家計の固定費は節約を行うことで、とてもたくさんメリットがあります。そんな固定費の節約術を徹底的に解説していきます。一度減らすことで大きなメリットが得られる固定費の節約術とは、どのようなものなのでしょうか。ここでは、住居費や水道光熱費、通信費などの項目ごとに詳しくチェックしていきます。
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なぜなら、固定費を見直すことによって、毎月同じ額のコストを減らすことができるからです。食費や無駄使いを減らす場合、毎月支出を気にして努力をしなけれなならず精神的にも大変な作業になります。しかし、固定費を一度落とすだけで簡単に効率よく節約ができてしまうんです!
毎月家計にかかってくるコストには、固定費と変動費の2つがあります。このうち固定費は、住宅ローンやネット料金、スマホ代など毎月一定の金額が生ずるもので、変動費は食費や医療費、交際費などのその月によって金額が変わってくるもののことです。
「節約をしたい!」と思ったときは、この費用どちらも減らすように気を付ける必要があります。しかし、変動費は毎日支出を気にかけて生活しないといけないため、継続することが難しくなりますその点、固定費は一度見直すだけで節約に労力を使わず継続的に支出を抑えることが可能です。
固定費の見直しは、節約に大きなメリットがあることが分かりました。そこで、ここからは固定費の節約術について紹介していきます。それでは、まず最初に家計に大きな影響を与える住居費についてチェックしていきましょう。
住んでいる家が借家の場合は、住居費は家賃となります。そんな家賃を簡単にコストダウンするコツは、家賃が安い住居に引っ越しをすることです。家賃は一般的に手取りの収入の25%から30%を目安にすると良いと言われています。
そのため、自分の収入と家賃の割合を確認して家賃の割合が高い場合は、できるだけ条件が合うもので今よりも価格が安い場所を選ぶようにしましょう。この時、価格ばかり気にしてしまうと、住み始めてから不便な点がでてくるため自分の中で優先したい項目を絞って探すことが大切になります。
次に、住宅を購入しローンを組んでいる場合の節約方法です。住宅ローンは、借り換えや繰り上げ返済によって月々の金額を落とすことができます。
借り換えは金利が今よりも低いものに変更できれば、返済の総額を減らすことができる場合があります。ただし、今よりも低いものであった場合でも手数料などにお金がかかるため、手数料と金利を見て判断する必要があります。
次に、繰り上げ返済の方法についてみていきましょう。繰り上げ返済には、期間短縮型と返済額軽減型の2つがあります。
期間短縮型は月々の支払額を変えずに支払い期間を短くする方法で、返済額軽減型は毎月の支払額が安くなる方法です。この2つの返済方法のうち支払い総額を大きく減らすことができるものが、期間短縮型です。
それでは次に、通信費の節約術についてチェックしていきます。通信費はどのようにして費用を抑えることができるのでしょうか。さっそく、節約のコツについて詳しく見ていきましょう!
通信費が家計を占める割合は、手取りの5%から6%ほどが理想です。この割合をオーバーしている場合は、見直しが必要ということになります。
通信費を抑える方法としては、格安SIMに変更するのがおすすめです。大手のキャリアからも格安SIMのプランが提供されており、プランを乗り換えることができるため変更するだけで通信費を抑えることができます。
通信費を抑えたい場合は、格安SIMやスマホのプラン変更以外にも、インターネット回線の切り替えも検討してみましょう。
インターネット回線がNTT西日本やNTT東日本が提供している「フレッツ光」という回線であれば、切り替えで大きな節約につながる場合が多いです。
切り替えるインターネット回線は、例えばドコモ光やソフトバンク光、au光など使用しているスマートフォンと同じキャリアがおすすめです。
なぜなら、同じキャリアでインターネット回線を契約することで、インターネット回線のコストダウンだけではなく、特典やスマートフォの料金が割り引かれる場合があるからです。
ですので、インターネット回線の切り替えを検討する場合は、使用しているスマートフォンの料金も含めて切り替え先を考えてみましょう。
次に、保険料を抑えるためのポイントについて紹介していきます。保険はさまざまな保障があり、素人では何が必要で何が不必要なのか判断が難しい項目です。では、保険料を抑えたい場合は、どうすればいいのでしょうか。
保険料を抑えるために必要なことは、自分にあった保障を持つことです。必要な保障の内容は、就職や結婚、出産などのライフステージの変化によって大きく変わってきます。
そのため、現在加入している保険の内容をしっかりと把握しておく必要があり、加入してから期間がたっている契約に関しては見直しを行うことで、保険料を抑えて必要な保障だけ残すことが可能です。
保険料ばかり気にして必要な保障が付いていなければ、いざという時に役に立たないものになってしまうので、プロや相談窓口などを利用して保障内容と保険料のバランスがとれたものを選ぶことが大切です。
保険料を抑えることで大切なことは、自分のライフステージに合った内容になっているということです。就職や結婚、出産、子供の独立、老後など人生の節目で見直しを行うことで、その時に必要な保障を持ちいらない保障を省くことができます。
例えば、結婚をして出産した場合、自分に万が一のことがあった際の子供の教育費や家族の居住費などが必要になるため、保障を大きく持つことが一般的です。しかし、子供が独立した後は大きな保障は必要なくなります。
このように、ライフステージに合った保障を持つことで、自然と保険料の節約にも繋がります。
ここからは、水道光熱費の削減方法について紹介していきます。水道光熱費は、生活に必要なコストですが、ちょっとしたポイントを抑えることによって費用を減らすことが可能です。それでは、水道光熱費を減らす方法について詳しく見ていきましょう。
電気代を下げたいと考えた際に一番に思いつくのが、無駄な電気を使わないことではないでしょうか。
