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リビング階段は寒い!うるさい!後悔ポイントをチェック!対策方法をご紹介!

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リビングに階段のあるデザインは、人によっては非常に魅力的なスタイリングの住宅になっているのではと思われます。しかし、実際にリビング階段を採用すると騒音や寒さといったデメリットが噂されています。今回はそんなリビング階段の後悔ポイントや対策をご紹介します。

リビング階段とは

リビング階段は、リビングルームに設置された階段のことを指します。リビングイン階段と呼ばれることもあり、従来は廊下や玄関付近などに置くのがスタンダードであった階段をリビングに設置するというスタイリングです。

リビング階段は、インテリアデザインの一部として存在感を持ちます。スタイリッシュで魅力的なデザインや素材を選ぶことでリビングルームのアクセントとなり、空間全体の雰囲気を引き立てられるといった特性を持っています。

また通常の階段とは異なり、スペースを有効に活用するための収納スペースや棚、引き出しを組み込むことができ収納やディスプレイスペースとして活用しながら、スペースの有効活用を図れるのです。

リビング階段の後悔ポイント&対策方法

通常は廊下などに設置するのが定石の階段をリビングに設置するということで、雰囲気を大きく変えることができるスタイリングであることは間違いありません。しかし、通常とは異なる分後悔してしまう点もいくつかあるようです。

リビング階段の後悔ポイント①寒い

まずは、リビングが寒くなってしまうというものです。リビング階段があると、階段の間から外部への通気が生じます。特に秋以降は外部の冷気がリビングに流入し、暖房効果が低下することでリビングが寒くなってしまうのです。

階段は通常、床や壁との接合部分があり、断熱性が低下する可能性があります。断熱材や適切な断熱工法が施されていない場合、外部からの冷気が容易にリビングに伝わり熱の逃げやすさが増すことで寒さが増すと想定されます。

対策方法

リビングに階段がある以上2階廊下の空気循環が起きてしまうのは避けられませんが、階段周辺の断熱性を向上させるために、断熱材の追加や断熱工法の改善を行うことがまず有効な対策の方法となります。

他にも階段とリビングの間に扉やカーテン、パーテーションを設けることによって、階段からの冷気の流入を物理的に遮断する方法もあります。またリビング階段の近くに追加の暖房機器を設置するなど組み合わせも大切です。

リビング階段の後悔ポイント②うるさい・ニオイが気になる

続いては、音やニオイなどが気になってしまうというものです。階段をリビングに設置したことで2階との物理的な障壁が存在し無くなった分、リビングの生活音やテレビの音、ニオイ等が直接2階に影響してしまうのです。

対策方法

まず音が気になる場合には、防音の壁やドアをあらかじめ設置する方法が対策になります。また音を吸収し反射を抑える効果がありる防音材を使うのも効果的で、特に壁や床に響きやすい素材を使用している場合は、防音対策が効果的です。

そしてニオイ対策としては、集煙性能を高めるのが挙げられます。キッチンのレンジフードのニオイがそのまま2階へと移ってしまうこともあるので、集煙性能を高めることによってニオイを広がりにくくするのです。

リビング階段の後悔ポイント③来客時はくつろげない

来客の際にはくつろぐことができないという欠点もあります。リビング階段があると、階段の上下のスペースがリビング空間に接しているため、来客時にプライバシーが制限されます。2階からリビングに降りる際、確実に来客と鉢合わせてしまうのです。

階段は通常、床や壁で区切られた空間となっていますが、リビング空間との接触部分がある場合、音が伝わりやすくなります。階段を利用する際の足音や物音がリビング空間に響き渡ることを考えると、これも来客時に気を遣っていつも通りには過ごせなくなります。

対策方法

一口にリビング階段といっても、パターンは色々とあります。来客が来た場合でも見えづらい方向に階段を設置する、2階にも洗面台やトイレを設置しておいて、1階に降りる必要を減らすといった対策が有効なのです。

住宅にリビング階段を設ける段階で、自分が欲しい気配は何なのか、逆に避けたいシチュエーションはどんなものかといったことを踏まえた上で、設計士と話し合いをして間取りを決めていきましょう。

