妊娠、出産、育児にはお金がかかりますので、出産や出産後の生活にに備えるためにも妊娠しても働きたいと考える女性は多いものです。とはいえ、妊婦さんは、妊娠初期、中期、後期と体調不良やマイナートラブルに見舞われるため、仕事をするのは大変です。この記事では、どんな仕事が妊婦さんに向いているのか、また妊婦さんが仕事で注意すべき点などを解説します。ぜひ参考にしてください。
長時間の立ち仕事は、当然ながらお腹や腰に負担がかかるだけでなく、同時に血行不良の原因にもなります。体内の血流が滞ると冷え性が悪化するので、細心の注意を払う必要があります。
重いものを持つと、お腹に大きな負担がかかり、流産や早産のリスクが大きく高まります。特に、まだお腹の中で赤ちゃんが安定していない妊娠初期には注意が必要です。
重い荷物を持たないことはもちろんですが、手を上げて伸ばしたり、物を持ち上げて引っ張ったりすると、お腹に負担がかかるので注意してください。
身体的な面では、つわりがあったり、お腹が大きくなって思うように身体を動かせなかったり、仕事でもいつもより疲れを感じやすくなったりします。また、妊娠中は免疫力が低下するため、感染症にかかりやすくなると言われています。
細菌やウイルスに対する抵抗力が弱まっているため、感染症にかかると合併症や重症化する可能性があり、母子感染はお腹の赤ちゃんにも影響するため、いつも以上に注意が必要です。
そのため、休憩が取りやすい場所で仕事をしたり、一人で休憩が取れる在宅ワークをすることをおすすめします。
そこで、ストレスなく仕事ができる職場を選ぶのは大切です。ノルマに追われたり、人間関係がギクシャクしているような職場は避けたほうがいいでしょう。
ただし、コールセンターの中にはクレーム対応や問い合わせ対応など、精神的に負担のかかる仕事もあります。仕事内容をよく理解した上で判断しましょう。
個人宅や会社のポストにチラシやダイレクトメールを投函する仕事なので、指定された地域をくまなく回るので良い運動になります。
原付バイクを使って配る方もいますが、運動不足の人にはウォーキングや、自転車を使うのも良いでしょう。また、今まで足を踏み入れたことのない場所を見て回ることで、気分転換にもなります。
妊婦さんがポスティングのアルバイトを選ぶ際には、過度な運動を必要としない、ノルマがない、配布エリアが狭いなどの条件で探すとよいでしょう。
ただ、近年はGoogle翻訳などの進化により、簡単な文章の翻訳はあまり必要とされなくなってきています。一方で、法律、医療、工業製品、IT、契約書、特許などの専門的で難しいジャンルはまだまだニーズがあります。
映画やグルメ、ビジネスなど様々なジャンルの案件があるので、自分の好きなジャンルを選んで気軽に始められます。文章を書くのが好きな方におすすめです。
しかし、学生時代に作文を書くのが苦手だった、手紙を書くのも好きではなかったなど、文章を作成することへの苦手意識がある方がおられます。
ライターと一口にいっても、経験談を求めるものや、ブログでレシピや商品の感想を書く内容の仕事など、クライアントによっても内容がさまざまです。
これまでにライティングの仕事をしたことがない方でも、初心者歓迎の案件はたくさんありますので、一度この機会に挑戦してみてもいいかもしれません。
ただし、細かい作業が多いので、挫折しないように注意が必要です。デスクワークに慣れている方であれば、データ入力の仕事にもすぐに慣れることができるでしょう。
受付は女性の割合が多いため、妊婦さんへの配慮や理解があり、妊娠中でも働きやすい環境が整っています。時給も比較的高く、安定した仕事です。
過去に接客業の経験がある方は、そのスキルを活かして活躍できますので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、歯科助手は他の職業に比べて復帰率が高いと言われています。経験者であれば、即戦力として活躍できるため、復帰が評価されます。
試験監督の仕事は特別なスキルを必要としないため、幅広い年齢層の方に人気があります。また、簡単な作業が多いので、プレッシャーを感じることもありません。
とはいえ、仕事は土日や祝日に行われることが多く、労働時間も多くないため、収入はあまり期待できません。フルタイムで働きたい方には向いていない仕事です。
宛名書きの仕事の最大のメリットは、自宅で好きな時に取り組めることです。ただし、常に仕事が豊富にあるわけではないので、稼げる時期と稼げない時期が偏ることもあります。
実績があれば、継続的に仕事をもらえる場合もありますので、丁寧に仕事をして、相手の信頼を得られるように心がけましょう。
家でゆっくり過ごしながら、生まれてくる子供の健康を願うというのも一つの選択肢でしょう。一方、妊婦さんは絶対に働いてはいけないというわけではありません。
もちろん、体に負担をかけるような働き方はすべきではありませんが、実際に妊娠中に働いている方はたくさんいます。
では、あえて妊娠中に仕事をする人たちは、どのような理由で仕事を続けているのでしょうか。以下に妊娠中に働くことのメリットを挙げていきます。
人によっては、これらの費用が大きな負担になることもあります。そのような場合は、妊娠中に少しでも働くことで、経済的な余裕が生まれます。
仕事をしていれば、嫌でも外に出なければなりませんし、人と会って話したり笑ったりすることで、ストレスはかなり軽減されます。
外で同僚や接する人と旦那さんには話さないような悩みを相談できれば、気晴らしになります。妊婦さんが精神的な安定を得るためにも、働くということが解決策になる場合があります。
また、自分自身も、休んでいた期間が少ないほど、復帰後の職場への適応が早くなることでしょう。最近では、女性の職場復帰に積極的な企業も多く、子供を持つ女性にとっても働きやすい環境が整ってきています。
出産後の復職をメインに考えるなら、主治医と相談しながら、無理なく働けるようになるまで働き、出産後はできるだけブランクを空けずに復帰するのがおすすめです。
また、労働基準法では、妊娠中の女性が申し出れば、残業や深夜、休日出勤をしてはいけないと定められています。上司と相談して、体に負担をかけないように働きましょう。
体調が悪いときは、自宅でお惣菜や宅配便を利用して楽をすることも大切です。また、休みの日は体を十分に休めてリフレッシュし、ストレスを溜めないようにしましょう。
とはいえ、妊婦だから助けてもらって当然という態度では、周りが疲れてしまいます。日頃からみんなが支えてくれていることや気遣ってくれていることへの感謝の気持ちを伝え、丁寧なコミュニケーションを心がけるようにしましょう。
また、仕事を続けるにしても、どのような内容の仕事を選ぶかは心身に影響を与えます。いずれにしても、妊娠している時期には、決して無理をしてはいけません。
特に仕事を続ける方は、妊娠中は心身の変化が顕著に現れますので、仕事をしながら家事との両立を気にしすぎると、体調を崩しかねません。ご主人と協力して、家事の一部を手抜きするなど、無理をしすぎないようにしてください。