洗濯物でも特にタオルがふわふわして香りが良いと、とても心地良い気分になります。その時に柔軟剤を使用するという方が大半でしょう。しかし、柔軟剤に頼らず、上手に洗濯を行うことができることをご存知ですか?今回は、柔軟剤を使用せずに行う洗濯方法や柔軟剤を使うことで生じるメリットやデメリットについて徹底解説していきます。
多くの方は、洗濯の際に柔軟剤を使用するほうが良いと思っています。なぜなら、香りが高いだけではなく、柔らかく肌触りの良い生地感に仕上がるからです。
しかし、実は、柔軟剤を使用することで良い作用をもたらす生地もあれば、素材によって柔軟剤を使うと逆にゴワついた仕上がりになることもあります。
そう考えると、一概にどんな質感の素材にでも柔軟剤を使用すれば良いという訳ではなさそうです。では、実際に柔軟剤を使用するとどのような効果が見られるのかについてみていきましょう。
衣類を洗濯する際は、洗剤の他にも「柔軟剤」という画期的なアイテムを使用します。柔軟剤はとても香り高い製品が数多く販売されているため、お好みの香りをチョイスして楽しむことができます。
そんな柔軟剤を使用することは、衣類にどのような良い効果をもたらしてくれるかを確認していきましょう。
効果①衣類の洗い上がりや乾燥後に柔らかくなる
柔軟剤は、衣類同士の繊維が絡み合うことで生地が傷んでしまうことを防ぎ、摩擦を起こさない働きを担っています。そのため、柔軟剤を使用することで素材や繊維をふんわりと柔らかく仕上げることができ、手触り、肌触りとも抜群の効果を発揮してくれます。
効果②衣類を柔らかく洗い上げることができる
衣類の繊維の隅々までコーデイングを行い、摩擦抵抗を防ぎ、柔らかい素材で仕上げることができる柔軟剤は、洗い上がりがとても柔らかく、肌触りも優しくなります。特にタオルはふんわり感とボリューム感を持たせることができ、毎日快適に使用することができるでしょう。
効果③消臭効果と防臭効果を持ち併せている
柔軟剤が持つ性質によってニオイの原因菌を防ぎ、嫌なニオイを元から軽減させる消臭効果や防臭効果を発揮する製品も多く販売されています。そのような製品は洗い上がりはソフトで柔らかく、素材の質感を高めた仕上がりにすることができます。
では、洗濯の際に柔軟剤を使用しない場合、どのような良い効果をもたらすのでしょうか?続いては、柔軟剤を使わない洗濯のメリットを見ていきましょう。
洗濯の際に柔軟剤を使用すると、香りもよく、衣類をふんわりと仕上げることができるため、良いイメージを抱いている方が多いでしょう。しかし、柔軟剤の成分には、殺菌成分や皮膚に刺激となる界面活性剤が配合されているため、お肌に強い刺激を与えてしまう可能性があります。
特に敏感肌の方、あるいは皮膚炎などを患っている方にとっては、柔軟剤を使用することが逆に刺激となってしまい、お肌を傷めてしまいます。このような肌トラブルを避けるためにも、柔軟剤の使用を避けることでお肌への刺激を抑えることができます。
洗剤だけを使用して毎日の洗濯を行っていれば、柔軟剤の費用はかかりません。実際、柔軟剤にもたくさんの種類が販売されており、どれも香りやメーカーによって価格も異なります。高価なものだと大容量タイプでも600円台〜と少し高額になります。
消耗品は必要なものですが、柔軟剤を使用することを控えるだけで手軽に節約することができるということが分かります。
柔軟剤は洗剤と比較しても粘土があるため、洗濯槽に柔軟剤の成分が残ってしまい、洗濯機が目詰まりを起こしたり、層内の汚れにもつながってしまいます。また、洗濯槽が汚れていることで、洗濯物に柔軟剤の固まった成分が付着してしまうこともあります。
このように、柔軟剤は誰でも手軽に使用することはできますが、洗濯槽や洗濯物の汚れの原因になる場合もあります。洗濯機を長く清潔に使用し続けていきたいという方は、柔軟剤をあえて使用しないという選択をすることも必要です。
柔軟剤を使用して洗濯を行うと、その香りはとても高く、ラグジュアリーな気持ちになるでしょう。しかし、中には柔軟剤を使用することで衣類やタオルなどの水分の吸収率が低下してしまいます。さらに、界面活性剤等の成分がお肌に刺激となる可能性もあります。そのため、赤ちゃんが着用する衣類やタオルなどは、柔軟剤を使用しない方がよいでしょう。
柔軟剤は、洗濯物を柔らかく、そしてふんわりと仕上げてくれます。しかし、もし柔軟剤を使用しない場合仕上がりはどうなるのでしょうか。続いては、柔軟剤を使わない洗濯のデメリットについてチェックしてみましょう。
