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冷蔵庫や家電の消費電力は計算できる?消費電力について徹底解説!

冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど、私たちの生活の中では様々な家電が用いられています。それらには当然ながら電気代がかかっている訳ですが、そこで関係してくるのが消費電力です。電気代を節約したいのであれば、この消費電力がどんなものかを事前にしっかりと理解しておきましょう。

そもそも消費電力とは?

家電を使用すれば、当然のことながら電気代がかかる事となります。出来る限り電気代は少ない方が良いというのは皆さん共通で思う事でしょうが、そこで消費電力がどれだけかが重要視されます。まずは、具体的にどんなものなのかを解説します。

消費電力とは

消費電力というのは、一言で簡単に言えば、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品を稼働させるのに必要な電気の総量の事です。W(ワット)という単位であらわされている事は有名であり家電にも消費電力が○○Wと表記されています。

家電自体に記載されていたり、記載されていなかったとしても説明書には記されていますのですぐに分かります。故に計算式などもあまり有名ではないかもしれませんが、V(ボルト)で表される電圧と、A(アンペア)で表される電流の掛け算で求められます。

定格消費電力とは

家電の性能が記載されている箇所を見ていると、定格消費電力、という単語が目に飛び込んできます。先に消費電力は家電製品を稼働させるために必要な電力であると解説しましたが、これには2種類存在しており、その片割れが定格消費電力です。

これは一言で表すと、その家電製品が指定された条件下で安全に発揮可能な最大出力の事であり、例としてはIHコンロで温度を調節する際、最大の温度で消費する電力が相当します。消費電力が実際に消費する量で、定格消費電力は最大出力の際に使用する電力という訳です。

冷蔵庫の消費電力はどれくらい?

以上、消費電力とは何なのか、そして定格消費電力との違いについて、簡単にではありますが解説しました。ここからは、冷蔵庫をはじめとする家電の消費電力がどの程度なのかを探っていきましょう。

冷蔵庫のサイズ別の消費電力

それでは、冷蔵庫の消費する電力がどのくらいなのかを紹介していきます。一口に冷蔵庫と言っても、当然ながらサイズによって使用する電力量は異なりますので、サイズ別で使う電力には差があります。

140リットル以下だと48W、200リットル以下なら50Wで300リットル以下は62Wです。400リットル以下だと56W、、500リットル以下だと58Wと、確かに容量によって電力は違いますが、一概に大きいサイズの冷蔵庫は比例して消費電力が多い訳では無く、むしろ少なくなっているのです。

冷蔵庫の消費電力は家電の中で一番大きい

そんな冷蔵庫が各種ある家電全体の中でどの程度の消費電力を締めているのかを見てみると、14.2%と最も大きいことが分かっています。次いで2番目が照明関連で13.4%、3番目がテレビで9%前後、エアコンはその次の7.4%でした。

エアコンに関しては夏と冬の2シーズンのみ使用するだけですが、3番目のテレビ、2番目の照明器具関連は冷蔵庫と同じく一年中使用するものであり、その中にあって最も大きいという事は、それだけ一年中一定の電力を消費し続ける家電が一番に来るという事が分かります。

冷蔵庫の消費電力は年々下がっている

ならば、すべての冷蔵庫が同じように大量の電力を使っているのかというと、そうではありません。消費する電力は、冷蔵庫の年式によって異なっており、10年、20年前の古いモデルと同じ容量でも最新モデルの様が、使う電力は少ないのです。

実際に比較してみましょう。1994年と2015年との比較で、2020年現在から見ると少し昔にはなりますが、1994年の冷蔵庫は年間の消費電力量が854~979kWh、年間の電気代が23,000~26,000円台であったのに対し、2015年のモデルは年間270kWh、電気代は6,000円台と、明らかに違うことが分かります。

同様に、10年差のある冷蔵庫同士で比較してみましょう。同じパナソニック製の2008年と2018年の550リットルと同量のモデルでは、2008年モデルは年間消費電力が420kWh、2018年が274kWhと、こちらもやはり新しい方が省電力なのです。

