人間の手の届かない場所からの撮影などを容易に行ってくれるドローンは、市場に出回って数年がたち、今やだれもが使えるガジェットになりました。ビジネスなどでも実際に活用がされているドローンですが、様々なメーカーから登場しています。今回は、人気のおすすめ機種や選び方などを紹介します。
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ドローンと言えば、大抵の方は小さい回転羽が4つ付いて飛び回る機械をイメージされるかと思います。明確に定義がされているわけではありませんが、無人の小型航空機と言えば大体当て嵌まる事でしょう。
もともとドローンというのは「雄バチ」という意味を持っており、蜂の様に音を出しながら飛ぶさまから付けられたと言われています。内蔵したカメラで空撮を行ったり、ドローン同士でレースをしたりと、一般に浸透しています。
ドローンの活用で最も思い浮かべられやすいのが、空からの撮影でしょう。テレビ番組などではそれが最も顕著で頻繁にドローンを使った空撮を目にすることができ、また一般人も容易に入手できることから、YouTubeなどの動画媒体でもアマチュア、プロ問わず用いられています。
仕事で言えば、農業での農薬散布などが有名でしょう。もとは非常に高価な産業用の無人ヘリが使われていましたが、とても安価なドローンが台頭しています。また、測量等を行う建設現場、物流、防犯、災害時の捜索など幅広いシーンで用いられています。
そんなドローンを開発している有名なメーカーとしては、まず中国の最大手、DJIが挙がります。ちょっとした娯楽用、エントリーモデルから本格的なプロフェッショナル向けのハイエンドモデルまでさまざまな機種を取り扱っています。
ライズテックも有名どころであり、特に初心者向けの直感的な操縦で楽しめる「Tello」モデルが人気です。ほかにもフランスに本拠地を置くパロットはスマホやタブレット対応、車載可能な機種なども手掛けています。
以上、ドローンがどんなものなのか、どんな場所で活用されているのかなどについて、簡単にではありますが解説しました。広く一般的に普及した現在、多数の機種が登場していますが、その中での選び方の基準について紹介します。
まず1つは種類です。ドローンの種類は大きく分けて、トイドローン、空撮ドローン、産業用ドローンの3種があります。1つ目のトイドローンは200g未満の軽量さで操作もしやすく、またドローンに適用される航空法の規制も比較的少ないため、気軽に扱えます。
2つ目の空撮ドローンとは、その名前の通り空からの映像撮影などが得意なものです。ハイスペックなカメラを搭載し、最大飛行距離も長大です。そして3つ目の産業用ドローンは、活用シーンでも紹介したように農業や建設現場と言った仕事場で用いられるタイプです。
飛行制御システムや耐久性能など、どの点を取ってもドローンの中では最も高いスペックであり、その分値段も数十万円する機種がざらにあります。
続いて、本体のサイズについてです。これについてはトイドローンが比較的コンパクトで、手のひらサイズレベルですので持ち運びなどもしやすいです。対して空撮ドローンなどは本体のサイズが大きくなりますが、より綺麗な映像を撮影できます。
価格については、トイ、空撮、産業用の順に高くなっていきます。トイドローンであれば1万円以下、空撮だと1万円からハイエンドなモデルだと10万円台程度、産業用は10万円を容易に超える価格帯になります。
最後に機能面です。例えばGPS機能が搭載されていれば自動的に機体の位置が検知され、飛行中の安定性が増します。自動ホバリング機能などもあり、飛行ではなく撮影などに集中したいのならば搭載されていてほしい機構です。
ドローンの選び方の基準についてもそれぞれ解説しました。ここからは、本題である人気メーカー製の推奨ドローンを紹介していきましょう。まずは初心者向けの扱いやすい機体からになります。
1点目はholystoneのミニドローンになります。4か所のプロペラにはすべてガードが備わっており、安全な操作が可能、本体で使えるバッテリーは合計3個付属し、最大で21分間の飛行が可能になります。
