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年収に対して住宅ローンの目安はいくら?住宅購入にかかるお金の内訳を解説

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マイホームを購入する際に住宅ローンを組む方が多いですが、自分たちがいくらまで借り入れられるかによって予算を決める方もおられます。ここでは年収に対しての住宅ローンの目安をご紹介していきます。住宅購入にかかるお金の内訳も併せて解説していくので、これからマイホームを建てる方はぜひチェックしてみてください。

【年収別】住宅ローンの借入はいくらまでできる?

住宅ローンを組む際に、自分はいくらまで借りられるのか、気になる方も多いでしょう。4000万円借りるつもりでいたのに3000万円しか借りられないとなると、家のランクを下げるか諦めなければならない設備なども出てくるでしょう。

仮に4000万円借りられたとしても、毎月赤字でローン返済が苦しくなってしまう場合もあります。ぜひ年収別の住宅ローン借入額をチェックしてみてください。

年収300万円の住宅ローン借入額

まずは年収300万円台の住宅ローン借入金額です。住宅ローンで借り入れられる金額は金融機関によって若干違いますが、年収の5倍くらいが目安で最大でも年収6倍程度と考えておきましょう。年収300万円台なら1500万円から1800万円程になります。

年収が300万円でボーナスがなかったとすると、月収25万で手取りが20万円程です。月々5~6万円程度の返済なら可能でしょう。20代の方や地方で働いている方は年収300万円台の方も多いですが、満額まで借りてしまうと修繕費やマンションだと管理費の負担が厳しくなります。ローン返済以外の出費も含めて借入金額を考えてみてください。

年収400万円の住宅ローン借入額

続いては年収400万円台の住宅ローン借入額です。国税庁による令和3年分民間給与実態統計調査によると日本人の平均給与は443万円で、年収400万円台の方は平均的と言えます。年収400万円台なら2000万円から2400万円程が適正な借入金額でしょう。

年収400万円でボーナスなしの場合、月収は33万円で手取りが26万円程になります。月々の返済が6万円前後なら無理なく返済していけるでしょう。

年収500万円の住宅ローン借入額

年収500万円台の方は、2500万円から3000万円が借入金額の目安です。4000万円程まで融資してくれる金融機関もありますが、4000万円借りてしまうと30年の返済期間でもローン返済が厳しいかもしれません。年収500万円だとボーナスなしで月収は約42万円、手取りは33万円程なので月々10万円弱までの返済なら可能でしょう。

年収600万円の住宅ローン借入額

年収600万円台の方は、3000万円から3600万円程が借入金額の目安になります。年収600万円だとボーナスなしで月収50万円、手取りで41万円程です。月々の返済は10万円強でも返済できるでしょう。

最大で4800万円ほど貸してくれる金融機関もありますが、月々15万円以上を返済していく形になってしまいます。介護や自身の病気などで収入が減った場合のリスクを考えると、負担が大きいでしょう。

年収700万円の住宅ローン借入額

年収700万円の住宅ローン借入額は、3500万円から4000万円が目安になります。ただ、上限で5600万円まで貸してくれる金融機関もあり、年収も高いので5000万円程のローンを組む方も多いです。首都圏など土地付きの戸建てを購入しようとすると5000万円程必要となりますが、十分払っていけるでしょう。

年収700万円だと月収58万円、手取りが47万円程となります。月に13万円程度の返済は可能で、生活費で34万円ある計算なので、生活自体も余裕があるでしょう。

年収800万円の住宅ローン借入額

最後は年収800万円の住宅ローン借入額です。年収800万円は日本人平均給与よりかなり上のため、頭金を多く用意して住宅ローンを減らすことも可能でしょう。4000万円から4800万円が目安ですが、年収が高いので5000万円以上の住宅ローンを組めるでしょう。

年収800万円だと月収66万円、手取りが53万円程なので、月に14万円程度までの返済は可能でしょう。

住宅購入にかかるお金の内訳

住宅購入の際に、費用は建物本体以外にもかかります。住宅購入にかかるお金の内訳をチェックして、住宅ローンで借りる金額を考えてみて下さい。

住宅購入にかかる費用全体

住宅購入にかかる費用は、建物本体価格以外にも土地も購入していれば土地代がかかります。他にも諸費用として金融機関に払う事務手数料や保証料、契約書に貼る印紙代、登記代行手続きを依頼した司法書士に払う依頼料などがあります。火災保険は必ず入るように言われる場合が多く、地震保険も必要な方は保険料が必要です。

