幅広い用途で使われる100Vエアーコンプレッサー。多くのメーカーから、さまざまなモデルが販売されています。
そのため、
「おすすめの100Vエアーコンプレッサーはどれなの?」
という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、記事前半ではおすすめの100Vエアーコンプレッサー5モデルをご紹介し、後半ではおすすめメーカーや選び方などを説明していきます。
100Vエアーコンプレッサーの購入を考えている方や、おすすめモデルを知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
ここからは、100Vエアーコンプレッサーのおすすめ5モデルをご紹介していきます。まず1点目は、最強・2馬力の100Vエアーコンプレッサー SK11『SW-231』です。
SK11の『SW-231』は出力が1.5kW、つまり2馬力と高性能のモーターを内蔵しており、充填時間も早い。最高圧力は1.0MPaですのでパワフルな作業もこなせ、DIYでは最強のモデルといわれます。
また騒音値は67dBで、従来品よりも10%低騒音となりました。オイルレス式ですので、オイル式に比べクリーンなエアーを供給できます。ボディーカラーは清潔感のあるパールホワイト塗装で、ハイクオリティーな作業場にピッタリです。
おすすめの100Vエアーコンプレッサー2点目は、TAKATO Toolsの『HD80ZWB』です。
TAKATO Toolsの『HD80ZWB』は、39Lタンクを2個装備し約80Lと大容量の空気タンクを持つ、ツインタンクエアコンプレッサーです。
とても静かな静音タイプで、周囲を気にすることなく使用できます。またオイルレス式のため、オイル交換が必要なく、お手入れがラクです。
タンク内の圧量は0.5~0.78Mpaの間で、再充填〜自動停止します。レギュレータ付きで、使用圧力を調整することも可能。安全弁、ドレンコック付きです。
アネスト岩田の『シルフィー FX9731』が、おすすめの100Vエアーコンプレッサー3点目です。
アネスト岩田の『シルフィー FX9731』の騒音値は、57/59dB(50/60Hz)と、100Vエアコンプレッサーのなかで最高レベルの低騒音性。庭で使用しても、近所の迷惑にならないほどの値です。
コンプレッサオイルを使わないオイルレス式ですので、メンテナンスが容易。耐久性も抜群で、ツインピストンのハイパワーモデルです。
またコンプレッサー本体も、アルミダイキャスト化で軽量化しました。38Lの大容量タンクですので、タイヤの空気入れやエアネイラー、ステープラーへの使用、小物アート用の塗装など多くの用途に使用できます。
おすすめの100Vエアーコンプレッサー4点目は、ナカトミのオイルレスコンプレッサー『CP-100N』です。
ナカトミの『CP-100N』はオイルレス式のコンプレッサーですので、吐出するエアーに油分が含まれず、プラモデルやホビーの塗装に使用可能です。
空気タンク容量が6リットルで、定格時間が15分ですので、軽作業に向いています。そのぶん本体重量が7kgと軽く、持ち運びやすいです。
さらに下記の製品は、エアダスターと5mのコイルホース付き。そのため製品が届いたらすぐにエアダスターを使っての掃除が行える、便利なセットです。
最後におすすめする100Vエアーコンプレッサーは、アネスト岩田の『タイヤ交換セット HX400499』です。
アネスト岩田の『タイヤ交換セット HX400499』は、モーター出力が0.75kW(1馬力)ですので、タイヤホイルの締め付けもしっかり行えます。またタンク容量が30Lと大きいため、ホイルの締め付けを行ったあとに、タイヤの空気入れまで行えます。
そして『HX400499』はコンプレッサーのほかに、タイヤ交換に使える次の工具がついています。
購入後、すぐにタイヤ交換から空気入れ、掃除まで行えるおトクなセットです。
今回おすすめした100Vエアーコンプレッサーでは、2馬力が最高でしたが、3馬力や5馬力といったモデルはあるんでしょうか?確認してみましょう。
100Vのエアーコンプレッサーでは、3馬力や5馬力のモデルは理論上ありません。100Vで最も高い馬力は、2馬力(1.5kw)です。
馬力が大きくなればその分、吐出する空気量も増えます。そのため、エアーツールを長時間使うときは特に、馬力が高いエアーコンプレッサーを求めます。
ですが、家庭にあるコンセントひとつあたりの定格電流は15Aです。そして電圧は100Vですので、消費電力は次のようになります。
つまり、ひとつのコンセントで使用できるのは1,500W(1.5kW)=2馬力まで。そして15Aを大幅に超えた電流を使い続けると、異常発熱し火災につながる恐れがあるんです。
そのため各住宅の配電盤にはブレーカーがついており、大きい電流が流れるとブレーカーが落ちます。そして一般的な住宅のブレーカーは20Aですので、使用できる電力はこちらのとおり。
一般住宅で3馬力(2.2kW)のエアコンプレッサーを使用すると、ブレーカーが落ちてしまうのです。
このように100Vで使用できるのは、理論上は2馬力まで。どうしても3馬力や5馬力のエアーコンプレッサーを使用したい場合は、三相200V対応の機種を検討しましょう。
ここでは、100Vエアーコンプレッサーのおすすめメーカーをご紹介します。
空気圧縮機や真空機械器具、塗装用機械器具などの製造・販売を行うアネスト岩田。コンプレッサーでは国内トップシェアを誇ります。
業務用から一般用まで、幅広い種類のエアーコンプレッサーを販売中です。