リビング階段の後悔ポイント④小さい子供がいると危険

もう1つ、小さい子供がいると階段は危険になります。リビング階段は広々とした雰囲気で開放的になりますが、2階から1階のリビングを覗こうとした小さい子供が転落してけがをしてしまう危険性もあります。

子供は2階から落ちる危険性があるということを大人程認識していません。よって子供がいる世帯では、リビング階段は通常よりもリスクが高いといえます。

対策方法

こうした対策としては、階段の入り口にベビーゲートを設けたり、手すりにネットを設置するといった方法が挙げられます。特に子供がハイハイをし始めてから5歳程度までの年齢の際には、怪我をするリスクが高くなっています。

期間としてはこのわずかな間だけであり、リビング階段を設置したいのであれば目を離しても階段を物理的に登れない対策を後付けでもすればよいのです。ただデザイン性の高いリビング階段ではこうした対策を取りずらいケースもあるので注意しましょう。

魅力もあり!リビング階段のメリット

このように、リビング階段には危険性や生活を送る上で欠点になってしまう部分があるのも確かなようです。しかし悪いことばかりではなく、リビング階段ならではのメリットもたくさんあります。

リビング階段のメリット①コミュニケーションがとりやすい

リビング階段は一般的に開放的な空間に位置しており、階段自体がリビングエリアにつながっています。家族のメンバーが別の階にいても、目で見たり声をかけたりしながら簡単にコミュニケーションを取れる空間になっているのです。

リビング階段がある場所は、家族が集まりやすい場所でもあります。リビングエリアがくつろぎやすい空間であれば、家族がそこで時間を過ごしたり、会話を楽しんだりすることができます。1階と2階を繋いでいるために自然と会話が生まれるのです。

リビング階段のメリット②廊下スペースを有効活用できる

リビング階段は、通常の階段と比較してスペースを有効に活用することができます。通常の階段では廊下などに設置するので家全体のスペースを圧迫してしまうのですが、リビング階段ではその空間を有効に利用することができます。

リビング階段は空間に開放感を与え、視覚的な効果を生み出すこともできます。階段が廊下に配置されることで空間が広がったように感じられ、より明るく開放的な雰囲気を演出することも可能とします。

リビング階段がある廊下スペースは、単なる通路だけでなく様々な目的に活用することができます。例えば壁に棚や書棚を設置して本や装飾品をディスプレイするスペースとして活用したり、作業スペースや勉強スペースとして利用することもできます。

リビング階段のメリット③家族の帰宅・外出を把握しやすい

リビングに階段を設けるという事は、2階に上がる際に必ずリビングを通ることになります。家族の部屋が2階にあったとしても、1階のリビングを必ず通るのであればいつ帰宅したのか、外出したのかを把握しやすくなります。

もし家族の帰宅や外出をより詳細に把握したい場合、リビング階段に監視カメラを設置することも一つの手段です。監視カメラを通じてリビング階段の様子をリアルタイムで確認することができます。

リビング階段のメリット④部屋がおしゃれに見える

もう1つ、リビングがお洒落に見えるというのもメリットでしょう。リビング階段は、部屋の中で目を引く存在です。美しいデザインや素材の組み合わせ、手すりや照明の配置など、階段自体が視覚的な魅力を持っているのです。

リビング階段は、部屋の立体的な利用を可能にします。通常の階段よりも存在感があり、部屋の印象を一層深めることができます。空間を有効活用するデザインや、開放感のある配置がおしゃれな印象を与えます。

更に、部屋の中で目立つフォーカルポイントとしての役割を果たします。部屋全体を引き締める要素となり、インテリアの中心にもなりうる階段はデザインや装飾に工夫を凝らし、部屋のアクセントとして利用されることが多いです。

後悔しないように事前にしっかり検討しよう!

今回の記事では、リビング階段の後悔してしまったポイントとメリットについてそれぞれご紹介しました。デザイン性の高さが魅力であることはもちろんなのですが、実際に生活をすることを考えて取り入れるかどうか十分に検討をする必要があります。

住んでから後悔しないよう事前に考えて、どう対策を講じられるかがポイントになるでしょう。メリット・デメリットを踏まえた上で、是非リビング階段の導入を検討してみてください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。