ボール盤は、主に金属の穴開け加工をするには欠かせない工作機械です。DIYでも使える小型のものから、プロが使用する本格的なものまでいろいろな種類があります。
この記事では、ボール盤の主な種類や正しい使い方、カットする素材に合わせる回転数の目安などをご紹介しましょう。そして、DIYでも使えるタイプを中心に、アマゾンで人気のあるオススメ卓上ボール盤をご紹介します。ボール盤の購入に迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
「ボール盤」とは、本体の主軸部分にドリルを取り付け、金属や木材に穴開けをする専用の工作機械のことです。材料を固定し、ドリルの刃を上下に動かすことによって穴を開けられます。
ひとくちにボール盤といっても、プロが工場で使用する本格的なものから、DIYにも使用できる小型のものまでいろいろな種類があります。
ボール盤はさまざまな種類があります。代表的なものをご紹介しましょう。
卓上ボール盤は小型で、その名の通り作業台の上に備え付けて使用します。DIYで使っているのは、ほとんどこのタイプです。
小型なので、場所は取らない代わりに大きなサイズの穴開けはできません。穴径が13mmまでが限度のものがほとんどです。また、穴開け加工できる材料の硬さも限界があります。
本体のベルトを掛け替えれば、回転数の変更も可能です。ドリルビットのサイズや穴を開ける材料によって回転数を変化させます。
卓上ボール盤をさらに小型にしたものです。作業台が狭い・大きな穴を開ける作業は行わない場合に向いているでしょう。
工場でよく見かけるのが、直立ボール盤です。床に備え付けて使います。作業員が立ったまま、ハンドルを上げ下げしている場面を見たことがあるでしょう。穴開け加工ができる材料のはばが広く、穴開けの精度も卓上タイプよりもぐっと高くなります。
大型で場所を必要とするため、DIYで自宅に置く人はほとんどいません。プロ専用といえるでしょう。
直立ボール盤の機能にプラス、主軸頭を旋回できるのがラジアルボール盤です。主軸を前後左右に動かせるため、素材を動かす必要はありません。卓上タイプもあります。
「磁気ボール盤」は、ボール盤という名前が付いていますが用途が異なるので注意してください。こちらは、マグネット吸着式で電磁石の力で鋼材を吸着して穴あけ作業を行います。
そのため、木材には使用できません。100mmクラスの穴あけ作業も可能ですが、主にプロ向けの道具です。
ボール盤の正しい使い方をご紹介しましょう。
ボール盤は、正確な穴あけ作業がスムーズにできる便利な道具です。しかしながら、作業には危険を伴うので使用する前には十分な安全対策を行うことが大切。必ず実行してくださいね。
金属や固い材料を扱うので、作業用手袋を使いたくなります。けれども、ボール盤作業に手袋や軍手はNGです。
布地が巻き込まれてしまうと事故につながります。同様に、長袖のシャツも危険なので気を付けましょう。
ボール盤を使っているときは、切削かすが飛び散ります。目に入るのを防ぐためにも保護メガネは必須です。
メガネがずれ落ちないように、ゴーグルのようにバンドでしっかりと止めるタイプがいいでしょう。
長髪は、視界を邪魔します。また、先端が機械に巻き込まれる可能性があります。フィット感のある帽子でまとめてください。
卓上ボール盤の場合は、バイス(万力)付きのものもあります。穴あけ作業をする際にはバイスで材料を固定することが大切です。もしボール盤に付いていない場合は別途用意してください。
新品のボール盤には、主軸にドリルチャックが付いていないものもあります。その場合は、ドリルチャックやドリル刃は、ボール盤の機種に合ったものを自分で選びましょう。
ドリルチャックは、ボール盤の主軸に取り付け、ドリル刃を装着するためのパーツです。
選ぶ際には、自分が使用するボール盤の「取り付け形状」が以下のどちらかを確認してください。
ドリルチャックに装着するドリルの刃は、用途によってさまざまな種類があります。一般的によく使うものをご紹介しましょう
使用するドリルと、穴を開ける素材によってボール盤の回転数を設定します。目安として、ドリルの直径別の回転数を挙げてみましょう。
基本的に素材の硬さによって調節。柔らかい材料は回転数を上げ、硬い素材は回転数を下げます。
ボール盤で穴開けするときの手順を簡単にご説明します。
実際の作業は、こちらの動画もご覧ください。
アマゾンで人気のあるボール盤の中から、おすすめ製品をご紹介しましょう。
大工道具や電動工具の専門商社として知られる、藤原産業(株)のオリジナルブランド「SK11」の卓上ボール盤です。アマゾンでベストセラーになるほど人気で、金属・木材用です。
ベルトの掛け替えで、回転速度を五段階に調節できます。13mmのドリルチャック(取付軸:ジャコブステーパー)付き。作業台は、裏のボルトを緩めれば角度を調節できるので便利です。
【使った人の感想は?】
😊「インパクトでは垂直に穴開けできなかったけれど、これにして加工精度が上がった!」
😊「安くていいと思います!」
コンパクトサイズのミニ卓上ボール盤なので、作業スペースに余裕がない人に向いています。木材・軟鉄板・プラスチックなどの穴開けに適しています。
速度はダイヤルスイッチで変化させることが可能です。小さい材料でもしっかり固定できる専用のバイスが付いています。
【使った人の感想は?】
😊「小型でDIYにはぴったりです」
😊「この価格にしては十分使えました!」
木材・プラスチック・軟鉄板など、比較的柔らかめの材料の穴開けに向いています。プーリー(ベルトから受けた動力を伝達する円盤状の部品)で、回転速度を5段階に変則することが可能。ドリルチャック・チャックハンドル・バイスもセットになっています。
【使った人の感想は?】
😊「使用感がよく楽しく作業ができました!」
😊「初心者ですが説明書も丁寧だったので使えました」
😊「コスパがすごくいい製品です!」
コンパクトな小型の卓上ボール盤です。直径0.8〜6.0mmのドリルが取り付け可能なドリルチャックが付いています。約2100・4500・6200min-1(回/分)の3段階に変則できるベルト付きです。
【使った人の感想は?】
😊「小型で軽量!音も小さいので使いやすい」
😊「コンパクトで精密な穴が開けられます」
金属・木材・プラスチックなどの穴あけ作業に適している卓上ボール盤です。ドリルチャックとバイスが付いています。
【使った人の感想は?】
😊「お買い得でした!」
😊「台座や作業台下に、防音・防振ゴムを入れれば夜間も使えそうなくらい静かです」
ボール盤を使用するときには、必ず保護メガネを着用してください。
曇り止め・耐スクラッチコーティング・目を保護する抗紫外線加工が施されている作業用の安全ゴーグルです。後ろで調節できるバンドタイプなので、ずれにくくなっています。
度付きメガネの上からかけることができる、オーバーグラス設計です。フレーム幅・フレックスフレーム・つる角度の調節ができます。
ボール盤を使えば、難しい垂直の穴開けもスムーズにできます。コンパクトな卓上サイズもあるので、よく穴開け作業を行う人はぜひ使ってみてくださいね。
ボール盤に興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。