ブロック塀で安くDIYを楽しむ方法とは?基礎知識から注意点まで徹底解説!

ブロック塀と聞くと家の周りを囲んでいる無機質な印象の壁を思い浮かべるかもしれません。ブロック塀はシンプルで扱いやすく低価格で手に入りやすいので、DIYが楽しみやすいのも大きな魅力です。

そこで今回はブロック塀を使ってDIYを楽しむ方法についてご紹介します。ぜひ参考にして、DIYにブロック塀を役立ててみてください。

ブロック塀とは


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ブロック塀と聞くと、コンクリート材のブロックを積み上げた壁が思いつく方も多いでしょう。確かにコンクリート材のブロック塀が一般的ですが、そのほかにも石材、レンガなどのブロックで作られた塀もブロック塀に分類されます。

コンクリート材のブロック塀もよいですが、石材やレンガのブロックを使ってまた違った印象のブロック塀を作ってみるのも素敵です。

ブロック塀のDIYは難しい?


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ブロック塀のDIYは難しいのか気になる方もいるでしょう。ブロック塀のDIYにおける難易度は、何段積み上げるかによっても変わってきます。たとえば住宅街などでよく見かける背の高い塀の場合、塀が倒れないように強度を考えながら作るとなると難易度が上がります

しかし1~2段程度であれば、そこまで強度を考える必要がないので初心者でも比較的簡単に取り組みやすい事でしょう。建築関係の知識がなく、建築現場での作業の経験もないといった場合には、ブロック塀の高さはできるだけ低めにすることをおすすめします。

高く積み上げても大丈夫そうだと思っても、地震や大雨のような自然災害で崩れ落ちる危険性もあるので留意しましょう。強度が弱いと、子どもがボールをぶつけただけで歪むこともあります。

ブロック塀を一度作ると移動できなくなるので、作業を始める前にどの位置でどのような高さ、デザインで設置するのかよく検討しましょう。なお、設置したい場所の土の硬さや、花壇の場合は日当たりの良さなどにも留意したいですね。

ブロック塀を使ったDIYの種類

ブロック塀を使ったDIYには主に以下の2種類が考えられます。ほかにもオリジナルの使い方を考えられる方もいるかもしれませんね。

境界線の塀の自作

ブロック塀というと家の周りを囲む外堀を思い浮かべるかもしれません。しかし道路との境界線にブロック塀を使いたいのであれば、崩れることがないよう強度が必要になります。崩れやすいと、車道にブロックが散って事故が起こる危険性もありますし、地震の時にも危険が伴います。

ブロック塀の施行に慣れていない方が見よう見まねでDIYを行うと強度に不安が残るので、業者に頼むようにしましょう。ブロックは単価は安いですが、数を用意すると材料費も高くなってきます。人目に付きやすい場所にブロック塀を作るときは、目につきやすい所にデザイン性のあるブロックを使い、内側で人目に付きにくい場所に単価の低いブロックを使えば、費用を抑えることができます。

花壇の土留めを自作

花壇の周りを囲う土留めとしてブロックを使いたい場合は、おしゃれなデザインや色のものを選ぶと花壇を華やかに引き立ててくれるでしょう。ブロックを土に埋め込み、ブロックの側面が表に出ず見えにくい場合はシンプルなブロックでも良いですね。

円柱タイプのブロックを使っても素敵です。レンガのブロックであれば、ヨーロッパのガーデニングのような演出もできます。土留めであれば、ブロック塀の高さも必要ではないですし、一段だけであれば比較的簡単にDIYで作ることが可能なので、初心者でも楽しみやすいかもしれません。

ブロック塀をDIYするための基礎の作り方


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ここでブロック塀をDIYするために必要な基礎の作り方についてご紹介します。せっかく作ったブロック塀が簡単に崩れないよう、基礎についての知識をしっかりと身に付けてからチャレンジしましょう。

ブロック塀の基礎①基礎はしっかり作ろう

基礎をおろそかにすると、その後に並べたり積み上げたりしたブロック塀がちょっとした衝撃ですぐに崩れてしまいます。ブロック塀の上に足をかけたり、ボールがぶつかったりするだけで壊れることもあるので、基礎はしっかりとしておきたいですね。

