効果があるクローゼットのカビ対策とは?発生した時の対処方法も解説!

クローゼットを開けた時に、何か嫌な臭いを感じたら、もしかするとそれはカビのせいかもしれません。常に扉が閉じているクローゼット内ではカビが生えやすいので要注意です。そこで今回は、クローゼットに生えるカビについての知識やカビ予防対策、カビ撃退におすすめのグッズやカビが生えた時の対処方法などについてご紹介します。

クローゼットに生えるカビの基礎知識

クローゼットに生えるカビにはどんなものがあるのか、ここでその原因や発生する時期、衣類に生えるカビの種類などについてご説明します。カビという敵を退治するためにはまず、正しい知識を得ることが大切です。

カビが生える原因

クローゼットの中になぜカビが生えるのか、気になる方もいるでしょう。まずカビが好む環境として、高温多湿、汚れなどが挙げられます。実はクローゼットの中にはこの三条件が揃っているので、カビが生えやすいのです。

まず温度ですが、カビが生えやすいのは主に20~30度だと言われています。室内にどんなにエアコンが効いていても、クローゼットの扉は常に閉じっぱなしなので、中では空気が流れる停滞して温度が上昇しやすくなっています。梅雨の時期や夏などは特にクローゼット内の温度は上がりがちなので注意しましょう。

次に湿度ですが、クローゼットには窓も通気口も付いていないので通気性が悪く、中に湿度が溜まってしまいます。クローゼットがある場所によってはサウナのように感じることもあります。この湿度はカビにとって好条件となるのです。

カビはタンパク質や脂肪といった汚れを好む傾向があります。衣類についた皮脂汚れはカビへの栄養源となってしまいます。このように、クローゼットはカビにとって最高の環境を作り出しているといえるのです。

一年中カビは発生する

カビは高温多湿な環境を好むとご紹介しましたが、だからといって梅雨や夏に生えるとは限りません。冬に暖房を入れると、室内外の温度差により結露ができます。結露による湿気でクローゼットの中の湿度も上がりますし、冬によく使う加湿器によっても湿度は上昇します。

このように、カビは一年中発生するので要注意です。特に夏だけ気をつければよいという訳ではないので留意しましょう。

衣類に生えるカビの種類

衣類に生えるカビにはどんな種類があるのか、ここでチェックしてみましょう。衣類に生えるカビは主に「白カビ」と「黒カビ」の2種類に分けられます。「白カビ」は一見すると綿や毛がついているように見えますがカビの一種です。特に黒い衣類についていると目立つので気になりますよね。白カビは比較的取り除きやすいのが特徴です。

一方「黒カビ」は繊維の奥の方まで根を生やしていることが多く、一度生えると除去するのが難しいです。自力で取れない場合はクリーニングに出す必要がありますが、状況によってはクリーニング店が拒否することもあるので要注意です。同じカビでも特に厄介な黒カビが生えないように気を付けましょう。

クローゼットのカビ対策【カビ予防】

クローゼットにカビを生やさないためにはどうしたらよいのか、ここでクローゼットのカビ対策やカビ予防についてご説明します。早速今日から実践してみて下さい。

カビ予防①詰め込み過ぎない

クローゼットに服を収納する時は、詰め込み過ぎないことも大切です。適度に空間を設けることにより、服に湿気が溜まるのを防ぎ、風通しもよくなります。詰め込み過ぎると服にしわも寄りますし、目的のアイテムが探しにくくなります。

クローゼットに収める服はその上限を決めておくとよいでしょう。たとえば、この棚には10枚まで、かける服は10着までというようにルールを設けておくと、無用に増えていくのを防げるはずです。

カビ予防②換気をする

室内の換気をするために窓を開ける方も多いですが、同じようにクローゼットの扉も開けて換気をするように心がけましょう。内部に風を通すことにより、湿度や気温の上昇を防ぐことができます。

開けっ放しにすると邪魔な場合は、就寝時に開けておく、留守をする時に開けておくなどタイミングを選んでみて下さい。たまに窓を開けた状態でクローゼットの扉も同時に開けておくとよいでしょう。

カビ予防③衣類は完全に乾かして収納

洗濯した衣類は完全に乾かしてから収納しましょう。半乾きやどこか一部が湿っている状態で収納すると、衣類に皮脂類の汚れが付いていなくてもその湿気でカビを引き寄せてしまいます。

また、着用した衣類をそのままクローゼットに収納するのも控えるようにしましょう。身に付けた衣類は、着用している間に湿気を含み、生地の内部が湿っている可能性があります。手で触れてみて湿っていないと思っても、念のため一晩ハンガーにかけてクローゼットの外にかけておくことをおすすめします。

