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ヘリンボーン床はダサい?後悔しないために抑えておきたいポイントをチェック!

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注文住宅で床を選ぶ、リフォームでフローリングを変えたいと考えたとき、ちょっと検索すれば様々なデザインが見つかります。そのなかでヘリンボーン床というのをご存知ですか?おしゃれな床にしたいのに「ダサい」「後悔した」と言われることもあるヘリンボーン床ですが、こちらの記事では後悔しない、おしゃれなデザインにするためのポイントをまとめました。

ヘリンボーン床とは

フローリングは通常板材を並行に並べたものが多いですが、ヘリンボーン床は短くカットした床材をV字になるように並べた床で、個性的な模様になるデザインです。見た目が魚のニシン「Haring」の骨「bone」のように見えることから、2つの単語を組み合わせて名付けられています。

毛織物やコート・ジャケットなどに用いられる日本の伝統模様「杉綾織」がありますが、杉の葉のカタチに似た杉綾織と同じデザインなので、日本では馴染みのあるデザインといて受け入れやすくなっています。ヘリンボーンには「ヘリンボーン」と「フレンチヘリンボーン」の2種類があります。

ヘリンボーン

ヘリンボーンは角が直角になった長方形の床材を短くカットしてV字に張り、山が重なり合ったようなデザインになります。

フレンチヘリンボーン

フレンチヘリンボーンは床材の端を斜め45度にカットしたものを張り合わせるため、張り合わせたラインが一直線になるのが特徴です。フレンチヘリンボーンはヘリンボーンに比べるとスッキリとした印象があり、素材によってデザインの主張を抑えることもできます。

ヘリンボーン床採用のメリット

通常のフローリングデザインではなく、ヘリンボーン床を採用するメリットは、デザイン性が高く高級感ある空間にできることです。フローリングは部屋の大部分を占めるため存在感があり、ヘリンボーン床を取り入れると室内のイメージをガラリと変えることも可能です。

また、通常のデザインと異なるオリジナリティのあるデザインが部屋のアクセントになるだけでなく、素材・木材の種類や貼り方次第でレトロやモダン、ナチュラルデザインなど、様々なインテリアにマッチするため、選択肢が広がるというメリットもあります。

ヘリンボーン床はダサい?

ヘリンボーン床をチェックしたとき、「ダサい」「後悔した」などが見つかりますが、どんなものでもそうですが使い方次第ではおしゃれにもダサくもなります。ヘリンボーン床をおしゃれに仕上げるためのポイントをチェックしておきましょう。

ヘリンボーン床はダサくない

実際にヘリンボーン床を採用した方のアンケートをチェックすると、「おしゃれ」「かっこいい」「個性的で美しい」という回答が多くあるので、一概に「ダサい」とは言えないでしょう。

しかしヘリンボーン床は個性的でインパクトのあるデザインのため、飽きやすいデメリットもあります。おしゃれな空間にするためにはインテリアや素材・木材選びは慎重に行ってください。

ヘリンボーン床は強い印象を与えるので、個性の強い家具などと合わせるとごちゃごちゃしてしまいます。インパクトのある床にはシンプルな調度品でおしゃれに仕上がります。

ヘリンボーン床は採用する場所によってはダサい

ヘリンボーン床は採用する場所によっておしゃれにもダサくもなってしまいます。おしゃれなデザインとして取り入れるのにおすすめなのが、LDKや玄関、趣味の部屋、2階トイレです。

おしゃれでアクセントになりやすいヘリンボーン床はもっとも広い部屋、LDKがおすすめになります。LDKにヘリボーン床を採用すると他の建材・素材・インテリアなどをシンプルにしても地味になりにくいのがポイントです。

玄関はあまり家具を置かないので殺風景な印象になりがちですが、ヘリンボーン床にすることでインパクトのあるおしゃれな空間にできます。

ヘリンボーン床を採用したいけれど、なかなか踏み出せない、という方は2階トイレや趣味の部屋がおすすめ、家族しか立ち入らない場所であれば多少の失敗も許されるでしょう。

ヘリンボーン床はダサい?お部屋の実例

ヘリンボーン床をおしゃれに使いたいなら、実際に採用しているお部屋実例をチェックして参考にしてみるのもおすすめです。

奥行きのある空間

重厚感のある色合いのチーク素材でフレンチヘリンボーンを採用、長方形の部屋に奥行きのある空間を生み出し、床だけでなく壁の一部にも取り入れることでアクセントになります。