洗濯を行う際に柔軟剤を使用する方は多いです。しかし、もし、柔軟剤の使用を中止すると、これまで洗濯物から漂っていた良い香りがしなくなり、時に嫌なにおいが残ることもあります。このように、柔軟剤を使用しない場合は、衣類などの消臭効果を実感できなくなってしまう可能性があります。
柔軟剤に含まれる成分に、「陽イオン性界面活性剤」があります。この成分は、繊維の滑りを良くする性質を持つため、静電気の発生を防ぐことができます。しかし、柔軟剤を使用せずに洗濯を行うと、洗濯の繊維に摩擦が生じ、静電気が発生しやすくなってしまいます。それだけではなく、静電気によって空中を漂う花粉が衣類に吸着してしまうため、花粉発生の季節は特に注意が必要です。
普段、柔軟剤を使用して洗濯を行うと、繊維を柔らかくコーティングしてくれるため、ふわふわで柔らかく、衣類がふっくらと仕上がります。しかし、柔軟剤を使用せずに洗濯を行うと、繊維が絡み合い、衣類が硬くなってしまいます。
このように、柔軟剤には衣類を柔らかくする性質があり、使用しない場合は繊維へのコーデイング力が弱く、硬い仕上がりになってしまいます。
これだけ私たちの生活の中に「柔軟剤」が浸透していると、これを使わなければ洗濯物をふんわりと仕上げることができないと思ってしまう方も少なくありません。
しかし、実は柔軟剤を使用しなくても、上手に洗濯物を柔らかく、弾性のある、ふんわり感を持たせた仕上がりへと導くことができます。そんな嬉しい洗濯方法を以下にご紹介していきます。
通常、私たちが使用している洗濯洗剤に含まれる成分はアルカリ性のため、洗濯物の繊維の汚れはすっきりと洗い流すことはできても、肌触りにゴワつきのある仕上がりになってしまいます。
そのような仕上がりになることを予防するには、「クエン酸」や「お酢」を、すすぎを行うタイミングに活用するという方法があります。通常、40Lの水に対し、小さじ1杯の量を目安として使用します。
ドラム式と縦型の洗濯機、それぞれ柔軟剤代わりにクエン酸を用いた場合の使用方法は以下の通りです。
【ドラム式の洗濯機&縦型の洗濯機を利用する場合】
【縦型の洗濯機を利用する場合】
基本的にはドラム式の方法と同じですが、すすぎを行う時に小さじ1杯のクエン酸を洗濯槽へ直接投入するという方法でもOKです。
柔軟剤の代わりにクエン酸を使用することで、柔軟剤と同様の効果を発揮してくれるため、とても便利に活用することができます。しかし、このクエン酸は、塩素系漂白剤などと混ざることで有毒ガスが発生してしまうため、決して混ぜて使用することのないよう注意しましょう。
柔軟剤を使用せずに洗濯を行う際は、洗濯物の嫌なにおいを防ぐ効果を期待できる「クエン酸」を正しく使用することをおすすめします。
次は、柔軟剤を使用せずに洗濯を行った後の洗濯物を、いったいどのように乾せば良いか、その乾し方のポイントやコツを詳しくみていきましょう。
洗濯時に柔軟剤を使用しなかった場合、洗濯後に衣類やタオルは繊維が潰れてしまっている状態です。そのまま干すことで硬く乾いてしまいゴワついた仕上がりになってしまいます。そのようなことを防ぐためにも、干す前に洗濯した衣類やタオルを10回程度振り、潰れてしまっている繊維を立ち上げてから干してみましょう。
こうすることで、繊維を立ち上げることで生地に空間が生まれ、乾いた後もふんわりふっくらと肌触りや手触りも良くなります。また、衣類やタオルが乾きやすく、生乾きによるニオイを防ぐ効果も期待することができます。
衣類やタオルを洗濯した後は、太陽の光で完全に乾かすのが正しい干し方だと思っている方も少なくありません。
しかし、実はタオルはわずかに水分を吸収した状態の方が、乾いた時によりふっくら柔らかい仕上がりになります。完全に乾かしすぎることで繊維がパリパリになり、肌触りの悪い状態になってしまうのです。そのため、柔軟剤を使用せず洗濯を行った場合は、風通しの良い日陰干しにすることをおすすめします。
また、太陽の光で乾燥させる場合は、その時間を3時間程度に留め、短時間で乾かすようにしましょう。そうすることで繊維へダメージを最小限に抑えることができます。
柔軟剤を使用せずに行う洗濯方法や柔軟剤を使うことで生じるメリットやデメリットについて徹底解説しました。柔軟剤は洗濯物を柔らかくするだけではなく、香り付けにも最適で、多くの方が利用している洗濯アイテムです。
しかし、柔軟剤は時に使用しない方が衣類にとって良い時もあるため、どんな使い方をすれば良いかを考慮し、上手に活用しながら毎日の洗濯を楽しんでみてください。