日本には、大小合わせて約46万社の工務店があります。そのため、新しく家を建てようとするとき、どのハウスメーカーや工務店に依頼するか迷うのは当然のことと言えます。住宅と一口に言っても、完成した住宅を購入する「建売住宅」と、施主の希望する仕様で建てる「注文住宅」、2つのタイプに分けられます。ここでは、初めて注文住宅を購入される方のために、ハウスメーカーや工務店の選び方についてご説明します。
目次
ハウスメーカーとは、部材を大量生産し、材料やデザイン、工法など規格化・工業化された住宅を提供する工務店のことです。
ハウスメーカーの特徴は、戸建住宅を中心とした住宅事業を広域に展開していることでしょう。施工はシステム化されており、地元の工務店が施工するのが一般的だと言われています。
ただし、ハウスメーカーに明確な定義はなく、全国展開している住宅会社や、全国展開で事業規模を拡大している工務店などもフランチャイズに含まれることがあります。
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いざ、「ハウスメーカーで家を建てよう」と決めても、いざ調べるとなると、会社の種類が多すぎて決められないという方がほとんどではないでしょうか。
ハウスメーカーにはそれぞれ特徴があるので、それぞれのご家庭に合ったハウスメーカーを選ぶことが大切です。ここからは、おすすめのハウスメーカー選びを順番にご紹介していきます。
ハウスメーカー選びでまず大切なのは、予算を決めることです。世帯収入や退職金などの収入から、教育費や車の維持費などの諸費用を差し引き、無理なく払えるローンを明確に算出します。
住宅ローンの返済額は、一般的に「年収負担率の25%以内」といわれています。また、住宅ローンの借入額の目安は「月々の返済額の340倍」ほどになります。
なお、土地を購入して家を建てる場合は、「土地代」「建築費」も購入総予算に含まれることになるので注意が必要です。
中古住宅を購入してリフォームする場合は、「中古住宅にかかる費用」と「リフォームにかかる費用」を必ず予算内に収めましょう。
ハウスメーカー選びで最も重要なのは、優秀な営業担当者がいるかどうかだと言われています。営業担当者の能力が低いと、当初のプランとはかけ離れた家ができてしまうこともあります。
営業担当者を判断するポイントは、その人の経験年数と知識です。経験年数が長く、知識の豊富な営業担当者がいるハウスメーカーを選びましょう。目安としては、最低でも1年です。
それ以下の場合は、契約から家づくりまでの全行程を経験していない可能性があります。全体の流れを経験し、理解しているかどうか、質問することで確認しましょう。
家づくりに関する知識が豊富であることも大前提です。また、他社にはない自社の強みや技術、計画地の特性などを理解していることも重要です。
駐車場計画、日照、近隣住宅との関係、プライバシー、災害リスクや地震対策など、そのアドバイスは信頼できるものです。また、家づくりは「打ち合わせ」「契約」「工事」の3つの段階で構成されています。
すべての段階で、施主の要望を理解した営業担当者が窓口として立ち会うことが理想的です。しかし、会社によっては、間取りを担当する設計担当者と、工事を担当する工事担当者とで、窓口が変わってしまうことがあります。
これでは「話がまとまらない」といったトラブルに発展しやすいので、最初の段階で必ず確認するようにしましょう。
注文住宅は大きく分けて、木造と鉄骨に分けられます。ハウスメーカーによっては、どちらか一方を提供しているところもあれば、両方を提供しているところもあるので、自分が建てたい素材に合わせて選びましょう。
木造は鉄骨に比べて耐用年数が短いですが、その分コストを抑えやすいというメリットがあります。木造は地震や火事に弱いというイメージがありますが、どのハウスメーカーも独自の工法であらゆる災害の被害を軽減することに成功しています。
鉄骨は高価だとはいえ、工場で組み立てることが多いので、品質のばらつきが少ないのが特徴です。鉄骨は断熱性が低く、冬は寒くなりやすいので、全館空調や床暖房を導入すると快適に過ごせます。
4点目は、デザインです。和モダン、シンプルモダン、北欧スタイルなど、各ハウスメーカーが得意とするデザインはさまざまです。理想のデザインがあれば、それを得意とするメーカーに依頼することが成功のポイントです。