低速、中速、高速の3段階の速度調整や、撮影に集中できる自動ホバリング機能、初心者に優しいワンキー起動、着陸に宙返りなどの多彩な機能を備えており、5千円台というお求めやすい価格帯になっています。
初心者向けでありながら、初めて使う方に優しい様々な機能を持っているモデルもあるなど、非常にコスパに優れるドローンもあります。続いては、扱った経験のある中、上級者向けのスペックの高いモデルの紹介です。
同じくHolystoneの、GPS搭載ドローンになります。GPS +GLONASS衛星にオプティカルフローポジショニングシステムで飛行の安定性を向上させ、4KFHDカメラで鮮明な映像撮影が可能です。本体は羽の部分を折りたたみ、専用ケースへコンパクトにしまっておけます。
3点目は人気メーカー、DJIのモデルです。10万円台の空撮用に位置するドローンで、最高で8Kという非常に高彩度の映像撮影を行え、アプリをタップするだけで自動的に撮影もできます。滑らかな4K60fps、シーンによってパラメーターを調整するスマートフォト機能もあるなど多彩です。
同じくDJIのマビックシリーズのZoomは、光学2倍ズームレンズによって画質をそのままに2倍のズームが可能なモデルです。こちらも4Kの映像撮影に対応しており、ハイパーラプスによってタイムラプス映像撮影も行えます。
PARROTのANAFIは、4KHDRカメラを搭載しています。180度のジンバルや最高で2.8倍までズームしての空撮も行う事が出来、自動追尾によってコントロールをしなくとも追尾可能、SmartDroniesで自動撮影もしてくれます。
中、上級者向けのモデルというだけあって、値段も相応に張りますがそれに見合うだけの美麗な映像を撮影出来たり、各種の便利な機能を備えていたりします。最後の5点は、200g未満の小型軽量なモデルの紹介に移ります。
こちらもHolystoneのカメラ付きドローンです。720p1280×720の高画質写真、動画の撮影ができるカメラを搭載、操縦者目線で前後左右を判断するヘッドレスト機能で簡単な操縦や撮影ができます。バッテリーの残量が少なくなると、30秒ほどの自動着陸で知らせてくれます。
DJI製のコンパクトで軽量なドローンになります。本体重量80gと重さを感じさせない程の重量であり、電子式の映像ブレ補正で撮影した写真や動画は安定、その状態で720PのHD動画や写真を撮影できます。
ポテンシックのGPS機能付きモデルです。気圧センサーによって高度を維持、更にアメリカ、ロシア双方の衛星測位GPSシステムで狙った通りの位置での操縦ができます。オートリターンで初心者にも使いやすく、連携したスマホのGPSでの随意飛行も行えます。
DJIの空撮向けコンパクトドローンです。4Kカメラを3軸ジンバルと4倍ズームでどこでも撮影させられ、数回のタップでプロ並みの映像や写真を撮影するクイックショットが便利です。
最後の10点目はGフォースのスカイハイです。電動チルトカメラによって飛行中のカメラアングル変更も自由に行え、静止画なら4Kで撮影できます。本体底にデュアルカメラがあり、シーンごとで撮影するカメラの切り替えも可能です。
どのモデルも魅力的でそれぞれに特徴のあるものばかりですが、ここで200g以上の重さのドローンを飛ばす際には、注意しておかなければならない事があります。
それは、ドローンを使った飛行撮影の許可や承認を得る必要がある事です。最低でも使用する10日前に指定の航空局へと申請を行う事が義務付けられており、郵送、もしくはオンラインでの申請ができます。
こうした申請が必要なのは200g以上のドローンですが、実はその重さに満たないドローンでも規制がかけられており、国の重要施設や私有地の上空、高速道路や新幹線の上空、変電所等と言った場所では飛行を禁じています。
リーズナブルなモデルからハイエンドなモデルまで、各種様々なドローンがあります。普通ではできない場所からの撮影ができるのは非常に便利且つ面白いですから、ぜひ気に入ったモデルを使ってみて下さい。