購入後になりますが、新居への引っ越し代や家具・家電の購入代もかかります。他にも長く住んでいると外壁や屋根の塗装、シロアリ防除など年数ごとに修繕費がかかるので、そのことも頭に入れておきましょう。

住宅購入にかかる頭金は自己資金

ローンを組む際に、頭金という最初にまとまったお金を用意することで、ローンの金額を減らせます。借入金額が少ないとローンの借り換えもしやすかったり、金利が低い住宅ローンを利用できる可能性もあり、メリットは大きいでしょう。

頭金は自己資金なので、100万円以上まとまった金額を用意できると良いでしょう。ただ、事務手数料や保証料などの諸費用も現金で必要で、新居で使う家具や家電などを買い替える場合は、そこでも数百万円が必要でしょう。その分も含めて自己資金を用意するのがおすすめです。

もちろん諸費用などの現金分があれば、頭金がなくても住宅購入は可能です。今お住いの賃貸住宅の家賃が高い場合やご自身の年齢的に早く住宅を購入してローンを組んだ方が良い場合もあります。

住宅ローンの返済額を決める目安

ここからは住宅ローンの返済額を決める目安をご紹介していきます。自分たちの理想のマイホームを手に入れたいという夢が膨らむ一方、多額のローンを抱えるのは不安だという方も多いでしょう。

また、ローン地獄という言葉もあるように、ローンで生活自体が苦しくなってしまい、せっかく家を手に入れても楽しめない状況になることもあります。返済額はよく考えて決める必要があるので、ぜひチェックしてみてください。

無理のない返済額の算出方法

まずは無理のない返済額の算出方法をご紹介します。年収のうち、どれだけローン返済額が占めるかを割合で出したものを返済負担率といい、返済額の年間合計÷年収で求められます。住宅ローン以外にもマイカーローンや奨学金の返済をしている場合は、返済額の合計に入れて計算をしてみてください。

無理なく返済ができるのは20%までと言われており、早くローンを返したい方は25%くらいで返済していく方も多いでしょう。割合が35%を超えてしまうと、年収によっては家計をかなり圧迫してしまうので、返済期間を長くしたり頭金を多めに用意して借入金額を減らすなどが良いでしょう。

住宅ローン返済額のシミュレーション

実際に住宅ローン返済額のシミュレーションを試してみましょう。金利や希望借入額、返済期間などを入力すると、毎月いくら返済して、最終的な総支払額も計算してもらえます。例えば、希望借入金額を3000万円とし、元利均等返済、返済期間を35年、固定金利で当初金利を1.8%としてシミュレーションをしてみます。

他にも入力項目がありますが、必須項目ではないのでなしとして試算すると、毎月96.327円の返済です。総返済額は40.457.296円で、1000万円以上利息で支払うことが分かります。同じ3000万円借入・35年で変動金利を選ぶとします。10年間は1%、残りは1.5%で計算すると10年は84.685円、残り期間は89.868円です。

総返済額は37.122.564円になり、金利がちょっと違うだけで数百万円違うことになります。近年は変動金利だと1%未満で、10年固定でも1%ちょっとと金利は低めです。借入を行う金融機関の金利をチェックして、納得がいく返済シミュレーションをして、ローンを組んでください。

住宅ローン返済額シミュレーション

住宅ローンは上手に利用しよう

年収ごとの住宅ローン借入金額の目安をご紹介してまいりましたが、適正価格では土地付きの注文住宅が建てられないという方もおられるかもしれません。収入アップが見込めれば、年収の7倍や8倍のローンも可能かもしれませんが、やはり会社の業績不振やリストラなど、何が起こるか分かりません。

またローンが重くのしかかり、ひたすらローンのために働き生活が辛くなるのも本末転倒です。せっかくマイホームを手に入れたら、無理のない返済で明るく生活することが望ましいでしょう。住宅ローンを組む際は、しっかり返済計画を立てて上手に利用してください

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