カビ予防④カビ防止や湿気対策グッズを設置する

カビ防止や湿気対策グッズなどを利用するのも一案です。湿気は水分の重さで下の方に溜まりやすいので、除湿剤はクローゼット内の下の方に設置しましょう。衣類専用の除湿剤も販売されており、除湿だけでなくノミやダニ防止効果、防臭効果がある商品もあるのでチェックしてみましょう。

クローゼットのカビ対策【おすすめグッズ】


クローゼットのカビ対策に便利なグッズは色々あります。ここでおすすめグッズについてご紹介するので、選ぶ時の参考にしてみて下さい。

おすすめ①Yoitas コンパクト 除湿機 クローゼット 小型

Yoitas コンパクト 除湿機 クローゼット 小型

コンセントが近くにない場所や、狭い場所での除湿
ペットボトルサイズの『コンパクトさ』

この除湿器であれば、コンパクトサイズなので場所をとりませんし、電源不要な上に水捨てをしなくてもよいので、コンセントのないクローゼットの中で使用するのにぴったりです。除湿ボトルの水分が満タンになったら、ドライスタンドで乾燥させることにより再利用できます。

ウェットサインがついており、除湿が完了すると、それまでオレンジ色だった部分が濃い緑色へと変わるのでチェックしやすいのもポイントです。乾燥させる電気代は1回あたり約1.5円と省エネ効果もあるので、半永久的に愛用できます。様々な安全検査をクリアしているので、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して使えます。

おすすめ②コジット パワーバイオ 押入れのカビきれい

コジット パワーバイオ 押入れのカビきれい

商品サイズ (幅×奥行×高さ): 105mm×22mm×140mm
押入れの天井に貼るだけの防カビ剤

この商品はバイオ、つまり微生物の働きを利用して、カビや臭いを抑制してくれます。白いケースの中には休眠状態のバイオが入っており、封を開けると空気と湿気に触れることにより休眠状態から活性状態となり、空気中にある栄養分を餌として活動します。

クロカビやコウジカビ、アオカビ、アカカビ、カワキコウジカビといった5種類のカビに効果を発揮するだけでなく、家の4大悪臭と言われるアンモニア、酢酸、トリメチルアミン、硫化水素への消臭効果も抜群です。これ一つで、カビ対策だけでなく臭い対策もできるので一石二鳥です。

おすすめ③エステー 備長炭ドライペット 除湿剤 使い捨てタイプ

エステー 備長炭ドライペット 除湿剤 使い捨てタイプ

場所を選ばず、どこにでも気軽に置ける汎用タイプ
商品サイズ(幅×奥行×高さ): (120mm×277mm×77mm)×4個

除湿剤に備長炭と活性炭を特殊配合した商品で、湿気をとりつつも気になるニオイも脱臭してくれるという優れた商品です。室温25℃、湿度80%の場合、コップ2杯以上の水分を除湿できます。これがあればクローゼット内の除湿も完璧です。他の商品と比べてもコスパがよいので、あまりお金はかけたくないけれど効果のあるものが欲しいといった方にもおすすめの一品です。

クローゼットのカビ対策【発生した場合の対処方法】

クローゼットの中にカビが発生した場合、どのように対処したらよいのか悩むかもしれません。ここでは自宅でできる対処法についてご紹介します。まず自分でチャレンジしてみて、どうしても結果が出なさそうな場合はハウスクリーニングなど、プロの力を借りるようにしましょう。

対処方法①エタノールで除去

まずエタノールを使ってカビを除去する方法についてご紹介します。エタノール、霧吹き、乾いた雑巾、ゴム手袋、マスクを用意します。エタノールは肌に触れると肌荒れを起こすので、素手では触れず必ずゴム手袋を着用するようにしましょう。また、吸い込み過ぎないようマスクをし、換気しながら除去します。

消毒用のエタノールはそのまま使えますが、濃度の高い無水エタノールの場合は水とエタノールが2対8の割合になるようにして配合し、霧吹きに入れます。クローゼット内の気になる部分に吹きつけ、乾いた雑巾で拭きます。最後に乾拭きをしたらおしまいです。

対処方法②台所用漂白剤で黒カビ除去

根をしっかりと生やしている黒カビを退治するためには、台所用漂白剤が活躍します。まず、台所用漂白剤、霧吹き、乾いた雑巾、ゴム手袋、マスクを用意し、エタノールの時と同じ配合で台所用漂白剤と水を混ぜ霧吹きに入れます。

黒カビに吹きかけ、雑巾で拭き、最後に乾拭きをします。雑巾に直接配合した液体を含ませて拭くのも一案です。黒カビをしっかりとふき取りましょう。

クローゼットのカビ対策をして大事な衣類を守ろう

今回はクローゼットのカビ対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか?クローゼットの中にはカビが繁殖しやすいので、必要な対策をとって大事な衣類をカビの脅威から守るようにしましょう。クローゼット内には余裕を持たせ、適度に換気をしたり防カビおよび除湿剤などを利用したりして、カビ防止に務めましょう。

その他の関連記事はこちらから