工事現場で発電機を使用したり、DIYでのご自宅の庭の芝刈などガソリンや混合燃料を使う機会は数多くあり、予備燃料を携行することも多いのではないでしょうか。その際に、どんな容器でも良いという事はなく、消防法により容器の材質や容量などが法律で規定されていますので、注意が必要です。今回はガソリンなどの燃料携行缶について、おすすめ10選をご紹介します。
目次
ガソリンなどの燃料携行缶には、消防法に基づいた規定があり、「運搬容器の構造は、堅固で容易に破損するおそれがなく、かつ、その口から収納された危険物が漏れるおそれがないものでなければならない。」となっています。安全性の面でもしっかりと守る必要がありますので、簡単にご説明します。
1:金属容器(金属製ドラムを除く)
最大容積または、最大収容重量が60Lまで持ち運ぶことが可能で、一般に市販されているものは5L、10L、20Lの物が多い。
2:プラスチック容器(プラスチックドラムを除く)
本体材質がプラスティック製の場合、最大容積または、最大収容重量が10L以下と規定されています。
3:金属製ドラム(天板固定式、着脱可能式共に)
金属製のドラム缶で天板の固定種類に関係なく最大容積または、最大収容重量が250Lと規定されています。
ガソリン携行缶としては、上記の3種類が適合します。
また携行缶への給油についても規定があり、セルフ方式のガソリンスタンドであっても利用者が直接給油することは出来ませんので、ガソリンスタンドの係員の方にお願いするようにして下さい。
大阪市鶴見区に本社を置く「株式会社エーゼット」は、オイルやグリースなどの潤滑油をはじめ、各種ケミカル類を製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「混合軽量タンク5L F059」は、エンジン式の刈払機や芝刈機などに使用するガソリンと2サイクルエンジンオイルを合わせた混合ガソリンを簡単に作れるプラスチックタイプの5L携行缶となります。タンクが二層式になっており、メインタンクにガソリン、サブタンクに2サイクルオイルを液面の高さが同一になるように入れるだけで25:1の混合ガソリンを作ることが出来ます。また給油時に便利なノズルが標準で同梱されていますので、混合ガソリンをこぼすことなく入れることが可能です。
タンク容量 | 5L |
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素材 | プラスチック |
サイズ(mm) | 140×260×275 |
オレンジブックで有名なトラスコ中山からもプラスチックタイプの携行缶がリリースされています。ご紹介する「ハンディ缶 L-5P」は容量5Lのモデルとなり、本体色を白くし、側面に1L間隔の目盛りを設置することでガソリンの残量を簡単に確認することが出来るのが最大の特徴です。本体重量は約450gと軽量で、ガソリンを満載しても女性の方でも持ち上げることが出来ますので運搬が非常に楽に出来るようになっています。ノズルが付属していますので、発電機などへの給油もスムーズに行えます。
タンク容量 | 5L |
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素材 | ポリエチレン |
サイズ(mm) | 124×234×266 |
アメリカのカンザス州に本社を構える「ノースピル社」はガソリンをはじめ、軽油や灯油を運搬するプラスチックタイプの携行缶を製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「ガソリン缶 1415」はガソリン専用の携行缶で、容量が1.25ガロン(約4.73L)のもモデルとなります。ノースピル社が独自開発した特殊形状ノズルにあるプッシュボタンを押すだけで、簡単に給油を行うことが可能で、ボタンを離せば停止するようになっており、誰でも気軽に取り扱うことが出来るのが最大の特徴です。また本体側面に確認窓が設置されており、外出前に残量を確認出来るようになっています。
タンク容量 | 約4.73L |
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素材 | ー |
サイズ(mm) | 約203×254×228 |
愛知県名古屋市に本社を構える「ビーエムオージャパン」は、電池事業や自動車パーツ事業など、さまざまな事業を行っている会社で、マリン事業の一環として携行缶も製造、販売しています。ご紹介する「BM-PT5」は容量が5Lで、素材にHDPE高密度ポリエチレンを使用したプラスチックタイプの携行缶となります。付属の専用ノズルに3ヶ所の空気孔を備えており、空気の吸込みによる脈動を抑えスムーズな給油が出来るのが最大の特徴で、さらに国際連合(UN)勧告の基準であるUN規格を取得しており、高い安全性を備えています。
タンク容量 | 5L |
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素材 | HDPE高密度ポリエチレン |
サイズ(mm) | 265×250×135 |