冷蔵庫の消費電力から電気代を計算してみよう

冷蔵庫が家電の中でも最も多く電気を消費している事、そして最新のモデルになればなるほど、同じ容量でも消費量は少ないことが分かりました。消費電力が分かると、やはり気になるのは電気代がどの程度かかるのかという事でしょう。

電気代は年間消費電力量で考える

誰もが気になる電気代はどうやって求められるのか、そこで指標になるのが年間消費電力量です。これは名前からも分かる通り、1つの家電製品で1年間使用した電力の総量を表しています。

テレビなどは点けていなくても待機電力等を計算しなければならず、冷蔵庫でも開け閉めする際の瞬間的な消費量が異なりますので、年間消費電力が目安に持ち出されます。これは、実際にその家電が使われている環境に出来る限り重なるような条件で算出されています。

消費電力の目安は「年間の消費電力量×1,000÷365日÷24時間」という計算式で求めることができます。これによって1時間当たりで消費する電力がどの程度なのかが計算できるため、電気代を計算するときにはまずここを計算します。

冷蔵庫の電気代の計算方法

では、気になる冷蔵庫の電気代の計算の仕方に移りましょう。まず冷蔵庫の年間消費電力量が336kWhであると仮定し、電気代が東京電力、従量電灯B契約120kWhをこえ300kWhまでの1kWh当たり28円という契約を例として計算すると、1年で336×28円で9,408円となります。

続いて、24時間365日稼働するので、24×365で1年の稼働時間は8,760時間、これを年間電力で割って算出できる1時間当たりの平均電力量は約38Wです。1kWhと値を合わせると0.038であり、掛け合わせると1時間当たりの電気代が1.06円であると求められます。

大きい冷蔵庫のほうが電気代が高い?

先に容量別の消費電力量を紹介しましたが、そこでも解説したように、冷蔵庫は容量が大きければ大きい程、それに比例して電気代が高くなるとは限りません。定格内面積が201~250の冷蔵庫の年間電力が364であるのに対し、同年製の501リットル以上のモデルは247と少ないのです。

これはなぜなのかというと、大容量なモデルというのは、コンプレッサーやモーターの回転数を一定ではなく変化させることで効率化するインバーター制御、センサーでドアの開閉を感知し省エネ運転に自動で切り替えられる節電モードといった、省電力の為の機能が多数備わっているからです。

冷蔵庫の消費電力を抑えて節約するコツ

容量の大きい冷蔵庫はもっぱら家族間で使用することが多いですが、一概に小さいから消費電力量が多い訳では無く、むしろ容量が大きい方が安いのは驚きかもしれません。最後に、日ごろの消費電力、ひいては電気代を抑える節約のコツを解説します。

設定温度を変える

まず1つ目は、設定温度を変更することです。設定温度を一番高い「強」から「中」に変更して使用した場合、電力の消費については年間で61.72kWh少なくすることができ、電気代で換算すれば1年で約1,700円程度安くできます。

弱めるにはどうすればよいかというと、直射日光が冷蔵庫に当たっている場合には日の当たらない場所に設置させたり、コンロ等熱源がある場合には離れさせることで調整ができます。また、最近のモデルはエコモードなどでより簡単に省エネ化させることも可能です。

食品を入れすぎない

2つ目は、庫内に食品類をたくさん入れ過ぎない事です。詰め込み過ぎの何が悪いのかというと、冷蔵庫内で冷気がうまく循環させられず、全部を冷やそうとよりたくさんの電力を消耗してしまうからです。容量の半分にすれば、年間43.8kWh程度を節約可能です。

省エネ冷蔵庫に買い換える

現状の予算に余裕があるのであれば、思い切って省エネ仕様の冷蔵庫に買い替えをするのも手段の1つです。省エネラベリング制度が設けられており、星の数で基準達成率があらわされています。多ければ多い程省エネ効率が良く、長期的なコストも抑えられるでしょう。

冷蔵庫の消費電力や電気代について考えてみよう

家電は毎日使うものではありますが、特に冷蔵庫は24時間365日ずっと使い続けるものです。故に使う電力が最も多くなりますから、少しでも電気代を抑えたいという場合には消費電力についても一度考えてみてはいかがでしょうか?

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。