メーカーによって得意とするデザインは異なります。雰囲気をつかむには、カタログやテナントハウスの見学会などを利用しましょう。
実際に人が住んでいる家を見ることで、新居のイメージが湧きやすくなります。ただし、カタログや住宅展示場で見る家は、実物よりも大きく、広々としたものが多いので注意が必要です。
また、デザインもトップクラスの社内デザイナーが手掛けているため、実際よりも良く見える傾向があります。そのため、あくまでも家の雰囲気を知るために利用するのがベストです。
希望の予算と内容でやってくれるハウスメーカーを自力で探すのは正直難しいかもしれません。ここでは、ハウスメーカー選びに悩んでいる方のために、大手・人気のハウスメーカーを10社ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
アキュラホームは、2020年まで9年連続でグッドデザイン賞を受賞するほど、住宅デザインに高い評価を得ているハウスメーカーです。
安価な建築価格で注文住宅を建てられることで人気があり、平屋から2階建て、3階建て、2世帯住宅など、さまざまなニーズに対応した商品を展開しています。
価格が安いと住宅性能に不安を感じる方もいるかもしれませんが、アキュラホームは断熱性能や気密性に優れ、快適に暮らせる住宅設備が整っているため、高い評価を得ています。
アキュラホームは日本全国の工務店と強いネットワークを築いているため、注文住宅を建てる際に資材を安く仕入れることができるのも強みです。
さらに、アキュラホームでは、プロのデザイナーが全ての住宅の設計・デザインを行っているので、自分の理想のデザインを実現したい方にはおすすめのハウスメーカーと言えます。
工法 | 木造 |
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坪単価(万円) | 40~88 |
保証 | 最大35年間 |
施工地域 | 関東~関西の一部 |
三井ホームは1974年に設立されたハウスメーカーです。注文住宅、分譲住宅、土地活用、診療所・施設建設など幅広い事業を展開しています。
三井ホームの注文住宅は、独自の技術で耐震性・耐熱性・耐久性など優れた性能を実現しています。空間を緩やかに仕切る「スカラ」シリーズや、光をふんだんに取り入れる「ルーカス」シリーズなど、開放感のある商品を提供しています。
また、エレガントな住宅を好まれる方には、西洋クラシックスタイルのデザイン住宅を提案しています。
さらに、三井ホームでは、10年ごとに有償メンテナンス工事を行うことで、基礎・構造躯体部分を60年保証していますので、より安心して申し込みができるのではないでしょうか。
販売時には買取保証制度もあるので、将来的に売却を考えている方も安心です。希望に寄り添った自由度の高い設計に魅力を感じたら、ぜひ問い合わせてみてほしいハウスメーカーの一つです。
工法 | 木造 |
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坪単価(万円) | 50~98 |
保証 | 最大30年間 |
施工地域 | 全国(沖縄を除く) |
戸建住宅販売戸数第2位のセキスイハイムは、1947年創業の大手ハウスメーカーです。注文住宅やインフラを支える資材、通信機器などの製品開発など、幅広い事業を展開しています。
セキスイハイムは、高性能で間取りの自由度が高いハイグレードな鉄骨造住宅で人気のハウスメーカーです。鉄骨造は接合部を強固にする「箱型ラーメン構造」を採用し、耐震性・耐久性に優れています。
また、省エネ・創エネ機能を備えた住宅で、太陽光パネルや蓄電システムの活用により、昼夜を問わず電力の自給自足を目指しています。
また、住宅の性能を十分に保ちながら、間取りを自由に設計できることも大きな特徴です。幅広い年齢層の方におすすめできるハウスメーカーです。
工法 | 木造、鉄骨 |
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坪単価(万円) | 60~90 |
保証 | 定期点検2年間無料 |
施工地域 | 全国(沖縄を除く) |
戸建住宅販売実績No.1の積水ハウスは、1960年創業の大手ハウスメーカーです。戸建住宅をはじめ、「グランドメゾン」などのマンション、賃貸、リフォームなど、住まいに関するさまざまな事業を展開しています。また、積水ハウスは、オフィスビルやホテルの開発事業も行っています。
