キャンプでの薪割り手順を徹底解説!おすすめ薪割り道具も厳選紹介!

一見すると簡単にできるような薪割りですが、実は使用するアイテムや木の種類によって割り方にコツがいります。そこで、当記事ではキャンプ初心者でもわかりやすい道具ごとの薪の割り方と、薪割りに適した道具をご紹介します。ぜひ参考にして、充実したキャンプライフを楽しんでください。

キャンプで薪割りは必要?

今はホームセンターで簡単に薪を手に入れることができます。初心者の方や手間をかけたくないという方はこうした市販の商品を利用される方も多いことでしょう。

とはいえ、市販の薪は火をつけるのが大変な場合があります。火をおこすときは、新聞紙や小枝などを用意しなければいけません。また、着火できたとしても太い薪だと火が安定するまでに時間がかかります。

そこで活用したいのが、薪割り用の道具です。薪割りをする必要は出てきますが、あちこちを歩いて枝を探す必要はありません。また、キャンプの奥深い楽しさを味わうこともできるでしょう。

家族でキャンプに出かけるようなら、道具を正しく選定することで子供や女性でも薪割りが楽しめます。一味違ったキャンプを考えの方は、ぜひキャンプに薪割りを取り入れてみてはいかがでしょうか。

キャンプでの薪割り手順

薪割りは最初は大変ですが、慣れてくると快適に薪割りができるようになり、楽しくなります。ここでは、基本的な薪割りの手順を紹介します。

薪割りには、まずは薪割り台を用意しましょう。実は一番難しいのが、薪割りの場所探しです。地面で薪割りするのは意外と難しいですし、敷地の真ん中に切り株があることも少なくありません。

ただし、重くて持ち運びに不便なものが多いので、キャンプ場まで持っていけないという方は、家で先に薪割りをしておく方法もあります。

次に、薪割り台の奥に薪をセットします。これにより、万が一うまく割れなかった場合でも、ケガをするリスクを軽減することができます。

やっているうちに忘れがちな手順なので、今一度作業前に確認しておきましょう。薪割りの注意点としては、まず道具に力を入れすぎないことです。薪割りは軽い力で、水平に振り下ろすのが基本です。

斜めに薪に叩きつけたり、振りかぶった状態で地面に打ち付けたりすると、簡単に刃が折れてしまうことがあります。

道具別の薪割り手順・選び方


薪割りは斧だけでなく、さまざまなアイテムを使いこなすのがおすすめです。使う薪や状況によって使い分けるとよいでしょう。それぞれの道具ごとの薪割り方法と、薪割りアイテムの選び方をご紹介します。

道具①手斧

手斧は刃先に重量が集中するため、針葉樹はもちろん、広葉樹などの硬い木も切ることができます。まず、刃を薪の上に置きます。刃を薪に当てたまま、台をコンコンと軽く叩いて、刃先を薪に食い込ませるようにします。

このとき、必ず手袋を使用するようにしましょう。ある程度貫通すると、手を離しても刃が浮き上がってくるので、振り下ろして薪を割ります。

道具②鉈

まず、薪が安定して立てられる台を用意します。コンクリートだと鉈の刃がこぼれる危険がありますし、土の上に薪を立てても、薪が食い込むだけで割りにくいので、幅広の平らな木を台にしてください。

スタンドがある場合は、スタンドの上に薪を立て、その上に鉈を乗せます。そして、太めの木片で鉈の背を叩きます。鉈が木目に沿って落ちてくるので、さらに鉈の背を叩いていきます。

木が全部割れたら、鉈の刃が地面につかないように気をつけましょう。鉈の背を叩いて割ることで、鉈の刃の向きをコントロールしやすくなります。

鉈は反対側の手や足を怪我する危険性が少ないので、10歳くらいの子供でも薪割りができるのがメリットです。

道具③ナイフ

節があるとナイフで割りにくく、ナイフの刃を傷めやすいので、節を避けるか、節がなくまっすぐな薪を使うようにしましょう。

ナイフを使う場合は、薪を垂直に置き、ナイフの刃の中心を薪に対して垂直に当てます。刃先が前に出過ぎると、後で打ちにくいので、ナイフの角度は地面と平行になるようにしましょう。

