除草剤を使いたいときに、雨が降ったら効果がなくなってしまわないのか疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。
本記事では雨が降っても使える除草剤の種類や特徴、正しい撒き方をご紹介します。除草剤の性質を知ることで、思い立った時に除草剤を撒けますよ。さいごまで読み進めてくださいね。
除草剤を使いたい時に雨が降っている場合、「せっかく撒いたのに効果が出なかったらどうしよう。」と考えてしまいますよね。
雨の時に使用しても問題ない除草剤であれば、「週末にしか庭の手入れができないけれど、天気予報が雨になっている・・・」といった場合でも除草剤を使うことができます。
結論から言うと、雨が降りそうな時に使える除草剤も存在します。使用できる除草剤の種類に加え、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
・粒状の除草剤
粒状の除草剤は小雨であれば基本的に問題ありません。しかし、大雨の場合は除草剤が想定よりも広い範囲に流れ出すことがあります。栽培している植物にまで除草剤が流れると困る場合は注意が必要。使用を控えた方が無難です。
・液剤の除草剤
液剤タイプの除草剤の場合、除草剤が雨が降り始めるまでに乾いている必要があります。撒いた除草剤が乾燥していれば効果が出やすくなり、除草剤が乾ききる前に雨が降ると除草剤が流れて効果が出にくいです。
除草剤が乾くまでにかかる時間は様々なので、商品を選ぶ際は必ず確認しておきましょう。
雨あがりに除草剤を撒くことは、除草効果に影響を与えないと考えられています。除草剤を撒くタイミングをチェックしていきましょう。
【粒剤】
粒タイプは除草したい場所の地面が湿った状態だと除草剤の浸透が早くなるので、除草効果が出やすいと言われています。
【液剤】
地面が雨で濡れていても除草剤を撒くことができます。雑草の葉や茎に直接かけ、薬剤が浸透したのちに吸収されます。
除草剤を撒くときは、タイミングを見計らう必要があります。そうすることで除草剤が持つ効果を発揮させることができますよ!
除草剤には粒剤と液剤があり、さらに「土壌散布剤」と「茎葉散布剤」に分類されます。それぞれ散布をするのに適したタイミングが異なります。
除草剤の種類 | 吸収する部分 | 散布するタイミング |
---|---|---|
土壌散布剤 | 根 | 土壌に水分を含んでいる時・雨上がり・草丈が低く根が浅いうち |
茎葉散布剤 | 葉 | 粒剤:葉や茎が濡れている時/液剤:葉が生長した頃 |
除草剤は大きく3種類に分類できます。それぞれ性質が異なるので、その特徴を知ることで状況に合わせて使い分けることができたり、商品が選びやすくなりますよ。
雑草が生い茂っているのであれば、液剤タイプを使うことで即効性が期待できます。土壌に浸透せず除草したい雑草のみを枯らすことができるので、これから植物を植えるという場合にもおすすめです。
液剤タイプには希釈をせずに雑草に直接かけるものと、希釈してから使うタイプがあります。水で薄める希釈タイプはコスパが高いため、広い範囲に散布するのに適しています。ただし、雑草の種類に応じて濃度を変える必要がある点に注意が必要です。
散布してすぐに効果が見込める液体タイプの除草剤です。こちらは食品成分で作られているのでペットやお子様がいる家庭でも安心して使うことができます。
スプレーヘッドがついているので、気付いたときにすぐに吹きかけることができて便利。お墓参りなど自宅以外を除草する場合でもスムーズに持ち運ぶことができます。
土壌処理剤は、まだ雑草が生えていない土の表面に撒く除草剤です。種子の生育を防ぎ、生えてこないようにする特徴があります。
商品にもよりますが除草効果がおよそ半年持続できるため、効果が長く続く除草剤が良い方におすすめです。雑草が成長するにつれて効果が薄くなる点を考慮して使いましょう。
草丈が10cmに満たない生えはじめの草への除草・予防ができる除草剤です。99%食品成分で作られているので、安全性を重視したい方に適しています。天然成分の虫よけ成分も配合されています。
使用する場所によって異なるものの散布後3か月程度持続させることができ、雑草が生えはじめる前に使用して予防として使うこともできます。