積水ハウスは、日本全国(沖縄を除く)で住宅を建設している大手ハウスメーカーです。木造・鉄骨造のハイグレード住宅が中心で、一級建築士をはじめとするプロの専任スタッフが設計を担当しています。
自由設計が可能なので、新しい住まいへの希望を叶えてくれるハウスメーカーとなっています。地震対策は独自の技術で、震度7の地震にも耐えられる作りですし、躯体の初期保証が30年であることもポイントです。
鉄骨には、強度が高く設計の自由度が高い「ダイナミックフレームシステム」と、地震の際にエネルギーを吸収する「シーラス」という構造を採用しています。
木造では、積水ハウス独自の技術で非常に強度の高い「シャーウッド工法」を用いています。会社の規模や安定性を重視したい方におすすめです。
工法 | 木造、鉄骨 |
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坪単価(万円) | 74~133 |
保証 | 30年間 |
施工地域 | 全国(沖縄を除く) |
ヘーベルハウスは、鉄骨造を中心としたハイグレードな建築を扱うハウスメーカーです。長く安心して住める家づくりにこだわり、独自の頑丈な構造を採用しており、地震に強く、空間デザインの自由度が高い住宅を実現しています。
ヘーベルハウスの特徴ですが、ヘーベルハウスの住宅は耐用年数が60年以上であることを誇っています。初期保証30年、60年間の無料点検を行う「ロングライフサポート」も心強いのではないでしょうか。
また、「ハイパワー制震ALC構造」という耐震構造を採用し、耐久性にも優れています。内と外のつながりを意識したモダンなデザインは、子育て世代にもおすすめのハウスメーカーです。
満足度調査では、「住宅の品質」「アフターサービス」を高く評価する声が多く聞かれました。「希望通りの住宅で不備がない」「ちょっとした不具合にもすぐに対応してくれる」など、安心できるコメントが見られます。
鉄骨住宅を検討していて、高い施工精度と充実したアフターサービスを期待するなら、ぜひともこのメーカーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
工法 | 主に鉄骨 |
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坪単価(万円) | 65~100 |
保証 | 最大30年間 |
施工地域 | 関東〜九州の一部 |
ダイワハウスは、1947年創業の大手ハウスメーカーです。大和ハウスの特徴は、木造と鉄骨のハイグレードな住宅です。
注文住宅や分譲マンションのほか、「D-room」を主力とした賃貸住宅も提供しています。また、住宅のほかにもショッピングセンターやゴルフ場などの開発も行っています。
ダイワハウスの特徴は、「強い家づくり」です。代表的な鉄骨造に加え、木造でも継ぎ目のない構造、高い耐震技術、遮熱技術など、さまざまな工夫で「強い家づくり」を実現しています。
主力商品である「xevoシリーズ」は、高い耐震性と断熱性を備え、安全で省エネルギーな暮らしを提案しています。天井の高い大空間も特徴的で、最大30年の初期構造保証は、一般的な保証期間よりも長く安心です。
工法 | 木造、鉄骨 |
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坪単価(万円) | 53~196 |
保証 | 30年間 |
施工地域 | 全国 |
ミサワホームは注文住宅のほか、賃貸住宅事業、土地活用事業、医療・介護施設の運営など、さまざまな事業を展開しています。木造・鉄骨造に加え、鉄筋コンクリート造の住宅も建設している会社です。
ミサワホームでは、独自の制振技術により、1回の巨大地震だけでなく、その後の余震にも耐えられる耐震性の高い住宅を提供しています。
また、エネルギー効率の向上にも力を入れており、「ゼロ・エネルギー評価制度」の第一号を取得しています。木造注文住宅を得意とし、シンプルで高品質な「センチュリー」シリーズと、地震に強い「MJ WOOD」シリーズを展開しています。