ナイフを薪に垂直にしたまま、反対の手で薪を持ち、包丁の背を打ちます。ナイフの刃が薪に食い込んだら、ナイフの角度を保ったままさらに叩き続けます。

ナイフを水平に保つため、持つ手に軽く力を入れながら地面の方向を意識して繰り返し叩きましょう。

道具④タガネ

薄いタガネを使うと、薪に食い込んでいる途中で折れてしまうことがあります。そのため、なるべく刃の厚いものを使用した方が安全です。また、タガネだけでは薪を割ることができないので、ハンマーも必要です。

タガネの使い方は簡単です。薪の中心にタガネの刃を当て、ハンマーで叩き続けるだけです。徐々に亀裂が深くなり、さらに叩き続けると薪が割れていきます。

薪割りの道具の選び方

薪割りに使えるアイテムは以上の通りですが、薪割りに適した道具の選び方もチェックしておきましょう。

まず、薪割りに最適なアイテムは「手斧」です。女性でも扱いやすい直径250mmの小型のものから、両手でなければ持てない直径800mmのものまで様々です。

薪割りに使う場合は、350mmから500mmの手斧を選ぶとよいでしょう。軽すぎると薪割りがしにくくなり、重すぎると持ち運びに不便になります。

「鉈」は斧に比べると威力は劣りますが、持ち運びに便利です。初心者の方は、両刃のものを選ぶとよいでしょう。

「ナイフ」は持ち運びがしやすく、キャンプ道具の中に常備しておくと便利です。刃の金属がハンドルの後端まで通っている商品を選べばハードな使用でも刃が折れることがありません。

また、刃の長さが10cm程度のものが使いやすいでしょう。タガネは、ハンマーで木を叩いて使う木割りの道具です。タガネ自体が小さいので、大きな薪を割るのには向いていません。

【太薪向き】キャンプでおすすめの薪割り道具3選

手斧は太い種類の薪を割るのに非常に便利です。手斧は片手で持ちやすく、コンパクトに持ち運べることから、キャンパーに人気のアイテムとなっています。

ここからは、太薪向きの道具をご紹介します。どれも有名メーカーの信頼できる商品ばかりですので、安心して選ぶことができます。

おすすめ①ユニフレーム TSURUBAMI 燕三条乃斧

ユニフレーム TSURUBAMI 燕三条乃斧

【サイズ】全長:約275mm、刃長:約115mm、刃厚:約5mm
【重量】約450g

この手斧は長さ約27.5cm、頭部は硬質なS50C製です。耐摩耗性に優れているため、長く使い続けやすいモデルをお探しの方におすすめです。

また、刃を構成する金属板がハンドルの先まで通っている高強度のフルタング構造を採用しているのも特徴となっています。さらに、刃を保護するための専用ケースが付属しているので、安全に持ち運ぶことができます。

ユニフレーム TSURUBAMI 燕三条乃斧の口コミ

小さい手斧がほしくて、様々なキャンプのYouTubeで紹介されていて、購入しました。サイズ感、重量感が気に入っています。キャンプでは主に小さい薪を使用するので、自分のスタイルには合う手斧です。引用:Amazon

おすすめ②ガーバー パックハチェット キャンピングアックス

ガーバー パックハチェット キャンピングアックス

パックハチェットは、幅広いアウトドアフリークに最適なツールです。ブリップ形状は、繊細な作業や正確なカットに向いており、持ち運びに便利なサイズと汎用性の高い形状も人気の理由です。

フルタング構造は、グリップ時の安定性とスイング時の力の伝達を考慮した設計になっています。ナイロン製のシースはバッグやベルトに装着可能です。

ガーバー パックハチェット キャンピングアックスの口コミ

大きさ見た目は良い。大きい薪は割りにくい。ノコギリとかでカットした後ならいける。引用:Amazon

おすすめ③ハスクバーナ キャンプ用斧

ハスクバーナ キャンプ用斧

サイズ:38cm
質量:0.5kg

この手斧は長さ37.5cm、重さ980gで、中級者~上級者向けのアイテムです。丸太から薪を切り出すなど、本格的に使える手斧をお探しの方におすすめしたい商品となっています。

ハンドルはヒッコリー製で、滑らかで心地よい手触りです。さらに、専用のケースが付属しているので、安全に持ち運びができるのもメリットです。

ハスクバーナ キャンプ用斧の口コミ

38cmくらいの長さの方が使いやすく、薪割りがスムーズでした。引用:Amazon

 

