モダンでスタイリッシュなインテリアといえば、コンクリート打ちっ放しの壁ですよね。無骨で無機質なテイストがトレンドになり、コンクリートへの関心が高まっている一方、本物のコンクリートにすることは簡単ではありません。
そこで、簡単にコンクリート風にDIY塗装できるようにと開発されたのが、コンクリートエフェクトペイントです。ここではコンクリートエフェクトペイントがどんなものなのかを解説し、そのペイント方法をご紹介していきますね。
目次
すでにある壁などに塗ることで、コンクリート風の加工ができる塗料のことです。コンクリート風の壁紙に張り替えることもできますが、より簡単に本物風にコンクリートの壁にしたい!という方や、平面でない小物や家具などのDIYには、コンクリートエフェクトペイントがオススメです。では、コンクリートエフェクトがどんなものか解説していきますね。
コンクリートエフェクトペイントは、コンクリート風の塗装ができる水性塗料です。タカラ塗装が本物のコンクリートに照らし合わせて色を作り出した、今までにはない新しい水性塗料です。
こちらの塗料には、コンクリートのベースカラーのグレー、コンクリートっぽい濃淡をつけるためのカラーのダークグレー、サンドの3色の塗料がセットになっています。
ベースとなるグレーを一面に塗ったところにダークグレー・サンド・グレーの3色を重ねて塗ることで、コンクリート風の模様をつけていき、本物風へと仕上げていく塗料です。
コンクリートエフェクトペイントが使える素材は、壁紙や石膏ボード、木部や外壁など幅広い素材に塗ることができます。そのまま塗装することができる素材もありますが、その素材に合った下地材のプライマーや仕上げ材を選ぶことで、さらに幅広い素材への塗装が可能です。
例えば外壁の場合は、
コンクリートエフェクトペイントが使える素材は、壁紙や石膏ボード、木部や外壁など幅広い素材に塗ることができます。そのまま塗装することができる素材もありますが、その素材に合った下地材のプライマーや仕上げ材を選ぶことで、さらに幅広い素材への塗装が可能です。
例えば外壁の場合は、ALC・プラスターボードなどの一般的な壁紙の素材に塗ることができますが、外で太陽光に晒されるためUVカットクリア仕上げなどの仕上げ材を追加することがオススメされています。この仕上げ材を追加することで塗装の劣化を防ぎ、塗装のもちをよくすることができます。
その他、壁などではなく家具や小物への塗装がしたいときには、鉄素材やプラスチック素材などへの塗装ができると便利ですよね。表面がツルツルしている素材へ塗装したい場合は、表面の塗装の付着をよくするプライマーを先に下地として塗ることでコンクリートエフェクトペイントでの塗装も可能になります。同じプラスチックでも組成によって付着しにくいものもあるので、よくパッケージをみて対応素材を確認してくださいね。
それでは、販売されているコンクリートエフェクトイントの種類をご紹介していきますね。
こちらは一番ベーシックなタカラ塗料オリジナルのコンクリートエフェクトペイントサラサラ3色セットです。ベースカラーのグレーに加えて、濃淡をのせるカラーのダークグレー、サンドの3色で、これらのカラーはタカラ塗料が本物のコンクリートに照らし合わせて作り出した色なので、再現率の高さに驚きますよ。
壁紙に対応しているので、今ある壁に手軽にDIYできるのが嬉しいですね。本物のコンクリートは、湿気や断熱性の悪さの他、壁に何かを取り付けるのが難しいなどのデメリットがあるため、住宅に使うのはよく検討をする必要があり、取り入れるのは簡単ではありません。
その点、この塗料を使えば大体のものに塗装が可能なので、コンクリートにしたい部分の機能性を保持しながら、コンクリート風にすることが可能です。コンクリートがある家に住みたい!と思った際には、すぐに本物の打ちっ放し!ではなく、コンクリートエフェクトペイントでの加工も視野に入れておくと、デザインの幅が広がりますよ。
特徴:塗料を塗り重ねていくだけで簡単に打ちっぱなしのようなざらっとしたコンクリート風な表現を作ることができます。 ■材質:水性アクリル樹脂
上記のサラサラセットに、テクスチャーグレーが追加された4点セットの水性塗料です。テクスチャーグレーを最初に塗ることで、コンクリートのざらっとした質感を表現することができます。サラサラセットと同様に壁紙やそれ以外の多くの素材に塗装することが可能で、小物作りだったり、家具のリメイクだったりと使いどころ満載の塗料です。