芝刈機やチェーンソーなどの造園機器の製造、販売を行っているスウェーデンの「ハスクバーナ」からもガソリンなどの燃料携行缶がリリースされています。ご紹介する「燃料缶 505698001」はタンク容量が6Lあるプラスチックタイプの携行缶となります。燃料を注いで満タンになると自動的に給油を停止する特殊なノズルを採用しており、燃料がこぼれる心配がありません。また国際規格であるUN規格を取得した製品で安全なのは勿論のこと、容器が紫外線を通さないため燃料を保管する際の劣化し難いのも特徴の一つです。
タンク容量 | 6L |
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素材 | - |
サイズ(mm) | - |
次項から、金属製のガソリン携行缶5選をご紹介します。
自動車整備用ケミカルを製造、販売している「ガレージ・ゼロ」からリリースされている「ガソリン携行缶 GZKK01」は、本体素材に厚み0.6mmの電気亜鉛メッキ鋼板を採用し、外部焼付け塗装を行っていますので、屋外での使用中に雨などに振られても、腐食し難いため、長く愛用することが出来るのが最大の特徴です。容量は5Lとなり、草払機や発電機などの予備燃料運搬用として最適で、さらに圧力抜きのエア調整ネジも搭載していますので、給油もスムーズに行うことが出来ます。
タンク容量 | 5L |
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素材 | 電気亜鉛メッキ鋼板 |
サイズ(mm) | 幅400×奥行240×高さ130mm |
長野県飯田市に本社を構える「矢澤産業株式会社」は、断熱材やガソリン携行缶を製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「YG20 」は、国際規格であるUN規格に適合しており、消防法にも合致した高い安全性を備えているモデルで、タンク容量が20Lと大きく2泊3日のファミリーキャンプなどで、発電機用の予備燃料を入れて置くのに最適です。本体素材にはJIS規格に適合した厚み0.8mmの特殊鋼板を使用しており、高い耐久性を備えていますので、長く愛用することが出来ます。
タンク容量 | 20L |
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素材 | 0.8mm電気亜鉛メッキ鋼板 |
サイズ(mm) | 幅429×奥行303×高さ273mm |
ハンドツールなどの販売を手掛けるアストロプロダクツからリリースされている「ガソリン携行缶 3L」は、持ち運び易いように本体形状を飯盒(はんごう)型に成形しており、細かな工夫がされているモデルです。素材はスチール製で、グリーンの焼き付け塗装を行っており、雨に降られても錆び難く、屋外での草払機や発電機などの予備燃料を入れるのに最適です。サイド部分には専用ノズルを収納出来るフックも備えており、幅300×奥行160×高さ120mmのコンパクトボディとの組合わせにより、気軽にどこにでも持ち運ぶことが出来ます。
タンク容量 | 3L |
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素材 | スチール |
サイズ(mm) | 幅300×奥行160×高さ120mm |
先にご紹介した矢澤産業の「YG20」と同シリーズである「YG10」をご紹介します。タンク容量は10Lで、自動車のボディなどに使われる電気亜鉛メッキ鋼板で作られており、板厚が0.8mmのモデルとなります。雨や雪などに濡れても錆び難いため、ジェットスキーなどのマリンスポーツなどの予備燃料運搬用として最適です。本体サイズは幅429×奥行303×高さ174mmとコンパクトで、自家用車のトランクに気軽に入れて持ち運べます。またUN規格にも適合していますので、安全面でも心配することなく使用出来ます。
タンク容量 | 10L |
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素材 | 0.8mm電気亜鉛メッキ鋼板 |
サイズ(mm) | 幅429×奥行303×高さ174mm |
大阪府柏原市に本社を構える「大自工業株式会」のオリジナルブランドであるメルテックからもガソリン携行缶がリリースされています。ご紹介する「ガソリン携行缶 FK-03」は、自動車やバイクに使われる亜鉛メッキ鋼板に粉体塗装を施しており、錆び難く高い耐久性を備えているモデルです。上下の本体合わせ目にモールディングキャップを取付けることで、落下時の衝撃を和らげるように工夫がされているのも特徴の一つです。タンク容量は3Lで、屋外で使用する草払機やチェーンソーなどの予備燃料保管用タンクとして最適です。
タンク容量 | 3L |
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素材 | 0.7mm亜鉛メッキ鋼板 |
サイズ(mm) | 幅300×幅165×高さ128mm |
キャンプで使用する発電機や、屋外での草払機やチェーンソーなどの使用時に予備燃料の保管用として利用するガソリン携帯缶を、種類別にそれぞれ5選、計10選をご紹介しました。どのモデルも国際規格であるUN規格の適合品となり、日本国内の消防法にも合格していますので、危険物であるガソリンなどの燃料を保管するのに非常に安心です。1台あると何かと便利なガソリン携行缶、是非、購入してみては如何でしょうか。