塗装変更でナチュラル

ウォールナットは通常オイル塗装を施しますが、ドライワックスを塗装することでブラウン色を抑えてナチュラル感のあるデザインに仕上げ、壁の白さを引き立てています。

ナチュラルテイストにアクセント

ナチュラルでも殺風景にしたくない、という部屋にヘリボーン床は最適です。シンプルになりがちな部屋も、床デザインにアクセントをつけることでおしゃれな空間を生み出します。

ヴィンテージでカッコよく

暗めカラーのヘリンボーン床はアイアンや皮素材のインテリアと相性抜群、ヴィンテージ感のあるおしゃれでカッコいい部屋になります。シンプルなアイテムを揃えることでバランスが良くなります。

ダウンリビングに採用する

LDKすべてをヘリンボーンにするのではなく、ダウンリビングに採用することでスペースを明確に分けることもできます。ヘリンボーン床と通常のフローリングを上手く組み合わせた実例です。

ヘリンボーン床採用で後悔しないために抑えておくポイント

ヘリンボーン床は部屋のおしゃれなアクセントとして良いですが、採用する際には後悔しないために抑えておくポイントがあります。ヘリンボーン床で失敗・後悔しないためのポイントをまとめました。

ポイント①費用が高い

ヘリンボーン床は定尺張りフローリングと比べると材料費1.5倍、施工費が2倍ほどかかります。ヘリンボーン床は異なる素材・色をV字に組み合わせてデザインするため、使用する床材の数・種類が多くなり、V字模様にするので無駄な部分も出てきます。

さらに施工方法も複雑になるため時間や手間がかかります。これら要因から一般的なフローリングよりも材料にかかる費用や工賃が高くなってしまうのです。少しでも費用を抑えたい方にはヘリンボーン床はあまり向いていないので、注意してください。

どうしてもヘリンボーン床を取り入れたい、でも費用を抑えたいときには、廊下や玄関など狭い場所に導入することで費用を抑えることができますが、あまりにも小スペースだと逆に高くなるので、依頼した業者としっかりと相談してください。

ポイント②床暖房には不向き

近年暖房器具として床暖房を採用する家も増えていますが、特に無垢材を使用したヘリンボーン床は床暖房には不向きです。無垢材は自然な状態の木材のため、水分が含まれています。

そのため無垢材のヘリンボーン床に床暖房を設置した場合、床暖房の熱によって無垢材の水分が急激に減り、変形や割れてしまいます。

変形や割れてしまった床は怪我の原因になるため、張替える必要が出てきます。床暖房にするならそれに適した素材を使うようにしてください。

ポイント③工期が長い

先程も記述したように、ヘリンボーン床は一般的なフローリングとは異なり、素材の加工や施工方法が複雑になります。多くのフローリングで採用されている張りは定尺張り・乱張りと呼ばれるもので、長方形の床材を張ります。

ヘリンボーン床はV字デザインが特徴的なので床材を短くしたり角度をつけたカットが必須、さらに張り方にも特徴があるので、手間も時間もかかります。そのため工期が長くなるというデメリットが出てくるのです。

しかし工期が長いといっても数ヶ月ではなく、数日というレベルなので特に気にすることもありませんが、ヘリンボーン床にするなら工期スケジュールを多めに見ておくと良いでしょう。

しっかりしたハウスメーカーであれば、ヘリンボーン床を採用する時点で通常のフローリングより工期が長くなることを把握した上でスケジュールを組んでくれるでしょう。

ヘリンボーン床を試してみる方法

おしゃれで個性的なデザインのヘリンボーン床ですが、LDKなど広い部屋一面に取り入れるにはちょっと戸惑う方も少なくありません。そこでヘリンボーン床を気軽に試してみる方法があります。

それが自分でリメイクできるDIY、子供部屋やトイレ、洗面所、廊下など狭い場所であればDIYで試すこともできます。木材でDIYが難しい場合にはクッションフロアやフロアタイルを使うのもおすすめです。

特にフロアタイルはプラスチック・塩化ビニル製なのでカッターで手軽にカットできるので、DIY素材として重宝されています。近年のフロアタイルは本物の木材に近い見た目なので、手軽に試すことができる素材です。また、ヘリンボーン柄の壁紙もあるので、そちらを利用すればもっと手軽にヘリンボーン床を楽しめるでしょう。

ヘリンボーン床は一般的なフローリングよりおしゃれ感がある

ヘリンボーン床は費用がかかる、素材によっては床暖房に向いていない、工期が長くなるなどのデメリットもありますが、一般的なフローリングよりも個性的でおしゃれ感のある床です。素材や色、張り方次第では様々なスタイルにできるデザインなので、取り入れてみるのも良いでしょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。