しかし、この方法は家族がいる家庭であれば全員の協力が必要になり、ストレスが溜まる原因になったりして、継続が難しい場合があります。そこで、おすすめなのが電気代を下げたい場合は電力会社を変更したり、プランを変更することです。
電力会社はその会社によって特化している部分が異なるため、今の電力会社以外にも他も電力会社を検討することで簡単に電気代を下げることが可能になります。
次に、ガス代を下げる方法について紹介していきます。ガス代を下げたい場合は、電気代を同じようにプランの変更やガス会社を変更することで、ガス代を安くすることができます。
プラン変更によって5%程度安くなることもあるため、同じガス会社の他のプランを確認しておきましょう。
また、ガス会社を変更する場合は、インターネットで申し込みが可能なため、簡単に切り替えることができます。
水道は、洗濯や洗い物、入浴などさまざまなものに使われます。そのため、それぞれ使用料を減らす工夫が必要になります。例えば、洗濯の際は節水タイプの洗剤を使用し、すすぎ1回に設定します。
また、洗いの時間は6、7分に設定し、脱水は4、5分に設定することで、さらに水道代を安くすることができます。洗い物の際は蛇口をシャワー栓に変更し、入浴は湯船にお湯を張ることで節約に繋がります。
ここからは、教育費の節約術についてチェックしていきます。子供の習い事は一度通い始めるとやめにくく、教育費は家計の中で大きな割合を占めてしまう場合もあります。
また、1人目の子供が習っているものを2人目が産まれた際に同じように習うことで、教育費が2倍になり家計が赤字になるケースも多くあります。
先ほどもお話ししたように、教育費の中で習い事は家計を圧迫してしまう場合があります。教育費は子供の将来のために必要なものが多くありますが、特に必要ではない習い事や子供が求めていない習い事はやめることも検討しましょう。
また、教育費は公立の学校や私立の学校かという点や、大学に進学するのかなどの必ず必要になるものもあるため、しっかりと計画を立てることが重要です。
固定費の節約術、最後に車関連の節約術について紹介していきます。車関連の費用を安く済まるためには、どうすればいいのでしょうか。
住んでいる地域によっては車が必要ではない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、車がなければ不便な地域では車関連の支出は、住宅ローンの次に大きな出費になることも少なくありません。
では、そんな大きな割合を占める車関連の固定費を減らす方法についてチェックしていきましょう。
車関連のコストを減らしたい場合に手っ取り早い方法は、あまり自動車に乗らないのであれば売却することです。自動車はあまり乗らない場合でも駐車場代や自動車保険、税金などたくさんのお金がかかります。
他にも車検などの維持費もかなりかかるため、自動車に乗らないのであれば売却し、必要な時にレンタカーを借りるのがおすすめです。こうすることで、自動車をローンで購入している場合であれば、その金額を毎月貯金でき税金や駐車場などのお金もかからなくなります。
自動車を購入する際に本体価格だけではなく、税金やガソリン代などを含めて検討しましょう。例えば、軽自動車や燃費の良いコンパクトカーであれば、ガソリン代を抑えることができます。
車を日常的に使用し手放すことができない方は特に、自動車を購入する際に本体価格以外の維持費などの金額も視野に入れて考えましょう。
車を持っている方で月極駐車場を借りている場合は、駐車場代を安くできる場合があります。一般的に月極駐車場の駐車場代は、利便性の良さなど魅力が高いものほど金額も高くなります。
そのため、妥協できるポイントは妥協して駐車場を変更したり、シェアリングサービスなどを利用することで安く済ませることが可能です。
ここからは、固定費削減で注意したい点について紹介していきます。ここまで固定費の節約術を項目ごとに紹介していきましたが、固定費を減らしたい時にどのような点に注意すればいいのでしょうか。
固定費を減らして節約を上手に続けるためや見直した固定費で確実に節約効果を得るために重要な項目となります。それでは、これから紹介する注意点についてしっかりとチェックしておきましょう。
まず最初に紹介する、固定費削減の注意点はストレスをためないことです。固定費を減らす場合は一度見直しをすることで、長期的に節約効果が得られる方法です。そのため、ストレスが溜まらない程度に見直しを行い、長期で続けられるようにすることが一番大切となります。
固定費を見直して支出を減らす場合は、固定費それぞれの現在のプランなどを確認して払いすぎているものを抑えるようにするのがおすすめです。
次に紹介する固定費を削減する際の注意点は、効果や目的を明確にすることです。節約をしたいと考えたときにすぐに行動することも大切ではありますが、固定費は長期で考える必要があるためどの程度支出を減らすことができるのかを確認しておく必要があります。
このように、しっかりとプランを変更した場合や契約している会社を切り替えた場合の効果を事前に検証しておくことで、無理な節約や間違った節約法を防ぐことができます。
また、クレジットカードの年会費や新聞、スマホアプリの月額料金などは、どのような目的で支払いをしているのか、また生活に本当に必要なものなのかをはっきりとさせることで、無駄な契約を減らし固定費を削減することが可能です。
節約を始める際に思い付く方法が、食費を削ったりという地道な努力だと思います。このような方法は、ストレスが溜まりやすく、長期で継続することが難しいうえ、挫折の原因になってしまいます。
その点、固定費を節約する方法は、一度見直すことで長期的に節約効果が持続し、簡単に節約を続けることができます。
家計の固定費には、住居費や通信費、保険、水道光熱費、教育費、車関連の費用などさまざまな項目がありますが、この中の全てコストを減らす必要はありません。現在の支払額が払い過ぎではないかなど支出の目的や削減時の効果をしっかりと検討してから行うようにしましょう。
また、「経済不況の中で家計を立て直し。安定させるためにできること│マネット」にて家計の立て直しについて詳しく解説されていますので、ぜひ併せてご覧ください。