ストローを切ったようなパイプを使った枕を見たことがある方も多いのではないでしょうか。パイプ枕は、サイズや硬さがさまざまで、自分に合ったものを選びやすいのが特徴です。当記事内では、パイプ枕を使うメリットや、快眠のための使い方のコツ、上手な洗い方などを紹介します。これからパイプ枕の使用をお考えの方、また現在使用中のパイプ枕のお手入れが気になる方はぜひ参考にしてください。
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パイプ枕の最大のメリットは、通気性の良さです。パイプ自体がストローのような円筒形をしているため、他の素材に比べて通気性が高いのです。また、パイプ枕は基本的にプラスチックでできているので、虫の心配もありません。ダニやカビにも効果があるというのも大きな魅力です。他にも、洗濯機で丸洗いでき、お手入れが簡単なのも大きなメリットです。
メーカーから販売されているパイプ枕は、消費者が自分で量を調整できるようにあらかじめパイプが多めに詰め込まれていることがあります。そのことに気づかずに、パイプ枕のような硬い素材の枕を、詰め物の量が多いまま使ってしまうと、後頭部にフィットせず、とても硬く感じてしまうことがあります。
後頭部への圧迫感が強くなり、フィット感がないために肩や首が凝ってしまうのです。そんなときは、まず枕の中のパイプの量を調節してみましょう。そうすることで、後頭部や首への枕のフィット感が高まり、肌への硬さの感じ方が大きく軽減される場合があります。
パイプ枕は、後頭部や首のカーブに隙間なくフィットするのが理想です。そうすることで、体の一部分に集中していた負荷が全身に分散されるため、より快適な睡眠をとることができるようになります。この理想の形になるまで、量を調整してみましょう。
上記のようにタオルを敷くことで、硬さを和らげることができますが、そうなると今度はパイプ枕の最大の特徴である通気性が悪くなることは否めません。通気性を確保しつつパイプ枕を柔らかくしたい場合は、柔らかいパイプを詰め替えてみましょう。
通常の硬いパイプはポリエチレン製ですが、エラストマー製のパイプもあります。このパイプはゴムのような弾力性があり、使用感がソフトになります。
寝返りを打つと、枕の中のパイプが動いて頭が下にずれ、安眠の妨げになるという方もおられることでしょう。その場合は、パイプの量を増やすのが一番簡単な対処法です。パイプが動きすぎないようにすると同時に、後頭部にぴったりフィットする適量を見つけて調整してください。
パイプ枕のリフィルは、インターネットや店舗で購入できます。パイプは、硬いものから柔らかいものまで、さまざまな種類が販売されています。西川のパイプ枕のように、買ったときとまったく同じ素材のリフィルが売られているものも多いです。心配な方は、購入する前に、専用の詰め替え用パイプがあるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
【洗い方】
以下の手順で、簡単にきれいに洗うことができます。
側生地は別にして洗濯機で洗いましょう。
パイプ枕を乾かすときのコツですが、パイプに水が溜まらないように、何度か向きを変えて乾かします。パイプ枕は一見乾いているように見えても、中に水が入っていることがあるので、時間をかけてしっかりと乾かすことをおすすめします。
パイプ枕は、乾燥機で乾燥できるものとできないものがあります。具体的には、枕についているタグのマークを参考にしてください。高温乾燥機対応、低温乾燥機対応、乾燥機使用不可など、枕の種類によってタグが異なります。
もし、枕にこうした表示がついていない場合は、天日干しにしたほうが無難です。天日干しにすると殺菌効果があり、洗濯できない場合でも枕をある程度清潔に保つことができます。ただし、どうしても洗濯したいという方は、購入時にしっかりとタグや洗濯方法の確認をしておきましょう。
ここからは、ぐっすり安眠をサポートしてくれる、おすすめのパイプ枕をご紹介します。こだわりの商品が多いですので、1つ1つ特徴を確認して自分にぴったりの枕を見つけてください。
ゴムのような弾力性のあるTPEを中材に使用した「ぐっすりパイプ枕」は、フィット感に優れた新感覚の枕で、3D立体構造と新素材の採用により、どんな寝姿勢でも寝返りが打ちやすく、首や肩に負担をかけずに、寝姿勢をサポートしてくれます。
サジーノのパイプ枕は両面仕様になっており、春夏秋冬に適用できるパイプ枕になっています。夏用の涼しい面は、肌が生地に触れたときにサラッとした心地よい冷たさを感じます。寝苦しい夏の夜でも、快適な睡眠をとることができます。首周りは完全に分離した5点独立構造で、肩・首・頭をしっかりサポートしてくれます。
センター部分をヘコませて、サイド部分をふっくらとさせることで寝姿勢を安定させ、首を水平に保つことで、睡眠時の全身への負担を軽減します。この枕を使用することで、睡眠時無呼吸症候群の原因となる、いびきや仰向け寝を回避できます。
このこだわりの枕は、医学博士で人間科学の専門家である橋本修左先生と、寝具の老舗である東京西川の共同開発です。仰向けで寝たときに首をしっかりと支えるために、首の部分の形状が独立しています。この独立した形状により、パイプが横に流れるのを防ぎ、首部分の高さを確保しています。
さらに、首元と後頭部の2段階の高さ調節が可能なので、自分に合った楽な寝姿勢を作ることができます。補助パイプが付属しているので、高さが足りない場合はパイプを追加することも可能です。
逆に、枕の高さが低いと感じたら、パイプを減らして高さを調整することもできます。詰め物のパイプは通気性があるので、枕を常に清潔に保ちたい方にもおすすめです。
西川の枕はすべてこだわりの日本製なので、自信を持っておすすめできます。やわらかい枕が苦手な方におすすめのパイプを使用した枕で、上部にパイプを詰めています。吸湿性・吸水性が高く、高密度に織られているので、ダニが侵入しにくい設計となっていますし、スウェーデンで生まれた最新の抗菌・消臭加工で、アレルギーが気になる方にもおすすめです。
以上、パイプ枕の使い方やお手入れ方法についてご説明しました。まず何よりも、パイプ枕を自分の頭にぴったりフィットさせることを意識して調整することが大切です。そうすることで、睡眠時の後頭部や首のリラックス度が大きく変わります。
また、枕は毎日使うものですから、生乾きのにおいがしたり、形が崩れていたりすると、快適な眠りを奪ってしまいます。ここでご紹介した正しい方法でお手入れすることで、毎日快適な枕で上質の睡眠を手に入れましょう。