ホッチキスのメーカーとしても有名なマックス。エアー工具やコンプレッサーでも人気が高いです。
100Vエアーコンプレッサーとしては釘打ち機用タイプを多くラインナップ。スマホで遠隔操作できるエアコンプレッサーなど、独自の機構を搭載しています。
MAXのエアーコンプレッサーをより詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
電動工具の国内シェアトップメーカーのマキタ。電動工具ほどではありませんが、エア工具も充実しています。
現行としては、100Vエアコンプレッサーは15モデルをラインナップ。釘打ち機用モデルを多く販売しています。
大工道具や電動工具などの製造・販売を行う藤原産業が展開するブランドのSK11。DIY用の工具も、多く販売しています。
エアコンプレッサーは、DIY用としても高スペックなモデルを揃えています。
産業機器やガーデニング用品などの設計・販売を行うハイガー(HAIGE)産業は、自社工場を中国に持っているため、低価格が特徴です。
エアーコンプレッサーでも高機能・低価格のモデルを販売しており、人気があります。これまでのエアーコンプレッサーとは違った、独特のデザインも人気の理由です。
冷暖房器具や空気工具、エンジン商品などの販売を行うナカトミ。スポットクーラーや大型ファンなど、業務用製品を多く取り扱っています。
100Vエアコンプレッサーは、現行では6モデルをラインナップ。空気タンクが4Lのモデルから、39.5Lのモデルまで揃っており、高機能&低価格で人気です。
最後に、100Vエアーコンプレッサーの選び方や中古、修理、改造といった各種情報についてご紹介します。
多くの種類があるエアーコンプレッサーですが、選ぶ際は次のような点から検討してみましょう。
コンプレッサーの潤滑と冷却のために、オイルを使用したタイプです。耐久性に優れ使用可能時間が長いため、業務用に多く使われます。
ただし吐出されるエアーに油分が含まれるため、食品や塗装などの使用には向きません。また、定期的にオイル交換をする必要があるなどのデメリットがあります。
本体内部にオイルを使用しないタイプです。吐出されるエアーに油分が含まれないため、塗装などにも使うことができます。またオイル交換の手間がかからないため、DIY用によく使われます。
オイル式に比べ、耐久性が低く、連続使用時間に制限があります。
圧縮空気をためる空気タンク。タンクが大きければ、使える圧縮空気の量が多くなり、エアーツールでできる作業幅が広がります。
タンク内の空気が減ると、モーターが駆動して空気を取り込みます。ひんぱんに圧縮空気の取り入れを行うと、ピストンなどの部品が消耗することに。あまりムダに再起動させることがないよう、作業量にあったタンク容量を選びましょう。
空気タンク内に圧縮空気を貯め、一定の圧力になるとモーターが止まります。このときのタンク内の圧力が最高圧力です。値が大きいほど高圧で空気を貯められ、エアーツールで作業できる時間が長くなります。
一般的なコンプレッサーでは0.78MPaで、タンク内の圧力が0.59MPaになると空気を取り込み始めます。建築現場では、釘打ち機などは高圧のツールが主流で、最高圧力が4.5MPaといったタイプが主流です。
中古の100Vエアーコンプレッサーを選ぶ場合は、信頼できる店舗から保証がついた品を購入することがポイントです。
エアーコンプレッサーは使用後に水抜きを行ったり、オイル式の機種では半年ごとにオイル交換を行うなど、メンテナンスが必要な道具。そのため、前の持ち主がしっかりメンテナンスをしていないと、内部にサビができて正常に動かなかったり、部品が破損してしまうことも。それでは、修理でお金がかかるため、せっかく中古で安く買う意味がないですね。
まずはお住まいの地域にある、中古工具販売店に行ってみましょう。そしてエアコンプレッサーがあれば、
を確認します。両方をしっかり行っていれば、問題ありません。
近所にお店がなければ、ウェブサイトを探してください。そこでもやはり確認するのは、上記の2点です。
エアーコンプレッサーが故障した場合、メーカーに修理を依頼しましょう。
修理代金がもったいないからといって、自分で修理したり機械に詳しい知人などに修理を依頼することは避けたほうがよいです。修理したつもりが直っておらず、本体がより深刻なダメージを負ってしまうことも。これでは、修理代金がよりかかってしまいます。
素人が行えるのは、取扱説明書に記載されているメンテナンスまで。そして取扱説明書に記載された「故障かなと思ったら?」で、「販売店に連絡してください」とある症状が出た場合には、素直に販売店に修理を依頼しましょう。
100Vのエアーコンプレッサーを、「エアーが貯まる時間を短くしたい」といった理由で改造したいという要望を、ウェブ上で見かけます。しかし当然、筆者はおすすめしません。
たとえ問題なく改造できたように見えても、少しでもどこかに無理が生じれば、エアコンプレッサー自体の寿命が短くなります。さらに圧縮空気を取り扱う道具のため、事故が起こると大変危険です。
100Vのエアコンプレッサーでは物足りないということになれば、三相200Vのエアコンプレッサー購入を検討しましょう。適正な仕様を守って使用してこそ、そのモデルの性能を最大限に発揮できます。
今回は、記事前半ではおすすめの100Vエアーコンプレッサー5モデルをご紹介し、後半ではおすすめメーカーや選び方などを説明してきました。それぞれのおすすめモデルの特性と、違いがわかりましたね。
ぜひ今回の記事でおすすめしたモデルのなかから、あなたに最適な1台を選んでみてください。きっと、DIY作業が快適になりますよ。