茎葉処理型と土壌処理型の両方の性質を持つ、ハイブリットタイプの除草剤もあります。雑草が伸びている場合、葉や茎からアプローチすると同時に地面にも成分が残り、これから生える雑草も防ぐことができます。
茎葉と根の両方に作用するので、伸びた状態の除草とこれから生えてくる雑草への対策ができ、頻繁に除草剤を撒かずに済むのがメリットです。たまにしか手入れをできない方や、除草したい場所が遠く、すぐに足を運べない場合におすすめです。
希釈せずに原液のまま使えるシャワータイプの除草剤です。葉や茎と土の両方から効き、最短で2日で草を枯らすことができます。また、およそ4~6か月間雑草の発生を抑制するため、長期間持続させたい方におすすめです。
天気が悪くても使える除草剤をご紹介します。散布した後に雨が降っても効果が得られる除草剤を探している方はぜひチェックしてください。
茎葉に作用するグリホサートイソプロピルアミン塩とスギナにも効果を発揮するメコプロップPカリウム塩を配合した除草剤です。あらゆる雑草の根まで枯らすことができ、土壌の環境や気象条件にもよりますが効果がおよそ4~6ヵ月間持続します。
また、薄めずそのまま使えるので手間が掛からず、2~3日で効果が表れる即効性も備えています。ジョウロヘッドになっているので、スムーズに散布することが可能。広い範囲の除草をする方にもおすすめの商品です。
散布をして1時間が経った後の雨に強い除草剤です。散布して1時間経過すれば、雨が降っても問題ありません。雑草は低温時に活性しにくい性質を持ちますが、ラウンドマックスロードは低温に強いため、しっかりと枯らすことができます。また、乾燥する気候が続くときや日照時間が短いときでも効果を発揮してくれます。
なお、アミノ酸系除草剤に分類されるため、昆虫や鳥類、野生生物への安全性が高いのも特徴です。薬剤による周囲への影響が心配な場合でも安心して使用することができます。計画した通りの時期に除草したい場合や、休日にしか作業ができない場合などに活躍してくれる除草剤です。
ラウンドマックスロードの効果については以下の動画をご覧ください。
グリホサートカリウム塩が茎や葉に浸透し、根から雑草を枯らすことができます。浸透が早いため、1時間後に雨が降ったとしても流れ出すことなく効果が持続します。
葉や茎にかけることで雑草を枯らす性質を持ち、散布した後は土壌に吸収して分解されるので、庭木の木の根元に撒いても問題ありません。ただし、芝生などの緑を保ちたい植物に撒くと枯れてしまうので使用を控えた方が良いでしょう。
除草剤を使うにあたり、正しい撒き方を知ることはとても重要です。使う際の注意点も確認しておきましょう。
粒剤・・・散布をする場所の広さと除草剤の量のバランスを考慮して均一に撒くことが大切です。はじめから丁寧に撒いていくと除草剤が途中で足りなくなることも。少量でも効く商品が多いので、隅々までいきわたるように撒くと良いでしょう。
液剤・・・茎や葉にまんべんなく付着するように撒きます。また、希釈する場合は栄養剤や殺虫剤などに使用する容器を使うのは避け、専用のジョロや噴霧器を用意しましょう。なお、散布後に雑草の上を移動すると付着させた除草剤が落ちてしまうので、通り道の確保をしたり、必要以上に立ち入らないようにしてください。
液剤の除草剤には、シャワーヘッドでジョロのように使えるものと狙った場所に撒きやすいスプレータイプがあります。自分にとって扱いやすい方を選ぶと良いでしょう。
除草剤は使い方を誤ると危険を伴うので、使用する前に必ず説明書を確認しましょう。安全に使用するためのポイントをあわせてチェックしてください。
除草剤を雨の日に使った場合、果たして効果があるのか?という疑問について解説しました。雨が降る日に除草剤を使うのであれば、「雨の日でも使える」商品を選ぶことが大切です。
除草剤には液剤と粒剤があり、土からアプローチする土壌散布剤と茎や葉から吸収させる茎葉散布剤、その両方を持つハイブリットタイプがあります。種類によって除草剤を撒くタイミングや撒き方の内容が異なるので、性質を知っておくと商品選びもスムーズにできますよ。
ご紹介したおすすめ商品もぜひ参考にしてみてください!