トレーラーハウスで生活するメリット・デメリットとは?徹底解説!
トレーラーハウスと聞くと、キャンピングカーのようなものというイメージがある方も多いですが、トレーラーハウスなら生活することも可能です。トレーラーハウスで生活するメリットとデメリットを徹底紹介、混同しやすいキャンピングカーとの違いも併せてご紹介していきます。トレーラーハウスで生活をしてみたい方は要チェックです。
そもそもトレーラーハウスとは?
トレーラーハウスと聞いて、どんなものかとはっきり説明できる方は意外と少なく、キャンピングカーみたいなものと言った曖昧な印象を持っている方も少なくありません。キャンピングカーとは別物になるため、まずはトレーラーハウスの詳細をご紹介していきます。
トレーラーハウスとは?
トレーラーハウスを端的に言うと、タイヤの付いた小さな建物のことになり、移動が出来る家と言えます。タイヤは付いていますが自走は出来ず、車で牽引して移動します。移動して店舗として使ったりも出来ますが、メインは住宅として使われてきました。
近年、感染症対策の臨時屋外診察室として使われたり、事務所や喫煙室として使用されるケースもあり、見たことのある方もおられるかもしれません。駐車場や空き地など、様々な場所にトレーラーハウスを設置して使用出来ます。
キャンピングカーとの違い
トレーラーハウスもキャンピングカーとほぼ一緒と考えておられる方もおられますが、キャンピングカーは車であって自走が出来、公道を走る目的で作られています。車内もキッチンやトイレなどの水回りやベッドが備え付けらており、短期間その中で生活できるようになっています。
トレーラーハウスは車両を利用した工作物ですが、扱いは車両です。私たちが住む家と同じように電気や水道などを外から供給するすることも出来ます。移動する際はライフラインを外すことにはなりますが、長期滞在に向いているのはこちらのタイプになります。
専用の内装は必要ない
キャンピングカーだとトイレやベッドなど、決まったサイズの備え付けのものがありますが、トレーラーハウスの場合は専用の内装は必要なく、好きな家具を置くことが出来ます。それこそ今家にある家具をトレーラーハウスの中に設置して、使うことだって可能なのです。
広さと相談にはなりますが、トイレやお風呂なども設置出来るので、家と同じように好きなものを選んで内装をすれば、自分好みの空間を作ることが出来ます。トレーラーハウスの中にいれば、なんら家と変わりない環境と言えるでしょう。
トレーラーハウスで生活するメリット
ここからはトレーラーハウスで生活するメリットをご紹介していきます。長期滞在に向いているため、生活を営むことは難しくありません。トレーラーハウスに興味のある方や、トレーラーハウスとキャンピングカーのどちらを購入するかを迷っている方はぜひチェックしてみてください。
メリット①税制上の優遇
メリット1つ目は、税制上の優遇です。キャンピングカーとの違いでもご紹介した通り、トレーラーハウスは税制区分が車両の扱いのため、家を購入したり持ち家として維持している場合にかかる固定資産税や不動産取得税がかからず、車を購入したときにかかる自動車所得税、重量税、自動車税等もかかりません。
ただし、保安基準第2条の制限内、車幅2,5m車長12m車高3,8m未満のものは車検を取得して公道を走らなければならないという決まりがあるので、自動車税や重量税などがかかってきてしまう場合があります。
また、トレーラーハウスとして扱うには土地に定置して利用するが定着してはいけない、移動できる状態で設置すること、それを継続しなければならないなどの条件を満たす必要があるので、税制上のメリットを活用したい場合は条件を満たせるかも併せて確認しておきましょう。
メリット②簡単に移動できる
メリット2つ目は簡単に移動できる点です。通常、引っ越そうと思うと荷物をすべて出して運んで、と言った作業が必要になりますが、トレーラーハウスにはタイヤが付いているので、中の家具や荷物をそのまま載せたまま移動することが可能です。
移動先でも前と変わらない内装と空間で生活できるので、牽引車で簡単に移動でき、移動先ですぐに生活がスタート出来るのも大きなポイントです。
メリット③居住地域に縛りがない
続いては、移住地に縛りがないことです。これは車両の扱いであることが深くかかわっており、開発してはいけない土地や建物が建てられない市街化調整区域と言った都市施設の整備も行ってはいけない土地でも、トレーラーハウスなら置くことが可能です。