基礎さえ安定していれば、比較的丈夫で長持ちするブロック塀が作れますよ。少ない段数でも手を抜かずにきっちりと基礎を整えましょう。

ブロック塀に限らず、ほかのDIYにおいても基礎をしっかりしておくと仕上がりに大きな違いが出てきます。面倒だからと手を抜かずに、きっちりと基礎を固める習慣を身に付けておきましょう。

ブロック塀の基礎②作り方の手順

ブロック塀をどこに積むのか場所を決めたら、ブロック塀の基礎を作るための溝を地面の中に掘っていきます。掘ってすぐにブロックを入れるとブロックの重さで沈下してしまうので、掘った後の溝は底をしっかりと固めることが重要です。スコップで叩くなどしてもまだ地面の柔らかさが気になるときは基礎の下に砕いた石を5㎝ぐらいの厚さになるようにして敷きつめ、しっかりと固めます。

その上に、ブロックの厚みより6~7㎝ぐらい足した長さの幅になるよう板材などを使って型枠を作り、5㎝ぐらいの厚みにモルタルを敷き詰めて水平にならしましょう。鉄筋を入れて強度を高める場合は、モルタルが固まる前にブロック2列につき1本の間隔を開けて太さ10~13mmの鉄筋を垂直に差し込みます。

こうすることにより、ちょっとした衝撃では崩れない丈夫なブロック堀を作ることができますよ。手間がかかるように感じるかもしれませんが、基礎は手を抜かずしっかりと作りましょう。

ブロック塀作り方動画

ここでブロック堀の作り方について詳しく紹介している動画をご紹介します。

動画内では小型の重機を使うなど、素人には真似できない部分もありますが、ブロック塀を作る工程は参考になります。実際に作業に取り掛かる前に視聴して工程について把握しておきましょう。

ブロック塀をDIYするための作業のコツ


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ブロック掘をDIYするためにはいくつかのコツがあります。ここでは作業をよりスムーズに行うためのコツ四つをご紹介するので、役立ててみてください。

作業のコツ①1段目の積み方

1段目を積むときは慎重に丁寧に行うよう心がけましょう。まず、出来上がった基礎の上にブロックをそっと置いていきます。目地は1㎝ぐらいになるようにしたいですね。1段目がずれていると2段目以降を積み上げたときに歪んでしまうので、水平器を使ってレベルを取りながら調整していきましょう。

モルタルはのり代わりに使う感覚で、少なすぎないようにしたいですね。余るようであれば多めに塗りたいですね。積み方で仕上がりも変わるので注意しましょう。1段のみであれば、鉄筋なしでも大丈夫です。

作業のコツ②2段目以降の積み方

1段目のモルタルがある程度硬くなってきたら2段目に取り掛かりましょう。モルタルを1段目の上に乗せてから2段目のブロックを乗せ、横目地の幅が10mmになるように高さと水平線を調整します。

モルタルを2列に置いてからブロックを乗せ、横目地の幅が10mmになるように高さと水平を調整します。水平にするのが難しいようであれば、列の両端に一つずつブロックを乗せ、天辺に糸を張ると水平になっているかどうかわかりやすいです。

作業のコツ③鉄筋を入れる

2段目を並べ終わったらブロックの溝部分に横筋の鉄筋を入れてから縦筋と交差する部分を針金でつなぎ、鉄筋を入れた部分にモルタルを流し込んで固めます。鉄筋は縦も横もブロック2個ごとに入れるようにしましょう。3段目以降も積む場合は、同じ作業を続けていきます。

作業のコツ④目地をきれいに仕上げる

仕上がったときの目地をきれいに仕上げたいのであれば、モルタルは多めに使うようにしましょう。多めに使ってはみ出た分を後で取り除く方が仕上がりが美しくなります。モルタルを少なめにすると目地に隙間ができ、後からその隙間を埋めようとすると失敗するので、最初から多めにしたほうが無難です。

ブロック塀でDIYするときの注意点


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ブロック塀をDIYするときはいくつか注意点があります。ブロック塀の製作に取りかかってから「しまった!」という事態にならぬよう、事前に確認するようにしましょう。

注意点①建築基準を確認する

ブロックのDIYを始める前に、まず建築基準を確認しましょう。家の周りや敷地をブロック塀で囲む場合、建築基準法で規制がかかっている可能性があります。近所の家がブロック塀を使っているから大丈夫だと思っても、もしかするとその家が違反しているかもしれません。