【中薪向き】キャンプでおすすめの薪割り道具3選

ここからは、中薪の薪割りに適した道具をご紹介します。本場のしっかりとした商品を扱っていますので、安心して作業に取り組めます。

おすすめ①本場土佐 火造り鉈

本場土佐 火造り鉈

鞘入全長:約370mm
刃渡り:約165mm
背部厚:約5mm
本体重量約460g

土佐打刃物の本場、高知県土佐の熟練した職人が仕上げた火造り鉈です。刃は超軟鉄に白紙鋼を割り込ませ、自由鍛造で作られており、美しさと高い強度を併せ持つのが特徴です。

両刃なので薪や竹を縦に割りやすく、利き腕に関係なく使いやすくなっています。コンパクトで扱いやすく、枝打ちなどの細かい作業を行うのにもぴったりです。

収納ケースとして使える鞘が付属しているので、持ち運びにも困りません。切れ味の良さと使い勝手の良さでおすすめの鉈です。

本場土佐 火造り鉈の口コミ

鞘から刃が出るとレビューでありましたが、ベルトに装着したら
鉈が浮き上がる事もないので大丈夫だと思う。引用:Amazon

おすすめ②五十嵐刃物工業 鋼典 鋼付 箸付鉈

五十嵐刃物工業 鋼典 鋼付 箸付鉈

サイズ/刃渡:180mm、柄:180mm、重量:755g、全長:365mm

熟練した職人が丁寧に作り上げた高級刃物を扱うブランド、名匠「鋼典」が開発した箸付鉈です。火打ち鍛造で鍛えた高純度鋼を使用し、鋭い切れ味を実現しています。

重量は285gと軽量で、竹細工などの細かい作業にも適しています。また、ベルト通し付きの収納ケースが付属しているので、作業時の効率もアップします。価格が安いので、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめの鉈です。

五十嵐刃物工業 鋼典 鋼付 箸付鉈の口コミ

刃は鋭いので薪によく立つ。自分には重いのでちょっとふらつき感あります。もっと使い込んで慣れてくれば普通に使えると思います。引用:Amazon

おすすめ③キャプテンスタッグ スポーツ鉈

キャプテンスタッグ スポーツ鉈

製品サイズ:(約)全長310mm、刃渡150mm、柄150mm
製品重量:(約)350g

人気アウトドアブランド「キャプテンスタッグ」と新潟県燕三条の職人とのコラボレーションで生まれた鉈です。

少しの力でもスムーズに薪を割ることができるため、主にキャンプファイヤーや自宅での薪ストーブの準備に使用する予定の方におすすめです。

ハンドルには天然木のオーク材を使用しています。刃渡りは約150mmで、標準サイズよりやや小さめです。

キャプテンスタッグ スポーツ鉈の口コミ

片刃なので分かっていたのですが、想像以上にキャンプの薪割りでは使いにくいです。引用:Amazon

【小薪向き】キャンプでおすすめの薪割り道具3選

薪を様々なサイズに切り分けたい方におすすめのタガネです。また、タガネ・クサビは薪を切る以外にも、キャンプ場のテントやピザ窯などにも便利にお使いいただけます。

おすすめ①トラスコ 平タガネ

トラスコ 平タガネ

全長(mm):180
刃幅(mm):16

シンプルでコンパクトな、TRUSCOの平タガネです。女性でも簡単に薪割りができるので、サブツールとして持っておくと便利でしょう。手斧やナイフに比べて安全で、力がなくても薪を割ることができるので、初心者の方にもおすすめです。

トラスコ 平タガネの口コミ

キャンプで炭を割る用に購入しました。ちっこいハンマーか石で思い通りに炭を割れるので気持ち良いです。引用:Amazon

おすすめ②モクバ レンガタガネ

モクバ レンガタガネ

梱包サイズ:12.5×8.3×1.7cm
商品の重量:322g

モクバレンガタガネは、薪割りだけでなく、キャンプ場のピザ窯で使うレンガやブロックなどにも使えます。全長が非常に短く、高硬度で耐久性に優れた高性能タガネです。

刃先は両刃で、太い薪も割ることができます。見た目もかわいく、小ぶりなサイズなので持ち運びにも便利です。専用の袋がセットになっているので、初めて購入される方にもおすすめです。

モクバ レンガタガネの口コミ

お庭のレンガを割るのに使いました。結構力がいります。でも綺麗に割れて良かったです。工具も可愛いのがいいのに越したことはないので、見た目の可愛いピンクで少しラメっぽいのも気に入りました。引用:Amazon