ミサワホームでは、構造部材に35年の保証期間を設けています。その他、住宅を売却する際に必要に応じて再度保証を行う「既存住宅保証制度」などもあります。気になる方は、一度問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
工法 | 木造、鉄骨、鉄筋コンクリート |
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坪単価(万円) | 65~90 |
保証 | 30年間 |
施工地域 | 全国(沖縄を除く) |
パナソニックホームズは、鉄骨造をメインに、丈夫で暮らしやすい家づくりを行うハウスメーカーです。1963年に設立されたパナソニックとトヨタ自動車との合弁会社の子会社になります。注文住宅、土地活用、まちづくりなど、幅広い事業を展開しています。
パナソニックホームズでは、家電メーカーの知見を活かし、家事動線がスムーズな間取りを実現しています。同社の主力商品である「カサート」は、「無駄を省いた」動線と「未来を先取りしたデザイン」が特徴です。
パナソニック ホームズでは、構造部材に35年の保証を付けています。また、地震発生時の建て替えや修繕を保証する「地震あんしん保証」も付いているので、安心して暮らせるのが特徴です。コストを気にせず、思い通りの家を建てたい方にオススメのハウスメーカーです。
工法 | 鉄骨 |
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坪単価(万円) | 60~130 |
保証 | 最大60年間 |
施工地域 | 全国(一部を除く) |
一条工務店は「家は性能で勝負」をモットーとするハウスメーカーで、性能に徹底的にこだわった木造建築が特徴です。
一条工務店は、ほぼ全国に展開する大手ハウスメーカーで、「家は性能で勝負」をモットーに、性能に徹底的にこだわった木造住宅が魅力です。
一条工務店の家は、高断熱・高気密の標準仕様で、耐震等級3も取得しており、高品質な暮らしを手ごろな価格で提供しています。デザインについても、モダン、洋風、伝統的な和風など、さまざまなスタイルが用意されています。
また、モデルハウスを標準仕様でそのまま建てることができるため、新しい住まいをイメージしやすいことも大きな特徴です。
本物のレンガを使った洋風住宅「SAISON(セゾン)」シリーズが人気です。落ち着いた空間で暮らしたい方、家の性能を重視される方は、ぜひこのシリーズをご検討ください。
工法 | 木造 |
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坪単価(万円) | 45~87 |
保証 | 最大30年間 |
施工地域 | 全国(沖縄を除く) |
スウェーデンハウスは、スウェーデンの優れた木造住宅を日本に紹介するために設立されたハウスメーカーです。断熱性能にこだわり、冬でも快適に暮らせる家を提供しています。
北欧スタイルのスタイリッシュなデザインやバリアフリー設計が特徴で、人にも環境にも優しい家づくりに取り組んでいる点も評価できます。
スウェーデンハウスは、100年住み継がれる家、家族を守る強い家づくりをコンセプトに、丈夫で高性能な住宅を提供しているのが特徴です。
長期優良住宅に対応した標準仕様で、断熱性・気密性にも優れています。24時間熱交換型換気システムも備え、空気をクリーンに保つ仕様となっています。
さらに、アフターサービスとして50年間の無料定期点検を実施しており、長く安心して住める家づくりに徹底的にこだわっているといえます。注文住宅を建てるなら、まず検討したいハウスメーカーの一つです。
工法 | 木造 |
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坪単価(万円) | 70~100 |
保証 | 10年間 |
施工地域 | 北海道〜九州の一部 |
ハウスメーカーには、ローコスト住宅を得意とするところもあれば、ハイスペックな仕様の高級住宅を得意とするところもあります。
いずれも「品質管理」「安全管理」の基準を設けている場合がほとんどです。ここでは、ハウスメーカーに依頼するメリットとデメリットを取り上げます。
まず最初に取り上げるメリットは、多くのハウスメーカーが世界共通規格である「ISO9001」を取得し、高い「品質管理」を全国の支店でバラツキなく実施しているという点です。