周りがやっていて大丈夫そうだからと作業を始めるのではなく、国土交通省のホームページで詳細を確認したいですね。最近は地震が多いので、ブロック塀については色々な規定があります。せっかく作ったブロック塀が建築基準法で違反しないよう、注意しましょう。

注意点②リスクを考えて建築場所を選ぶ

どんなに丈夫に作ったつもりでも、ブロック塀はその構造から地震や衝撃があると崩れやすく、道路をふさいだり人がケガをしたりする危険性が否めません。そのため、先ほどもお話ししたように建築基準法で高さや基礎の構造、鉄筋の入れ方、控え壁の施行の仕方などについて詳細が定められているのです。

ブロック塀をDIYするときは、万が一崩れても影響のない場所で作ると安心ですね。また、背の低いものにしておくと安心です。崩れても他人に迷惑をかけることがありません。

注意点③壊れてしまう可能性がある

基礎をどんなにしっかり施しても、元々の地盤が緩いと大雨や地震で少しずつ地盤が歪んで壊れてしまう可能性があります。家を建てる前にその地盤を調べるためにボーリング調査をしてボーリング柱状図を作っているはずなので、その図面を見れば地盤の強さを知ることができます。

しかし一般的にこれは建築業者向けの書類なので渡されていないかもしれません。地面から1mぐらいの深さまでが比較的緩いようだと、ブロック塀の設置には向いてないと思った方が無難です。

それでもどうしてもブロック塀を設置したい場合は、土壌の改良から始めなければならないので、素人にはほぼ不可能な作業になってしまいます。この場合は自力でしようとせず、業者に相談したいですね。

おすすめブロック3種類


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ここでおすすめのブロック3種についてご紹介します。ブロックと言ってもシンプルなタイプから装飾に使うブロックまで色々な種類があるので上手に組み合わせてみましょう。どんなブロックを選んだらよいのか迷っている方の参考になれば幸いです。

おすすめブロック①コンクリートブロック

コンクリートブロック

サイズ: 390×190×100mm
材質: コンクリート
箱入数: 2個入/箱

シンプルなコンクリートのブロックであれば、使い道も広く初心者でも扱いやすい事でしょう。このブロックは品質も良く、配達時の梱包もしっかりしていると評判です。まずはこのコンクリートブロックを使って、ブロック塀のDIYに慣れてみるのもよいでしょう。

おすすめブロック②化粧ブロック

久保田セメント工業 コンクリートブロック

カラー:グレー
製造国:日本(兵庫県)
サイズ:398×120×190mm

ちょっと趣のあるブロック塀をDIYしたいのであれば、化粧ブロックがおすすめです。化粧ブロックとはブロックの表面に凹凸を利用した模様を付けたり、色やリブ模様を付けたりして表面を加工している物を指します。

久保田セメント工業 コンクリートブロック みかげ色 5本ラインはシンプルでありながらもおしゃれな印象です。表面がフラットなコンクリートブロックよりも立体感を演出することができます。

おすすめブロック③装飾ブロック

装飾ブロックはその名の通り、装飾として使うブロックのことで、コンクリートブロックやシンプルなブロックだけを積み上げると圧迫感があるのでデザイン性を高めたいといったときに使います。

積み上げたブロックの合間につかうなど、うまく抜け感が出るように利用したいですね。内側にデザインがくりぬかれ、おしゃれなデザインのものがたくさんあるのでチェックしてみましょう。強度に問題のない位置で、装飾ブロックを組み合わせることにより、自由に模様のようにして楽しむことも可能です。

組み合わせにより、オリジナルのデザインで壁が作れますよ。ちょっと目隠ししたい場所などに設置するのがよいでしょう。

しっかりとした知識を取り入れてブロック塀のDIYを楽しもう

今回はブロック塀のDIYの難易度やブロック塀のDIYを実践するための基礎の作り方、作業のコツ、注意点などについてご紹介しましたが、いかがでしたか?ブロック塀のDIYは1~2段といった低いもので、崩れても他人に迷惑をかけない場所であれば、チャレンジしてみるのもよいでしょう。

花壇の土留めから始めてみると失敗も少ないかもしれません。そこで経験を積んでからほかの部分のブロック塀を考えてみるのも一案です。

シンプルなコンクリートブロックと装飾ブロックなどを組み合わせてみるのもよいですね。基礎をしっかりと固めながら、オリジナルのブロック塀を作ってみてください。自力では難しいと感じたら、積極的に業者に相談しましょう。

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