アイアンっぽい加工がしたいときに、ザラザラセットのテクスチャーグレーを下地材として使うと、簡単にザラザラとしたインダストリアルな雰囲気が漂う小物や家具を作ることができますよ。
【必要な材料】
必要な材料は、コンクリートエフェクトペイント、シーラーやプライマーなどの下地用塗料です。シーラー・プライマーはどちらも上塗りする塗料との密着効果を高めるものです。
シーラーは主に下地材に染み込ませて下地材の補強をし、上塗り材が下地材に吸い込まれることと、下地材からアクやヤニが染み出してくるのを防ぎます。プライマーも密着効果を高めるために使用しますが、接着・錆止め・下地補強と機能に特化した下地材であることが多いです。
【必要な道具】
塗装に必要な道具は、ローラー・ハケ・布・スポンジ・ビニール袋・塗料を入れる容器です。塗装する場所に応じてローラーやハケなどの大きさや種類は調整しましょう。ビニール袋やスポンジ、布は模様をつける時にあると便利です。
コンクリートエフェクトペイントを塗装する前の下地材として使用します。下地材に深く浸透し、下地を補強します。下地が劣化している時などは特にこちらのシーラーで強化しておくといいでしょう。
下地材と上塗り材の密着性を高めるので、塗装の持ちがよくなる他、ヤニやアク、油染みを防ぎ、防カビ効果もあります。水性塗料なので、取り扱いも楽なのもオススメポイントです。
養生するときに便利な塗装用のマスキングテープです。和紙を基材としているので薄くて扱いやすく、手でちぎれるので細かい所の養生にもオススメです。薄いのに丈夫で粘着力は抜群、かつ剥がしやすくノリが残りにくいとあって、仮止めや養生しなどDIYの道具に使いやすいと高評価のアイテムです。
こちらは壁や床などの広い面の養生をするときに便利なアイテムです。養生テープの端に幅110cmのビニールシートが元々セットされているので、養生したい部分にテープを貼り、折りたたまれたビニールシートを引っ張り出して広げることで簡単に広い面の養生ができます。
壁や床などの広い面を簡単に塗装できるのがローラーの良い所です。ローラーと、塗料を入れる容器とがセットになったアイテムで、初めて壁や床の塗装に挑戦する方にもオススメですよ。
準備が整った所で、コンクリートエフェクトペイントの塗り方を解説していきますよ。
①まずは下地作りです。下地の凹凸のパテ埋めなどがあれば先に行い、その後先ほどの強浸透性水性シーラーなどのシーラーやプライマーを下地に塗り、十分に乾かします。結構水っぽくシャバシャバしたテクスチャーなのでローラーに染み込ませすぎると垂れるので注意です。
②ベースを塗ります。コンクリートエフェクトペイントの一番明るい色の、Cement grayをローラーで全体に塗ります。
③次に、コンクリートの模様づけです。Cement dark grayを水で約5倍に薄め、布やスポンジ、くしゃくしゃに丸めたビニール袋などに浸し、付けすぎに注意してポンポンと軽く叩くようにのせたり、こすったりして、コンクリートのようなまだらな模様を付けていきます。Cement sandも水で約5倍に薄め、同じように模様をのせていきます。
④最後の仕上げにベースカラーで使ったCement grayを約5倍に水で薄め、表面に軽くのせていくと先ほどの模様と馴染んでいきます。③の作業が多少雑でも、この④の作業でしっかりと自然に馴染ませることで、コンクリートに近い色合いに仕上がりますよ。
壁にコンクリートエフェクトペイントを塗装する様子が紹介されています。養生の仕方や塗装方法などもこちらの動画でイメージがつくと多いますので、やってみようと思う方はこちらの動画で予習してみるといいですね。
サラサラセット同様、下地を整える→シーラー→ベースカラー(Cement gray)→Cement dark gray(5倍希釈)→Cement sand(5倍希釈)→Cement gray(5倍希釈)という手順は変わりません。サラサラセットと異なる点はベースの違いです。
サラサラセットでは Cement grayを希釈せずにベースに塗りますが、ザラザラセットではテクスチャーグレーをベースに塗ります。それ以外の手順はサラサラセットと同様です。
壁紙にも木材にも適している塗料なので、お部屋のリノベーションや DIYに活躍すること間違いなしです。簡単にコンクリート打ちっ放し風の塗装ができるので、なかなか本物を使いづらいコンクリート風なDIYを手軽に楽しめて、インテリアの幅が広がりますよ。