おすすめ③モーラナイフ Garberg Multi-Mount

モーラナイフ Garberg Multi-Mount

刃体の長さ:約10.9cm 全長:約22.9cm 刃厚:約3.2mm 重量:約170g(ナイフのみの重量)

モーラナイフは、130年の歴史を持つスウェーデンのナイフブランドです。スウェーデン国王から高い評価を得ており、国を代表する企業だけに与えられる王室御用達の認定も受けています。

いずれもスウェーデン鋼を使用した鋭い刃、握りやすいグリップ、工場生産による均一で高品質なラインアップが特徴です。

ゲルベリは、モーラナイフ初にして唯一のフルタングナイフ(柄の部分まで金属でできているナイフ)です。過酷な条件下での使用に耐えられるように設計されています。

グリップエンドから出ている金属部分だけでなく、刃の裏側も火起こしに使えます。刃は高品質のスウェーデン鋼を使用し、鋭い切れ味と優れた切れ味を実現しています。使用されている鋼材は最高級で刃こぼれに強く、メンテナンスも手間がかかりません。

モーラナイフ Garberg Multi-Mountの口コミ

刃も固く持ちも良いので色々なシチュエーションで使えると思います。フルタングなんで頑丈ですし。年に数回キャンプをする方にとっては一生モノではないでしょうか。引用:Amazon

薪を使うときの注意点

当然のことですが、薪を使うと必ず火が起こります。火は暖を取ったり、料理をしたりといろいろなことに役立ちますが、使うときにはさまざまな危険性を含めて、気をつけなければなりません。

乾燥した薪を使う

まず、キャンプで薪を使うときは、必ず乾燥した薪を使いましょう。ビニール袋に入った薪の場合、中に水滴が入っていないか確認するとよいでしょう。

濡れた薪は火がつきにくいので不向きですが、濡れた薪を燃やすと火花が散ってしまいます。火の粉が飛ぶと、近くのテントやタープに引火して火災になることがありますので、注意してください。

薪が濡れないように薪割り台などを使い、濡れた地面には置かないようにしましょう。表面が濡れた場合は、できるだけ乾かすか、ナイフやナタで濡れた部分だけ削り取りましょう。

薪にしてはいけない木を避ける

また、絶対に薪にしてはいけない木があります。それは「キョウチクトウ」です。キョウチクトウは枝、葉、花、根、実にオレアンドリンという毒を含んでおり、枝を燃やした灰には毒が残っています。

学校や公園でよく見かける身近な木ですが、キョウチクトウを薪にすることは厳禁です。もうひとつは、「ツタウルシ」です。

樹液に触れるとかぶれることはよく知られていますが、ツタに含まれる「ウルシオール」という成分が、燃やした煙を吸い込むとアレルギー反応を起こし、呼吸困難に陥ることがあります。

ウルシ科のハゼノキやヤマウルシにも「ウルシオール」が含まれているので、山で燃えている枝を拾う人は注意が必要です。

有害物質が含まれていないか確認する

また、薪を使う前には、必ず有害物質が含まれていないかも確認しましょう。万が一、薪にガソリンやガス、プラスチック、ビニール、紙、薬品などが付着していると、薪を燃やしたときに有害物質が放出される危険性があります。

直火で火を起こさない

キャンプ場では直火を禁止しているところも多くあります。直火をすると地面が燃えるので、芝生などを守るために直火を禁止しているキャンプ場が多い傾向にあります。

さらに、多くのキャンパーのマナー悪化により、禁止せざるを得なくなったという理由もあるようです。利用するキャンプ場のルールを事前に確認し、ルールを守りながら焚き火を楽しむようにしましょう。

自分に合った道具で薪割りをしよう

薪割りに適したアイテムの選び方をご紹介しましたが、いかがでしたか?もちろん最初から細い薪を選べば薪割りの手間はかかりませんが、その分細い薪は火持ちが悪いので、薪を細かく補充するのに時間がかかります。

その点、ある程度太い薪であれば、それだけで長時間燃え続けるので、焚き付けに時間をかける必要はほとんどありません。薪を購入するときは、太めの薪を選び、道具を使って自由に太さを調整できるようにしましょう。

自分で薪の太さを調整できれば、火おこしから火の維持まで1種類の薪で済みます。焚き火をするときは必ず薪割りグッズを持参して、薪割りから火を起こす楽しさを味わいましょう。

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