また、土地だけ借りてトレーラーハウスをその土地に移動することも出来、また場所を変えたい場合は土地だけ返却し、新しい土地にトレーラーハウスを移動すればOKなので、好きな場所に移住できます。基礎工事の必要もないため、様々な場所を選べます。
メリット④地震への耐性
最後は地震への耐性です。タイヤが付いているため、地震が起きた時の衝撃をサスペンションなどで緩和することが出来ます。揺れや衝撃に関しては固定の家に比べると被害が出にくいですが、津波や火災などの二次災害は、やはり高台などに避難する必要があるので、移動するたびに避難所などは確認しておくと安心です。
トレーラーハウスで生活するデメリット
続いてはトレーラーハウスで生活するデメリットです。トレーラーハウスに憧れがある方でも、現実的にデメリットを踏まえておかなければ、後から後悔することになる可能性があります。デメリットをどうカバーするかを考えてから購入することをお勧めします。
デメリット①高額な運搬費用
デメリット1つ目は、高額な運搬費用がかかる点です。牽引して運搬するわけですが、普段乗る乗用車で自分が引っ張ればいいと言うような誰でもできる簡単なものではありません。牽引には技術が必要になるため、プロに依頼する必要があります。
1回の運搬で通常数十万円かかるケースが多く、距離が遠いとさらに高額になってきます。運搬には制約もあり、昼間は交通量の関係で運搬できない、道幅が狭いと運搬できないなどの条件もあります。h頻繁に場所の移動を考えている場合は、運搬費用も計算しておかなければなりません。
デメリット②出入りがしにくい
続いてのデメリットは、出入りがしにくいことです。家だと玄関に上がるのに段差があっても、配慮された高さに設計されていますが、トレーラーハウスはタイヤの分、高さがあるので出入りはしにくいです。
荷物を持って出入りする時など、年配の方は足や腰に負担を感じる方もおられるかもしれません。段差がきつい場合は、階段を用意するなど対策が必要です。
デメリット③2階がない
デメリット3つ目は、2階がないことです。現状のトレーラーハウスでは狭い、広い部屋を確保したいと思っても、家のように増築して2階を新たに作ったりということが出来ません。コンテナに様な形状なら同じものを重ねられそうですが、車両として扱われなくなってしまうため、それも不可です。
デメリット④メンテナンスが必要
最後のデメリットは、メンテナンスが必要な点です。一般的な家と違って基礎がなく、タイヤやサスペンションで支えている状態のため、劣化が早いです。また、雨ざらしの状態ですと、なおさら劣化の進みも早く、錆も出やすいので、結構な頻度でのメンテナンスが必要です。
メンテナンスにはタイヤ交換などでお金がかかるので、メンテナンス費用も頭に入れておく必要があります。
トレーラーハウスを購入する際の注意点
メリットもデメリットも踏まえて、やはり購入したいという方も多いはずです。購入する際には注意点があるので、ご紹介します。税制上の優遇のところでもご紹介した通り、トレーラーハウスは車両の扱いで固定資産税がかかりません。しかし建築物と判断されてしまう場合があり、その時は固定資産税がかかってしまいます。
簡単に言うと、トレーラーハウスはとしての条件を満たしていない場合に、建築物とみなされてしまうのです。タイヤを外していて走行不可の状態であったり、ベランダや階段が設置されていて移動出来ない、ライフラインをすぐに取り外し出来ないと言った状態であると、建築物に該当するとされています。
トレーラーハウスは常に移動が可能な車両でなければいけないので、定着してしまっている状態はNGです。固定資産税を取られたくない方は購入する前に、トレーラーハウスとしての条件、自分の希望の使い方が車両扱いになるか、移動できる状態を維持できるかを必ず確認しましょう。
購入前にトレーラーハウスのことを理解しておこう
トレーラーハウスのメリットやデメリットをご紹介してまいりましたが、トレーラーハウスの魅力を感じた方も多い反面、運搬費用やメンテンナンスがネックに感じた方もおられたのではないでしょうか。
メリットも多いですが、デメリットも十分に理解し対策を考えた上での購入が安心です。トレーラーハウスを手に入れて、形にとらわれない自由な生活を手に入れてください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。