「ISO9001」とは、企業などの組織が常に顧客や社会などが求める品質で製品やサービスを提供するために、国際標準化機構が定めた世界共通の規格です。
この規格のメリットは、住宅の品質・性能・計画に対して一定の信頼が得られることです。また、一般的に価格が高くなりがちなハウスメーカーですが、メーカー推奨規格の範囲内で家を建てることで、価格を抑えることが可能です。
そのため、場合によっては工務店よりも安価に家を建てることができます。例えば、住宅展示場に展示されているモデルルームのデザインが気に入り、同じようなデザインを依頼した場合、追加費用なしでより安価になることがあります。
ハウスメーカーが建てる家は、地元の工務店が建てる家より割高になることが多いのがデメリットです。これは、テレビCMや住宅展示場、自社開発の新技術版開発への投資などが含まれているためです。
その他のデメリットは、前述の「ISO9001」の範囲を超えてプランを変更する場合、当初の見積もりよりかなり高額になる傾向があることです。
また、近年は有名な会社でも施工不良が発覚することがあります。多くの要望を受け付けた担当者が、その要望をすべて反映できず、細かい施工ミスが発生することは、どの住宅工事でもよくあることです。
ですから、「ハウスメーカーに頼めば100%安心」というわけではないことを意識しておくことが大切です。
注文住宅をスムーズに建てるためには、どのような流れで進められ、どれくらいの時間がかかるのか、下調べをしておく必要があります。ここでは、注文住宅の検討から完成までの大まかな流れをわかりやすく解説していきます。
一般的に、注文住宅は検討を始めてから完成・引渡しまで9ヶ月から1年強かかると言われています。ただし、人によっては間取りやデザインにこだわったり、打ち合わせの回数が増えたり、期間には個人差がありますので、あくまでも目安としてください。
また、幼稚園入園や入学、転勤など、新生活をスタートさせる希望時期がある場合は、早めに動くことが大切です。注文住宅の準備として、まずは予算の検討と新居のイメージ作りを行いましょう。
予算の算出には、注文住宅にかかる費用と住宅ローンで借りられる金額を念頭に置いてください。次に、イメージづくりですが、どこにどんな家を建てるか、希望の間取り、デザインなど、どんな家にしたいかを考えます。
イメージ作りが完了したら、次はハウスメーカー選びと土地探しです。とはいえ、注文住宅を建てるための準備段階が終わったら、土地があるなしに関わらず、まずはハウスメーカー選びから始めましょう。
様々なハウスメーカーを比較・検討する際に、大いに参考になるのがモデルハウスです。一つのハウスメーカーが建てたモデルハウスも良いですが、複数のハウスメーカーがモデルハウスを展示している総合住宅展示場へ行けば、様々なハウスメーカーの特徴を一度に体験することができます。
家のイメージができたら、いよいよハウスメーカーに間取りの提案と見積もりを依頼します。気になるハウスメーカーを慎重に数社に絞り込み、打ち合わせを重ね、自分がこだわりたいポイントを実現してくれそうなハウスメーカーを選びましょう。
注文住宅を建てるハウスメーカーが決まったら、次はそのハウスメーカーと工事請負契約を結びます。工事請負契約を結んだら、契約内容の変更で追加費用が発生しないように、希望する仕様や設備が契約内容に含まれているかを必ず確認するようにしましょう。
ここまで進んだら、次はいよいよ確定した図面をもとに新築工事を開始します。工事中、工事現場が自宅の近くにある場合は、時々現場を訪れて状況を確認することもありますが、工事の邪魔にならないように気を付けましょう。
建物が完成したら、建築確認申請通りに建築されているか、自治体による完了検査が行われ、検査済証が発行されます。
今回は、おすすめのハウスメーカーとその選び方についてご紹介しました。大手ハウスメーカーを選ぶ際には、住宅の性能、デザイン、安心感など、さまざまな点を比較することが大切です。
やみくもに展示場を回ったり、人に話を聞いたりすると、多大な時間を費やしてしまい、かえって混乱してしまうこともあります。
今回ご紹介した主なハウスメーカーの特徴を比較し、まずはハウスメーカー候補を2~3社に絞ると良いでしょう。
今回紹介したハウスメーカー以外にも、まだまだたくさんのハウスメーカーがあります。家づくりで後悔しないためにも、複数のハウスメーカーを慎重に検討しましょう。